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カテゴリ:PC『星空のメモリア』
『星空のメモリア』感想 第二十一回 “姫榊こもも”編 メアのネーミングセンスに脱帽した。 もこもこ。 ※以下、ネタバレ注意 天クルの学園祭の出し物が決定。 「今年の天クルの出し物は、雲雀ヶ崎の隕石資料展に決定しました~!」 雲雀ヶ崎には、昔に一つ、最近にも一つ、合計二つの隕石が落ちているらしい。 ……。 三周もすれば流石にわかってきたが、学園祭の出し物はルート毎の重要キーワードになっているはず。 今回は隕石ね。
生徒会活動の後、こももと一緒に下校。 洋はそれなりに有能だそうで、こももは珍しくご機嫌だ。 「あ~あ、生徒会役員の期限、早く切れないかしら」 こももは自ら立候補したわけではないようだ……こりゃ意外。 確か、任期は二年と言っていたか。 天クルの出し物の話をすると、こももは厄介なことになった、と顔を顰める。 星天宮の御神体が隕石だったから、きっとそれ関係だろう。 別れ際、洋はメアを襲撃した犯人のことを話し、協力を仰ぐ。 「こさめに間接的に聞くんじゃなくて……なぜメアさんを襲うのか、雪菜先輩に直接聞いてみるから、待ってなさい」 さすが、男らしい。
夜、こももは雪菜先輩を呼び出して詰問する。 こももの質問に、割と正直に答える雪菜先輩だが、万夜花さんの話になると途端に口を噤む。 先輩は、自分の目的はメアの抹殺ではないし、他の謎についても時が満ちれば全てわかる、と繰り返し強調する。 「わかったときが、すべてを知るときだということだ」
……と言う話をしたんだよ、と洋と展望台に向かいながら話すこもも。 話を総合すると、この街にはメアの他に“まつろわぬもの”が存在する可能性が高い。 首を捻る二人だが……実は、俺は該当者を一人知っている。 あいつが居るじゃん、衣鈴ルートで出てきたダメ人間フェチの死神。
事前にアポを取って置いたので、展望台に到着すると、メアが自分から出てきてくれた。 ……。 どうでもいいけど、こももの私服がエロい。 昨日とは違ってセーターなんだけど……それだけでエロいよこの姉妹。 「こんばんは、もここ」 「それ誰のことよ!?」 「この子、謝罪どころか怒ってるんだけど……」 メア……「もここ」が気に入ったのか。 気を取り直して謝るこもも。 「姫榊もこもこ」 「だからそれ誰のことよ!?」 もこもこ(笑) 姫榊……もこもこ……。 もこもこ……。 ……。 ふざけている内に、頭痛を訴えてうずくまるもこもこ。 その様子を見たメアは、幼い頃のこさめかもこもこに会ったことがあると言う。 「ふたりが子供の頃、わたしはどちらかの悪夢を刈ったことがある」 ほうほう。 もこもこは自分ではないだろうと言うが、まぁもこもこだろうな、今もこもこルートだし。
帰り道、歩くのも辛そうなもこもこを、洋は不意打ちで抱き上げる。 これはお姫様抱っこですね。 ……反撃がこない。 「なにも問題ない」 「う、うん……」 「…………」 「あ、あれ……?」 洋の腕に抱かれて、子供のように大人しくしているもこもこ。 どうしちゃったの。 「こ、こんなの、おかし……」 「姫榊が心配だった。だから送る。何も問題ない」 「う、うん……」 「…………」 「あれ……?」 現状把握すらできず、洋に良いように運ばれるもこもこ。 なにこれ可愛い。 やがて、駅につく。 もこもこは、顔を真っ赤にして涙目になっている。 「二度としないで……」 「破ったら……許さないからね……」 「許さない……からあ……」 泣きながら走り去るもこもこ。 なんか幼児退行してたのが気になるが……いやぁ、眼福だった。
【9月8日】 相変わらず、悪夢を見て跳ね起きるこもも。 悪夢は進行し、自分が死ぬイメージがより鮮烈になっていく。 悪夢の原因を考えるうちに、洋にお姫様抱っこされたことを思い出し、悶絶している。 そんなに恥ずかしいなら何故抵抗しなかった……と思ったら、洋に触れたら頭痛が収まったそうな。
夜、天体観測。 こももは、やはり星が嫌いなようだ。 「どうして、星には色がないのかしらね……」 「見上げても、すべて同じ色に見えてしまう。肉眼だって、望遠鏡を覗いたってそれは変わらない」 「わずかな違いはあるんでしょうけど……わたしには、わからないわ」 もしも星に色があるなら、夕焼けの赤以外がいい、と言うこもも。 悪夢が現実感を増してきて、不安になっているのか。 「姫榊が反抗しても無理矢理お姫さま抱っ……」 「だっ、だだだ誰もまたやって欲しいなんて言ってないわよ!!」 何故この娘はこう一々墓穴を掘るのか。
【9月9日】 星天宮にて隕石の調査。 ……のはずが、いつの間にか万夜花さんによる星天宮の成り立ちの講義になっている。 「星天宮に伝わる星霊の儀っていうのは、星砂に、死んだ者の魂を降ろす儀式のことよ」 星天宮には、死者を呼び戻す業がある。 そして“夢”そっくりのメア……何か関係がありそうな気がしなくもない。 雲雀ヶ崎に落ちた一つ目の隕石は星天宮に祀られているが、七年前に落ちた二つ目の隕石は見つかっていないらしい。 「……ただの石だと思って誰かがコンクリートの材料にでもしたんじゃないでしょうか」 「今日は蒼さんに夢を壊されてばかりだよ~!」 「私の立ち位置としてプッシュしていきたいと思います」 やっぱり微妙に自分の立ち位置を気にしている衣鈴。 この娘も、過剰に踏み込まれない限りは、普通に笑って過ごせるわけか。 その場はお開きになるが、皆が帰った後、洋は神社に引き返してこももの掃除の手伝い。 相変わらずのストーカーぶりが功を奏し、こももは少しずつ笑顔を見せてくれるようになった…。
姫榊家、姫榊姉妹が雑談している。 「姉さん、昔は性格も丸かったですよね」 「だから小学と中学の頃の姉さんは、男子と友達になると大抵告白されてましたよね」 「告白を断った相手と友達を続けるのは、難しいですよね」 「おかげでこんなツンな性格に育ったんですね」 「人を実験動物みたいに語らないでくれる!?」 うむ、洋もこももが一番美人だと言っていたしな。 しかし、友達に告白されて慌てふためくこももの姿が目に浮かぶようだ…。 彼氏なんか作らなくても、こさめを頼りにするから大丈夫、と言い置いてこももは部屋に戻ってしまう。 「違うんです……わたしじゃ、ダメなんです……」 「だって、姉さん……あなたは――――」 「あなたは」なんじゃい。 大事なことなら、勿体つけないで教えてやれよ…。
【9月10日】 恒例の悪夢を見るこももだが、洋のことを考えながら気持ちを落ち着ける。 「……なに考えてるんだか」 それは多分恋だ。
昼休み、こももは生徒会活動と偽って洋を中庭に拉致。 「……一緒に、どうかなと」 ぶっきらぼうに言いつつ、弁当箱を差し出す。 こももにも遂にデレ期が……と思いきや、どうやら例の悪夢の相談をするのが本題らしい。 繰り返す悪夢の中、次第に周囲の状況が鮮明になっていく こももの話を聞いて、洋は青褪める。 そんな洋の様子を見て、こももは弱々しい笑顔を浮かべる。 「わたしが、もう過去に死んでるって?」 ……。 まさか、星霊の義か? 人身事故で命を失ったこももを、何者かが生き返したと。 「姫榊は、過去に展望台に入って人身事故を起こした」 「記憶が飛ぶくらいの大ケガをしたんだって……」 なるほど、ここで共通ルートでのこさめの発言に繋がるのか…。 なんだかキナ臭い話になってきたな。 「姫榊のこと、助けていいか」 こももは洋を見つめる。 「……小河坂くん」 「あなたはね、わたしの鎮痛剤なの」 首を傾げる洋。 まぁ、まさかお姫様抱っこのことを言っているとは思うまいよ ともかく、こももに助力をする許可は得た。 後は洋のストーカー魂が力を発揮するだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.02.14 02:32:32
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