コトノハ～慧真館～

[慧真館の特徴] カテゴリの記事

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• 加点方式と減点方式（２）

  「せっかく定期テストの点数はいいのに、授業をちゃんと聞いていなかったり、忘れ物が多かったりだらしない性格のせいで、学校の評価が下げられてしまっている。」という相談の続きです。加点方式は、減点方式とは真逆の評価の仕方です。よく、伸び盛りのベンチャー企業などがこの『加点方式』を取り入れているという話を聞きます。また、欧米諸国の子育ては、基本的に『加点方式』であることが多いです。アメリカのお母さんは、人前で我が子を惜しげもなく褒めますよね？あれも、アメリカは基本的に『加点方式』の文化だからです。『減点方式』は、子どもに×を付けていくイメージですが、『加点方式』は、子どもに○を付けていくイメージです。例えば子どもが100点満点のテストで98点を取ってきたとします。「98点も取れるなんてすごいじゃない」と子どもを褒めるのが、加点方式の子育てです。「あと2点で満点が取れたのに！なんでこんな間違いをしたの！」とできなかったことを咎めるのが、減点方式の子育てです。こうして両者を並べてみると、やはり『加点方式』の子育ての方が良いような気分になると思います。そして、いろんな育児書を読んでみても、カリスマと呼ばれるママの話を聞いてみても、「子どもは褒めて育てなさい」という『加点方式』を支持する内容が書かれています。確かに、お母さんの言い分はともかくとして、子どもの立場に立ってみたら、怒られるより褒められるほうが気分が良いに決まっています。では僕はどう思っているのか。僕は、いろんなお母さんと受験生を見てきた経験から、『加点方式』と『減点方式』を並行させるのが良いと思っています。では今日はこの辺で。続く。************************************神奈川県小田原市にある少人数制進学塾『慧真館（けいしんかん）』少人数制進学塾ならではのきめ細やかな対応で、子どもの能力を大きく伸ばします!!子育て・受験に関するご相談はTEL：0465-38-2030MAIL：info@keishinkan.jp

  Dec 15, 2011

• テスト結果考察

  今日からテストの泉中生を除いて、城北中のテスト結果がすべて判明した。まず50点満点が全部で７枚。１人で２教科満点を取った生徒がいるので、６人の生徒が満点を取ってきたことになる。１回のテストでこれだけ満点が出たのは慧真館始まって以来のこと。うちの中学部の人数を考慮すると、満点が６人というのは恐ろしいほどの快挙だ。続いて５教科合計点。250点満点中９割ラインの225点以上が全体の42.9％。200点～224点（８割以上９割未満）が全体の42.9％。～200点（８割未満）が全体の14.2％という結果に。85％以上の生徒が合計８割ラインを越え、42％以上の生徒が合計９割のラインを越えている。塾生たちは本当によくやってくれた。塾生限定ブログにより詳しい結果と各学年の塾内平均点を載せているので、塾生は合わせて参考にして欲しい。今年度は『慧真館改革元年』とし、生徒の一層の学力向上を目指し、通年教材を難易度の高めのものに一新し、それと同時に授業レベルも上げた。宿題と授業を密に連動させたり、単元テスト制度を取り入れたりもした。また、十分なテスト勉強時間の確保と生徒の自学力を最大限に引き出すため、カンヅメのシステムもガラッと変えた。これらの取り組みが、第１回目の定期テストから早速結果に表れてきている。ただ、これで満足しているわけではない。まだ合計200点にのせていない14.2％の生徒をなんとかしなければならない。塾生全員が定期テストで200点以上取れる学力を付けてこそ、本物の塾だ。これからは、この子たちへの対策を考えていく。

  Jun 9, 2011

• 夏のテーマ

  夏期講習の概要の大枠がほぼ決定した。今年の夏期講習は『量』で攻める。中３独自クラスの20日間4710分をはじめ、中３共通クラスでは20日間4215分、中２生でも受験生並の20日間3335分、中１生は３科目で2145分と、圧倒的な授業時間の『量』を確保することにした。ちなみに去年の夏期講習では、中３独自クラスが20日間で3920分、中３共通クラスで3200分、中２生も3200分、中１生は３科目で1920分だったので、去年と比較しても中学部の全てのクラスで授業時間が増えることになる。中３独自クラスの4710分とは、時間に換算すると78時間30分になる。中３共通クラスでも70時間15分。小田原近辺の高校受験塾でも、これだけの講習時間数を確保する塾はほとんどないだろう。理由は簡単。時間を多くすると、その分講習費がバカ高くなるからだ。だから、やりたくてもできない。うちの塾は、それが生徒の学力を上げると思ったらなんでもやる。もちろんだからといってバカ高い料金に設定したりはしない。例え中３生の１時間当たりの講習料が、マクドナルドの高校生アルバイトの時給より安くなろうとも。まずは『量』をこなすこと。他の受験生よりも１分１秒でもたくさん勉強し、１問でも２問でも多くの問題を解く夏にすること。時間の「量」、問題数の「量」は言い換えれば努力の「量」。まずはその「量」で凌駕すること。これが今年の夏のテーマだ。

  Jun 4, 2011

• 星いくつ？

  昨日の口コミサイトの続きの記事。ちなみに本当に書きたかったのは今日書く記事の方で、昨日の記事は落書き程度のどうでもいい話。色々なお店の口コミを見ていて、私が強く惹かれるのは、人によって評価が両極端なお店だ。最高評価の星５つを付けている口コミが多数ある一方で、最低評価の星１つを付けている口コミも同程度あるが、星３つや星４つなどの中途半端な評価が少ないお店。つまり、好き嫌いがハッキリと分かれ、決して万人受けはしないお店だが、好きな人は「ハマってしまう」ようなお店。この塾も、そんな評価を戴く塾でありたい。欲しいのは星３つや星４つなどの中途半端な評価ではない。そんな万人受けするような特徴のない塾を作るのなら、わざわざ自分で塾を立ち上げた意味がない。欲しい評価は、『星５つ』か『星１つ』だ。うちのやり方に合わない人はきっとたくさんいるだろう。それでも、うちの教育理念にハマる人にはとことんハマる塾を作っているつもりだ。「塾なんてどこでも一緒でしょ？」とは言わせない。良い意味であろうが悪い意味であろうが、「慧真館は特殊」と認識される塾を作る。唯一無二の存在。そしてファンにとっては絶対の存在。そんな塾でありたい。

  May 27, 2011

• 厳しい塾、厳しくない塾（再掲）

  うちの塾は厳しいと言われる。近隣の塾に比べると「かなり厳しいですよ」と言われる。優しか厳しいかの両極端で判断するなら厳しい方だとは思うが、そんなに厳しくしている自覚は残念ながらない。でも厳しくするポイントはいくつかある。・宿題忘れ→１回目は大目に見るが、２回目以降は厳しく指導する。・再試の怠り→再試をため過ぎると爆発する。・挨拶→挨拶という基本的なことができないのなら、勉強をしている場合ではない。・塾内テスト（漢字や単語など）の準備不足→テストがあるのなら満点を目指して勉強するのが当たり前。明らかなる勉強不足が続いたときは、厳しく指導する。・遅刻・無断欠席→言語道断。理由次第では一発退塾もある。・自習室での私語→私語が発覚すると立ち入り禁止。そもそも自習室は私語をする雰囲気にはしていない。・約束を破る→厳しく指導。勉強以前の問題。・頑張っている子に迷惑をかける行為をする→こらしめる。・授業中の私語→している子がそもそもいない。勇気があったら誰かしてみて。・授業中の居眠り→している子がそもそもいない。勇気があったら誰かしてみて。・授業中のケータイ→している子がそもそもいないし前例もない。厳しく指導しているのはこれらのポイントのいずれかに触れたとき。これらのポイントに触れなければいたって普通。むしろフレンドリーで優しい塾なのではないだろうか（異議ある？）。これって厳しいだろうか？これが厳しいなら厳しい塾なのだろう。これが厳しい塾なら厳しくない塾ってどんな塾だろう。こんな感じになるの？・宿題忘れ→いいよ。宿題なんかやらなくて。・再試の怠り→再試なんて面倒くさいよね。・挨拶→無言でもオッケー！・小テスト（漢字や単語など）の準備不足→全然平気。ダイジョウブ。気が向いたら覚えてね！・遅刻・無断欠席→今日も遅刻～？何してんだよ～アハハハハ。今日もアイツ欠席～？全く仕方がないなぁ(笑)・自習室での私語→しゃべりながら勉強しようか！・約束を破る→約束は破っても大丈夫！・頑張っている子に迷惑をかける行為をする→次からやめてね～。・授業中の私語→しずかにして～。・授業中の居眠り→疲れてるんだろう。寝かせておいてあげようね。・授業中のケータイ→ん？誰からメール？彼氏かなぁ？…こうなるのか？？あり得ない。こんなの塾じゃない。やっぱり厳しい塾バンザイだ。

  May 17, 2011

• ゲームケータイベッドにマンガ…まぁ無理でしょう

  来週末からいよいよ定期テスト勉強会「カンヅメ」が始まる。このカンヅメは、云わば慧真館中学部の洗礼だ。圧倒的な勉強時間、定期テストまでの綿密な勉強計画作りを経験することで、ようやく新中１生や新入塾生が本物の塾生へ成長することができる。今年からこのカンヅメが更にバージョンアップする。去年までは、テスト２週間前の土日だけカンヅメを行っていたが、今年からは、テスト２週間前の土日に加え、テスト１週間前の平日を毎日カンヅメに充てる。つまり、テスト１週間前は、土日平日関わらず、中学生は毎日塾に来て皆でテスト勉強を頑張るということになる。もちろん自宅で勉強できるのならそれに越したことはない。しかし、イマドキの中学生にとって、自宅でストイックに勉強するには少々豊かになり過ぎた。自分の部屋にはゲームにケータイにベッドにマンガ。下手をすると自分専用のテレビまであったりする。娯楽に満ち溢れた空間で、自制心がまだ弱い中学生がストイックに勉強できるだろうか。…まぁ無理でしょう。中学生だって、頑張りたくないわけではない。むしろ頑張りたいし、勉強しなければいけないのは分かっているのだけれども、なかなか誘惑に勝てないというのが中学生の本音だ。だから、一切の娯楽要因を取り除いた超集中空間に、一緒に勉強に打ち込む仲間がいれば、自分に甘い中学生だって自然と頑張ることができる。中学生に必要なのは、研ぎ澄まされた勉強空間と共に頑張る仲間。それさえあれば、あとは自分の努力次第でどこまでも上へと上がっていける。毎日カンヅメには、そういう意図がある。

  May 11, 2011

• 再試再試

  中３の生徒の一人がなかなか数学の単元テストに合格しない。一生懸命勉強してきている様子はあるのだが、つめが甘いせいかミスを連発する。その結果、再試の繰り返し。数学の単元テストの再試は毎回問題を差し替えている。問題を差し替えるばかりか、再試の回数を追うごとに、難易度を上げていっている。つまり、再試を重ねるごとにだんだんと難しくなっていくという仕組みだ。まだ合格していない生徒は一人しかいないので、その１人の生徒のためだけに50問の再試を作成している。生徒と私との根競べだ。問題作成がどれだけ大変でも、合格するまで違うテストを作成し続ける。そろそろこのレベルの問題はできるか？もうここでミスをするなよ？という気持ちを込めて、たった一人のためだけでもテストを作成し続ける。まさに少人数精鋭。できるようになるまで、徹底的にやり抜く。厳しいと言われようが、そこに一切妥協はしない。それが慧真館のやり方だから。

  May 7, 2011

• 偏差値60以上

  現在の中２生の平均偏差値が63で中３生の平均偏差値が58。中１生はまだ中学に入って模試を行っていないので平均偏差値は出ていないが、中１の３月までには平均偏差値を60以上を達成したいと考えている。入塾選抜なしで集まった塾生たち。慧真館の立ち上げから３年間、入塾の基準は「自分の意志で入塾を希望する者」これ一つでやってきた。「この塾に入って頑張りたい」という気持ちが生徒自身にあれば、入塾時の学力がどんな状態の生徒でも受け入れてきた。ちなみに今年からは、塾生のレベルが上がってきたことを考慮して、簡単な入塾基準を設けている。頑張りたいという意志一つ入塾し、ほとんど休むことなく授業に出席し、部活でどれだけ疲れていてもテストや宿題をこなし、テストで合格点が取れなかったら合格するまで再試を受け、定期テスト前は皆で塾にカンヅメになって勉強してきた結果の学年偏差値だ。この塾で頑張りたいという気持ちがあり、継続して勉強を続けることができれば、どんな母集団でも偏差値60以上になるということを、現中２生が証明してくれている。中学までの学力のほとんどは、能力があるかないかということではなく、やるかやらないかという部分で決まるのだ。全学年の平均偏差値を60以上に引き上げる。「慧真館に入ったら、偏差値60以上は当たり前だよね」というレベルまで塾生全員の学力を引き上げる。特に現中２生からは、公立高校の入試制度がごろっと変わる。入試制度が変わるということは、過去問も通用せず、これまでのデータも全く通用しなくなる。偏差値が一番信頼できるデータになるということだ。その偏差値を、可能な限りまで上げていきたい。偏差値が60以上になれば、進学する高校の選択肢はぐっと拡がる。それこそ神奈川県のほとんどの公立高校が選択肢に入ってくる。進路の幅がぐっと拡がる。中学生にとって、これ以上のメリットはないだろう。

  Apr 28, 2011

• 弱小受験生

  何を隠そう、うちの中学部の中で一番弱い学年が現中３生である。人数も一番少なく、学力面・メンタル面・成績の面のどれをとってみても、今度の受験生である中３が３学年中最も弱いのだから非常に厄介だ。この学年が弱い理由は、入退塾が最も激しかったことが原因である。新しい入塾生が入ってきたと思ったら、うちの厳しさに耐えられず、結局１年ももたずに辞めていった。メンバーが小学生の頃からほぼ変わらない現中２生とは真逆で、メンバーが定着せずにコロコロと変わる。結果、一貫して教育することができず、メンタル面でも学力面でも弱い学年になってしまう。そんなことを今更分析してみたところで現状は変わることはない。この弱小の受験生たちを、あと10ヶ月で立派な受験生にしていかなければいけない。現在の中３生の５教科の平均偏差値が58。英数国３教科となれば平均偏差値は62になり、弱小と言っても英数国はちゃんと鍛えられている。つまり弱点は壊滅状態である理科社会。理社の弱い原因は「自学力の欠如」にあるということもハッキリしている。弱小受験生改造計画は、まずは自学力の向上から。宿題のやり方、勉強の仕方を徹底的に叩き込む。中途半端な勉強を即辞めさせて、確実に学力を築いていく。この弱小中３生たち。欠点だらけだが、そんな彼らにも少しくらい長所はある。彼らの最大の長所は、恐ろしく前向きで、恐ろしく純粋なところだ。そんなだから、憎めない。まったく(笑)世話のかかる受験生になりそうだ。

  Apr 22, 2011

• 強いぞ中２生！

  ３月に実施した志望校判定模試の結果を返却した。慧真館の中学部の中で、ダントツ強い学年が現中２生。今回の模試で、中２生のちょうど半分の生徒が偏差値65を超えた。数学が満点の生徒も、偏差値70以上の生徒も何名かいる。今回の中２生の全体平均偏差値が63で、地元のトップ校である小田原高校の偏差値とクラス平均がちょうど同じレベルになった。しかもまだ中２なので、あと2年間でまだまだ伸びていくだろう。ヤンチャな男子が多い学年だが、ほとんどの生徒が小学生の頃から慧真館に通ってくれているメンバーだ。それが中２生が強い一番の原因だと思っている。慧真館の小学部からのメンバーが多ければ多い学年の方が強くなる。中２生だけでなく、中１生でも一番学力の高い生徒は、やはり小４生からここに通い続けている生徒だ。先日「２つの学力」という記事を書いたが、小学生から塾で勉強することで、2つの学力をバランス良く鍛えることができる。「塾は中学生になってから」というご家庭は多い。しかし、小学生のうちからみっちりと勉強の基礎基本を学んできた子どもと、ほとんど勉強せずに中学生になった子どもでは、国語や数学の基礎力が格段に違ってくるのが現状だ。学力は家づくりと同じ。強い家も高い学力も、基礎工事の部分が一番重要なのだ。

  Apr 16, 2011

• ２つの学力

  小４算数は、宮本算数教室の賢くなるパズルと学林舎の成長する思考力という、夢（？）のコラボレーションで思考力養成に取り組んでいる。小４の１年間は、計算テストや普通の算数のテキストは一切やらず、学力の土台である思考力をひたすら鍛えることに費やす。ひとくちに学力と言っても、そこには２種類の学力が存在する。１つは地頭力で、もう１つは問題解法力。地頭力とは、現代風に言えばPISA型学力である。論理的思考力や考える力、生きる力なんて言ったりもするが、簡単に言い切ってしまえば『頭の良さ』だ。頭のキレ、回転の良さ、センスなんていう言葉で表現される学力でもある。問題解法力とは、テストや教科書の問題がきちんと解けるかどうかという学力だ。パターン演習を繰り返せば、問題解法力は向上していく。公文式は、まさに問題解法力に特化した手法だといえる。さてこの２つの学力。どちらももちろん大切なのだが、特に地頭力が鍛えられていないと、学力はあるところから突然伸びていかなくなってしまう。あるところというのは、偏差値60のライン。学校や塾で問題解法力だけを思いっきり訓練していくと、偏差値60くらいにはなる。しかしそれ以上となると、問題解法力だけではどうにもならない。偏差値60を超えるためには、問題解法力とは別に地頭力が必要になる。うちの塾では、小４でまずこの地頭力を鍛える。これから学習していくための地頭を、パズルや思考力ドリルで1年間かけてじっくりと育てていく。

  Apr 14, 2011

• 被災児童の受け入れ支援

  今回の大震災を受け、私に何ができるのかを考えてみた。孫正義氏は100億円を寄付した。100億というあまりにも桁外れの額に、同じ人間なのかとすら疑いたくなる。ゴルフの石川遼君は、今後1年間の獲得賞金を義援金として全額寄付するという。なんという19歳。なんという未成年。無駄に30年間生きてきた自分が恥ずかしくなる。SMAPの中居君は福島の避難所を極秘に訪問し、玩具等を配ったという。極秘にというところが凄いと思う。本当に心が綺麗な人なのだということを知った。さて、私には何ができるのだろうか。しがない個人塾の塾長にしかすぎず、自分の生活で精一杯の私には、雀の涙ほどの寄付しかできない。避難所に行ってボランティアをしたい気持ちもあるが、ボランティア経験も皆無で、1日しか滞在できない私など、行っても邪魔になるだけだろう。しかも、無名でイケメンでもない私が励ましに行ったところで、喜ぶ人など誰もいない。さて、私にはなにができるのだろうか。お金もなく、歌やパフォーマンスもできず、多額の募金を人様から集められるほどの影響力もない塾屋ができること、しなければいけないことは、「子どもたちへの教育」、これに尽きると思う。日本の未来を担う人材を教育すること。これが私にできる、私が今やらなければいけないことだ。そこで、今回の東日本大震災で被災し、神奈川県西部に避難してきている被災児童を受け入れる被災児童支援塾に登録することにした。罹災証明を保持する被災児童が通塾を希望する場合、入塾金および授業料を原則として向こう1年間全額無料とし、子どもたちの学習機会を提供したいと思う。被災地から避難してきた児童に通塾のニーズがあるのかどうかは分からない。神奈川県の小田原近辺に避難してきた児童がどれだけいるのかも分からない。しかし塾で生計を立てる者だからできる、一番の支援の方法だとも思う。こんな時だからこそ、自分は何者なのか、自分は何をやる人なのかを考え、精一杯その役割を果たしていこうと思う。

  Apr 12, 2011

• 慧真館ISM（３）

  慧真館ISM（３）『クラス分けをしません』基本的に能力別によるクラス分けをしていない。小学生から中２生まで、学年に１つのクラスしかない。ただ、中３生のみ、独自入試校と共通問題校では問題の傾向が違うという事情から、志望校別のクラス分けをしているが、どちらのクラスに入るかは本人の志望校次第であり、能力別クラスにしているわけではない。クラス分けをしない理由は２つ。１つ目は、教室のキャパと講師の数の問題で、クラスを増やせないという物理的な問題。今のところ、物理的な問題が大きいのだが、もしもこの問題がクリアできたとしても、能力別によるクラス分けはしないだろう。男女別クラスとか、じゃんけんやくじ引きでクラスを分けるとか、能力別以外のクラス分けを考えるだろうと思う。能力別にすると教える側として授業はやりやすい。しかし授業がやりやすいことと、それが生徒のためであることは必ずしもイコールではない。あまりにも能力がかけ離れている生徒が集まった集団は別として、標準偏差が然程大きくない集団では、能力別にすることのメリットよりも、デメリットの方が大きく働いてしまい、結果的に生徒が伸びる芽を摘んでしまうことがよくある。それが２番目の理由だ。能力別クラスとは、その生徒の現況の能力の範囲内で授業をするクラス体制であり、言い換えれば、その生徒の能力を超えるような授業はしないクラス体制である。そうすると、現状の能力がずっと維持されるけれども、能力を上げる機会を逃してしまうことになりかねない。結果的に、上位層と下位層のメンバーはほぼ固定され、能力差が開くばかりになってしまう場合もある。上位層も下位層も入り混じった一つのクラスで授業をすることは容易ではないが、経験を十分積んだ塾講師ならばそれは可能だ。基本的に上位層を意識した授業を行いつつ、下位～中堅層のために基礎徹底は疎かにしない。結果的に、クラス分けをするよりも生徒の能力の底上げができ、『万年下位クラス』の生徒にありがちな、気持ちが腐っていくことも防ぐことができる。ただ、能力別クラスをしない代わりに、学年の能力の標準偏差をある程度一定にしておく必要がある。そのため、うちの塾がどのようなレベルの高校に向けて授業をしているか、それを明確にし、同じベクトルを向く生徒のみ入塾してもらっている。慧真館は、そういう制度を取っている。

  Mar 8, 2011

• 慧真館ISM（２）

  タイトルの慧真館ISMの『ISM』とは何かという問い合わせがあった。（←相方から）I…胃がS…すこしM…もたれていますの略ではない。慧真館ISMと書いて、慧真館イズムと読み、それは慧真館の主義主張を意味する。塾長である私が、何を考え、何を思いながらこの塾を運営しているか。今現在慧真館に関わっている人、これから関わろうとしている人に、この塾がどんなベクトルを向いているかということを、把握しておいてほしい。そんな思いで、ありのままを書いている。ということで第２弾。*****************************************************************慧真館ISM（２）『定期テスト対策は、必要ないと思っています。』本音を言おう。学校の定期テスト対策を、子どもの代わりに塾がやってあげる必要はないと思っている。もちろん塾がやってあげた方が成績が伸びるのは間違いないが、「学校のテスト対策代行サービス」のために塾が存在しているのではない。学校のテストのことは、学校に行っている張本人である子ども自身が、自分で責任を持ってしっかりやればいい。学校の授業に真面目に出席し、先生の話を集中して聞き、指示された宿題をしっかりとこなし、定期テスト２週間前から集中してテスト勉強をしていれば、ある程度の点数は取れるものだ。さらに言えば、「この先生はどんな問題を出すだろうか。」ということを常に考えておくと、授業中の先生の声の抑揚、板書に書く内容などから、この先生は何を言いたいのかが分かってくる。それが分かれば、定期テストは自分でしっかりと対策・勉強ができる。「学校の勉強で分からないところを教えてくれるのが塾ではないのですか？」という人がいたとすれば、私は「少なくともうちの塾は違います」と答える。学校の勉強で分からないところがあるのなら、学校の先生に質問すればよい。きっと丁寧に分かりやすく、しかも無料で教えてもらえるはずだ。しかも、質問をたくさんすることで「この生徒はやる気がある」と捉えられ、内申点が上がる可能性だってある。そんな良いことづくめなのに、わざわざお金を払って学校でわからないことを塾で聞く必要がどこにあるのか。塾の役割は「実力養成」にあると思っている。普通に公立中学に通っているだけでは、なかなかできないことをやり、なかなか教わる機会がないことを教えるのが塾である。例えば、豊富な量の演習による定着であったり、体系的な学習であったり、教科書にはない応用問題だったり、独自問題や私立問題に対応できる解法であったり。塾ならではの授業を通して、学校で身につくよりもプラスアルファの実力を生徒に身に付けさせてやるのが、塾の役割であり、だからこそ塾の価値が生まれる。『学校＋塾＝学校の定期テストが完ぺき』という方程式では、『＋塾』の存在価値がない。生徒が自分でできること、生徒が学校で学べることまで、わざわざ塾が生徒にとって代わってやってあげる必要はない。学校の先生の過去問をコツコツと集め、あるいは生徒から学校のノートを拝借し、それを研究し、生徒に「この先生はこの問題をよく出すよ」と教えてあげるのが塾の役割ではないと私は思うのだ。対策をしてやるよりも、テスト対策が自分でできる「実力」を付けてあげること。対策をしてやるよりも、テスト対策が自分でできる「自学力」を付けてあげること。私はそれを考えながら、生徒たちの前に立っている。

  Mar 3, 2011

• 慧真館ISM（１）

  ２月後半から、このブログのアクセス数が増えてきている。増えてきていると言っても、１日のアクセス数は辻希美の0.003％くらいしかないので、全然たいしたことないのだが、やはり３月ということで、塾探しのためにこのブログに辿り着く人が増えているのだろう。塾探し目当てでこのブログを訪れてくれる方々にアピール(笑)するべく、この塾の理念の部分を連載記事にしていこうと思う。**********************************************************慧真館ISM（１）『厳しい塾です。』体験授業の申し込みに来られた人全員に、まず最初に伝えることがある。それは、「慧真館は厳しい塾です。」ということだ。うちの塾は、子どもを決して甘やかさない。子どもが傷つくから、厳しくすると生徒がやめていくかもしれないからといって、決して甘やかすことはない。最近は子どもを甘やかす塾が増えているためか、子どもにとって厳しい塾というのは嫌煙されがちだが、それでもこのポリシーは貫こうと思っている。だいたい、子どもを甘やかすことは、百害あって一利なしだと思っている。子どもをヨイショヨイショしながら、腫れ物を触るようにして接しても、その子の我が儘だけが助長されるばかりで、その子のためになるようなことは何もない。何かできないことがあると、「大丈夫だよ」と言って、できないことから子どもを遠ざける。または、「君はできなくても構わない」と、できないことを特別に認めてしまう場合がある。しかし、できないことから子どもを遠ざけてしまうから、いつまでたってもできなくなる。できなくても構わないと認めてしまうから、子どもはできなくても良いと挑戦する前から諦めてしまう。こんなことでは、子どもはいつまでたっても伸びていかない。だから、うちの塾は子どもを甘やかさない。できないといって、すぐに諦めさせてはいけないのだ。できなければ、できるまで繰り返し続けさせる。現状の能力が低いからと、できないことを特別に認めてしまってはいけないのだ。現状の能力が低いからこそ、「絶対にできるようになる」という感覚を植えつけてあげなければいけない。できないことから逃げることや、できないことから目を逸らすこと。子どもがそういうことをすれば、それがダメだと子どもが心から理解するまでビシッと叱る。そして、できるようになるまで続けさせる。どの子どもにも例外なく。そんな厳しさが、子どもの可能性を伸ばしていく。甘ったれた子どもではなく、困難に立ち向かっていく骨太な子どもが育っていく。私はそう思っている。だから、うちの塾は厳しいのだ。

  Mar 2, 2011

• 小学生の自学力

  小学生の来年度のテーマが『自学力』の向上。中学生は、普段の授業で学力を鍛え、定期テスト時のカンヅメで自学力を鍛えることができているが、小学生は定期テスト時のカンヅメがない分、自学力育成の面でのアプローチが少ない。小６生の９月以降は数回の『中学進学テスト』で、自分で計画的に勉強をする経験を積ませているのだが、やはりそれだけでは自学力がなかなか向上しない。小学生のうちから自学力を鍛えることができたとしたら、中学に上がる上で、かなりのアドバンテージになることは間違いない。来年度は小学生の自学力にも切り込んでいく。より賢い中学生になるために。

  Feb 23, 2011

• カンヅメの成果

  土曜日８時間、日曜日８時間。この週末で合計１６時間のテスト勉強。受験生の話ではない。慧真館恒例の定期テスト勉強会「カンヅメ」で、中１生と中２生がガッツリと自習をした時間数だ。いくら定期テスト前と言っても、土日で１６時間も集中してテスト勉強をする中学生は、ほとんどいないのが現実だ。勉強よりも面白いものがなんでも揃っている家の中で、まだまだ自分に弱い中１中２生が、長時間自分からストイックに勉強し続けるなんて至難の業だろう。そういう中学生の実情など、嫌というほど見てきている。だから、ゲームも携帯も漫画もテレビも何にもない塾という空間で、学年関係なく中学生がみな一緒になって勉強に励む「カンヅメ」という制度を作っているのだ。カンヅメの中で、生徒は驚くほど成長する。「子どもが長時間勉強しても集中力が続かないから、短時間でも集中して勉強した方が良い」と的外れのことを言う人には、是非ともうちの塾のカンヅメの様子を見てほしいと思う。生徒の集中力、自学力、勉強に対する創意工夫は、大人の予想を簡単に裏切ってくれる。長時間勉強しても集中力が続かないなんてとんでもない。長時間勉強を繰り返す中で、集中力がどんどん養われていくのである。自分で勉強させるより、授業を受けた方が効率が良いなんてとんでもない。授業を受けて受動的に与えられた知識より、自分で調べ、まとめた知識や自分で考えた解法の方が、しっかりと身についている。子どもは、大人が思うほどバカではない。どうしたら効率よく勉強できるか、どうしたらしっかりと身につくか、自学自習を繰り返していく中で、自分なりに学習する。そうやって少しずつ、自分にとって最適な勉強法を確立していくのだ。うちの塾生にとって、試験２週間前の週末の長時間勉強なんて「やって当たり前」というレベル。当たり前のように塾に来て、講師が教室にいなくても、当たり前のように誰一人私語をすることなく、誰一人だらだらすることなく、ガッツリと自分で決めた計画をこなしていく。自分で計画し、自分で実行し、自分でチェックし、自分で軌道修正をする。そうやって、うちの塾生は、「自分で」学力を伸ばしていくのだ。結果、学校の定期テストがあれば、毎回誰かが満点を取る。合計８割以上なんて当たり前というレベルである。

  Feb 20, 2011

• 今年やること（その３）

  来年度は塾生の学力向上に更に力を入れる。そのためにやること。１．小学生の算国の授業時間を増やす２．授業用テキスト全面見直し＋家庭学習用テキストの追加３．中学生は特に英数を強化（全員独自レベルに仕上げることが目標）４．塾内テストの回数を増やす５．中学生定期テスト１週間前は全学年毎日通塾この５つはほぼ決定。現在は最終的なテキストや時間割の選定作業に入っている。より賢く、よりたくましく。塾生の学力を伸ばすことに徹底的にこだわっていく。

  Feb 9, 2011

• 4万人規模の全国模試

  これに参加することが決定しました。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓exciteニュースより■4万人が参加する中学生全国統一学力＆キャリア診断テスト開催（3/13）次代の教育を共に拓く会は1月28日、中学生対象の全国規模の統一テスト「全国中学生 学力＆意識測定テスト」の開催を発表した。3月13日に全国で一斉に実施する。同会は昨年11月、Z会グループの持ち株会社である増進会出版社ら学習塾大手5社が発起人となり、日本の教育を変革し、新時代の教育を拓くことを目的に設立された一般社団法人。自律教育や思考教育、情報教育など、グローバル社会を生き抜く人材に求められる能力を培うことを教育の課題とし、さまざまな活動を行っていくとう。今回発表となった「全国中学生 学力＆意識測定テスト」では、新中1・新中2・新中3生を対象に全国レベルでの学力診断を行うとともに、同時に実施する「キャリア診断」と「みらいと自分アンケート」を通じて、学習に対する動機付けや、モチベーションアップがはかれるという。すでに市進学院、栄光ゼミナール、進学会、第一ゼミナール、Z会の生徒4万人以上が受験する予定だ。◆「全国中学生　学力＆意識測定テスト」実施概要実施日：3月13日（日）　時間：国語45分、数学45分、英語45分、アンケート・キャリア診断20分※新中1は国語・数学（算数）の2教科当日の持ち物：受験票、筆記用具、上履き（会場により必要）結果報告：答案、解答解説、テスト成績表、結果報告出題範囲：各学年とも公立中学校の標準的な進度を目安にした履修範囲から出題個人（一般）受験者は、希望する団体（学習塾）の受付に直接申し込む。実施予定の学習塾は以下のとおり。　・市進学院（http://www.ichishin.co.jp/kyoshitsu/）　・第一ゼミナール（http://www.daiichisemi.net/school/）　・栄光ゼミナール（http://www.eikoh-seminar.com/kyoshitsu/index.html）　・進学会（http://www.shingakukai.co.jp/classroom/index.html）　・Ｚ会（http://www.zkai.co.jp/juku/jrtop.html）↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑中学生対象の模試で、母体が４万人規模の全国模試は殆どない。しかも、市進学院、第一ゼミナール、栄光、進学会、Ｚ会が主な母体ということなので、全国の多くの上位層が受験する模試になる。間違いなく、全国レベルでの自分の位置が分かる絶好の機会になる。しかもそれだけではなく、キャリア診断というものもあり、自分の興味・関心と関連する仕事内容、職業、学習領域を提示してくれ、自分と同学力層の比較ができる。例えば、自分の興味関心はどのような仕事に結びつくのかを具体的な職業名で提示してくれ、その職業に就くためには、どんな勉強をしていけばよいのかという方向性も示してくれる。今までにそういう模試は皆無だった。これだけボリュームのある内容で2,500円也。受ける価値は大いにある。慧真館塾生は原則として全員受験してもらうが、塾生以外の外部の生徒の受験も受け付ける。外部生で受験希望の方は、お電話もしくはメールにてご連絡ください。小田原から全国に、自分の未来にはばたく第一歩にして欲しい。

  Feb 4, 2011

• 今年やること（その２）

  学参書や児童書専門店を併設する。以前『本屋さんを開くとしたら』という記事を書いたが、それを具現化する。塾の受付スペースの一角に小さな学参書コーナーを作る。そこには私が「これは良い！」と納得した学参書や教材のみを置くことにする。一般の書店では大手出版社の学参書しか扱っていない。中小出版会社から出ている教材の中にも良いものはたくさんあるのにもかかわらず、消費者はその存在すら知る機会もない。また、使用する目的やレベルによって教材の選び方は変わってくるはずなのだが、消費者である保護者や子どもが教材の目利きをするのは非常に難しい。今年１年間だけでも、「本屋に行ってもどの教材を選んでいいか分かりません」や「先生のおすすめの教材ありますか」という相談をたくさん受けた。教材選びで困っている保護者や生徒は意外と多いのだ。良い教材と消費者との『出会い』の場を提供する。教材との『出会い』の場から、やがて教育に関するアンテナショップのようになることを目指している。そのために、まずは受付スペースを大リフォームする予定。全貌は３月くらいに明らかに。

  Jan 26, 2011

• 英会話スクールとの提携

  グローバル教育の講座開設のための初ミーティングを行った。グローバル教育を実施するにあたり、最大の問題は講師の力量になる。よくある英会話スクールのように、英語と子どもが好きなおばちゃんなら誰でもいいということではない。また、同様に、ネイティブならば、どこぞのボンクラでも良いという話でもない。外国語習得の要となるのは、「誰に習うか」という部分。そこを大きく間違えてしまうと外国語を習得するのは困難になるし、きちんとした教育を受け、訓練された人に習えば、外国語習得はそれほど難しくはない。そこで考えたのは、長年続いている英会話スクールとの提携。今日はその提携の候補に挙がっていた英会話スクールの校長先生とのミーティングだった。結果から言うと、話がうまくまとまり、提携させていただくことになった。お話を少し聞かせていただいただけで感じたことは、「プロだな」ということ。校長先生はオーストラリアのご出身なのだが、日本の教育事情、英語教育を取り巻く現状を、日本人よりも鋭い視点で分析し、危惧されておられた。英語教育のプロとしての経験と実績からくる自信と、教育に対する熱意は、正直ほかの英語教室ではなかなか見られないような確かなものだった。私が目指すグローバル教育との方向性もほぼ一致。外国語習得の要となる、「誰に習うか」という部分を、期待以上にクリアしている。こことなら、とても良いものを創り出せる。とても良いものを提供できる。そう、確信している。４月からのグローバル教育講座開講が、現実のものになりつつある。ワクワクしてきた。

  Jan 22, 2011

• キャンセル待ち…

  中１生の残席がそろそろ怪しくなってきた。昨日と今日で、塾生からの中１生の紹介が立て続けに２件。紹介をしていただくのは非常にうれしいことなのだが、困ったことに中１クラスの空いている席はあと１席しかない。どちらの方も現塾生からの紹介というだけあって非常に心苦しいが、一応お申込みの先着順とさせていただくことにしよう。あと１席が埋まってしまえばキャンセル待ちになる。と、これを書いていて思ったこと。塾でいう『キャンセル待ち』って、言い換えると『退塾待ち』ということだよな…。なんだかな。

  Jan 21, 2011

• 保護者の方に感謝

  このブログ以外に、もう一つ『慧真館つれづれ日記』というブログを毎日書いている。慧真館つれづれ日記は、主に保護者の方に向けて塾の授業内容を記しており、塾生と保護者にしか公開していないブログだ。塾というのは、とんでもなく不透明なものだと感じている。子どもが塾で何を習っているのか、塾のテストはどれくらいの点数を取っているのか、宿題をちゃんとやっているのか。子どもを塾に入れていても、子どもの塾の様子を全く知らない保護者は案外多い。「塾で何をやっているかわからないけれど、とりあえず塾に行っていれば安心」と、子どもの塾に興味関心のない保護者も案外多い。私は個人的に、そういう状況を良くは思っていない。できる限り塾を透明にし、毎日の子どもの様子を保護者の方にも知っていただきたいと思っている。授業をしながら感じたことを、授業ブログの方にズバズバ書く。テストで満点を取ったとか、とてもよく理解できているという良い報告だけでなく、宿題を忘れてきただとか、再試が溜まっているとか、復習できていないという悪い報告も包み隠さずにする。小学部の保護者の方には、「計算力が弱いのでお家で計算練習を取り入れてください」とか、「国語の音読の練習をさせてください」と、名指しでお願いすることもよくある。うちの塾の保護者は、こちらからのリクエストに対して敏感にキャッチし、応えてくださる方が多い。保護者の方が我々のリクエストに対して、家庭学習に塾の復習を取り入れて下さったり、計算練習や音読練習に付き合って下さったりするお蔭で、こちらの指導の幅も随分と広がる。生徒が少しずつ成長しているのを見るたびに、その背後にある保護者の方のご協力を肌で感じ、心の中で静かに保護者の方に感謝している。

  May 26, 2010

• 算数クイズ

  小学生の間は、できるだけ脳みそをフル回転させて、思考力を養っておいた方がその後学力が伸びやすいというのが私の持論である。一日に100問の計算練習よりも、一日たった一問でも、思考力が必要な複雑な問題をじっくり考え抜いて欲しいと考えている。中学生になれば、勉強のほとんどがパターン習得のための演習に費やされる。公立高校の入試問題や学校の定期テストのほとんどが、思考力を問う問題よりも、パターン演習が必要となる問題で構成されているからだ。しかし、パターンの習得で無事に高校入試を突破したとしても、大学入試になれば、思考力が問われる試験に逆戻りする。センター試験はある程度パターン習得で何とかなるが、難関大学や国公立大学の２次試験はパターン習得で養われた知識よりも、深い思考力が試される。パターン学習は、公立なら高校入試までは何とか通用するけれども、大学入試となれば、それだけでは木端微塵にやられてしまう。だから、ある程度自由な学習ができ、頭が柔らかい小学生のうちに、脳みそを掻き乱しながら考える思考力をつけておきたいと考えている。ちなみにうちの塾の小６生は、算数クイズにハマっている。クイズと言っても、その内容は中学入試から引用した問題だったり、算数オリンピック等の問題を簡単にした問題だったりするので、なかには相当難しい問題もある。たった一問の問題を解くのに、何時間も、何日も、時には何週間もかかることもある。しかし、何日もかけてやっと自力で答えに辿り着いた瞬間、生徒たちは達成感に満ち溢れた、本当に嬉しそうな表情をする（本当は、算数クイズを一問解くごとにもらえるシールが嬉しかったりするのだが）。保護者の方から、「うちの子はコレばっかりに夢中になってしまってるんですが、どうにかならないでしょうか。」と苦情めいた相談を受けることもあるが、私は逆にそれでも良いと思っている。算数クイズを解けるようになることではなく、ああでもないこうでもないと、頭を使って考え抜くことに意味がある。たった一問の問題に対して諦めずに向き合い、いろいろな角度から粘り強く考えてみることに意味がある。そうやって頭をフル回転させる時間は、必ず将来必要となる思考力の基盤となってくる。今の小６生がこのように、たった１問の問題に何日間も向き合える時間を過ごせるのもあと１年足らず（本人たちは、「中学生になってもやる！」とヤル気満々だが）。そんな、脳みそのためには贅沢すぎる時間を、大切にして欲しいと思う。※「算数クイズ」は現時点で100問ほどあります。もしも欲しい方がいらっしゃれば、このブログの左にあるメッセージを送るという欄からメールを頂ければ、添付ファイルを送ります。ただし、悪意ある同業者の方はご遠慮ください(;_;)/~~~

  May 21, 2010

• 決めた！

  昨日も書いた入塾基準のこと。やっぱり入塾テストによる入塾基準は設けないと決めた。もしも、今まで入塾テストをやっていたら、今の塾生やこれまでの卒塾生のほとんどが入塾できていなかったハズだ（苦笑）。最初はどうしようもない成績で、学力の「が」の字も無かったけれど、志望校に向けてのヤル気だけはある。というか、ヤル気だけしかない生徒たちが入塾し、厳しい指導に耐え、課題をこなし、偏差値を上げていった。もちろん厳しさに耐えられず、またはヤル気を無くしてしまって、途中で退塾していく生徒もいる。普通の塾の感覚だったら、退塾は阻止したいだろうが、うちは退塾者が出ても良いと思っている。ヤル気が無いのに塾に来てもらっても困るだけだし、厳しさに耐えられないのならうちの塾には合っていないから続けても無駄だ。でも、志を高く持ち、ヤル気があり、うちの塾で頑張り続けるくらいの忍耐力がある生徒は、必ず偏差値を10は伸ばしてきた。うちは、そんな塾だ。そんなところが、うちの塾の最大のウリだ。だから、今まで通り、テストによる入塾基準は設けないことにする。ただし、今までの入塾基準を更に明確にし、少し加筆することにした。ということで、たった今できた新入塾基準。一つ。西湘（２番手校）以上のレベルの高校を志望していること。（「高校なんてどこでも良いです」という子はうちの塾には絶対合わない。西湘より下のレベルを志望している場合は、うちの塾の授業レベルに合わない。）一つ。体験授業を受け、うちの塾のシステムや雰囲気や理念を理解した上で、「ここで頑張りたい」という明確な意志を生徒本人が持っていること。そして、その意志がこちらに伝わること。（「伝わること」というのが肝心。「ヤル気あります」と言っても、体験中にそれが見られない場合はお断りするということ。）一つ。学校成績がオール２以下やそれに近い生徒はお断りする。（絶対評価の学校成績で、１や２ばかりということは、どう考えても塾で学力を付けるより他にやるべきことがあると私自身が思うため。）この３つを満たしている生徒は、どんな生徒でも歓迎する。その代わり、入塾してきたからにはガンガン指導する。塾生と新入生とのレベルが開いていたって、塾生のレベルに合わせて授業を続ける。ヤル気がある人間にはとことん付き合い、ヤル気が無い人間にはとことん付き合わない。このスタンスは、変えるつもりはない。よし！スッキリ！！

  Apr 21, 2010

• 入塾基準

  最近の悩みの種と言ったら、専ら入塾基準のことだ。朝から晩まで（ちょっと大袈裟）入塾基準のことについて考えている。開校してから３年。うちの塾の入塾基準はたった一つ、「生徒本人に通塾することにおいての強い意志があること」ということだけでやってきた。要は、子ども自身に塾に通って勉強するやる気があるかどうか、それを入塾面談で見極める。入塾面談で、「うちの塾、超厳しいよ？」「テストとか課題とかたくさんあるよ？」「できるまで帰れないよ？」「中３の後期は毎日塾に来てもらうけど？」「西湘以上の学力を付けてもらうよ？」など、数々の『脅し』（脅しといっても全部真実なのだが）を生徒にかけるが、それでも怯まずに「入塾したいです」と言った生徒には、入塾してもらっている。入塾テストや成績では、滅多に入塾を拒むことはない。（※滅多にと書いているのは、過去１度だけオール１に近い生徒の入塾はお断りした経緯があるので。）これまでは、このやり方で何の問題もなかった。厳しいことを承知の上で入塾してきたのだから、ガンガン厳しくやってきた。ただ、最近になって問題点がいくつか生じてきた。一つ目は、学力差についてのこと。塾生のレベルは年々上がってきている。年を重ねるごとに、通塾年数も長くなるので、レベルが上がることは当たり前のことだ。今の中３生だと、４月の段階で模試の平均偏差値が５教科で58で、中３生以外も特に中１生と小６生のレベルが高い。新しく生徒が入ってきたからと言って、授業のレベルを落とすつもりはなく、逆に新入生が授業のレベルに合わせることを要求する。そのため、入塾時に塾生とのレベル差があまりにも大きすぎることが最近になって目立つようになってきた。ちなみにうちの塾には能力別クラス分けというのが存在しない。二つ目は、入塾面談で生徒本人が「やります！」と言っても、どこまで本気か分からないということ。「やります！」と張り切ってはいるが、体験中に再試をほとんどやらない等、やっていることと言っていることがバラバラ。また、もしも入塾面談時の私の数々の『脅し』に怯んだとしても、親の手前、「やっぱり入塾しません…」など口が裂けても言えないだろう。親の方をチラチラと見ながら、「…頑張ります」と生徒が言い、親が「先生、この子やる気があるのでお願いします！」と言われても、本当に大丈夫かよ？と思ってしまう。今の入塾基準だけだと、本人が「頑張ります」とさえ言えば入塾できてしまうので、上記のような問題点が生じてしまう。入塾基準をどうしようかと悩み中…。

  Apr 20, 2010

• コツコツコツコツ

  冬期講習中から中２生の数学は、授業の初めに毎回復習テストを10問ずつ解いてもらっている。復習テストの範囲は、中２数学の全部の内容。もちろん間違った問題は、授業後に残って全問正解するまで解いてから帰宅する。数学の授業は週２回あるので、一週間に20問。ちなみに冬期講習から今日までにこなした問題数は110問。３月の第３週までやる予定なので、それまでに解く問題数は、この復習テストだけで合計260問になる予定。中２数学は、中学３年間の数学の中で、最も差が付きやすく、また最も重要な単元が含まれている。その大切な中２数学の全復習を、コツコツコツコツ260問解く。1回や2回解いただけで出来るようになる天才君や天才ちゃんなんて、この世の中にそれほど多く存在するわけない。それなのに、1回や2回解いて出来なかっただけで、「数学が出来ない」って言う人がいる。だから、コツコツコツコツ260問完璧に解いてもらう。何かを習得しようとするとき、やはりある程度の量はこなさなければいけない。勉強において『量より質』と人は言うが、中学生に『質の高い勉強法』を求めるには少々酷すぎる。中学生で『質の高い勉強法』ができる人は、1回や2回解いただけでできるようになる天才君や天才ちゃんだけだろう。だから、毎回10問をコツコツ続ける。中２生だけじゃない。小６生も、冬期からずっと小学校全範囲の復習を１日10問ずつ解いている。普通の子が、天才君や天才ちゃんに勝てる方法はただ一つ。コツコツコツコツ量を積み重ねることだと思うから。

  Jan 26, 2010

• やり直し＼(^o^)／

  中３生に『やり直しノート』を自慢してもらった。模試で間違えた問題、授業中に間違えた問題、宿題で間違えた問題の解き直しと、なぜその答えになるのかという説明をまとめさせている１冊のノートのことだ。男子なのにというと語弊があるかもしれないが、要点が非常に明確にキチンとまとめられている。さすが受験生だ。やり直しには上手、下手がある。やり直しが下手な子は、ただ問題を解き直しているだけ。やり直しが上手な子は、問題を解き直した後に、なぜその答えになるのか、なぜ自分はその問題を正解できなかったのかを分析し、分析した結果をキチンとノートにメモしている。うちの中３生はやり直しが上手だ。当たり前だが最初から上手にやり直しをしていたわけではなかった。塾内テストで合格しなかったら、中２生までは強制的に再試をさせる。しかし中３生には、再試ではなく、『レポート』を書かせてきた。テストで間違った問題の解説を自分で考えさせ、詳細にレポート用紙に書かせた。少しでも解説に誤りがあったり、矛盾が生じたりしていれば、つき返してキチンとした解説が書けるまで何度もレポートを書き直させたりした。それを繰り返してきたからか、慧真館の中３生のやり直しの能力は、ちょっとした解説書が書けるのではないかと思うほど、非常に高い。私は小学生でも中学生でも、やり直しに関しては非常にうるさく言っているし、低学年にはある程度の強制力を発動してもやり直しをキチンとさせている。当然のことだが、やり直しが上手な子ほど伸びるのがはやい。また、やり直しが上手な子ほど、自分で勉強するのが上手い。ほとんど間違わない天才級の子よりも、間違うことがあってもキチンとやり直しをして、自分のモノとして吸収できる子を育てていきたい。

  Dec 18, 2009

• 厳しい塾

  うちの塾は厳しい塾という評判が立っている。入塾面談をするたびに保護者の方から「厳しいと伺っていますが…」という話を持ちかけられる。課題は出すし、ほぼ毎回テストはあるし、テストで合格しなかったら再試だし、課題や再試をサボったり中途半端にやっていたりしたら叱りとばす。授業中の私語や居眠りなどもってのほか。（←そんなことをしている子は全学年をみても１人もいないが）理由なき欠席や遅刻については言語道断。勉強している姿勢が悪ければ、授業を中断しても注意をする。中３生の後期になると、週５日塾に来て勉強してもらう。うちの塾が厳しいと言われる理由について思いつくモノを書いてみたが、確かにこれで「とっても優しい塾ですね」とは誰も言わないと思う。相当なM体質の子を除いて、子どもは厳しい塾と優しい塾なら優しい塾を好むだろう。塾という場所は子ども相手の商売なので、優しい塾の方がニーズがあるだろうし、商売も繁盛する。塾を運営していく上で、『厳しい』という要因はとてつもなく不利なことだ。それでも、うちが厳しい塾になっている理由はただ一つ。「生徒の成績を上げる」これを大前提として塾を設計しているからだ。この大前提を軸として、うちの塾のいろんな理念や指導が成り立っている。優しい塾を作るとか、塾でひと儲けしたいとか、子どもにウケる塾にしようとか、そういうことがうちの塾の軸ではないし目的でもない。だから、できない子をそのままにしておくわけにはいかないし、テストに合格しない子を放置しておくわけにもいかない。成績が下がる勉強姿勢ならば、すかさず注意をする。いろんな塾があっていいと思う。でも、うちはそういう塾だ。

  Nov 26, 2009

• 自習に来る子は得

  今日は中１生と中２生の定期テスト勉強会だった。（中３生が１人と高１生が１人混ざっていたが。）うちの塾の定期テスト勉強会は、授業についてきていない生徒の特別補習を除いては、基本的に自習であり、また勉強会の参加も任意である。勉強会への参加を任意にしていると、自習に来るメンバーというのが固定される。勉強会に参加する子は必ず毎回参加するし、参加しない子は特別補習に呼ばれない限り参加しない。基本的に勉強はどこでも出来ると思っているので、生徒が家で勉強していようが、塾の自習室で勉強していようが、図書館で勉強していようが、勉強しているのならどの場所で勉強していても構わない。しかし、集中して勉強したいときや効率よく勉強したいときは、塾の自習室に尽きる。塾の自習室で勉強していると、しゃべりたくてもしゃべることができる雰囲気ではないし、ちょっと疲れたなと思ってテレビをつけたくてもテレビがない。ベッドに横になりたくても横になるベッドもないし、ケータイを触りたくなっても塾はケータイ禁止だから出すわけにもいかない。塾の自習室にいると、勉強以外の他の一切ができないのだ。だから、勉強会に参加した子は、まるで修行僧が滝に打たれているかのように、椅子からほとんど離れることなく勉強している。浮世離れしている塾内だから修行僧になれるのであって、余程の精神力の持ち主でない限り、自分の家で同じように過ごすというのは無理な話だろう。また、自習に頻繁に現われる子というのは塾の講師にかわいがられる。自分の生徒が修行僧のように勉強に励んでいる姿を見て、かわいく思わない塾講師などこの世に存在しない。エコヒイキなのかもしれないが、やはりけなげに自習に通ってくる生徒の方にどうしても目が行きがちになる。特別に補習をしたり、他の生徒より目をかけてしまうことが自然と多くなる。塾に通う特典を最大限に生かす方法が、『自習に通う』ことである。自習に頻繁に通う子は、ほとんど自習に通わない子の数倍は得をする。

  Nov 22, 2009

• 背中で学べ、背中で示せ

  今月の初めに塾の自習室をリニューアルした。中３生には１人１つずつ専用机と専用椅子を与え、自習室の一番奥の場所に配置。中３生コーナーの後ろに、小学生から中２生までの自習用の３人用の長机を並べ、中３生の背中を見ながら自習ができるレイアウトになっている。中３以外の学年は、先輩の背中をしっかりと今のうちに見ておいて欲しい。中３生は、他の学年に見られていても恥じないような背中で勉強して欲しい。今の中３生も１年前、去年の中３生の背中を見ながら自習室で勉強していた。「○○先輩はオーラが違う。勉強している時の背中が怖い。」と言いながらも、先輩の背中から多くのことを学んだ。背中は、勉強している人の多くをうつし出す鏡である。本気で勉強している人からは、正面でも横向きでもなく、背中からオーラが出てくるものだ。中３生は、自分の本気を背中で示せ。中３生以外の学年は、中３生の背中から学べ。塾の中の縦社会は、背中によって作られる。

  Nov 21, 2009

• 専用机

  この塾を立ち上げてから１年半が経つ。塾を立ち上げた当初から、ずっとやりたかったことがあった。それは、『自習室の机を１人１つずつ専用のものを用意すること』である。今の中３生は、こちらで強制をしていないのにもかかわらず、ほぼ全員が週５日もしくは週６日で通塾している。授業のある日も、授業開始の１・２時間前には塾にきて自習しているようなメンバーだ。自宅の勉強机で勉強しているより、塾の自習室で勉強している時間の方が圧倒的に長いだろう。そんな中３生の為に、自習室の専用机を１人１つずつ用意することにした。さすがに、塾生全員の分の専用机を用意してあげるには教室の広さと資金が足りないが、中３生だけの分なら何とかなりそうだ。長時間勉強しても疲れないように、クッションの効いたクルクルと回る椅子も１人につき１つずつ用意する。机の上にはテキストや参考書を立て掛けられるような、ちょっとした本棚も置き、常に使うテキストや参考書類を自分の机に置いておけるようにする。そうすることで、サンタクロースみたいな大きく重いリュックをしょって、毎日自転車で通塾する労力も少しは減少されるだろう。机と椅子が明日こちらに届く予定なので、今日の授業後に新自習室のレイアウトを中３生と一緒に考えていた。「こう置いた方が勉強しやすいよ。」「それならいっそ、上から見たら漢字になるような配置にしようよ。」あーだこーだ言いながら、みんなで新自習室についての構想を練った。生徒と一緒になって、この慧真館を作っていっているような、そんな感じがした。慧真館は既存の完璧に作り上げられた塾ではない。まだまだ誕生したばかりの、未熟な塾だ。だからこそ生徒と一緒に成長し、生徒と一緒に塾を作り上げることができる。その時々の通ってきてくれる生徒に一番フィットするように、スタイルも型にはまらずいろいろと変えることもできる。それが個人塾の魅力の一つなのかもしれない。明日からは新自習室作りに着手。生徒の喜ぶ顔を、早く見たい。

  Nov 4, 2009

• 中学受験の問題

  今日の小６生の算数テストは少し難しく作ってみた。中堅校あたりの中学受験レベルの問題を何問か取り入れて出題してみた。結果、予想通り、平均点がいつも以上に低くなった（苦笑）。うちの塾の小学部は中学受験生を対象としていない。小学生の生徒全員、地元の公立中学に進学する。中学受験をしないからと言って、小学生の間に中学受験の問題に一切触れることがないのは、非常に勿体ない。中学受験の問題は、やはり良質な問題が非常に多いし、中学進学後に役に立つ解法や知識も非常に多い。ある程度の学力が備わっている子ならば、受験をするしないにかかわらず、良問にたくさん触れることで学力がさらに上昇するきっかけになる。だから、非受験型の小学生にも、中学受験レベルの問題を解かせることは、非常に有意義なことであると私は思っている。それに、中学受験をしない小学生は、受験レベルの問題を純粋に楽しむことができる。解法を叩き込む必要もないし、頭ごなしに理解させる必要もない。その問題が持つ世界、その問題に隠れている面白さを存分に感じながら、問題を解くことができる。それが中学受験をしない小学生が持つ最大のメリットだろう。学校だけでは見えない世界を見せてやりたい。学校だけでは解けない問題を解かせてやりたい。中学進学後に、中学受験を経験した子どもと、同等に張り合えるくらい遜色ない学力を身につけてやりたい。私はそう思いながら、小学生の指導をしている。

  Oct 13, 2009

• 縦の繋がり

  今日は定期テスト勉強会第２弾。任意参加の勉強会にも関わらず、ほとんどの中学生集まり、昼から22時までそれぞれの勉強をみっちりやって帰った。うちの塾は規模も教室面積も本当に小さい塾だ。自社ビルを構える大手塾とは比べ物にならないくらい小さい。自習室も大手のような個別ブース型にはなっていないし、１つ１つの教室も狭いし、休憩時間に塾生が憩えるスペースがあるわけでもない。立派な設備はまるで無いのだが、一つだけ他塾に負けていないものがある。塾生同士の縦の繋がりの強さだ。うちの塾生は、学年・学校関係なくほとんどみんな顔見知りだ。新しく入塾してきた生徒がいると、同学年はもちろんのこと、他の学年の生徒もいつのまにかちゃんと名前を覚えている。違う学校に通っていても、入っている部活が違っても、下級生は上級生にキチンと挨拶をする。中２生が鎌倉に遠足に行った時、塾の中３生の分までお土産を買ってきたくらいだ。なんだが一種の部活の上下関係みたいだ。いつの間に、この縦の繋がりが強くなったのか分からない。開塾したての昨年度も、同じように縦の繋がりが強かった。去年の中２生は、中３生の受験のとき、自分のことのように心配し、合格発表のときも、自分のことのように喜んでいた。きっと塾が小規模で、教室も狭いから自然とそうなったのだろう。今日の勉強会も、学年が入り混じって勉強している。入学したてで勉強に慣れていない中１生の横で、受験前の中３生が黙々と勉強している。中２生ばかりの部屋に、中３生が一人で集中したオーラを放ちながら勉強をしている。強い縦の繋がりは、間違いなくうちの塾の財産だ。中３生には、下級生の模範であり続けて欲しい。下級生は、中３生の背中や勉強している姿から、たくさんのことを学んで欲しいと思う。

  Jun 14, 2009

• うちはこんな塾

  定期テスト前。今日は一日みっちりと個別補習。うちは一応形式的には集団塾だが、滅多に集団補習はやらない。『補う学習』と書いて補習。カリキュラムは一通り通常授業でこなしてあるので、本当は補う学習の必要など無い。もしあったとしても、補わなければいけないところは、まさしく十人十色。そんな中で、一斉に同じところを補ったとしても、あまり効果的だと思えないし、本来の補習の意味とは食い違ってくる。また、集団補習はやっぱりどうしても受け身になってしまう。本来の学習とは、受け身ではなく能動的であるものだ。だから今年から、補習が必要な生徒は、自ら個別に講師に申し込ませるようにしている。本当に自分から補う学習を欲している子だけに補習をする。生徒にとってみると、自分から申し出たのだから、半端な姿勢で補習を受けるわけにはいかない。講師も、その子のためだけに時間を作る。その子のためだけに、補習の準備をする。お金は取らない。まさしく一対一の真剣勝負。個別補習が終わった後、それぞれの生徒はぐったりとしていたが、みな充実感に満ち溢れた晴れやかな表情を見せてくれた。うちの塾は、個別指導塾にも集団指導塾にもカテゴリーしているつもりはない。この塾を立ちあげたとき、『密着指導塾』と自分で勝手にカテゴリーした。大手塾でサラリーマン講師としていろいろ経験するうちに確立した、自分が一番得意とする指導法がこれだった。少人数の集団の中で個を見抜き、集団の中で個を鍛え、集団の外で個を磨く。最終的には『個』にこだわりたい。うちの塾のことをカッコよく言えば、個にものすごくこだわる集団塾、なのだろうか。

  Jun 7, 2009

• 生徒自慢

  自慢じゃないが、いや自慢なのだがうちの塾はキレイだ。建物自体も新築の状態で借りたし、生徒が使っている机とか椅子も全部まっさらな白と青を基調にしたものを買い揃えた。壁は真白、教室はガラス張りでとても清潔感と透明感がある。床も全面タイルカーペットを敷き詰めてあり、土足で上がる塾なのにも関わらずとても綺麗な状態を保っている（というより掃除している）。唯一、この塾の中で汚いところがあるとすれば、それは私の机の上だけであり、その他は素晴らしくキレイだと思う（というより掃除しろ）。うちの塾がキレイな理由は、うちの塾が新しいからというだけではない。私と相棒が一生懸命掃除しているからというだけではない。塾生たちがとてもキレイに使ってくれているからだ。床に消しゴムのカスを捨てる生徒はほとんどいない。消しカスを机の端の方にキレイに寄せておき、授業終了後にキレイに集めてゴミ箱に捨てる。もし、消しゴムのカスが机に散らばったままにしてあると、それに気付いた子が自分の机でもないのに消しカスをきれいに掃除して帰ってくれる。また、机や壁に落書きをする生徒も皆無だ。大手塾に勤務していた頃いくつかの教室に配属された経験があるが、いくらキレイにしていてもどこかしらの壁には生徒による落書きがあったし、生徒が帰った後の教室は、椅子はしまわれていないは、机の上は消しカスだらけだは、散々たるものであった。自慢ではないが（いや、自慢なのだが）、慧真館の塾生ほどマナーが良い生徒たちは、他の塾にそう滅多にいるものではないと思っている。私はこの事をとても凄いことだと思っている。最低限のマナーを守れない子がいくら勉強が出来ても、確実にそれは人として間違っている。うちの塾生たちはマナーがしっかり出来ている。道徳的にも本当に素晴らしい子たちが多い。そういう子たちにこそ、勉強をしっかり教えなければいけないと私は思っている。道徳心があり人間的に魅力的な子どもにこそ、良い教育を施し、やがてこの国を引っ張っていく重要な人材になって欲しいと思う。

  Jun 2, 2009

• うちの塾の弱点

  つい先日新中３の保護者の方が体験の面接に来られた。その方の家族の中で、塾に通った経験がある人は皆無ということなので、塾自体がどんなものか分からないとおっしゃっていた。たくさんの塾があって、毎日のようにチラシが入ってくるが、正直どこも同じようなチラシで違いが分からないと。それで、その多くのチラシの中で『特殊』であったうちを選んでくださったようだ。そのお母さんに、大手塾とうちみたいな個人塾、また個別指導塾の長所と短所をできるだけ正直に話した。うちの塾についても、良いところと悪いところを正直に話してみた。美辞麗句ばかりを並びたてる営業は嫌いだ。塾選びは子どもの進路を大きく左右する要素になる。良いところと悪いところを全部知っておいて欲しい。その上で、納得して選んで欲しいと思う。さて、うちの塾の最大の弱点。それは紛れもなく『私』自身である。頑張らない子や頑張ろうとしない子は放っておかない。勉強を舐めている生徒も放っておかない。そういう子を発見すると怒りのボルテージが急激に上昇する。それが溜まりに溜まると噴火する。子どもが適当にその場凌ぎをしているのとか、やらなければいけないことから逃げる態度が大嫌いだ。そんな子どもの『後向きな眼』が大嫌いだ。気合を入れて授業をする。面談も気合を入れて面談する。保護者相手の説明会だって、同じ調子で気合を入れて説明する。つまり一言で表現すると『非常に暑苦しく、適当であることを許さない』、いや許せない私自身がこの塾の弱点ということだ。暑苦しいのが苦手って人には合わないし、「ただなんとなく」塾へ行く人にも絶対合わない。「友達と楽しく通うのが目的」って人にも絶対合わない。断言していい。いろんなタイプの塾があっていいと思うし、あるべきだと思う。うちに合わない子は他の塾へ行けば良いわけだし、暑苦しいのバンザイって言う子はうちに来ればいいだけの話。生徒に熱く生きて欲しいって思うし、『一生懸命頑張ること』ってどういうことかを知って欲しい。それに、当然のことだがちゃんと限界ギリギリまで学力を伸ばしたいと思う。そう思う気持ちは、譲れない。

  Mar 18, 2009

• ブルーオーシャン

  うちの塾の近くには私が認識しているだけで、●●塾と△△塾と□□塾（全て仮名）がある。●●塾は個人塾で、△△塾と□□塾はどちらも市内及び近辺に数教室もつ塾だ。一駅先には○○塾と××塾（全て仮名）がある。この２つは県内に数十教室を構えるような、いわゆる大手塾だ。あとはFCの個別塾が何件かあるが、うちは集団塾なのでスタンスが違ので置いておこう。うちの塾が対象としている中学生のほとんどが、この５つの塾のいずれかに通っている。現在の勢力図で言うと、トップ校を目指している生徒と、大手好きな生徒が大手の○○塾と××塾を選ぶ。そして、平均以下で大手嫌いな生徒が●●塾や△△塾、□□塾に散らばっているという感じだろうか。じゃあうちの塾はというと、現在はカオス状態にある。トップ校を目指す生徒もいれば真ん中くらいの生徒もいて、そうかと思えば平均以下の生徒もいる。開校１年目の新しい塾の宿命というべきか、生徒の学力層がまばらの状態だ。今年の３月からはうちの塾も２年目に入る。これから３年計画で、この界隈の学習塾の勢力図を塗り替えてやろうと目論んでいる。まず２年目にやることは、塾生の学力層とゴールとする高校のレベルを揃えることだ。来年は１年間手塩にかけて鍛え上げた今の中２生が受験生になる。授業も現在の塾生のレベルに合わせるので、かなりハイレベルになるはずだ。新中３生だけではなく、他の学年も全て現在在籍している塾生にレベルを合わせる。どんどんとうちの塾のレベルを底上げしていき、地域にもそれを認知してもらうことができれば、入塾してくる生徒の学力層と志望する高校のレベルがほぼ揃うことになるだろう。レッドオーシャンではなく、目指すところはブルーオーシャン。３年後に地域の方々に「ここら辺の少人数制の塾でレベルの高い高校に行くのなら慧真館よね♪」という認知をしてもらえるように、うちの塾を設計していくつもりでいる。というワケで、何が言いたいかというと、明日の広告作り頑張るぞということが言いたいのだ。

  Jan 31, 2009

• 万人を救えない

  私は大手塾をやめてこの塾を立ち上げた。組織の歯車になるのではなく、何のしがらみにも囚われることもなく、自分自身の信念に沿った教育をやろうとの想いで、大手塾を去った。私は自分で厳しい人間だと思っている。自分に対しても他人に対しても厳しい。その厳しい人間が塾をやる。子どもたちに指導する。当然厳しい塾になる。周囲の大人に甘やかされ、まるで神輿に担がれて生きてきたかのように、ちやほやされて育ってきた子どもに対して、厳しさの鉄鎚を喰らわす。『鬼』と呼ばれても良い。どう呼ばれようとも、甘ったれた態度で勉強することを許さない。勉強に対して逃げの姿勢も許さない。自分の将来を、自分の力で切り拓いていくことのできる人間になって欲しい。「一生懸命頑張る」という言葉の本当の意味を、勉強を通して体感して欲しい。その２つが私の信念の幹であり、その２つがこの塾のすべてだ。だから、『適当に』勉強をする生徒を見逃すわけにはいかない。他人に依存しっぱなしで、自分の力で立とうとしない生徒に対して、甘やかすわけにはいかないのだ。私の信念に沿った塾とは、そういう塾だ。このやり方が万人に受け入れられるとも思わない。逆に、今の世の中の流れでは、どう考えても「優しさ全開の楽しい塾」の方が万人受けするだろう。私のようなやり方だと、万人を救うことができないと思っている。万人を幸せにできないと思っている。子どもの個性なんか十人十色だ。その十人のうちのたった一人でも救うことが出来れば上出来だ。こんな大きな口を叩きながらでも、ときに迷うことがある。「もっと優しい塾にした方が良いのではないか」「こんなに子どもに勉強をさせなくても良いのではないか」「もっと万人受けする塾にした方が収益が上がるのではないか」壁にぶち当たるたびにそう思う。しかし私にはそれが出来ない。いや、やろうと思えばできるのかも知れないが、もし自分の信念を曲げてしまったら、私は何のために独立してここにいるのかが分からなくなる。優しさが必要な子どもは他の塾に任せておけばいい。甘やかして欲しい子どもは、他の塾で存分に甘やかしてもらえばいい。私は、自分ができること、自分がしなければいけないと思うことを、提供するだけだ。

  Nov 27, 2008

• とんだ勘違い

  今日ある生徒から学校でのうちの塾の噂を耳にした。その生徒によると、うちの塾は「この塾に入るだけで成績が上がる」「慧真館の授業を受けているだけで簡単に成績が上がる」と思われていると言う。申し訳ないが、この噂はとんだ勘違いだ。うちの塾に入ってから去年と比べ物にならないほどメキメキと成績を上げている生徒を見て、学校でそのように言われているらしいが、それはその生徒が去年とは比べ物にならないほど努力をしているから成績が上がっているのだ。全ての授業を真剣に受け、与えられた課題を完璧にこなし、塾内の確認テストに向けて勉強をし、確認テストが合格しなかったら合格するまで再試を受けている。さらに授業のあるなしに関わらず、毎日のように塾に来て授業が無い日は自習をする。テスト前は暇があったら机にかじりついて、もはや勉強の虫と化すくらいの努力をしている。そんな血の滲むような努力をしているからこそ、成績が上がっているのだ。うちの塾は、塾の椅子にただ座って授業を聞いているだけで簡単に成績が上がっていくような、そんな奇跡の椅子みたいなものは残念ながら提供していない。私たちが提供しているのは魔法や奇跡なんかではなく、『量・質・環境・情熱・自立心』という、まさに勉強の王道なのである。奇跡の椅子を求めて慧真館に入るなら、申し訳ないが最初からキッパリと入塾をお断りするつもりだ。ただ、自分自身を向上させるために厳しい環境で頑張りたいと思う生徒なら大歓迎。その気持ちにとことん付き合う技術はしっかりと持ち合わせている。

  Sep 26, 2008

• 徹底して反復せよ

  以前に書いた『数学の指導は体育会系』の記事の中で、数学で大切なことは『体得』することだと述べました。体得するために最も効果的な学習方法は、言うまでもなく反復することです。学校では多種多様な事を教えます。学校で、新しいことを生徒に教えた時、その事柄を生徒が理解して結果を出す頃には、もう次のことを教え始めています。教えなければいけないことが多すぎて、十分に反復する時間が取れないのが現状です。慧真館でも、もちろん多様な事を教えていますが、数学の計算と英語の構文だけは徹底して反復させています。しかも、ほとんど問題も変えずに同じプリントを何度も何度も繰り返しやっているのです。同じものを徹底反復させる一番の理由は、もちろん学習事項の定着のためですが、理由はそれだけではありません。もう一つの理由として、生徒に自信をつけさせるということがあります。小学生が繰り返しやっている『計算コンテスト（計算徹底反復プリント）』や、４分以内に仕上げることが目標の『100問の虫食い計算（通称穴埋めファイル）』を、毎回しつこいくらいに繰り返していると、例えば100問虫食いで４分で50点くらいしかできなかった子どもが、あるときいきなり90点を超えるということがあります。私はそれを「突き抜け」と呼んでいるのですが、毎回やっていると、個人差はありますが、どの子にも必ず「突き抜けの日」がやってきます。しかし、意外なことに、子ども自身はいきなり出来るようになっても、「まぐれかなぁ」と疑心暗鬼になるのです。そのような時に、講師がしっかりとその子の成長に気付き、「すごい伸びたね！」と喜んであげると、その瞬間にその子の心の中では疑心暗鬼から自信へと変わるのです。そして子どもが、「もっともっといい点数を取りたい！」「もっと難しいものをやりたい」と言い出したら、確実にその子は成長していきます。そんな時には、「今までは、こんなの100問とか絶対無理！って言ってたのに、今はもうすぐ100問達成しようと思えるようになったんだね。成長したもんだ」とその成長を指摘してあげるのです。反復で培われるのは、学力の定着だけではなく、子どもの自信や子どもの成長なのです。勉強が出来るか出来ないかというのは、能力の問題だけではなく、その多くが実はメンタルの問題です。徹底反復によって、子どもが自分で自分の成長に気付くことができて、新しい課題や次のレベルへと自らチャレンジしていくきっかけを作っていくことが大切だと思っています。また、そうすることで、更に自分を高めたいという欲求から『自学の精神』も養われていくのです。

  Jul 5, 2008

• 私塾の強みを生かした塾運営

  私は『皆と同じ』という状態が子どもの頃から大っ嫌いです。いかに皆と同じにならないかを考えて行動していました。大衆の中の一人として埋もれる事を嫌い、とにかく皆と違う事をして目立とうとしていた生意気なガキでした。そんなひねくれた性格だったせいか、『皆がやっていること＝常識』だと簡単に認めたくないという考えが定着していきました。そしてもしそれが常識であるならば、「俺はその常識のレールには意地でも乗らないぞ！」と常識を疑ってかかる癖がつきました。そんな私から今の学習塾業界を見ると、この業界は『皆同じ』状態なのです。小中学生を対象とした塾は、個人塾から大手塾まで全国で腐るほど存在します。こんなに塾がたくさんあるのにも関わらず、『みーんな同じ』状態に私の眼には映ります。そして（ここからが大問題なのですが）、私の塾もあろうことか、『皆と同じ』なのです！個人塾が『皆と同じ』状態になれば、それは大手塾と同じ土俵で戦っていることになり、それはすなわち『負け』を意味します。個人塾と大手塾が同じ土俵で戦っても、資金力や規模の大きさから考えても、ちびっこ相撲の小学生が朝青龍に相撲を挑むようなものです。そんな戦いなど、気合だけでどうにかなるものではありません。そんなことをずっと考えていた私は、まず学習塾の常識を疑っていきたいと思いました。学習塾が成功する一番の要素は、立地条件であるというのがこの世界の常識だそうです。それに対して「はぁ？なんでやねんっ！」と突っ込みを入れました。成功の要素が立地条件ってことは、最初から、その地域の子どもだけが通塾する事しか考えていないわけです。塾の先生の特権は、『腕一本で全国津々浦々から生徒を集める事』です。それが学校の先生と塾の先生の一番の違いです。だから私は塾講師になったのですから。カリスマ予備校講師のもとには全国から受験生が集まります。あの福沢諭吉だって、藩を出てわざわざ大阪の緒方洪庵の適塾にまで学びに行ったのです。つまり広範囲から生徒を集めることができれば、立地条件なんてどうでも良いのです。「めちゃめちゃ旨いラーメン屋がある」と聞けば、ラーメン通ならば、例え山の上でも駆けつけることでしょう。また、小中学生を対象とした学習塾のほとんどは５科目もしくは３科目を、平均的に学校の授業に沿って教えています。「みんな平均的な人間を作りたがっているのか？」と一人で喰ってかかってしまいました。人はハイレベルなものを一つでもこなすと自信が生まれます。高校文系数学の最終が微分積分なので、中学生に微分積分までを教え、一応理解させたり、高校英語の文法全て中学生のうちに理解させ、簡単な洋書を一人で読ませたりすることで、「俺は高校数学まで全てマスターしたんだ」「私は英語の本を一人で読めるんだ」という自負がとてつもなく強い自信となって子どもの心に宿ります。ある教科に対して人よりもずば抜けて出来る子は、心の真ん中に確固たる自信を持っているので、他の教科も難なく人並み以上に習得します。これは学校教育ではできない事です。そのような自由なカリキュラムで教えられるのは塾の特権です。しかし、このような教育をしている塾は殆どありません。こんなことを考えて考えて考え抜いて、耳から血が出るほど考えて、１つの結論に達しました。『慧真館は、英語で勝負する！』目標は、中学生のうちに高校までに学習する英文法を全て学び、洋書を一人で読めるレベルまでにすること。教材も世界に通じるような、ケンブリッジやオックスフォードの教材を使用する。そして、英語ではこの地域のどんな中学生にも負けない人材を育てる事。私塾の強みを徹底的に生かした塾作りをしていきたいと思っています。

  Jun 1, 2008

• 意欲が高い子どもだけの塾

  慧真館は、機会均等の精神により入塾試験を一切行っていません。その代わりとして、入塾面談を行います。塾は子どもの学力を伸ばす場所であり、学力を伸ばす為に重要なのは、入塾前の学力レベルではなく、入塾前の勉強に対する本人の覚悟と意欲であると考えているからです。その為入塾面談は極力子どもに対して意地悪な姿勢で行います。「入塾したいです！」と目を輝かせている子どもに対し、「本当にやっていけんの？大変だよ？途中で弱音吐かないでね？言っとくけど相当キツイよ？それでもいいんなら入ってね。思いとどまるのなら今のうちだよ。」と、まるでどこかの会社の意地悪な上司のようにネチネチと生徒に迫ります。こんな事で怯む子はその程度の意欲と覚悟しかないのです。入ったとしても途中で挫折するのは目に見えています。この質問に、「辛いかもしれないけどここで頑張りたいんです！」と強い口調で私に食い下がってくる子どもは本当に意欲がある子です。そんな子どもの入塾を許可しています。慧真館は、どこかの塾の広告にあるような「子どもたちをやる気にさせます！」という謳い文句でやる気のない子どもを集める塾ではありません。最初からやる気のある子どもが来る塾なのです。しかし、まだまだ開校したての塾です。生徒数欲しさに、どこかこの圧迫面談にも甘さがあったのかも知れません。また、私が生徒の本音を見抜けていなかったのかもしれません。面談に合格した今の塾生の中にも、勉強する意欲に欠けている子どもがいるのも事実です。勉強する意欲の無い子どもたちに対して、何とかして勉強してもらおうと、手を変え品を変え子どもを煽て、色んなサプライズや仕掛けを用意し、ほんの少しでもやる気にさせようなど毛頭考えていません。そんな時間や労力があるのなら、それらを全て勉強しよういう意欲のある生徒の為に使います。例えば授業中に、宿題を忘れてきた生徒に指名をして、宿題をしていない事が原因で答えられずに悩みこんでしまったりすると、その時間はその他の真面目に宿題をしてきている生徒にとって無駄になります。学力を伸ばす場所である塾で、意欲のある真面目な生徒が損をする状態であると、誰のための塾なのか分からなくなります。私は自分の塾を、真面目で意欲のある生徒にほど居心地が良い場所にしたいと考えています。意欲のある生徒に講師の時間と労力を注ぎまくり、意欲のある生徒がどんどん得をしていく塾にしていきたいのです。エリート主義だと思われるかも知れませんが、本来塾とはそういう目的であるはずです。志が高く、勉強をしたいと自ら望む人間の集まりが塾であったわけです。それがいつの間にか、多くの塾がやる気のない生徒や「やる気にさせてくれ」と他力本願の生徒の温床と化し、『学童保育化』してしまっている状態です。だから私は昔ながらの塾、本来そうであるべき筈の塾を作っていきたいのです。やる気があり志の高い子どもが、誰にも邪魔されずに更に自分を高めていける場所。また、そういう仲間が集い、相乗効果を発揮し互いに互いを高め合える場所。やる気の無い子どもが寄り付きもできない空気。本当に学力を高める為には、そういう場所が必要だと思っています。

  May 29, 2008

• 国語力

  慧真館の小学部では特に国語に力を入れて指導しています。小学生はまだ『国語＝漢字の読み書き』と思っている子どもが多く、漢字が出来るから国語が得意、または漢字が出来ないから国語が苦手だと判断しているようですが、国語力＝漢字の読み書きではありません。漢字の読み書きももちろん大切です。しかし、本当の国語力とは『文章を正しく読み取り理解する力』と『自分の意見や考えを正しく表現できる力』です。この２つの力は、言わば『学ぶ力』や『社会を生きる力』そのものです。その為、どの教科よりも生きる力に通ずる国語力を特に伸ばしていかなければいけないと考えています。とはいえ、小学生にとって『文章を正しく読み取る』ということは生半可なことではないようです。よく、『この文章に合うものを、次の選択肢から選べ』という問がありますが、国語力がまだ身についていない子どもは、文章を正しく読み取っていない為に、いつの間にか自分の考えに合うものを選んでしまいます。『文章を正しく読み取る力』を突き詰めていくと、『客観的な論理力』にたどり着きます。私情を挟まずに、客観的に作者の言いたい内容を把握できるか、ということです。よく、保護者の方から「うちの子は読書が好きで本ばかり読んでいるが、国語のテストができない」といった相談を受けますが、このような一見矛盾した事態は、『客観的に本を読んでいない』ことが原因です。本好きな子どもの中には、『本の内容を自分なりに解釈し、そのプロセスを楽しんでいる』子が少なくありません。しかし、読書の中で身につけなければいけないものは、『書かれている内容を客観的に理解する』力であり、国語のテストで求められているのは、正にこの力なのです。『楽しく読書をする』だけでは、『国語ができる』ようにはならないのです。学校での国語教育では「文章の客観的理解」よりも、『楽しく文章を読む』ことや『文章を味わう』方に重きが置かれています。このような状態では、文章を客観的に読むトレーニングを積んでいる子どもと、そのような経験のない子どもとは差が開く一方です。幼いころの読書体験は、豊かな人間性を育む上では重要です。しかし、その経験を国語力のアップに生かすためには、しかるべきトレーニングが必要になるのです。そのトレーニングを慧真館では徹底的にやっていきます。まだ訓練されていない子どもたちにとって最初は難しく感じるかもしれません。しかし、それでも私は（実際に国語を担当するのは湯山ですが）決して妥協せず、小学生の子どもたちの国語力アップに力を入れていきたいと思っています。『国語力』こそ『学ぶ力』、『社会を生きる力』なのですから。

  Apr 15, 2008

• 入塾面談

  今日から入塾を決めてくれた入塾面談が始まります。慧真館の特徴の一つとして、小４生であっても中３生であっても、『子どもが自分の意志で入塾を決める』ということを徹底しています。勉強とはやらされるものではない。塾とは行かされるものではない。人生とは親に決められるものではない。例え小学生の子どもであっても、全てにおいて受動的ではなく能動的に生きてほしいから、塾を続けていくことも自分で責任を持って自分の意志で決めてほしい。子どもたちに、『自分の人生は自分の意志ひとつで切り開いていくものだ』、『自分の人生は自分の足で歩いていくものだ』ということを実感し、それを実践してもらうことが、子どもたちの『自立』に繋がっていくと信じているからです。昨日早速自分の意志で入塾を決めてきた子どもたちが、申込用紙を手渡してくれました。慧真館の授業は決して楽ではありません。課題もそれなりにあるし、テストだって毎日ある。勉強も徹底してやる。それでも、自分から『勉強したい』と決意し入塾してくれる子どもたちに対しては、私たちの持っている力を惜しみなく全力で注いでいく覚悟です。ここで勉強することによって、自分の能力を引き上げ、自分の持つ可能性に気付き、自らの人生を自分自身で豊なものにできる力を持つ子どもになってもらうために。

  Apr 1, 2008

• 『○○君のお兄ちゃん』

  慧真館の我々講師のルールで、一つだけ、決めていることがあります。それは、『生徒を名字ではなく下の名前で呼ぶこと。』です。例えば山田太郎君という生徒がいたら、『山田君』ではなく『太郎』と呼ぶということです。『人間は、大人になる前に下の名前でたくさん呼ばれなければいけない。』いつかそういうことを耳にしたことがあります。下の名前で呼ばれるということは、その人を『個性を持ち合わせた一人の人間』であると認めているのと同時に、『その人を大事に想っている』ということの表れなのかもしれません。名字は、自動的に付けられたもの。しかし下の名前は、その子どもがこの世に誕生した時、あるいはそのずっと前から、親がああでもないこうでもないと頭を悩ませ、「どうかこの子が幸せになるように」とそれだけを願い、たった一人のかけがえのない我が子の為に付けた、この世に一つだけの名前です。そのかけがえのない名前をちゃんと呼んでやる。「おまえ」「あんた」「キミ」「○○の妹」「お姉ちゃん」「おにいちゃん」…そんな、個人を無視した悲しい呼び方ではなくて。大人になるにつれ、だんだん下の名前で呼ばれなくなります。名字での呼び捨て、「お父さん」「お母さん」「おじさん」「おばさん」…そう呼ばれるようになる前に、つまり大人になる前に、たくさん下の名前で呼んでやりたい。名前でたくさんよばれることによって、子どものうちに自己を確立させてやりたい。世界でたった一人の大切な存在であることを、伝えておきたい。そう思っています。今日、保護者の方とお話をしていたときに、「うちの子、○○のお兄ちゃんって呼ばれるのが嫌みたい」とおっしゃっていたことを思い出し、この記事を書きました。（Ｎ様、また勝手に記事にしてしまいました。ごめんなさい。）

  Mar 18, 2008

• 慧真館の小学部

  慧真館は『小４～中３対象の高校受験専門の学習塾』です。よって、慧真館の小学部の目指す先も、中学受験ではなく、あくまでも小４生であれば６年先の高校受験であるのです。慧真館の小学部で最も大切にしていきたいことは、『勉強の基礎基本』を小学生のうちに身に付けることです。小学生のうちに身に付けておきたい『勉強の基礎基本』とは、今も昔も『読み書き計算』。これに尽きます。このように言うと、「なんだ、そんな簡単なことをやるのか」「読み書き計算なんて、時代遅れだ」と思われるのかもしれません。「今は読み書き計算より、物事を論理的に考えることができる思考力の方をしっかり育てていかなければならない」と仰る教育関係者の方も少なくはないでしょう。確かに、物事を論理的に考えることができる深い思考力の育成はとても大切なことです。しかし問題は、そのような力をどういったプロセスで育てていくのかという方法論です。深い思考力も、問題解決に必要な論理力も、全て読み書き計算という基礎基本の上で成り立っています。この基礎基本を中途半端のままにしておいて、思考力が必要な発展的な学習や調べ学習を子どもたちに教えるといった行為は、例えるなら、家を建てる時に家の土台となる基礎工事を中途半端にしてしまう事と同じです。土台がしっかりしていないところには、いくら設計が立派な家屋でも、建てることはできません。また、仮に建てる事ができたとしても、地震が起きた時、一瞬にして脆くも崩れ落ちてしまうことでしょう。何度も言います。深い思考力ももちろん大切なのです。慧真館でもしっかり『自ら考える力』の指導をしていくつもりです。大切なのは、プロセス、つまり順序なのです。漢字がまともに読めない子どもが、調べ学習で辞典を読むことはできません。計算問題もできない子どもが、算数の文章題を解けるはずがありません。文章を正しく読み理解する力の乏しい子どもに、読解問題が解けるわけがありません。これらが解けない、もしくは出来ない子どもが悪いわけではなく、子どもたちに教える順番が悪いのです。基礎基本の定着なくして、自ら考える力の育成などはあり得ないのです。慧真館の小学部では、まず勉強の基礎基本であるこの『読み書き計算』の完成に最も力を注ぎます。土台となるこの部分に少しでもヒビが入ったりぐらついたりすることの無いように、ゆっくり慎重に、何度も何度も反復して小学生のうちに頑丈な土台を作ります。この土台さえしっかり完成すれば、あとはその上に思考力を積み上げることは難しいことではありません。中学受験を選択しない子どもたちは、勉強の基礎基本を無理なく着実に鍛え上げる時間があります。数年後に迎える高校受験の時に、強風が吹こうが地震が起きようがビクともしない、頑丈な知識の家が建っていられるように、小学生のうちに一番大切な部分であるその土台作りを行う。それが慧真館の小学部の指導方針です。

  Mar 3, 2008

• 慧真館開校

  本日3月1日13時、慧真館が無事誕生いたしました。産まれたばかりの真新しい慧真館に、期待をかけて頂いて、春期講習を早速お申し込み頂いた方々。本当にありがとうございます。ご来校していただいた保護者様とお話させていただいて、お子様のお話をさせていただいていた時、まだ出会ったこともない子どもたちの表情や性格をアレコレと勝手に想像し、まだ見ぬ子どもたちに愛おしささえ感じていました。「早く子どもたちをここで教えたい！」この胸が躍るような気持ちを春期講習まで抑えることに、しばらく苦労しそうです。今日出逢った保護者の皆様は、まだまだ拙い口調の私の説明を「うんうん」と頷きながら真剣に聞いてくださり、お子さまの事を、時折目を細めながら詳しく話してくださり、本当に温かく、本当にお子さまを想っていらっしゃる素晴らしい保護者様ばかりでした。実績もまだ何もない塾ですが、地域で一番子どもたちに優しく、地域で一番子どもたちに厳しく、地域で一番子どもたちが勉強を通して、自分の可能性を広げていけるそんな厳しく温かい学習塾を作っていきます。皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。

  Mar 1, 2008

• 塾選び

  私が尊敬している塾のブロガーである先生の一人である、松江塾のごうまじまじ先生が『どこでも一緒か…』という本日の記事の中で、塾選びについて書かれておられます。塾を探しておられる方々にとって、大変有意義な記事ですので、是非参考にしてみて下さい。まじま先生、いつも記事を参考にさせて頂いております。ありがとうございます。今日の日本には、星の数ほど学習塾が存在します。しかもその形態・規模は様々で、個別指導塾や集団塾、塾長一人でやりくりする個人塾から全国展開している大手塾まであり、消費者にとっては選択肢が多くなっている一方で、星の数ほどある塾の中で自分にピッタリ合った塾を見つけるのに、大変苦労してしまう時代です。ではその塾の中身はと申しますと、まじま先生もブログの中で書かれておられる通り、ほとんどの塾が『どこでも一緒･･･』という状態です。神奈川県にも大手塾がいくつかあります。私が今現在所属している大手塾を含めて、どの大手塾も、同じようなブルーの看板を掲げていて、うたい文句も『公立トップ校の○○高校合格数NO.1!』、『学校の成績上げます！』『試験対策補習をやります！』と、どこも同じようなことを宣伝しています。料金も、多少の差はあれど、似たような料金です。自分達の中では、『○○（ライバル大手塾）よりうちの方がこういう所が良い』と思っていたりしますが、それは業界内でこそその違いが分かるだけであって、傍から見れば、どこも同じような塾です。違いが見えてきません。なぜ外からでは違いが見えてこないのか。答えは簡単です。そこに明確な違いが存在しないからです。しいて言うなら、中にいる先生の人間性の部分の違いだけでしょうか。どの大手塾の中にも、生徒や保護者を惹きつけるカリスマ性を持った素晴らしい先生方がいらっしゃいますし、反対に人間性を疑ってしまうような先生方もいるのも事実です。塾屋なら、『学校の成績を上げます!』『試験対策補習をやります！』というのは当たり前のことです。なにも、そこをうたい文句にして自塾を宣伝する必要はありません。また『○○高校合格No.1』は、その○○高校を受験する母体数が多ければ必然的にNo.1が取れます。『トップ校の○○高校合格数No.1尚且つ100％全員合格！！』であれば、それこそ立派なうたい文句にはなりますが。消費者が、『この塾に入れば一体自分がどのようになるのか』という明確な青写真を描けるような明確な方針を打ち出さないと、結局塾は『どこも同じ』状態になってしまうのではないでしょうか。慧真館は、16人密着指導の公立トップ校を目指す学習塾です。どんな事情があっても、一学年16人までの定員を貫きます。そして、生徒一人ひとりに“密着”して指導します。とことん密着しますので、もしかしたら生徒にとって厳しいのかもしれません。しかし、私はそれで良いと思っています。16人しか募集しないのに、16人の内たった一人でも、塾に行っているのに成績が伸びないといった状態は、私にとっては許されないことですから。『現段階で成績が普通の子どもたち16人を、公立トップ校に合格できるまでの力をつける』ことが、この16人密着指導の命題なのです。また、塾選びは本当に納得した上で選んでいただきたいという想いから制定した『90日間返金保証制度』も、慧真館ならではの取組みです。慧真館は、あらゆる子どもたちを受け入れることができる『万人のための塾』ではないのかもしれません。しかし、少数でも、こういう塾を必要としている子どもたちがいるのであれば、その少数の子どもたちにとって『日本一』、いや『世界一』の塾になるように、邁進していきたいと思っています。

  Feb 23, 2008

• 思考力

  子どもたちを取り巻く環境が変化し続け、教育においても多様化が進む時代。しかし、いかなる時代・環境においても、教育の真髄とは次世代を担う子どもたちの『人間力』の形成ではないでしょうか。極東の島国で資源にも乏しい日本という国においては、まさしく人材こそが資源です。そしてその人材の『人間力』を育てる教育こそが、日本の未来への投資なのだと思います。次世代を担う子どもたちの人間力を高めるためには、柔軟な『思考力』と己に打ち勝つことのできる強い『精神力』が必要です。まずは『思考力』についての話をしようと思います。単なる知識の詰め込みや、公式の暗記だけでは真の思考力とは呼べません。目の前の問題に少しずつ歩み寄り、自分で試行錯誤しながらやっと何かを発見できた時の喜び・達成感。例え間違えても、失敗しても、そこで諦めるのではなく、大人が助けてあげるのでもなく、子どもたち自らが、『なぜ？』にこだわり続け考え抜く。それこそが『思考力』の原点だと私は考えます。この思考力を付けるための、手っ取り早い教育方法というのを、残念ながら私は知りません（そもそも手っ取り早く思考力を付けるための方法なんてあるのでしょうか。）泥臭くても、時代遅れでも、何でもいい。とにかく自分の頭をフル回転させ、目の前の問題や壁を自分の力で乗り越えるさせる。そのために必要な、知識や方法や知恵を子どもたちに提供していくことが、私の役目なのです。時間が来てしまったようなので、『精神力』についての話は、また次の機会に書くことにします。はぁ、まだまだブログになれないな

  Feb 7, 2008

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