1528986 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

極刑空間

極刑空間

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

亀愛好家

亀愛好家

Calendar

Freepage List

Comments

王島将春@ Re:疼き。(11/25) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
LF(仮)@ 内容に関係のないコメントで申し訳ないです 昨年、装甲悪鬼村正をキッカケに亀愛好家…
総統万歳@ Re:氷の七煌宝樹。(05/02) 「蒼」でこの娘の武器形態が見れますが一…
エロゲ中級者@ Re:『装甲悪鬼村正』。和を以って尊しとす。(11/28) 先日、装甲悪鬼村正、同邪念編、贖罪編を…
通りすがり@ Re:伝わらないか…(11/26) 奈良ちゃんさん >何もわかってないな~、…

Favorite Blog

気ままな川 春水2694さん
Now Type★ 【うどん… 優曇華(21)さん
玩具やプラモのガラ… 江虎さん
ふらんにお任せ ふらん(21)さん
低予算アーカイブ 八閑さん

Free Space

ご意見、ご感想、文句、罵倒などありましたらお気軽にどうぞ…。

web拍手を送る


ひまわり-Pebble in the Sky- Portable

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

カテゴリ未分類

(555)

雑談

(208)

雑談『ゲーム』

(142)

その他『CLANNAD』

(34)

PS2『アルトネリコ』

(21)

Wii『チョコボの不思議なダンジョン』

(10)

DC『Piaキャロットへようこそ!!3』

(15)

PSP『探偵オペラ ミルキィホームズ』

(9)

PC『車輪の国 向日葵の少女』

(3)

PC『ひまわり』

(24)

その他『ひまわり』

(59)

PC『G線上の魔王』

(14)

PC『彼女たちの流儀』

(13)

PC『リトルバスターズ!EX』

(28)

その他『リトルバスターズ!』

(15)

PC『Kanoso↑』

(4)

PC『てとてトライオン!』

(14)

PC『君が望む永遠』

(27)

PC『ef - a fairy tale of the two.』

(16)

PC『メアメアメア』

(8)

PC『あやかしびと』

(19)

PC『天空のユミナ』

(17)

その他『天空のユミナ』

(9)

PC『遥かに仰ぎ、麗しの』

(20)

PC『Narcissu』

(4)

PC『スマガ』

(30)

PC『サバト鍋』

(9)

PC『遊撃警艦パトベセル』

(9)

PC『鬼畜王ランス』

(13)

PC『スマガスペシャル』

(12)

PC『ゴア・スクリーミング・ショウ』

(26)

PC『GUN-KATANA』

(8)

PC『EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~』

(9)

PC『蟲使い』

(3)

PC『プリンセスうぃっちぃず excellent』

(23)

PC『ティンクル☆くるせいだーす』

(27)

PC『装甲悪鬼村正』

(18)

その他『装甲悪鬼村正』

(6)

PC『腐り姫』

(11)

PC『CARNIVAL』

(9)

PC『MinDeaD BlooD』

(15)

PC『星空のメモリア』

(55)

PC『精霊天翔』

(12)

PC『天空のユミナFD』

(1)

PC『Trample on Schatten!!』

(11)

PC『Steins;Gate』

(9)

PC『11eyes RF』

(3)

PC『素晴らしき日々』

(5)

PC『クドわふたー』

(4)

PC『黄雷のガクトゥーン』

(5)

PC『シンフォニック=レイン』

(1)

Recent Posts

2010.03.25
XML

『星空のメモリア』感想 第四十三回

“???”編





ついにクライマックス。

“彼女”の虚勢が崩れて、ついでに俺の涙腺も崩れた。

果たして、二人は幸せになれるのだろうか。

そしてメアは……。



※以下、ネタバレ注意


















































前回のあらすじ。

夢への想いと、メアを失った洋は、歌澄の力を借りて時間を遡る。


【12月3日】



夢のお見舞いに来て騒ぐ天クル一同。

既読スキップが反応する……完全に使い回しだ。


が、面会時間が終わると、洋は普通に退出した。

そのまま展望台に向かい、メアに会う。

話題は、洋が誕生日を迎えたこと。


「誕生日プレゼント……なにがいいかなって」

「一日遅れだけど……お祝い……してあげようかなって……」


言いつつ、服を脱ぎ出すメア。

洋が止める間もなくスルっと全裸に……おいおいおいおい……。


「どう……?」

眉根を寄せて羞恥に耐えつつ、洋を見つめるメア。

……。

どうかと聞かれたら最高だとしか

メアの身体は小学校6年生相当のはずだけど、それにしては。

あと二、三年もすれば俺にとって完全ストライクゾーンと言えよう…。


「まだ……終わりじゃない……」

「キスは、前にもしたし……」

「洋くんに……もっとしてあげたい……」


えー。

流石の洋もこれには慌てて、メアを押し止める。

しかし、メアは依然として不満気だ。


「わたし……洋くんにもらってばっかりだから……」

「だから……わたしも、なにかあげたいって……」


「俺は、メアになにもあげてない」

「もらってる……たくさん……」

「じゃないと……説明できない……」

「この気持ちがどこから来たのか……わからないよ……」



……。

メアは、洋のことを愛している。

七年前の七夕の夜から、ずっと、か。



【12月4日】


連絡を受けて、洋は病院に呼び出される。

待っていたのは、ルート序盤でちょっとだけ出てきたあの看護婦。


彼女は洋に、夢からの預かり物だと言って、封筒を手渡す。

中には手紙が入っていた。


『洋くんへ』

『この手紙は、展望台で洋くんが初めて甘えてくれた夜に記しています』

『実はまだ、ドキドキしてたりします』




『私はもうすぐ、眠りに落ちると思います』

『もう、目覚めないんだと思います』

『だからもう、洋くんはお見舞いに来ないでください』




『星の光が、私に影響を与えるから……』

『私のは、その中でも命に関わるんだって』

『私は生まれつき、そんな病気にかかっていました』


……。


「星光の影響を受ける病気」?

それは、こさめさんが“満月”に影響を受けるのと同じか。

岡泉先輩が“死兆星”の影響を受けるのと同じか。


要するに、星の光は、人々に対していつも優しいわけではない。

明日歩を事故に遭わせたのも、こさめさんの命を間接的に奪ったのも星の光。

星の光が運命を捻じ曲げ、人を不幸にすることもある。



『そばにいてあげられなくて、ごめんね』

『だけど、星を嫌いにならないでね』

『私が星のせいでいなくなるからって、星を嫌いにならないでね』

『約束だからね』

『私とキミの、最後の約束』


……。

それは無理だろ。

夢を苦しめる凶星に核ミサイルでもぶち込んで、木っ端微塵にしてやれたらどれだけ楽か。


『私は、それでも星が大好きです』

『キミと一緒に見上げた、雲雀ヶ崎の星空が大好きです――――』


そう結んで、手紙は終わる。

……。

人が生きている間には、見える星空が変わることはない。

なら、夢の病気も永遠に治らないのか…。



夜、展望台。

メアはすっかり参っている洋の顔色を見て、ソワソワしている……。


「洋くん……元気ない……」

「キス……する……?」


健気なメアに癒される…。

このまま打つ手がなければ、再びメアを失うことになるかもしれないというのに。


「わたしが……洋くんに甘えてばかりじゃなくて……」

「洋くんも……わたしに、甘えて欲しい……」


……。

いつだってメアに甘えてばかりなのは、洋の方だ。

借りを返さなきゃいけないのも、洋の方。

だから、今度こそ守り抜く。

そのために、歌澄の力を借りたんだから…。



【12月5日】


学校。

元気がない洋を見て、明日歩たちが心配している。


二人はある程度、夢の状況を把握しているらしい。

心配をかけているな…。



しょぼくれて帰途に着く洋の背中を見て、腰を上げる飛鳥。

校門の前で、洋に追いつく。


並んで歩く二人。

飛鳥には、何か言いたいことがあるようだが……“飛鳥伊麻”の件か。


「死ぬと決まったわけじゃねえんだろ」

「……決まってる。夢はそう言った」

「おまえ自身は、彼女が死ぬなんて信じてねえだろってことだ」

……。


「……オレの妹も、そうなんだよ」

「ある日、いきなり行方不明になりやがった」

「そうなってから、もう五年以上経ってやがる」


彼女が消えたのは、小学校からの帰り道。

…やはり、星天宮に拉致されたか。



「もう妹は死んでたっておかしくねえのにな……」

「だけどな、俺は生きてるって信じてる」

「だから、小河坂」

「お前も信じろよ」

「生きている。死なない」

「いなくならないんだ」


……。


「信じる力が奇跡を生む、なんて陳腐なことは言わねえよ」

「だけどな、信じなきゃなにも始まらねえんだ」

「スタートラインにも立てねえんだよ……」



飛鳥は「諦めるな」と言っている。

でも、洋にはあまりにも時間がない。

このままでは、また全てを失うことになる…。






夕陽に赤く染まる病室。

夢は、ぼんやりと目を開ける。


「私……」

「まだ……生きてるんだ……」


夢は目に見えて衰弱している。

その声には力が無い…。


「もう一度……まぶたを閉じたら……」

「私……きっと……」


「そうだな……」

ん?

野郎の声……?


「妖精……さん……」

「世良千尋……さん……」


“世良千尋”って誰だっけ。

……。


千波の父親だった。

一回名前が出たっきりだったのに、こんな場面で出てくるとは。

弱々しいイメージを持っていたけど、意外と男らしい声だな…。


「……外は、雪だよ」

「今夜、星は見えないかもしれない」


夢に天文学を教えていたのが、世良千尋……?

自分と同じ境遇の夢に、同情心を抱いたか。


「乙津夢……キミに、後悔はないか?」

「後悔なんて、なにもない……」

……後悔がないわけがない。

千尋の口調には、夢を慮るような響きがある。


「オレの最後の授業、受けてみるか?」

「うん……」

「人に忘れさせるというのは、どういうことか」

「それは、残酷な優しさだ」

「残酷な優しさというのは、要するに押し付けだ」

「優しさであるがゆえに誰からも責められないから、余計に性質が悪い」


……“押し付け”。

夢と千尋がそうだったように、明日歩やこさめさんも、そうだった。

恋をすると、人は独り善がりになる。



「だからな……」

「忘れることに、意味なんてなかったんだよ」

「存在というのは破壊し得ないんだ」

「それは過去、現在、未来という時間概念さえも超越した絶対の定理だ」

「変わらない星空よりも尊い、永遠の真理なんだ」


……。


「だから、キミのことは忘れない」

「オレは、キミのことを忘れない……」


授業とは名ばかりの、惜別の言葉。


聞き終わって、夢は苦笑する。

そんな授業なら、聞く必要が無かったと。


「忘れることに意味なんてないって、もう知ってたの……」

「残酷な優しさだって、最初から知ってたの……」


俺も知っていた。

夢と千尋は似ているが、決定的に違う点がある。


「これは、相手に向けた優しさじゃない……」

「自分に向けた覚悟なの……」

「洋くんの孤独な強がりを……冷たく固まった感情を、抱き締めてあげられるように……」

「あたためあえるように……」

「ふたりで……」

「ひとりじゃなくて……ふたりで……」


夢は自身の快復を諦めていない点で、千尋とは異なる。

洋に忘れてもらおうとしたのは、元々諦観からではなかった。

この願い事の裏側こそ、夢にとっての“孤独な強がり”の表れだったとわかる。



「身体がよくなったら……私が強くなったら、洋くんと結婚したい……」

「この願い事は、洋くんと一緒に笑っていられるための、おまじないだったんだよ……」


千尋は夢の強さを認め、嘆息する。

歌澄の記憶を刈ったことを、後悔しているのか…。

だが、それはもう終わった話だ。



「私……洋くんを、助けることができたかな……」

「洋くんの……お姉さんになれたかな……?」



「……ああ」

「歌澄に弱さを押し付けた俺よりも、よっぽど」

「キミは、彼の前では、いつだって強かったよ……」




その言葉を最後に、千尋の気配が消える。



「妖精……さん……」

「帰ったんだね……」




「じゃあ……いいよね……」

「もう……いいよね……」

「弱くなって……いいよね……」



夢の声が震える。

孤独な病室に、嗚咽が響く。




「うっ……く……」


「嫌だ……」


「死ぬのは……いや……」


「死にたくない……」


「いなくなりたくないっ……」


「生きたいっ……」


「洋くんと離れたくないっ……」


「洋くんのそばにいたいっ……」



「洋くんと一緒に……生きたかったよう……!」







……。






だばばばばばばばあばばばばばばばばあ






……。


ダメだこりゃ


今日はもう勝負にならない……ここで切ろう。


夢は助かるのか。


そして、メアは救われるのか…。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.03.25 05:28:16
コメント(0) | コメントを書く
[PC『星空のメモリア』] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.