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カテゴリ:邦画(07)
「交響詩篇エウレカセブン」
ずっと気になっていたアニメDVDを四巻まとめてみる。あと9巻ほど残っているらしいのだけど、今のところの感想を述べてみる。あらすじ等はHPで。 このアニメで特異だと思った部分。主人公の少年が巻き込まれて戦争に加担していくというのは、ガンダムと同じ構造である。しかし三巻目の第九話「ペーパームーン・サンシャイン」をみて、今のアニメってこんなところまで来ているのか、とびっくりした。 人型戦闘ロボットの操縦者ヒロインのエウレカとゲリラ戦闘機月光号のリーダー・ホランドは、数年前まで軍の特殊部隊の主要戦闘員であり、なんと!エウレカが一般市民を虐殺する場面が二度もある。そのとき、死体の下でうずくまっていた3人の幼子を見つけたときにエウレカたちの反政府組織への転進が始まり、軍と対峙していくのではある。主人公であるレントン少年はその事実を知った後も、初恋の人であるエウレカにしつこく聞きだす。 「それでも仕方なかったんだろう?」 それに対してエウレカは答えるのである。 「わかっていない! わたしたちは今でも戦争をしている。 私たちのしているのはゲームでもなんでもない。 気づいていないかもしれないけど‥‥‥ レントン‥‥‥それに君も加担しているんだよ」 これは日曜の朝7時から始まるアニメだった。小学生、中学生が見る時間帯である。すごいことだ。私は偶然この回だけをテレビで見た。その後の展開を一二度見ただけで結局話がどうなったのか分らずじまいだった。 今回はじめから見てびっくりしたのは、このアニメの世界(星)の説明が、ほとんどされていないのだ。トラパーと言う高濃度の空気の波がときおり寄せて、それに乗ってサーフィンよろしくロボットも空を翔る設定らしいのであるが、そのような基本的なことがほとんど説明されていないのである。それなのに、番組として成り立つところがまたびっくりする。おそらく子供たちは「アニメージュ」などで基本的な知識を補填しながら、学校で知識交換をしながら観ていたのだろう。 今までのところでは、 戦争とは?命とは?自由とは? そんな深いところまで描いているかのような思わせぶりはしているけれども、どうも表面をなぞっているだけのようにも思える。ただ、中学生にとってはもしこれがはじめて見る「戦争」ならば、「考えるきっかけ」にはなるのかもしれない。 結末のつけ方を見守りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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