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2010.02.13
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『星空のメモリア』感想 第二十回

“姫榊こもも”編



こももルート、攻略開始。

この娘は金髪ツインテ巨乳ツンデレ娘という、聞いてるだけでヨダレが零れそうになるほどのテンプレ娘だなぁ本当に。

性格としては傲岸な態度が目立つが、弱点も多いので嫌味には感じない。

今では、妹想いの優しい姉、という印象が一番強いか。


※以下、ネタバレ注意



































今までのあらすじ。

こももは監視という名目で天クルに入部した。


【7月10日】

小学校の前で“夢”らしき人物を見かける。

洋に気付いていないのか……?

 

【7月13日】

校門前で天クルの勧誘活動をする洋。

「…………」 

再び“夢”が出現。

思い詰めた様な表情で、洋達の活動を見つめている。

しばらくすると、視線を伏せて歩き去ってしまった。

……なんだろう、この込み上げてくる愛おしさは。





【8月31日】

こももは、赤く染まる景色の中を墜落死する悪夢に魘されている。

幼い頃に頻繁に見た悪夢が、展望台に踏み入ったことで再発したらしい。

……これがこももの頭痛の原因か?




神社に向かい、こももの仕事のお手伝いをする洋。 

「お盆の前後に比べるとセミの鳴き声も途絶えがち」というが、SE的にはセミさん超全力でミーンミンミン鳴いてるぞ。

こももがメアを庇った時に受けた右手の傷を気遣う洋に、こももは呆れ気味だ。

「わたしが勝手にケガしただけじゃない……」 

勝手だろうが何だろうが、メアを守ってくれた恩人には変わりあるまいよ。



仕事の後、洋は姫榊家にお邪魔してお茶を頂く。

「それ飲んだら帰ってね」

「和訳するとゆっくりしていってね、です」

「わたしも日本語で言ったんだけど!?」

しかし、実際に洋が「バイトがあるからさっさと帰る」と言うと、こももは眉毛をハの字にして落胆を見せる。

要するに広義のツンデレだ。




夜、こももが天体観測に顔を見せた。

星が嫌いだと言っていたこももだが、明日歩と岡泉先輩のサポートを受けて普通に月観測に夢中になっている。

「まだ星は嫌いか?」 

「まあまあって言ったでしょう」

「嫌いじゃないってことだな」 

「まあまあ嫌い」

眉間に皺を寄せているこももだが、洋は今の彼女は機嫌が良いことに気付いている。 

こさめのお陰で、こももの扱い方がわかってきたようだ。

洋はこももに、生徒会に入る旨を伝える。 

天クルの活動と両立してみせる、と意気込んでいるが…。 

「そう簡単にいくかしらね。秋は生徒主導の行事が多いから、生徒会は忙しいわよ」 

「それでも両立するから」

ふん、と不機嫌そうに鼻を鳴らすこももは、要するに機嫌がいいわけだな。 

しかし、生徒会はこももですら忙殺される仕事量なんだから、普通に考えて両立は難しいんじゃないかと思うんだけど。 

 

一方、こさめは雪菜先輩と密談中。

「過去と同じく、悪夢にうなされてるんだと思います」 

それを聞いて、自分の仕事はほぼ終わったと言う雪菜。

後はクールダウンのようなものだ、と気楽そうにこさめに告げるが…。 

「はは、やってくれたよ、本当に」

「クールダウンのほうが辛いマラソンなど、初めてだな」

雪菜はこさめに、自分に近付いた目的を問うが、こさめは笑って取り合わない 

こさめ自身は確か、雪菜と友達になりたいから、とか言っていた気がするが、それとは別に目的があったということだろうか。

 

【9月3日】 

天クルは部活に昇格したというのに、洋はまんまと生徒会に引き抜かれてしまった。

「明日歩。俺、生徒会に……」 

「むー!」

犬化して裏切り者を威嚇する明日歩。 

洋は天クルの活動と両立させるから、と弁解を試みる。 

「いいかげん観念しなさいよ裏切り者」

「さっさと行けばいいじゃない裏切り者~!」

「先方を待たせるのも悪いからね、裏切り者」

「今生の別れにならないことを祈っていますね、裏切り者さん」 

「裏切り者、カッコ悪い」 

確かに洋は裏切り者で、特に衣鈴に言われるのは仕方ないが、こももに言われるのはなんか釈然としねえな…。

 

生徒会の会合が終わり、こももと二人で下校。

生徒会の任期は二年で、洋は主に力仕事を任される予定らしい。 

病院にケガの診察に行くこももをストーキングし、その帰り道。

「……今夜、メアさんに会わせてくれる?」 

改めて、こさめの所業を謝りたいそうだ。 

しかしメアは、謝るくらいなら関わって来ないで欲しいと思ってるんじゃなかろうか。 

 

夜、二人は小河坂家で待ち合わせ、展望台に向かう。 

道すがら、洋はこももにメアを幻覚だと思うかどうか聞くが、こももにとってはあまり重要な問題ではないようだ。

「この手みやげ渡して謝罪するほうがよっぽど大事なんだから」

「……それに、メアさんはあなたの友達なんでしょう」 

「洋の友達だから」メアの実在を信じるというこももは、やっぱり優しい娘なんじゃないのか。 

 

展望台に着くと、こももが頭痛を訴え始める。

しかもメアは現れず、完全な無駄足。 

さらには、メアはヒバリ校にいるかもしれない、と漏らして墓穴を掘り、夜の校舎に侵入して肝試しをしたことがバレてしまった。 

こももの追求は厳しい。 

「そんな言動ばかりだと美人が台無しだぞ」 

こももは即座に天クルを減点。

さすがに理不尽なんじゃないの…。

「う、うるさいっ、唐突に妙なこと言うからでしょっ」 

ありゃ……照れてるのか。

容姿を褒められることには耐性があるのかと思っていたんだけど。 

 

【9月4日】 

放課後、こももが教室に乗り込んできた。

「ちょっとそこのコガヨウ」

いつもいつも第一声が「コガヨウ」なのは何でだろう。 

今日もミーティングがあるからと、天クル一同の前で洋をしょっぴこうとする。 

「美人が台無しだぞ」 

「関係ないからっ」 

こももの弱点を見つけた洋は嬉しそうだ…。 

みんなの裏切り者コールを後に、生徒会室に連行されるコガヨウ……と思いきや。

「かわいい……食べてしまいたい……」 

こさめがこももに襲い掛かる。 

「き、今日のところはこれで勘弁してやるわ!」 

あっさり撃退されるこもも……この光景を久し振りに見た気がする。 

 

結局、洋は途中から生徒会に参加した。

帰り道、こももは額に手を当てて頭痛をこらえているようだ。 

「おぶっていけばいいんだな」

「違うっ、恥ずかしすぎるでしょっ」

…そうやって過剰反応するから面白がられるのに。

こももは洋に、赤い景色の中を落ちていく悪夢の話をする。

「悪夢がうまくコントロールできなくてね。それでちょっと寝不足だった。それだけよ」 

まぁ夢のことなんて他人に相談し難いだろうけど、洋はこももの態度を気に掛けている。

「頼りたいときでも、誰にも頼ろうとしないんじゃないかと思ってさ」

「……くさいセリフ」

しかし洋の誠意が通じたのか、こももの態度が少し変わったようだ。 

こももは一度しおらしい表情を見せ、改まって洋にお願いをする。

「二度とくさいセリフ言わないで」 

……。

「言ったら天クルを廃部にした上で蹴るからね」

「あと、悪夢のことも二度と聞いてこないで」 

ちっともしおらしくねえよ。 

というか、悪夢のことはお前が勝手に言っただけだろ……という洋の突っ込みは至極当然だと思うよ。

 

夜、展望台でメアに会う。

メアは昨日、こももの姿を見て警戒して出てこなかったようだ。 

「……あの人、洋くんをケガさせた人」 

違う違う、それは妹。

こももは洋くんを助けてくれた人だよ。 

「こさめさんの姉で、メアを助けてくれた人だよ。覚えてないか?」 

「……違う。私を助けてくれたのは……」 

言いながら洋の顔を見るが、続きを言わず、不機嫌そうにするメア。 

いやぁ、メアの感情はともかく、洋は返ってメアを危険に晒したと思うんだけど……。

「……で、姫榊もここって誰」

人の名前を覚えないメア。

そんな感じでずっと仏頂面をしていたが、かーくんの話題になると笑顔を見せてくれた……これで俺は明日も生きていける。

メアは、こさめのことは余り怒っていないようだが…。

「もうひとり、いるじゃない。襲おうとしてる人。その人も信用できるの?」

襲撃者がもう一人居ると聞いて、仰天する洋。

あ、そういや洋は知らなかったんだったか…。






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Last updated  2010.02.13 03:11:52
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