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2010.03.26
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『星空のメモリア』感想 第四十四回

“???”編





“展望台の彼女”ルート、クリア。

静謐な悲しみと“家族”の絆が胸を打つ感動的なシナリオで、『星空のメモリア』の集大成と言うに相応しい。


全体的にダウナーな雰囲気と閉塞感が強く、今までのシナリオとは一線を画す鬱ゲーテイストが漂っている。

……が、作品としての本質は一貫していて変わっていない。

七夕伝説をモチーフに家族愛を説く、情緒豊かな作品だった。

十二分に名作の部類だと言い切れる。



…こんな感じで締めに入ろうと思ってたのに、実はまだ終わりじゃないのか?

次にやるゲームは、もう決まっているというのに。



※以下、ネタバレ注意




















































前回のあらすじ。

死にゆく夢。最期の時が近付く。


【12月5日】



万策尽きた洋は、藁にも縋る想いで展望台に向かう。

メアは、寂しげな笑みを浮かべながら、洋を出迎えた。


洋は、メアに泣きつく。

夢を助けてくれ、と。


そんな洋を、メアは優しく受け入れた。


「洋くんだから、わたしに甘えていいの……」

「わたしたちは、もう、おたがいを助けあえる……」

「そういう関係になったから……」




「メア、頼む……」

「夢の病気を、刈ってくれ……」



……。


「ずっと、夢は強かった……」

「強がっていたんだよ……」

「俺には、強がるなって言ったくせに……」

「無理するな……我慢するなって言ったくせに……」



「お願いだ……メア……」

「夢を、助けてくれ……」



他に為す術が無い洋の、必死の訴え。

それを受けて、メアは悲しげに首を振る。


「……病気だけを刈ることは、できない」

「病気を送り還したら……たぶん、彼女自身も送り返すことになる……」

「生まれつきというのは、そういうことなの……」



メアは奇跡の担い手じゃない。

メアに出来ることは、悪夢を刈ることだけ……とメア自身から聞いていただろうに。

絶望する洋に、メアは続けた。



「だから、洋くん」

「代わりに、私を刈って」



鎌を捧げ持って、洋に差し出す。

メアは洋を慈しむように、儚い笑顔を向け続ける。


「わたしを、これで送り還して……」

「そうすれば、きっと彼女は助かるから……」

「わたしは……雲雀ヶ崎のどこかに眠る、隕石に還り……」

「わたしがまとう光は……ふたりのところに還る……」

「わたしは、ふたりの願いで目覚めたから……」




七年前、雲雀ヶ崎に二つ目の隕石が墜ちた日。

洋と夢は別々の場所で、同じ隕石を見上げて願いを掛けた。


「夢との再会を望む」洋の願いと「病気が治るまで洋に会えない」夢の想いが、メアの容姿を規定した。

表向きは矛盾している二人の願いを擦り合わせた結果、星神としてのメアが生まれたのか。




「わたしのこの姿は……ふたりの願いの証……」

「わたしのこの光は……ふたりの約束の証……」

「あなたたちに、還すから……」

「それはきっと、力になるから……」



「それは目には見えない不思議な力……」

「だけど、ちゃんとあるから……」

「必ずあるから……」



……。


「そんなの……できるか……」

「できるよ……」

「できるわけないだろっ……」

「ううん……できる……」

「それで夢が助かってもっ……これじゃあメアがいなくなるじゃないかっ……」



二の舞を演じるのか。

一度だけ、やり直す機会をもらったのに。



「言ったでしょう……」

「洋くんだから、甘えていいんだよ……」

「洋くんだから、甘えられると嬉しいんだよ……」

「洋くんになら、この命だってあげられるんだよ……」




「それが……約束を越えたところにあるものなの……」

「わたしたちの……絆なの……」




「絆って……」

「そんなのっ……メアがいなくなったら意味ないだろっ……」

「絆なんかなくなるだろっ……」




「わたしはいなくなるんじゃない……」

「目に見えないだけで、ちゃんとそばにいるんだよ……」




……。

こさめルート、洋の台詞を思い出す。


例え死んでしまっても、ずっとそばにいて見守っている。

そう信じているから、強くなれる。





「彼女も……夢も、きっと同じだったと思う……」

「だから、弱音を吐かなかった……」

「最後まで……強くあってみせた……諦めずに……」

「あなたと一緒にいられることを、決して諦めずに……」

「わたしも、そうでありたい……」




…いつだって、洋を一番に支えてくれたのはメアだっただろう。

メアはかつて、自分の本質は「大人のお姉さん」だと無邪気に自賛していた。

あんな何気ない台詞が、今では重く感じる。



「メア……約束だ……」

「雲雀ヶ崎に眠る、メアの隕石……俺は、それを必ず見つけ出す……」

「俺は、お前を取り戻す……」




「洋くん……」

「こんなときでも……バカバカね……」

「わたしは、いなくなっても、あなたのそばにいるって言っているのに……」




こんな時くらいはバカでもいい。

全てがあるべきところに還っても、例えそれが自然なことであっても、洋は諦めなくていい。

“どんなことがあっても、存在は破壊し得ない”。

そしてメアは今日まで、確かに、洋の腕の中にいたのだから。



洋は、メアの手から鎌を受け取る。

メアの瞳から涙が零れて、袖を濡らした。



「それじゃあ洋くん……お願いね……」

「考え直す間もないくらい……一気にやってね……」



……。


「メア……」

「俺はお前を、必ず取り戻す……」

「それまで待ってろ……」

「少しのお別れだ……」




「うん……」



「すぐ……会いにいくから……」



「うん……待ってるね……」



「約束だ……」



「うん、約束……」





「洋くんのこと、大好きだよ……」

「夢のことも、大好きだよ……」

「だって、ふたりのおかげでわたしは目覚めた……」

「この星に生れ落ちることができた……」




零れ落ちる涙はそのまま。

最後、メアは笑顔を見せる。




「だからね……」

「ふたりは、わたしのお父さんとお母さん……」


「わたしの家族なんだよ――――」








流れるエンディングテーマ。

『星空のメモリア』。



……。

約束を越えた先にある、家族の絆…。

この作品を包括するのは、メアの慈愛か。

悲しげな旋律が胸に沁みる。





エピローグ。

隕石に還ったメアは実体を失い、元の命の塊に戻ろうとしている。

次元の狭間をたゆたいながら、膝を抱えて丸くなる姿は胎児に似ている。

そんな状況で、メアは日に日に不定形になっていく自己の存在をかろうじて繋ぎ止めていた。



わたしはまだ、ここにいる。

どのくらい守れるだろう。

何百年か先すら保つのか、何年か先までは保つのか、何日か先までも保たないのか。

すでに保てていないのか。



もう、全てが元通りにはならないだろう。

メアの“光”は、二人の中に還ったのだから。

何かを得るには、何かを失わなければならない。



それでも、いつかわたしが生まれ直す未来がある。

約束の光をもらったから。

あたたかいまどろみの中でだってあたたかみを感じられる特別な光だから。

だから。

この光の差す方向を見れば、ほら。

想い出の続きが待っている――――



何も無い空間に光が差す。

メアは目を開いた。







一面の星空。

夢が、メアによく似た少女と、仲睦まじげに星を眺めている。


「だからね、芽愛」

「うん、いつかこの星は、織姫に会えるのね」



メアによく似た少女は、夢から“芽愛”と呼ばれている。

二人は親子に見える……。



……。


……。


ちょ、ちょっと待って。


少し混乱してるが、これは……“そういうこと”か?

最後の最後まで時間飛びすぎでちょっと困るぞこれ。




「だから、それまでにどんな挨拶をしたらいいか、考えておかないとね」

「お母さんはなんて言うの?」

「今日も一段と輝いてますねって」

「今後も変わらぬご愛顧をよろしくお願いしますって」


「……だから、なんで営業のあいさつなんだよ」


現れたのは、背広を着た洋。

なんでも、宇宙科学館の館長候補になったそうで……。



「そろそろ家に戻ろうか」

「夢も、長く外に出てると身体が冷えるだろ」

「平気だよ。ラジオ体操だって第二まで通してできるよ」

「ダメダメね」

「お母さん、調子に乗ってるとすぐ体調崩すし。そうなると洋くんが仕事ほっぽって看病するし」




……うん。

“芽愛”=メアの生まれ変わり=洋と夢の娘。

これが想い出の続き。

“約束を越えた絆”が、消え行くメアに未来を与えた……ということなのか。




「ご飯、もう作っておいたよ」

「……わたしも手伝った」

「ありがとうな」


「ううん、だって普通のことだもの」

「我が家で洋くんの帰りを、ご飯を作って待っている」

「食べる前に、おかえりなさいって言ってあげられる……」




“普通のこと”。

並の日を通ること。

病室でひたすら羨望するだけだった日々に、ようやく手が届いたのか。

それは良かった……。




「わたしも言う」

「洋くんに、おかえりなさいって言う……」


「じゃあ、二人で先に帰って洋くんを出迎えよっか」




洋は、二人を追って歩き出す。

首に下げた、メテオライトのペンダントの感触を確かめながら。




「おかえりなさい。そして……ただいま、洋くん」




- Wish upon a shooting star -

FIN.





……。

長かったなぁ……。


少し感傷に浸ったら次に行こう。

とても良い作品だった、と早々に結論付けてもいいが、まだ少し続きがあるみたいだし。





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Last updated  2010.03.26 04:56:10
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