DVD「隠し剣 鬼の爪」
4月末、昨年映画館で見た、山田洋二監督の「隠し剣 鬼の爪」のDVDを購入しました。私にとっては少し高い買い物でしたが、発売されるのを楽しみにしていただけに、思わず衝動買い。 でも、買って正解でした。「それはだんなはんのお言いつけでがんすか」(セリフは正確ではないかもしれません)と、ポロ、ポロ、と涙を流す「きえ」の姿には、思わず私ももらい涙。ラストシーンでの、「それは旦那はんのご命令でがんすか」「ご命令だば、仕方ありましね」との「きえ」。ぎゅっと「きえ」の手を握りしめる「片桐宗蔵」-ここでも、思わず涙が。私にとって、名場面のひとつ。恋愛を描いた、映画史に残る名場面、というのは言いすぎでしょうか。 特典ディスク2枚も見ごたえがあります。「きえ」を演じる松たか子さんが、わたしははかなさがないので、どこまで演じられるか不安です、という趣旨のことを言っていましたが、そんなことはなく、見事に「きえ」を演じていたように思います。すっかり松たか子ファンになってしまいました。 田中邦衛さん、笹野高史さん、神戸浩さんはじめ、名脇役がずらり。私もどちらからと言えば脇役でありたい、と思っているがゆえに、なにかしら親しみを感じます。そして、「宗蔵」と重なるところもあって、共感を覚えます。 折にふれてこのDVDを繰り返し観ています。感じたことはもっとたくさんあるのですが、今日はこれにて。おいおい感じたことを日記で紹介させていただきます。