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2008.05.23
カテゴリ：PC『ひまわり』
『ひまわり』感想 六輪目
Episode2をクリア。 どいつもこいつも狂ってる。 死んだ人と同じ容姿のクローンに記憶を植え付けたら、本人が生き返ったと言えるのか？ 人の記憶を操作すれば、過去の事実さえも無かったことにできるのか？ …そんな無意味なことのために、年端もいかない少女を好き放題に弄んだのか、こいつらは。 ふざけるな。 ※以下、これは人類にとっては小さなネタバレだが、俺個人にとっては大きなネタバレだ 同じ女性を愛した末、その人を亡くして悲しみに沈んだ西園寺明と雨宮大吾。 その女性、明香里を蘇らせる為の実験の一環として、明の手によりアクアは生み出された。 しかし実験は失敗し記憶は定着せず、彼女は失敗作と蔑まれて卑屈に生きていくことになる。 好き好んでクローンとして生まれたわけでも無いにも関わらずだ。 ある時アクアは大吾と出会い、追われる彼を自室に匿うことになる。 最初は品位の無い大吾の態度や、度重なるセクハラに辟易していたアクアだが、 彼の大らかな性格や、その自由な考え方に惹かれ、次第に憧れを抱くようになる。 その憧れは恋心に変わり、遂にアクアは大吾と共に壮大な駆け落ちをする決意を固める。 大吾は彼女を受け入れ、二人は宇宙船から脱出。 アクアの恋愛成り、大きな幸せを掴んだと思われた、が…、 大吾はアクアの名前を呼んだ、 「明香里」と。 彼は既に正気では無かった。 彼の瞳はアクアではなく、その遺伝子に組み込まれた明香里を見つめ続けていたのだ。 そして、彼は幻に溺れたまま月面で野垂れ死んだ。 何一つ手に出来ずに、少女に深い絶望だけを与えて。 ……。 確信めいたモノがある。 それは、傍迷惑な三角関係で多くの命を弄んだ糞野郎共、の子供達。 陽一、銀河、明香の三人。 彼らが存在している限り、物語は悲劇のままで終わったりはしない。 まだ間に合う。 アクアも、アリエスも、まだ救うことができる。 人間が到達できる最終地点は月の裏側。 どれだけ死に物狂いになろうが、自分一人では絶対にその壁を破ることはできないが…、 そこで力尽きても子供が居るなら、きっと自分の代わりにその先を見てくれる。 そう言ったのは大吾だった。 今がそれを証明する時だ。 次はアクア編。 頼みの綱は陽一だ。 失敗した大吾の代わりに、今度こそ彼女の笑顔を見せてくれ。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2008.05.23 22:04:20
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