モーツアルト生誕250年-K.382を聴いて下さい
昨日はモーツアルトの誕生日でしたので、テレビ各局も特集を組んでいました。NHKBS2では、夕刻7時半から9時半まで、ゲストを交えてモーツアルトの人と成り、曲・メロディーの秘密などを紹介していました。あまり長いのでずっと見ていた訳ではありませんが、ベートーベンとモーツアルトの自筆楽譜の比較等は、音楽の質を知る上で参考となりました。しかし、私にはCDジャケットに書かれていた次の解説が彼に一番ふさわしいのではと思っています。開拓者であり冒険家であるハイドン、夢遊病者とも言えるシューベルトとの間に位置するモーツアルトとベートーベンは建築家と言って良い。しかしながら、両者の建築方法は何と違っていることだろう!ベートーベンは、最初のひとかけらの石から一つ一つ矯めつ眇めつ、順番にまるで建築関係法に遵守する如く積み上げて建物を構築して行く。一方、モーツアルトは出来合いの部品を素晴らしいメロディーで繋ぎ合わせて、作り上げて行くことを選んでいる。それも、その他のアレンジ法が無い様な素晴らしい結果を得ているのだ。 Between Haydn, the explorer and adventurer, and Schubert, the sleepwalker, Mozart and Beethoven are considered as architects.But how differently did they build !From the beginning of piece, Beethoven places stone by stone, constructing and justifying his edifice as it were in accordance with the laws of statics.Mozart, on the other hand, prefers to join together the most wonderful melodic ideas as prefabricated components. He arranged one element after another; as though it could not be otherwise. ブレンデルの演奏で「コンチェルト・ロンド K.382」をお聴き下さい