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カテゴリ:PC『星空のメモリア』
『星空のメモリア』感想 第二十五回 “姫榊こさめ”編
とりあえず、共通ルートで膨れ上がったこさめへの不信感は、今や殆ど拭われている。 ……。 全く別の話で、“展望台の彼女”が露骨に存在感を発揮し始めたんだけど、この湧き上がってくる愛しさは何だろう? この気持ちは、『車輪の国』の攻略時と似てる。 あの時も、何故かわからんが、とにかく日向夏咲が愛しくて仕方が無かった…。 ※以下、ネタバレ注意 今までのあらすじ。 こさめの正体は、隕石を寄り代として生み出された星神の一種だった。 【7月10日】 小学校の前で“夢”を見かける。 ……これだけ言っといて、もしも夢じゃなかったら赤っ恥だよ。 【7月13日】 校門の前で“夢”を見かける。 どうして近付いてこないんだろう…。 下校途中、明日歩との仲良しぶりを冷やかされる洋。 すっとぼけてかわそうとするが、こさめにやり直しを要求される。
初めて見る選択肢……なるほど。 ニア やり直す 「こさめさん、好きな人とかいないのか?」 「えいっ」 チョップを喰らう。 間の抜けた擬音がする…。 「いないなら俺とつきあってくれ」 お前いきなり何言ってんの…。 「えっ……」 「えいっえいっえいっ」 一度驚いた後、顔を真っ赤にしてポコッポコッポコッ、と三連発。 かわいくていいなこれ。 「……ふたりとも楽しそうだね」 むくれている明日歩だが、洋は逃げる者ほど追いたがる変態だから、そこを意識してアプローチした方がいいと思うよ。 【7月24日】 交差点で、バイクが故障した万夜花さんが困っている。 「…………」 進退を悩む洋の姿を、“夢”がじっと見つめている。 洋を憶えてる……んだよな。 「…………」 不意に正面を向いた。 ぐはっ……か、かわいい。 「…………」 自分を指差した後、指でバッテンを作っている…? 「…………」 自分は?ダメ? 今度は万夜花さんを指差して、OKサイン。 解読、「私に構わず、彼女を助けてあげて」。 「えらいね。うん、えらい」 しゃ……しゃ、しゃ、 喋った!? うわああああ……。 なにこの感動。 鈴の鳴るような可憐な声だ。 夢。 夢なんだろ? 間違いないよな、ずっと会いたかった…。 ここまで来るのに、随分長く掛かった気がする。 「まさか……」 まさかじゃねええーよこの茶坊主! 次こそ捕まえて、もう二度と、絶対に離すな。 夢と再会して、結婚するって約束したんだろ! 根性見せろよおおおおおお!!!
【8月7日】 こさめを連れて、展望台でメアと会った後。 こさめに、詮索するならもっと仲を深めろよ、と言われる洋。
実際、こさめの態度はそれを示唆しているとしか思えんわな。 ニア ……恋人か? チョップを喰らう。 …段々快感になってきた。 「だって、わたしには、恋をする資格がありませんから」 こさめの秘密を知った今でも、この発言はやっぱり不可解だな。 【9月9日】 ……思いがけず興奮したが、一度落ち着いていくか。 と思ったら、いきなり素っ裸のこさめさん。 どうしちゃったの…。 「今日も……変わりませんね……」 鏡の前に立ち、自分の身体に異常は無いか、入念に調べている。 何か知らんが、こさめは「普通の人間のフリ」をして皆を騙していることに罪悪感を覚えているようだ……何をいまさら。 昼の神社で、洋はこさめのお手伝い。 こさめは洋の下心を疑っている……フリをして洋をからかっている。 「薙刀でばっさり斬ってもよろしいですか?」 「3Pですか?」 「スケスケ巫女の双子姉妹丼ですか?」 エロゲーなら大歓迎されそうなシチュエーションだが、この娘は一体こういった情報をどこから仕入れてんだ。 こさめは、洋の手伝いを拒み続ける。 「これ以上、小河坂さんに迷惑をかけると未練が残って成仏できそうにありませんから」 「くわばらくわばら、ですね」 ……。 普段から幽霊ネタ振ってくるのは、自嘲や罪の意識の表れか。 わからないが、最後には笑顔で手伝いを受け入れてくれた。 仕事が終わり、家に上がって休む洋に執拗にぶぶづけを勧めるこさめ。 平気でエロワードを吐き、洋をからかうこさめは活き活きしていて可愛いな。 「わたしには、恋をする資格まではないんですよ」 またコレか。 ……まさか、子供が生めないから、とか? 星天宮、雪菜と万夜花さんの密談……の内容はこももルートとほぼ同じ。 万夜花さんは、雪菜に姫榊姉妹を見守って欲しい、と頼んでいる。 雪菜の答えは決まっている。 「……はい」 「こさめ自身が考えるよりずっと、こさめを想う仲間は、多くなっているのですから」 なんたって、初めての友達ですからね。
【9月10日】 そろそろ満月なので、天クルで月見をしよう、という話になっている。 自然に月の神話の話へ。 「俺のイメージだと、アルテミスって言ったら弓だな」 こいつFF4世代か? うん、俺もアルテミスと言えば弓だと思うよ。 そんな中、こさめは何故か心ここに在らずだ。 後で聞くと、こさめは満月が苦手なようだ。 「月は、人をおかしくさせる……」 「人だけじゃない、この星にある命、すべてに影響を与えてしまう」 こももは星が嫌いで、こさめは月が嫌い。 そういえば、こももは月面観測には抵抗を見せなかったし、この辺も対比になっているのか。 【9月11日】 朝、全裸で鏡の前に立つこさめ。 「今日も……変わりありませんよね……」 どうも満月になると、こさめの身体には何らかの異常が現れるらしい。 あれか、発情するとか。 …流石にないか。 天クルでは月見の段取りの話し合い。 「皆さんで集まるお月見、楽しみですね」 こさめは憂鬱な素振りすら見せない。 洋はこさめの様子を見て、明日歩に月見を自由参加にすることを進言する。 「うん、じゃあそうしよっか。参加するかどうかは、当日までに教えてね」 よし、ナイス配慮。 洋に気を遣われたことに気付いたこさめは、申し訳無さそうにしている。 が、洋は気を遣ったのではなく、自分がしたいからしただけだ、と言う。 「どういうことでしょう?」 「俺はこさめさんが好き……」 「えいっ」 ぽこっ、とチョップが飛んできた。 もはや御褒美でしかない。 こさめは、満月の日にこさめを見たら、洋は変わってしまうと言う。 「エッチな狼男さんに変身です」 おいおい、何だか全てのやり取りが発情フラグに見えてきちまったぞ。 洋に、“まつろわぬもの”の話をするこさめ。 「まつろわぬものとは、人にとって従えたいのに従わないもの……」 例えば、過去の記憶や、恋そのもの。 だから、夢との記憶、夢への想いが、洋にとっての“まつろわぬもの”か…。 【9月12日】 こももは例の悪夢の真っ只中にいる。 今回は洋が傍にいないが、一人で大丈夫か…。 いつも通り、洋はこさめの仕事の手伝い。 こさめは、結構突っ込んだことまで話してくれるようになった。 「わたしは、本当はメアさんが夢幻だと思っていませんから」 それが星天宮の教えだそうだが、「送り還す」という言い回し含めて、最早一種のプロパガンダだな。 例えこさめを許しても、星天宮だけは絶対に許しちゃならねえ。 その後、洋と一緒に焼き芋をしていたこさめの手の甲に、燃え爆ぜた火種が直撃。 「小河坂さん。わたしは、ケガをしても傷痕が残らない体質なんですよ」 お……言っちゃっていいのか? 「たとえば、もし目の前でたき火をしていなくて、燃えた枯れ枝がどこから飛んできたのかわたしが知らなかったとしたら……」 ……。 洋を騙していることが、つらくなったのか。 これで、これからもいつも通り、というわけにはいかなくなったな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.02.18 04:01:28
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