テーマ:好きな映画(8)
カテゴリ:劇
映画『私をスキーに連れてって』の登場人物のうちの5人がアマチュア無線(ハム)の免許を持っててコールサインを持ってる設定になってた。 その5人のコールサインのうちの男性3人が使用してるコールサインは映画の中で完全に聞きとる事が出来るんだ。 その「三つのコールサイン」には、ホイチョイの遊び感覚なんやろうけど面白いネタが仕込んであるんよぉ(^。^) ネットを検索しまくったんやけど、僕の知ってる事実の一部については、いろんな人がいろんな所に書いてはるけど、どこを探しても書いてない事もあるので、こりゃぁ早い者勝ちやし、書いておこうと思う。 早い者勝ちったって、24年も経ってるのに早い者勝ちもくそもないねんけどね(^^ゞ まずアマチュア無線のコールサインについての基本的な説明を少しする。 『私をスキーに連れてって』が撮影され公開された1987年当時、日本のアマチュア無線局のコールサインは「JA1BCD」みたいなアルファベットと数字六つの組み合わせになってた。 今例にあげた「JA1BCD」というコールサインで、その文字列の意味を簡単に説明するね。 「JA1」の3文字はプリフィックスと呼ばれるもので、その内の「JA」は国際的に割り当てられた日本の標なんだ。 この内の「A」は、ほかに「E~S」までも日本に割り当てられてる。 だから「JE1」とか「JS1」とかもあるわけだ。 で、この「1」というのは関東エリアを表す番号なんだ。 関東エリアは東京都、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県の1都7県を含む。 そんなだから、1(ワン)エリアはものすごい大量の人口を抱えててね、1エリアだけ、この映画の数年後にコールサインを使いきってしまい閉局したアマチュア無線局のコールサインが再割り当てされたり、「7」で始まる新規のプリフィックスを割り当てられるようになったりしたんだ。 一説によると、『私をスキーに連れてって』の映画の影響で爆発的にアマチュア無線局の数が増えたってんだけど、それはどうかと思うけどね…。 で、コールサインの後半の「BCD」の部分はサフィックスと呼ばれるもので「AAA」から「XZZ」まで、順番に個人に与えられる。 ちなみに「YAA」から「ZZZ」は個人ではない社団局に与えられる。 と、まぁ、1エリアのコールサインがそんな風になってる事を説明した上で『私をスキーに連れてって』の中に出てくるコールサインの事を語るね。 劇中に出て来た三つのコールサインと、そのコールサインを使用してた人物の役名と俳優さんの名前を一覧表にする。
上の表が特定出来たのは次の二つのシーン。 ○一つ目⇒映画のオープニングに近い所で、矢野がロッジ手前に車を停めて小杉を呼ぶシーン。
○二つ目⇒矢野とゆうちゃんが志賀万座ルートで誤って月の南に出てしまいビバーグの準備中に泉に呼ばれるシーン。
上の二つのシーンで3人のコールサインが分かるんだけど、このコールサインは東京に住んでると思われる矢野と小杉と泉のコールサインとして、不自然さのないちゃんとしたコールサインなんよね。 でね、この三つのコールサインは1985年の時点では実際に存在するコールサインである事が、1986年版アマチュア無線局名録(1985年12月発行)にコールサインの持ち主の名前などの個人情報が掲載されてるので確認できる。 そして、その局名録から知る事が出来たこの三つのコールサインを所持する3人の名前は、この映画のエンディングにクレジットされてる原作者(ホイチョイ・プロダクション)のメンバー名の列記の内の下から3人なんだ↓ だから、上の表に、映画公開当時のコールサインの本当の所持者の名前を追加するとこうなる↓
これ、ややこしい事に「JM1OTQ」のコールサインの現実での持ち主はホイチョイの小杉正明さんで、小杉は沖田浩之さんの劇中での役名でもある。 それなのに劇中では「JM1OTQ」は矢野(三上博史さん)のコールサインなんだから、何だか、こんがらがってしまう(^_^;) この【矢野(劇中)=JM1OTQ=小杉正明さん(ホイチョイ)】である事実はネット上で散見されるから割りあい有名みたいやな。 だけど、あとの二つ、泉と小杉のコールサイン「JH1DUR」と「JO1MHN」については、ネット上では誰も触れてられないみたいだ。 このうちの「JH1DUR」については、映画の公開直後ぐらいに久保さんが閉局しはったみたいで、1990年版アマチュア無線局名録(1989年12月発行)では別人に再割り当てされてしまってる。 「JM1OTQ」と「JO1MHN」については存続してたみたいで局名録に載ってはいたけど、それも1991年版の局名録までで、その後の局名録はJARL会員だけしか掲載されなくなってしまったので、コールサインから持ち主を調べるすべがなくなってしまった。 それと、表をつらつら眺めると今は亡き沖田浩之さんが使用したコールサインの持ち主が吉田浩之さんって事、名前の漢字4文字の内の3文字まで完全に一致するって、これもおかしな偶然やなぁ…。 ホイチョイさんは、今にいたるまで、ずーっと名前遊びが好きやったりするから、何か裏があるんやないかと考えてまうわ(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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すごーい! 実在していたんですね。アマチュア無線は私には未知の世界ですが、当時流行していたとしたら、映画を見た人たちが、すー☆さんみたいに局名録を調べて持ち主に行き当たることを承知の上で使っていたんですよねきっと。面白いですねぇ…。「私をスキーに連れてって」の登場人物たちって、きっと今の私より年下なんでしょうけど、いまだに「大人ー!」って感じがします。胸がキュンてなったなぁ…もっかい見たくなりました!
(2011年04月25日 16時24分19秒)
おっしゃるとおり、当時局名録を持ってた人でこの映画を好きな人はみなさんこの事実を知ったと思うし、調べられる事を見越してのこのコールサインの使用やったんやと思いますね。
だけど、当時はネットがなかったから、意外とこんな事が現在知られてないみたいです。 で、みんなが知らないとなると書きたくなってしまったのです(^^ゞ あっ、大人って分かるぅ! まぁ、僕はいつまでもガキだからやと思うけど、モモさんかておんなじかも知れないですねぇ(笑) また見てください!全然古くないですよ!楽しいですよ! (2011年04月26日 01時13分29秒)
はじめまして。
この映画のあと430Mhzのハンディ買って同じように仲間でスキーに行った思い出があります。(もちろん全員免許持ってました) いやいや、こんなウラがあったとは知りませんでした。 そーいえば、今年局免更新だったような… (^_^)v (2012年06月20日 21時32分34秒)
はじめまして(^^)
コメントありがとうございます。 いやいや、こんな話しをウラ話と食いついていただける方に見ていただけて喜ばしい限りです♪ 今日日ハンディを持ってゲレンデに出るなんて人、居ないですもん(^_^;) かくゆう僕も飛んだりするスノボに転向してからはハンディを持たなくなってしまい今は昔なんですけど…(^^ゞ 局免の更新お忘れないきように! 僕は去年、10年ぶりぐらいで旧コールを復活させましたので当分大丈夫です(^^♪ (2012年06月21日 01時23分54秒)
面白いお話ですね。
興味深いです。 当時は、無線流行りましたね でも、けっこう大きくて重かったけど、携帯がない頃は、 目立ちましたね。 警察か消防しかトランシーバーなんて持っていない時代だったから。 C401が出た時は衝撃でした。 まさにスキー用の無線機という感じでした。 その後、ループ八木つけて山岳移動とか、ちゃんとアマチュア用途にも使いましたけど。 (2013年07月27日 15時09分24秒)
コメントありがとうございます。
C401、分からなかったので検索してみて一目で思い出しました! あれは薄かったですよね! まさに衝撃でした! ループ八木つけて山岳移動だなんて、ちゃんとハムやってはったんですね! 僕なんか、山岳移動に見せかけた別荘移動なんかでお茶をにごしてたものです(^^ゞ (2013年07月28日 00時46分24秒)
原田貴和子 「席、確保したよ」
沖田浩之 「メニュー送れ」 のシーンで、原田貴和子が呼び出す時に 自局のコールを言っているようでが、なかなか 聞き取れません。 (2015年08月06日 13時27分29秒)
そうですね。
聞き取れないですね。 (2015年08月06日 13時54分35秒) |
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