インド人の両親との間にアメリカで生まれた青年・ゴーゴリ。
父の命を救った作家の名から取った己の名を、彼はいつしか恥じるようになり、「ニキル」と改名する。そして恋や父の死、結婚・離婚などの半生を辿る・・。
この本を昨夜読み出したとき、ほんの数ページを読んだだけでページを捲る手が止まらなくなりました。
主人公はゴーゴリなんですが、その両親や恋人の視点から書かれている部分があり、両親の故郷であるカルカッタや、NYなどの情景描写などが細やかで、グイグイとストーリーの魅力に嵌りました。
この作品は父と息子の絆がよく描かれている作品だと思いました。
物語のプロローグ部分と、エピローグ部分が印象に残りました。
読み終わって心が少し温かくなった作品でした。