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カテゴリ:出産・育児@大連
一週間前に生まれた私の娘は、英語名、中国語名、日本語名の3つの名前を持つことになります。父親(私)が日本人で、母親がオーストラリア華僑、しかも生まれた場所が中国の大連ですから、彼女は生まれながらにして、日本、中国、オーストラリアという、3つの祖国を持つことになり、したがって、名前も三つ必要になるわけです。
3つの名前のうち、英語名SOPHIA(ソフィア)だけは、妻の妊娠前から決まっていました。命名のコンセプトは、ずばり、「賢い子」。智慧を豊かに持った子に育ち、世の中をより楽しく、暮らしやすくするのに貢献できる人間になって欲しい、という願いが込められています。で、SOPHIAというのは、日本語でいえば「知」。PHILOSOPHY(哲学=知を愛する)という言葉からも、その含意が汲み取れることと思います。 次に、中国語名ですが、私はできるだけ、SOPHIAの意味を活かした「賢そうな」名前にしようと考えつつも、なかなか良いアイデアが浮かんできませんでした。折りしも、大連に引っ越し、「翰林観海」というマンションに住み、そこが気に入ってきた時に、「翰」という字を名前に使いたい、と思うようになりました。「翰林」とは、中国において唐代以降、歴代皇帝に仕える学識者の名誉職や学術機関を指す言葉であり、「アカデミー」の訳語としても使われています(詳しくはこちら)。意味合いとしては、SOPHIAと近い。 そこで、「翰なにがし」という名前を一つ一つ吟味した結果、「翰英」(Han Ying)に決めました。「英」の字にも、「賢い」という意味合いがある上に、女性名としても使えるからです(逆に、男性名としても使えるから、その点、日本語の「薫」とか「光」みたいなものでしょうか・・・)。 最後に、日本語名です。これが、一番難儀したのですが、今のところ、一番有力なのが「亜州香(あすか)」です。 「亜州」というのは、中国語で「アジア」の意味です。「賢い」という意味合いからはちょっと離れますが、中国人と日本人の血を受け継いだ、そして「中国人」や「日本人」という国民概念を超越した「アジアの子」として、視野を広く持ち、世界を舞台にスケール大きく生きて欲しい、という願いが込められています。 今日、すでに中国の行政機関に、中国語名「翰英」で届出を出しました。今後、日本領事館には「亜州香」、オーストラリア領事館にはSOPHIAとして、出生届およびパスポートの手続きをしてこようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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