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カテゴリ:音楽
友人と、Kitaraコンサートホール(札幌)に、千住真理子さんの30周年記念コンサート(夜の部)を聴きに行った。
私は格別の音楽好きでもないので、 千住真理子さんについても有名なバイオリニストであることや、 お兄さんが作曲家の千住明氏である程度の知識はあったが、 さほど強い関心があったわけでもない。 このコンサートに行くことになったのは、 最近親しくしている友人が 「一度彼女の演奏を聴きに行きたい」と言っていたからである。 たまたま新聞でこのコンサートのことを知り、 「行くならこれだ!」と速攻でチケットを買い、 その友人には「買ったけど、行くよね!」と事後報告。 さて、本題のコンサートの感想を少々。 今回はデビュー30周年コンサートということで、 日本フィルハーモニー交響楽団と札幌交響楽団メンバーによる、 ストリングオーケストラ(12名)をバックにした演奏であった。 千住真理子さんのインタビュー記事にもあるように、彼女がバイオリンを手にしたのは、 兄の明氏がバイオリンを習っていたので、それを見て「私も弾きたい!」とせがんだことからだそうだ。 今回のコンサートには、兄の千住明氏の編曲、作曲のものが大半で、 演奏の合間に明氏と真理子さんのトーク、 さらにはお母様の文子さんのトークもあって、 この家族のありように思いを馳せながら、 アットホームでありながらレベルの高いコンサートだったのではないかと思う。 音楽のことについてはよくわからないが、 三人の子ども達をそれぞれ素晴らしい芸術家として育てた両親に、 心からの拍手を送りたいと思った。 長兄の千住博氏は日本画家、千住明氏は作曲家と、それぞれその道の第一人者になっている。 今回初めて知ったのだが、お父様は慶応大学の教授だったそうだが、 全く芸術とは無縁のご家庭だったそうだ。 その中から、これほどの芸術性や人間性豊かな子ども達を育てたなんて、 私なんぞ凡人からは「奇跡」のような感じがする。 千住明氏はトークの中で、 「私たち三人はそれぞれの方法による『ことば』で表現しているが、お互いに刺激し合い共鳴し合うと、より豊かな何かに出会ったり新しいものに開かれたりする」 というようなことをおっしゃっていた。 ロビーには長兄の博氏の作品三点が展示されていたが、 確かにこの三人には共通する感性というか、精神性があるように感じた。 真理子さんの奏でる音色、 明氏の作曲した音楽、 博氏の絵から受ける印象は、とても似ているような気がしたのだ。 母の文子さんのトークを聞きながら、子どもの伸びようとする芽を見守り続け、 誰よりも子ども達を理解し信じている「大きな母」を感じた。 それよりも何よりも、弦楽器の音楽は脳内マッサージの効果があるような気がする。 不思議なことに、聴き終わった後に頭の中がジーンと心地よい痺れのようなものを感じていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月06日 09時55分07秒
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