今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞
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明石海人歌集
白描(216)
岩波文庫より
(注)明石海人(本名野田勝太郎)は、大正7年沼津町立沼津商業学校(現:県立 沼津商業高等学校)卒業で、私の先輩であることを知りました。
翳(二)(48)
譚
涯もなき青海原に身ひとつのぬくもりを被(き)て浮きしづみすも
あを空に砕け散る日をぬすみ見てまつさかさまに娑婆に眼の醒む
けむり立つ芥(あくた)焼場(やきば)の日暮れ空朱(あけ)にただれて夜の闇を呼ぶ
夕まけて青むおそれを灯しつつ毒よりもにがく酔ひ痴れにけり
ひとしきり青む夜空に痴(たは)けてはおのれに似せし神を棲ましむ
寄りあひて鳴りをひそむる眼(まな)ざしに塗(まみ)れつつまた今日を恥多し
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