予告編の役所公司のメイクのインパクトで、ぜひ観たいと思っていました。
アヤカ・ウイルソンも可愛いし。
巨大な屋敷に住む青年をひとりの老紳士が訪ねてきた。
老紳士は青年の父親の叔父の遺影と1冊の絵本を手に話を始める。
とある病院でのお話。
変な医者と悪魔のようなナースと風変わりな入院患者たちがいる病院。
一代で巨大な会社を作りあげた大貫は「お前たちに知られているだけで腹が立つ!」が口癖で、傍若無人な振る舞いでみんなの嫌われ者。
ある日、絵本を持った少女・パコが大貫の隣に座る。大貫は相変わらずパコにイジワルをする。その後、パコは純金のライターを見つける。
翌日、大貫はなくしたライターを探していたところ、パコがライターを持っていた。パコがライターを盗んだと思った大貫はパコの頬を殴る。しかし、パコは事故の後遺症で記憶が1日しかもたず、そのためパコは大貫を覚えておらず、なぜライターを持っていたのかもわからないのであった。そんなパコを殴ってしまったことを後悔する大貫。
その翌日、昨日のことを忘れて大貫に近づくパコ。大貫がパコの頬に触ったとき、パコが言う。
「昨日もパコの頬触った…」
その日から大貫は変わっていく。パコのために毎日絵本を読むようになる。そして、大貫はパコのために他の患者たちにある提案をする。
まず、画面がすごいです。いきなりハワイアンダンスで始まります。
そして、目がチカチカするくらい色鮮やかで、雑多です。
小ネタもたくさん。
その上、キャラクターに見た目もすごい。本当に役者というよりキャラクターです。
まともな格好の役者がいません。劇団ひとりが演じる滝田が一番まともな格好?松葉杖ですけど。
性格付けもかなりインパクトがあります。
それぞれのキャラのエピソードもなかなかいいです。
そして、それらがうまくまとまっています。
その上、ガマ王子を始めとするCGキャラも登場。
役者と入れ替わり登場します。
絵本のガマ王子と大貫とがリンクしたような形で話が展開します。
そして最後は…と思ったら…。
大貫以外も変わってゆきます。
とにかく、可愛くて明るいパコがとてもいいです。
1日たつと記憶がリセットされるので、毎日が誕生日。
同じ絵本も毎日新鮮。
何かあると話をかき混ぜるお邪魔キャラ、堀米。
話の語り手である、その正体は…。
そのままやるとお涙頂戴の湿っぽい話になるところを明るく、ファンタジーにしています。泣けますけど。
この加減がとてもいいです。
あとテンポがよく、勢いがありました。
とてもオススメの、いい映画です。