アンザック
6月14日、呉へ行ってきました。今年の職場の長休みも終わりが近づき、余裕がある内にもう一つくらい行ってみようと考えていました。天気が晴れれば築城基地とか近場でも岩国基地で空を見たかったのですが、天気予報はずれてこの日も曇り模様。ふと調べている内に呉基地にオーストラリア海軍のフリゲート艦アンザックが数日前に入港して15日まで停泊しているとの事。オーストラリアの軍艦というと以前にワラマンガを見に行った事があったのですが、そのネームシップが来ているのであれば見てみたいと思い出掛けてきました。呉中央桟橋から呉基地の方を見てみると・・・丁度一番手前側に、あの特徴的な構造物を持つアンザックの姿が見えました。という事で、呉湾艦船めぐりを利用してアンザックの近くまで行く事にしました。出発~出港してすぐに左手に、工事中の護衛艦「かが」や、建造中の大型の船を見る事が出来ました。一方右側を見ると・・・江田島の幹部候補生達でしょうか? カッターの訓練をしているのが見えました。まずは除籍となったかつての練習艦「しまゆき」へ。そしてお目当ての「アンザック」の姿も♪横を通過して「しまゆき」から順に近づいていきます。「アンザック」の後方から再接近。向い側に停泊しているのは補給艦「とわだ」。艦と桟橋を繋ぐ梯子に幕が掲げられているのが見えました。『HMAS ANZAC』の文字、ANZACとは「Australian and New Zealand Army Corps(オーストラリア・ニュージーランド軍団)」という軍事組織名に由来するらしです(ウィキからの知識)中央からやや後ろ側の煙突に、赤いカンガルーの姿が装飾されていました。前にワラマンガを見た時は遠く過ぎてよく判らなかったこのカンガルーでしたが、今回はこうして間近で見る事が出来ました。アンザック級フリゲートの特徴的な多機能レーダーを装備した塔状の構造物。やはり何度見ても見慣れない形です・・・艦橋回りには艦名を記したパネルとか紋章みたいなものが有りました。常時あるのか、今回みたいな特別な寄港時だけなのかは不明。FFH-150アンザック級フリゲートの一番艦「アンザック」。以前に見た「ワラマンガ」はFFH-152の番号からも判るようにこのアンザック級の3番艦でした。残念だったのは艦首と艦尾の旗が全然動かない事。この角度から少しだけオーストラリアの国旗らしいのが感じとれました。「アンザック」の隣の補給艦「とわだ」、「とわだ」の先には訓練支援艦「くろべ」の姿。「くろべ」の向い側の桟橋には掃海艇「みやじま」も居ました。「みやじま」の桟橋の先側に停泊するのは、これも訓練支援艦「てんりゅう」。「てんりゅう」の向いには護衛艦の姿、護衛艦「いなずま」あの座礁事故以来、ちゃんと修理は完了していないみたい。「いなづま」は呉基地でもよく見かけたり乗船したりした事のある好きな艦なので、早く通常任務に戻って欲しいと願います。「いなづま」の後ろにミニ「いなづま」も。「いなづま」から陸側の桟橋には護衛艦「あぶくま」が停泊していました。まだロービジ塗装ではないらしく、「いなづま」と比べると明るい文字の艦尾の名前が見えました。潜水艦の桟橋の方へと船は移動。これも明るい白文字で「ちはや」、「とわだ」や「てんりゅう」の艦尾と見比べても全然視認性が違いますね。潜水艦救難艦「ちはや」、あれいからすこじま公園側からはよく見かけるのですが、こうして近くで見たのは久々だったかも。昔に乗艦して航行体験をした時に、アイマスの千早のお陰で名前をいち早く覚えた海自の艦でした(他は艦これ以降に覚えた艦が多いです)「ちはや」の前に並ぶ潜水艦群。その中の1隻は煙(蒸気?)を船体から吹き出していました。海の方では、シーパセオが走ってきました。後で確認すると『02』の文字で「シーパセオ2」の方みたい。シーパセオはよく見るけれど、そういえばシースピカ(サミットで使われた方)は見た事ないかも。今度、運行時刻を調べて狙ってみますかね。ぐるりと回って、「アンザック」の所へ戻って来ました。来た時よりも陸側に寄って、ドック入りしている練習艦「しまかぜ」と多用途支援艦「げんかい」「しまかぜ」の艦橋から後ろ部分はネットで覆われていました。そしてこちらにも近寄ってくれました♪艤装工事中が継続中の護衛艦「かが」これで艦船めぐりは終了。おおすみ型が一隻も居なかったりと艦の数は結構少ない印象でしたが、今回の目的は「アンザック」でしたのでそれをすぐ近くで見る事が出来てこのツアーに乗って正解でしたね。ついでに折角近くまで来たので、見に行きました。真新しいガラスの建物の中の大きな機械、戦艦「大和」の主砲を作る際に使われた巨大な旋盤。昨年11月に呉へ里帰りして今年3月に公開されていた物でした。ここから車に戻って移動、いつものアレイからすこじま公園からの呉基地の様子。「いなづま」「てんりゅう」、一番手前に「あぶくま」「ちはや」と潜水艦隊あの潜水艦はまだ煙を上げていました。ここからだと「アンザック」は「とわだ」の陰でさっぱり見えません。艦船めぐりを選んだのは改めて正解でした。Eバース前の道路の坂のちょい上からだと、おおすみ型が停泊していないので その後ろの「しまゆき」と「アンザック」が見えました。「アンザック」の後部ヘリ甲板を見ると、シャッターが開いてヘリコプターがその前に出ているのが見えました。さて、最後に護衛艦「かが」のドック近くの「歴史の見える丘」公園へと歩いて移動。前に来た時は乾ドックに艦尾をこちら側に向けていたのですが、今回は注水されたドックに頭をこちらにしていました。(4月に一度出て、先月末に再入渠したらしい)艦首部分は以前とは違って、真四角になっていました。いくつか見えるポイントで撮影。あそこにF-35Bがホバリングするのでしょうか?新田原基地への空自F-35Bの配備も待遠しいですけれど、その前に海兵隊の機体でまた着陸・離陸実験をしてくれるのかな?「いずも」の時は岩国に来たけれど、「かが」だとどうなんでしょう? そのまま四国沖に行きそうな気がしないでもない・・・家へ帰る前に呉基地の対岸から、もう1度見てみました。「アンザック」を見ていると、丁度艦船めぐりの船がやってくる所でした。こうして見ると、本当にすぐ隣まで接近しているのですねぇ。曇りから途中から小雨にもなった天気でしたが、珍しく外国の軍艦や工事が進んだ「かが」を見れて楽しめた1日でした。また機会があれば呉湾艦船めぐりに乗船したいですね。