クリスティーンは、会合の後ある部屋に入った。
そこはレパードが世界各国から集めた宝物を収納してある部屋だ。
クリスティーンは天上までの高さに積まれている宝物の中かから、一ふりの剣を取り出した。
それはレパードがとある修道院から奪ってきたもので、赤い鞘と、中央にはサファイアが嵌め込まれた豪華なものだ。
「これが、“報復の刃”・・」
クリスティンはそう呟いて、鞘から剣を抜こうとした。
「それは“サファイア”にしか扱えぬ。」
「レパード・・」
レパードはクリスティーンの手から剣を取り上げた。
「これは“サファイア”が持って、初めて意味を持つものだ。わかるな?」
「・・はい、わかりました。」
「よろしい。」
そう言ってレパードはクリスティーンに剣を渡した。
「明日、必ず・・」
「承知しております。」
「よろしい。」
クリスティーンは剣の重みを感じながら、部屋を出た。
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