あふれる思いがふつふつと
5月12日に行われた日本共産党時局報告会での不破議長の講演「日本外交のゆきづまりをどう打開するか 戦争終結60周年アジア諸国との最近の関係をめぐって」の大要全文を読みました。 時局講演会当日は、会議に参加するため全部を聞くことはできませんでしたが、全部見た方から「靖国神社は運動体、というところが印象に残った」と聞いていましたので、そういう問題意識を持って「しんぶん赤旗」に掲載された講演の大要全文に目を通しました。・『この神社は、特定の政治目的を持った運動体なのです。その政治目的とは、「日本の戦争は正しかった」という立場を、日本の国民に吹き込むことであって、そのよってたつ精神は、ヨーロッパでいえば、ネオ・ナチの精神に匹敵すると思います。』-なるほど。 そしてもうひとつ。ドイツ政府と国民がヨーロッパで成し遂げた経験とも対比して、・『日本の国民自身が声をあげることが重要です。とくに歴史認識の問題では、私たちはドイツの文献を読むたびに、日本は国民的討論がドイツとくらべてあまりにも遅れていること、それが、世界では異常な、時代逆行的な「日本の戦争は正しかった」論などの横行を生み出している要因の一つとなっていることを、痛感します。今年、第二次世界大戦終結六十周年の年に、「あの戦争はなんだったのか」、国民一人ひとりが、この問題に正面から取り組み、考えようではありませんか。そして、歴史の事実に背を向けて「日本は正しい戦争をやった」という見直し論を無理やり持ち込み、日本を平和をめざす世界的流れから切り離そうとする動きを、大もとから断ち切ろうではありませんか。』の部分が、深く心に刻みこまれました。 あの暗黒の戦前の時代に、侵略戦争反対を掲げて活動した日本共産党の役割はほんとうに大きいな、と思います。その党の一員として、戦争犠牲者の方々に思いをはせたときの深い悲しみ、侵略戦争を美化する動きへの強い憤り、そして未来をつくる一員としての決意-これらが重なりあって、身震いするようなあふれる思いがふつふつと沸いてきました。 この思いを誰かに伝えたい、そして共有して仲間とともに歩みたい-早速青年学生党員や民青同盟員たちに、この思いを簡単にまとめ「近くパンフレットになるそうだから、すぐ読もう!」と結んでメールを送りました。