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テーマ:きくスキルの研究(496)
カテゴリ:田中日記
人間には「通る声」の人と「通らない声」の人がいます。
声の通る人は、踏ん張って大きな声を出さなくてもよく聴こえる声をだします。これは「倍音」というものが大きく関わっています。 倍音とは、基本周波数に対して2倍、3倍…と整数倍の周波数を持つ音のことをいいます。 バイオリンの名器「ストラディバリウス」が普通のバイオリンに比べ音が通る(同じように弾いても、遠くまで聞こえる)のは何故か調べたところ、「ラ(440Hz)」の音を出した際、普通のバイオリンより倍音(オクターブの高い音)が多く、倍音ではない音が少なかったそうです。 人間の声もこれと同じで、通る声は倍音を多く含んでいます。 では倍音が少ない声質の人は諦めるしか無いのかというとそんなことはなく、倍音を出すための発声法が幾つかあり、それらの基本は腹式呼吸の習得のようです。 ※株式会社アニモ「音のソムリエ」 更に「音の高さ」について。 人間が耳で聞くことができる周波数の帯域は、20~20,000Hzといわれています。 音が耳に達すると、圧力の高低の変化により鼓膜が振動します。この振動数が大きいほど高い音に感じます。 聞き取りやすい声の高さは、年齢や状況によって変わってきます。 お年寄りは、加齢による内耳の蝸牛の機能低下により音が聞こえにくくなり、高い音は聞き取りづらくなるようです。 一方、子どもは高い音や抑揚に対して感受性が鋭くできているようです。 子供に対しては、母親の高い声は楽しさを感じさせる効果を生み出し、父親の低い声は、「~してはいけない」等、行動を抑制する場合に効果があるとのことです。 ※正高信男著 「父親力」(中公新書)より 通信販売等の販売促進型のコールセンターに、特に女性が多いのにはこういった声の高さも関係するのかもしれませんね。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月29日 06時35分01秒
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