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2010.02.21
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『星空のメモリア』感想 第二十八回

“姫榊こさめ”編




こさめルート、クリアー。

こももルートの内容を前提にして、こさめの個性をじっくりと描き出す優れたシナリオだった。

これはシンプルかつ感動的で非常に良い。

俺はこういう物を求めてた。



※以下、ネタバレ注意

























































前回のあらすじ。

展望台に向かうこさめを、星天宮の刺客が狙う。


【9月16日】

展望台に着いたこさめの前に、メアが姿を現す。

メアは、こさめが洋にケガさせたことをしっかり覚えており、怒りを湛えている。

「懲りずに私を襲いにきたの」

「……いえ、逆ですよ」

「今夜は、メアさんがわたしを襲うんです」


メアは驚いている……当然か。

「遅くなりましたけど。その節は、申し訳ございませんでした」

「お詫びに、そのカマでわたしを叩きのめしてください」

「わたしを、送り還してください」


メアは事情を理解したようだ。

まずい……バカバカなこさめに免じて、気が変わらないうちにやられてしまう。


「いや」


……こももルートの時と反応が変わったぞ。

今回と前回で、一体何が違う?

「還ること、怖くないの?」

「ありませんよ」

「なぜ強がるの」

「強がってなどいませんよ」

……。

「メアさんも、恋をすればきっとわかりますよ」

「小河坂さんを好きになればなるほど、好きになってはいけないと思ってしまう……」

「小河坂さんのそばにいたいと思うほど、還らなければと思ってしまう」

「変ですよね。矛盾しています」

「メアさんがわからないのも、無理はないと思います」


……いや、俺もわからないからもう一回説明して。

明日歩といい、どうしてこうややこしいんだ。

「あなたは、強がってない。そう言ったけど」

「それは、自分が強くなったから、という意味じゃない」

「あなたは単に弱くなっただけ」


……。

「あなたは自信がなくなっただけ」

「洋くんを幸せにできる自信が持てないだけ」

「あなたは他人のために還ろうとするんじゃなく、今は自分のために還りたがっているだけ」



「恋というものから、逃げているだけ」


お、おおお……。

わかり易い、全てがわかり易い。

こさめは、洋と自分の恋を信じられない。

そしてメアは、恋から逃げる奴を絶対に許さないんだ。

解り易すぎて涙がちょちょ切れた。

「ねえ、こまめ」

「……いえ、こさめです」

…台無しじゃねえか。

ここで笑いを取る意味がわからん。

「自信がないからって、なんで還ろうとするの」

「せっかく生まれてきたのに」


おお……。

「わたしは……生まれてきた?」

「死んだのではなく……」


コペルニクス的発想の転換だな。

さっきから目から鱗が落ちまくり。

「小河坂さんは……わたしがいなくなったとして、悲しんでくれるでしょうか……」

「今さらそう考える時点で、あなたはおかしい」

「この恋が、わたしが背負うには大きすぎるせいですよ」

「恋に大小なんてない。あなたが弱いだけ」

メア、好きだ。

鋭敏な発言の数々、格好良すぎて惚れ直したぜ…。

「どうしても洋くんを信じられないって言うなら、悲しませてみればいい」

「試しに一度、洋くんを悲しませてみればいい……」


……何をする気だろう。

どこか吹っ切れた様子のこさめは、メアに鎌で殴って気合を入れてくれるように頼む。

「それじゃあ、やってあげる」

「バカバカなあなたに免じて、思いっきり叩いてあげる――――」

ここでこの台詞か。




展望台についた洋は、「こさめは還った」と言うメアの嘘を見抜き、怒りに震える。

それは、こさめに信用されなかった、不甲斐ない自分に対する怒りだ。

「見つけることは、できないと思う……」

「あの子は、わたしと同じやり方で、消えたから……」

「洋くんから、逃げてるから」


こさめは月光の強弱を利用して姿を消したか。

洋は、かつてメアの正体を探る為、幻覚について調べたことを思い出す。

そこには、自ら夢幻状態になる方法が書かれていた。

「逃げるのなら、捕まえる」

「俺が諦めることはない」

「だから、そいつを貸してくれ――――」


洋が求めたのは、メアの鎌。

……嫌な予感しかしねえ。



一方、どこかで満月を見上げている雪菜先輩。

今まで、夜空を眺めることなど無かったという。

「私の関心は、力だけだったから……」

「力だけを求めて生きてきたから……」

「独りで生きる、力を……」


星天宮は、身寄りのない子供を集めて戦闘員として養成していると言う。

強い血を残す為に一族同士で子孫を残すことはあるが、それだけ。

そこに、家族としての絆はない。

雪菜もそうやって育てられてきた。

「私は、独りでよかったんだ……」

「それでなにも不都合はなかった……。疑問を抱くことすらなかった……」

「恨むからな……」

「私の友人になりたいなどと、惑わせて……」

「あげく、今の私は、この様か……」

「なあ、こさめ……」


雪菜は負傷している様子で、その上「この様」って、まさか負けてしまったのか?

……と一瞬思ったが、敵には相当の手傷を負わせて見事に追い散らしたようだ。

頼むから紛らわしいタイミングの自分語りは止めてくれ……死亡フラグに見えるから。



姫榊家、全てを思い出したこももが、万夜花さんと対峙している。

「わたしは、力が欲しい」

「こさめは還りたがっている。だから、それを引き留められるだけの力が欲しい」

「こさめを守れる力が欲しい」

「こさめが頼れるくらい、わたしは強くなりたいの」


洋不要論が噴出するほど、自力で完全に悪夢を克服したこもも。

こももには、雪菜を警戒させるほどの才能がある。

万夜花さんは、こももに巫女の技を教えるつもりだ。

「あなたと一緒で、わたしもこさめと離れたくない」

「いなくなって欲しくないから……」


こさめを守る為の戦力が、着々と集結しつつあるようだ。



その頃、洋は血塗れになって草むらに寝転がっていた。

失血により夢幻状態になるために、メアの鎌でリストカットしたようだが、無茶しやがる。

「なに……やってるんですか……」

「なんで、こんなことするんですか……」


気付けば、洋はこさめの膝に抱かれていた。

「こんなこと」とは言うが、そもそもこさめが隠れるからいけないんだよ。

「あなたがこれじゃあっ、わたし……」

「安心して、成仏できないじゃないですかあっ……」


……。

洋は、こさめの膝に抱かれたまま、誓いを立てる。

「キミがどこにいようとも、その隣に俺はいる……」

「振り向けば視界に入る距離にいる……」

「手を伸ばせば触れられる距離にいる……」

「そうやって、俺は……」


「キミを守ることにしたんだよ――――」




流れるエンディング。

またこういうヒキか。



エピローグ。

夢現の中、洋は……赤髪の少女を見る。

また説明書に載っていない新キャラか?




母さんだ。




どええええええ!?



…言われてみれば、この人、墓参りイベントの時に写真で見たことがあるぞ。

間違いない、この人は洋と千波がつい最近まで一緒に暮らしてた、実の母親だ。

早く起きなさい。

洋は、わかったと答える。

もう、心配ないかしら。

心配ないよ、と答える。

じゃあ、そろそろいくわ。

行かないでくれ。

洋は、その言葉を飲み込み、今まで見守ってくれて、ありがとう、と告げた。

どういたしまして。

そこで、夢が覚める。

……一体何だったんだ。



姫榊父の病院のベッドの上。

こさめは、洋の手を握り締め、涙を流している。

「あ……小河坂……さん……」

「目が……覚めたんですね……よかった……」


洋の手首のケガは静脈止まりで、大したことはなかったらしいが、一歩間違えりゃ死んでたぞ。

「小河坂さん……ぐすっ……起きてくれなくて……」

「……いや、普通に寝てただけだ」

「でも……起きなくてえ……」

「なんでもないから。もう全快だ」

あれだけ失血しといて全快なわけがないが、こさめを元気付けようとしてるんだな。

というか、甘えん坊モードのこさめはヤバいくらいに可愛いな。

「小河坂さんを……手放したくない……」

「わたしも……知ったんです……」

「勝手にいなくなられて、残される人の気持ち……」

「やっと……知ることが、できたんです……」


洋の意図には無い思わぬ成果だが、それはよかった。

「言ったろ。俺は、そばにいるんだ」

「生きている間も、死んだあとだって……」


夢の中での母親との邂逅が、洋の心に影響を与えている。

例え死んでしまっても、愛する人を見守っていける……のか。

「これは奇跡に頼るわけじゃない、幸運にすがっているわけじゃない……」

「俺は、俺の力でこさめさんのそばにいる」

「だから、こさめさんも俺のそばにいて欲しい」


「……はい」

「いつだって、あなたと一緒……」

「ずっと、一緒にいたい……」

「ふたりじゃないと抱えきれないくらい、この恋はとっても重くて、大きいんですから」



「愛しています……小河坂さん……」



- Wish up on a shooting star -

FIN





マーベラス。

文句の無い出来。


当初は、こももルートの搾りカスみたいな内容になりやしないかと若干危惧していたが、逆にそれを土台にして堅実で読み易い優れたシナリオを構築してきたな。

この調子なら間違いなく、『星メモ』は名作と呼ぶに足る作品になる。

次にも期待期待。





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Last updated  2010.02.21 04:22:38
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