しあわせ
しあわせを願わない人はいません。毎朝神様に手を合わせて、自分と家族のしあわせを祈っている人も多いでしょう。人のしあわせは同じではありません。しかし祈るときにはきっと同じ言葉の人も多いでしょう。「家族がみんな健康でしあわせでありますように」と。それなのに実際の生活になるとどうしてこんなに不平不満が多いのでしょう。「もっとお金が欲しい」、「もっと愛して欲しい」、「もっと健康でいたい」などなど・・・。しあわせを何かの条件で叶えられると思っている人が殆どです。「もっとお金があれば」、「もっと頭がよければ」、「もっと美人なら」などです。ではもしお金が手に入ったらそれでしあわせなのでしょうか。万一お金が手に入っても、なにか病気にかかって余命3ヶ月と宣告されたらどのように感じるでしょうか。またきっと「健康が欲しい」と祈るでしょう。何かが手に入れば、また次が欲しくなるのでは小さな子どもと同じです。現代の人々は幼児性が抜けていないように見えます。「命がけ」という言葉を忘れてしまったようです。日本は戦後60年間戦争がありません。他の国々はいつも戦争に備えた訓練をしています。韓国は今も臨戦態勢にあり、戦争中です。日本でも沖縄の米軍基地は常に臨戦態勢にあります。日本人は全員が平和ぼけです。戦争になれば土地や建物は負担になるばかりなのに、それを命がけで求め、長期ローンを組んで支払い続けています。殆ど正気ではありません。しあわせは玩具を欲しがることではありません。しあわせはお金やものではありません。しあわせは何かに依存することではありません。宗教でもありません。それではしあわせとはなんでしょう。しあわせは自分の内部での平和のことです。自分に不安や不満があったらしあわせではありません。不安や不満は自分が人やお金やものに依存することから起こります。ですから依存しなければ起こらないのです。私たちは親やマスコミや学校の教育から依存がしあわせと教えられたのです。「いい学校、いい会社、いい仕事、いい給料、・・・」などは依存です。もし一生しあわせに暮らしたかったら、いま依存をやめればいいのです。