現在12歳男子、左上AB癒合歯、左上12癒合歯(左上1似の過剰歯)、過剰歯3本
なんともすごいことになっているのだが、最初は左上Bという乳歯が先天欠損している珍しい症例か?と思って拡大装置による処置を始めたのは6歳の頃だ。
大きさを比べると左上AB癒合歯と考える方が妥当かもしれない。
通常は有り得ないような症例で、世界的にも極めて珍しいと思う。どうにかゴールが見えてきたので、総括してみようと思う。
治療方針だが、使えそうな左上2に似た過剰歯bと左上1似の過剰歯(もしくは左上12癒合歯)を並べなおして見かけを整えるという荒技を考えた。どう荒技かというと、左上2似の過剰歯と左上1似の過剰歯は場所が入れ替わっているので、入れ替える必要があるということだ。
やってできないことはないのだが、大きく動かす必要があるので時間がかかる。
とりあえずレントゲン写真をアップしてみる。
ちょっと解りにくいのだが、よく見て欲しい。
不要な過剰歯は抜歯したいところなのだが、CTがないとどうにもならない。近くの中核病院にCT撮影を依頼した。そこの先生がとても親切なしかも有能な方で左上1似の過剰歯にブラケットとツィステッドワイヤーを取り付けてくれた。
2015/08/08
2年間の間にcという過剰歯が出現した。歯がそこに出現するということはどういうことなのだろうか?通常は間違えることなく、決まった場所に決まった歯が出現するのだが。
2017/04/22
2018/04/18
acという2つの過剰歯を抜歯した。
2018/08/29
左上1似の過剰歯(または左上12癒合歯)にフックブラケットを装着してもらった。
2019/06/05
一度遠心に引っ張って、入れ替える。
2019/10/28
2020/01/04
2020/02/04
1年半かかって入れ替えたのだが、この間のレントゲン写真は撮り忘れた。
画像で見てみよう。それは次回以降。
2021/10/30