千葉県(鋸山、南房総市、館山市) 2017年12月2日(土)
昨日12月2日、千葉県の鋸山と南房総市と館山市に行ってきた。 先月とほぼ同じ目的地の旅程だが、今回は朝から公共交通機関で出かけた。JRで片道100kmを超える旅程だが、東京近郊区間なので途中下車はできない。下車するたびに運賃を精算することになる。☆☆☆時期について☆☆☆ 青春18きっぷの時期を待ってから出かけてもよさそうだが、年末年始の予定が不安定なので、早めに出かけてきた。 今回の年末年始は、私が帰省せずに親族が関西から私の住む東京に来るという話がまとまりつつあったが、急遽事態が変わってそれが全面的に中止になった。 また、私自身、来週末から関西へ行く用事が2回ぐらい発生するかもしれない。何も決定できない状況だ。関西まで行く用事も新幹線にするだろうから青春18きっぷを買わない可能性も高い。 親族も行きたいと言っていた鋸山に、時期や天候を考慮して、もう一人で行ってきたというわけだ。☆☆☆出発☆☆☆ 朝、うまく乗り継げず、9:08発の「特急新宿さざなみ3号」に1分ぐらいの差で乗れなかった。せっかくその時間帯に目覚めたし、青春18きっぷではないので、希少な内房線特急に乗ろうと思っていたのだ。それゆえに、満員電車で立った上に、乗り換えが多いのが少し頭にきた。 朝早く出発すれば、帰りは「特急新宿さざなみ4号」にしたいところだが、現地での滞在を優先させるため、復路の「特急新宿さざなみ号」もあきらめた。 鉄道愛好家としては内房線を利用したい思いがあるが、帰りは普通列車の乗り継ぎを避けて、館山駅から新宿バスタまでのバスに乗ることにした。館山-新宿間は、鉄道の運賃が2,270円、バスの運賃が2,470円だ。バスだと乗り換えが無く、しかも圧倒的に速い。これでは鉄道に勝ち目は無いわと思った。以前の私ならば酔いそうなバスを避けていたが、最近はバス通勤でバスにも慣れてきたみたいだ。また、先月、館山駅行きのバスが館山駅への反対方向に走っているのを見て、どこをどのように走るのかも気になっていたのだ。 千葉10:31→木更津11:10 149M クハ208-2009 8連 木更津11:15→浜金谷12:04 2127M クハ209-2101 6連☆☆☆鋸山☆☆☆ 鋸山ロープウェイ乗り場の駐車場は満車で、待機列が伸びていた。 さて、500円の片道券を買うか、あるいは930円の往復券を買うか悩んだ。片道だけにして保田駅まで歩こうかとも考えた。山道を歩くのも大変そうだし、往復券を購入した。 行楽客が多く、10分毎の運転に加えて、折り返しすぐの臨時便まで出る盛況ぶりだ。片道4分で、ガイドによる案内もある。 日本寺境内もたくさん見てきた。山としては鋸山だが、お寺の山号としては乾坤山という。先月は、閉山時刻前に着いたにもかかわらず、入れてもらえなかった。「(自宅からの出発を)躊躇してた間に陽は沈む…」という感じだったわけだ。 世界救世教の「天啓聖蹟」碑 百尺観音、地獄のぞきと登りが続き、その後下り続けて大仏広場。この辺りまで下りて来るとロープウェイの山頂駅はかなり上だ。往復券を買ったことを後悔している行楽客がいた。ここからさらに下ると先月訪ねた駐車場が見えてきた。どう考えてもこのあたりから保田駅まで下りた方が楽そうだ。往復券を買ったことを私も後悔した。 思い出した、この頭上が低いところ。ここを通るのはおよそ25年8か月ぶりだが、当時の記憶がよみがえってきた。再び登ってよかったよ。 山頂駅に14時過ぎに戻ってくると、食堂ではジェラート以外は終了していた。☆☆☆内房線☆☆☆ 浜金谷駅から次の目的地の南房総市に向かう。 浜金谷15:04→富浦15:21 2133M モハ209-2102 6連 安房勝山駅は配線が合理化された棒線状の駅だ。特急乗車位置の標識が残っていた。 岩井駅では「特急新宿さざなみ2号」と行違った。気の毒なほどガラガラだった。 それにしても、この辺りの駅はホームにも跨線橋にも屋根が無い。☆☆☆南房総市 乃木坂46の聖地巡り☆☆☆ 先月に続いて再びやってきた富浦駅。このあたりは、「乃木坂工事中 #61 2016年7月3日 地元ツーリストin千葉」のロケ地だ。いわゆる乃木坂46の聖地巡りだ。 駅でスタンプを押させてもらうと、昭和62年10月20日と記されていた。ずいぶん古いな。 では、聖地巡礼スタート! 写真手前が国道127号線、左が釜新肉店さん、右の横断歩道手前で交差している道が原岡海岸へと続く道だ。メンバー達(高山一実さん、秋元真夏さん、桜井玲香さん、白石麻衣さん、西野七瀬さん、若月佑美さん)はこの道から右折してきた。高山一実さんがおかしな通り方をした道路標識の柱が見える。黄色と白のシマシマのがそれだ。日村さんが言う電柱ではない。 見てのとおり店の前が国道で、横断歩道もあるので、前回のように愛車での訪問はやや困難だ。 釜新肉店さんにて、もちろんイカメンチを買った。許可を得て写真を撮らせていただいた。私のやっていることは完全に乃木ヲタだ。でも、県外から買いに来る乃木ヲタも多いだろうな。高山一実さんの宣伝効果は絶大であろう。 さらに、原岡海岸へ行く。更衣室の廃墟が痛々しい。乃木坂46の聖地巡りは一応ここまでだ。 駅に戻る途中、踏切にて「特急新宿さざなみ4号」を見かけた。 駅近くの自販機で飲料を買って、駅舎横のベンチで先ほど購入したイカメンチを食べた。 イカメンチを食べている時間、上り電車が来た。朝乗ってきたクハ209-2101だ。ということは、木更津から朝乗った2127Mと、浜金谷から昼乗った2133Mは同一編成ではなかろうか。帰宅後に調べたら、そうだった。☆☆☆内房線☆☆☆ 次の目的地の館山に向かう。 富浦16:52→館山17:00 171M モハ208-2157 4連 次の那古船形で外が暗くなった。ちょうどよい旅程だったわけだ。☆☆☆老舗模型店巡り☆☆☆ せっかく房総半島南部まで行くので、営業時間を事前に確認しておいて老舗の模型店を訪ねた。1980年代のカタログに載っているような老舗の模型店を訪ねるのが好きだ。近年は似たような模型店ばかりで、店の品揃えにさえ代わり映えがない。一方、古い店だと思わぬ掘り出し物を見つけることがある。残念ながらめぼしい品は無かったが、無いなら無いと確認できて満足だ。☆☆☆高速バス「新宿なのはな20号」☆☆☆ 館山駅18:30→新宿バスタ(所定20:19) 「新宿なのはな20号」 なるほど、まずは富浦ICの前を素通りして、とみうら枇杷倶楽部バス停へ向かうというわけか。目的地と反対方向に走る謎が解けた。とみうら枇杷倶楽部…これも乃木坂46の聖地巡りだと言えなくはない。 さて、驚いたのはその走行速度だ。法定速度を守って走っており、高規格道でも70km/hや80km/hなので、とても特急列車の脅威になる存在には見えない。走行速度は普通列車よりもはるかに低いにもかかわらず、新宿までの所定到達時間は特急列車よりも短いのだから不思議なものだ。整備された短絡路と無停車の威力は絶大だ。鉄道が東京湾をぐるっと回るのに対して、道路だと東京湾アクアラインを短絡する。内房線の君津以南が単線で特急停車駅も多いのに比べて、高速バスは途中3ヵ所の停留所と赤信号以外ではほぼ無停車だ。一般的に、在来線特急列車と高速バスを比較すると、停まらない方が速いという感じだ。 事故が多くて複雑な首都高速道を自分で運転して走るのは嫌だ。こういう道路は乗せてもらっているバスでは楽しめる。初台南ICで一般道に下りた。 出発の時点で渋滞情報が出ており、大幅に遅れる見込みとのことだったが、渋滞の影響はなさそうで、バスタ新宿前の赤信号以外では順調に進んでいたように思えた。所定2時間もかからないダイヤというのがすごい。館山から都内まで通勤に使っている人もいるみたいだ。☆☆☆あとがき☆☆☆ いろんな意味で聖地巡りもできたし、満足な旅程であった。