作風としては、中世ヨーロッパ風ファンタジーBLでしょうか。
主人公は金髪碧眼の“天使様”と呼ばれるアルヴィン。精霊が宿るとされている領地を治める伯爵様ですが、貴族なのにちっともえらそうにしておらず、領地の住民の名前を記憶して、いつも彼らのことを気にかけているという優しい性格です。
そんな彼の前に、かつて実の兄弟のように育った男・ダンテが現れます。
菫色の瞳をしたダンテは、かつて精霊を信じていた純情な少年の面影はどこにもなく、勇猛果敢でありながら冷徹な戦士として成長していた。
アルヴィンは両親に大事に育てられ、人を疑うことを知らない性格で、その性格が彼自身に災厄が降りかかってしまいますが、すんでのところでダンテに助けられます。
あの可愛いダンテ坊やがツンデレ野郎へと変身した理由は終盤あたりで明かされますが、まぁあんな目に遭ったら性格が歪むわな・・。
ツンデレなダンテと、そんな彼を母親のような情愛で包むアルヴィンは、お似合いだなぁ~と読み終わった後思いました。
ちょっとダンテが高慢ちきな性格なのが、いただけないですが・・。