百間川遺跡
寒さにも負けず、強風にも負けず、夫婦一緒に犬を連れて百間川東岸をウォーキングする。雨上がりの草むらと砂利道は少々歩き難いけれど、トレーニング気分の散歩には向いている。川沿いに2キロ位歩いたところには、相撲の土俵場に似た意味不明なものが幾つも連なっている。円の中には焚き火でもするように床を切っている。「ハハァーン、こりゃーたぶんキャンプファイヤーでもするんじゃろー」と勝手に決め込んでいる。暫く「ぶら下がり鉄棒」に興じてからUターンすると、帰り道に先ほどの土俵の説明が掲示されている。それらは「百間川遺跡群」と呼ばれる、古墳時代の竪穴住居跡を復元したものであった。「やっぱり、そうじゃろうと思うたんじゃ」と土俵際の言い訳をする。近ごろ夫婦揃って忘れっぽくなり、老化現象の兆候に唖然とすることが多くなっている。アルツハイマーが心配になって、『妻が若年認知症になりました』なぞという本を読んでいる。ところが、有酸素運動のウォーキングをすると脳の活性化にも効果があるのが証明された。妻がとびっきりのダジャレを発したのである。「認知症」になるよりも、焼酎ばかり飲んでいるから「アル中」になるぞと言うと、「あっ、そうするとアルチュハイマーだね」と。