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さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位
規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の第3弾です。尚 全10部の中で、ここが最重要回の1つ となります。 今日は本書中で最高の出来である第1章 トレンドフォロー から。 この章、凄いですよ。 自尊心が強すぎるわけではないので、新高値を付けている株でも買える。あなたにとって買い場は、たいていその銘柄が高値を更新したときだ。逆に自分の間違いに気づいたら、直ちに損切りをする。 いきなり第1章からアツいですね。ただ私がこの本を再読していてふと思ったのは、「なんの先入観もない投資初心者の方がこの本を最初に読んで投資の世界に入ったら、とてつもない成功を収める人が一定の確率で出るんじゃないかな?」ということでした。 自分も、こんなに「考えの凝り固まった、不人気バリュー学派の偏屈なおっさん」になる前に、純真無垢な状態でこの本に出会いたかった ですね。(遠い目) トレンドフォロワーとは反応に基づいたテクニカル分析をするトレーダーだ。市場の方向性を予測しようとするのではなく、市場が動くときにはいつでも反応するというのが彼らの戦略だ。 トレンドフォローがうまく行く理由を分かりやすく説明してくれています。それにしても、 トレンドフォロー・モメンタム系の著述家にはダーウィンのこの1文が好きな方が実に多い ですね。(笑) 変わらないものはなんなのか? 変化だ。 マーケットの普遍的な法則は、「変化し続ける」ことです。そしてそのダイナミズムに 「ただ反応し続けるシンプルな投資法」だからこそ、「トレンドフォローは劣化しない」 んですね。 価格がニュースを生むのであって、その逆ではない。相場は進みたい方向に進む。 そう、 トレンドフォローは「価格」だけを見ている非常にシンプルな投資法 です。そして、 シンプルなものは堅牢(ロバスト)で強い。だからこそトレンドフォローはパフォーマンスキングであり続けている んですね。 我々バリュー投資家は持ち株がそのファンダメンタルズから見て割高になると、「もうこの株は騰がり過ぎだ。」と言って簡単に売ります。そしてまさにそのタイミングで「価格だけを見ている」モメンタム/トレンドフォロー系の投資家がわらわらと大量に参入してきてそこから株価が短期間で2倍3倍になることが非常に良くあります。私たちバリュー投資家はそれがどうしてか全くわからず自失呆然。一方のモメンタム投資家は涼しい顔で静かに爆益です。こんなことが市場では毎日のように続いているんですね。♬ 利益目標を設定する戦略は問題だ。最大の問題は、利益は伸ばせという金持ちになる法則に反することだ。 我々バリュー投資家は一般的に言って、含み損に対する耐性は非常に高いのですが、逆に含み益に対しては精神的に極めて脆い という一面があります。大きく値上がりしてファンダメンタルズ(価値)に対する株価が高くなりすぎると、居心地が悪くなるんですね。 ただ、パフォーマンスを伸ばすためには、「もう指標的には割高でも、トレンドが、モメンタムが続く限りは我慢してホールドする。」ことが致命的に大切です。つまり、 私たちバリュー投資家は、「含み益に耐える」ことこそが最も肝要 なんですね。 スィコータの言葉 「 利益が出るシステムはすべてトレンドフォロー だ。」 「損失がなければ、あなたはリスクをとっていない。」 いい言葉ですね。でも、私を含めて多くの日本人投資家は「失われた25年」のせいで、極端な「リスク恐怖症」に陥っているように感じています。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 2, 2018 05:09:34 PM
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