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もいっか★フィンランド

[スオミは今] カテゴリの記事

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住宅展示会 Asuntomessut

今週から約1ヶ月、フィンランド夏の一大イベントである住宅展示会 Asuntomessut　が開催されます。Asuntomessut HP毎年、会場が移動して行われ、今年はハメリンナです。会場はイベント後、そのまま住宅地として存続します。盛況なのか、多くの自治体が会場の誘致に熱心とのこと。ちなみに僕の住む市も名乗りを出ていますが、実現するとして10年後の2017年らしいです。フィンランド最新の、中にはセレブが住む（？）ような豪華な住宅を訪問、見学できます。実は3年前にこのイベントを見に行きました。その時のエントリー　→「怒涛の住宅展示会」当時と内容がそれほど変わっているはずはなく、おそらく今も同じような感想を持つでしょう。最近、国内の景気はまあまあ順調、中でも建設、不動産は好況だそうです。人手不足が指摘されており、こうした業種には海外からの労働移民が従事しています。一方で不法労働も指摘されています。フィン人は持ち家にこだわりがありそうです。ただ日本人のそれとは少し違う気がします。自分で家は造るという人も少なくありません。

2007.07.14

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070707は幸福の数字　＆　おしらせ

諸般の事情により、エントリー更新は暫時休止、または滞ります。ミニニュースを少し。昨日（7日）は七夕ですが、西暦だと7が3つ続く日（2007年7月7日）でもありました。そのためか結婚式などの慶事イベントがこの日に多く執り行われたようです。牧師さん大忙し（汗）。7もこちらではラッキーナンバーなんですね。隣のフラットメートからThe Economistのバックナンバーを半年まとめて譲ってもらいました（厳密には、彼が捨てようとしているのを止めたわけですが・笑）。同誌にはしばらく目を通してなかったので、これからインプットに励みます。過去に起きた事柄について、なんと論評しているかチェックするのも楽しいのです。ただ個人的にインテリジェンスの高いネタは、最近はブログから仕込むことが多いです。それも日本発の。ガセも多いですけど（笑）。今月に入って国産イチゴが本格的に出荷されるようになりました。イチゴ摘みですが、大半はタイやロシアからの季節労働者が従事しているんですね。大粒でおいしいです。あとトマトも熟れたのが店頭に並ぶようになりました。こちらは割安なのでよく購入してます。

2007.07.08

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アフガンに散る

今日の現地メディアのトップニュースはアフガニスタンで平和維持活動に従事していたフィンランド兵が爆弾テロで殉職したことを扱っていた。各地で爆弾テロが日常化している中、個人的にはこの種のニュースにあまり衝撃は受けなくなった。むしろ海外でのフィンランド軍の活動やそこでのアクシデントが政治問題化しないことのほうが驚きである。昨夏にはレバノン駐留のフィンランド兵が空爆で亡くなられている。日本だと内閣総辞職にもなりかねない事態！・・・と社民党あたりは叫ぶんだろうが（苦笑）。とにかく地元メディアで今回の悲劇や犠牲者の生い立ちなどは強調されるも、政治的なコメントは取り上げられない、今のところ。非常に冷静。フィンランド軍は海外の平和維持活動へ積極的に参加している。手元にある数字。【参加人数】コソボ　400（名）レバノン211ボスニア・ヘルツェゴビナ178アフガニスタン約100中近東13エチオピア7インド・パキスタン5スーダン2リベリア2欧州緊急軍（ドイツ）161ところでアフガン情勢、大丈夫なのか。今回の爆弾テロは北東部で、わりと安全な地域と思っていたが・・・危ないのは南部やパキスタン国境地域らしく、NATO軍に参加する各国間ではババを引くかのようにその地域での任務を押し付けあっているらしい。

2007.05.24

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フィンランド新内閣、注目はここ

フィンランド新内閣は女性１２人、閣僚シェア世界一フィンランドで１９日、先の総選挙で勝利した中道右派、中央党を軸にした連立政権が発足した。女性の社会進出が目立つ同国だが、中央党のマッティ・バンハネン首相率いる内閣の閣僚２０人のうち女性は１２人で、列国議会同盟（ＩＰＵ）によると、閣僚に占める女性の割合が世界一となった。今回の総選挙でも、当選した２００人のうち、女性は８４人に上っていた。連立内閣は、総選挙で第１党となった中央党、第２党の穏健右派、国民連合など４党で構成されている。内閣発足は先月中旬で旧聞に属するが。注目は女性陣の多さだけではない。たとえば若手の進出。重鎮ポストの財務相に就いたユルキ・カタイネンは35歳である。小国や人材難の旧東側諸国ではこういう例は珍しくないが、それでもこの出世ペース、年功序列社会出身の僕はちょっと驚く。環境相はパウラ・レントマキ。女性で34歳。中央党の彼女は前内閣でも通商開発相（？）を務めていた。現在、2人目の子を出産予定にしているのだが、バンハネン首相は彼女を組閣メンバーから外さず、産休期間の臨時代理相を付けることにした。なんというこの待遇！首相の肝いり、バンハネン・チルドレンなのだろう。ちなみに彼女はロシア語が流暢。10年、20年先は、カタイネン対レントマキ中心で政界が回っていくのかも。勝手に予測すると、カタイネンはむしろEU関連（EU委員長とか）で国外進出しそう。一方、レントマキはフィンランド共和国大統領。あとマニアックな部分で言うと、移民局の管轄が労働省から内務省に統合されることになり、移民担当相が新たに設けられた。これが今後の移民政策にどう影響するかは不明。

2007.05.01

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選挙王と呼ばれて

都知事選、石原氏がダブルスコアの圧勝だったね。いつも疑問に思うのだけど開票１分で当確って、誰がどういう根拠で決めているんだろ。それはともかく。先月のフィンランド総選挙でぶっちぎりの票数をまとめた人物がいる。サウリ･ニーニスト Sauli Niinistö （男のほう）。選挙では約6万票をゲット。この数字がなぜすごいかというと、ダブルスコアどころか、大半の当選者の得票数より１桁多いのである。メディアはニーニストを「選挙王 äänikuningas」と持ち上げている。ニーニスト人気の理由がよくわからないが、経歴をみると華麗なキャリアの持ち主。弁護士、副判事といった法務から初めて、政界入り。右派の国民連合に所属し、後に同党首になる。内閣入りも果たして、法務大臣、大蔵大臣を歴任。一時、フィンランド国外を出て、欧州銀行の副総裁、欧州議会議員も勤めている。そして昨年の大統領選挙にも立候補し、落選したもの第２回投票までもつれ込み、善戦している。前の奥さんを事故でなくし、男やもめだったが、後に同僚議員（元ミス･フィンランド。ちなみに上の写真の左の女性）と婚約、のち解消（笑）したりとこちらも華麗である。今は独身Availableなのかどうかしらないが、フィンランドの女性選挙民を勘違いさせる魅了させているのは間違いない。個人的にみて、「・・・ただのオッサンやん！」。どうもまだ分かってないようだ。あ、トリビア一つ。世界で一番最初に統合通貨ユーロを使ったのは、当時フィンランド大蔵大臣だったニーニストである（詳しくはここ）さて今回、国民連合が与党に返り咲いたのだが、この選挙王をどう処遇するかが注目。すでに華麗なポジションを一通り歴任しているので、「上をいく」役職があまり残ってないのだ。候補として議会議長、外務大臣ぐらい。後者はハロネン大統領が嫌っているので（基本的に外交権は大統領にあり、ハロネンは左派というのもある）、むずかしいとか。大物すぎるのも困ったものである。

2007.04.09

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連立政権まもなく発足・・・するのか？　＠フィンランド

ヘサリの英語版よりStruggle over ministerial portfolios begins among partiesフィンランドの連立政権の組閣が大詰めを迎えている。総選挙は先月18日に終わっており、じゃあ、今日まで何ちんたらやってんだ？が率直な感想。目下、復活祭ホリデーに入っており、正式な内閣発足は4月中旬ごろにずれこみそう。この国では総選挙よりもその後の連立の枠組み交渉が重要なようだ。選挙後、第一党の中央党を中心に次期内閣の内政、外交に関する７つ方針（マニュフェストみたいなもん？）を提言した。これに各党が合意すれば、連立入りを承認するという仕組み、のようだ。じゃあ、あの選挙はなんだったんだろ？その辺りがよく分からん。まあ国政に関して各党にそれほど大きな違いがあるわけではなく、ある意味、日本以上の、みんな仲良くコンセンサス重視だと思った。また欧州諸国（特に小国）では、「仲良し」連立政権がずっと主流である。今のところ第一党の中央党、そして選挙で躍進した国民連合（右派）、スウェーデン国民党、そして緑の同盟の４党で連立が組まれる予定らしい。少数派のスウェーデン系を代表するスウェーデン国民党は、毎回連立入りがお約束になっているみたい。僕が注目するのは緑の同盟の連立入りで、これは予想外だった（事実、地元の反応でも意外として受け止められているよう）。「緑」「グリーン」政党というと環境保護などのシングルーイシューだけを掲げているようなイメージがある。僕も当初、環境一本槍としか見てなかったのだけど、フィンランドの「緑」には他にも注目すべき点がある。あまり知られてなく、僕自身もつい最近気付いたのだが（というかフィンランド政治に一体どれだけの日本人が注目しているのか・・・）、フィンランド緑の同盟は、移民政策に非常にリベラルな姿勢を示しているんだよ。そしてその支持者の多くも、フィンランド国内への移民促進や多文化共生に寛容な態度を表している。これはいくつかの世論調査で、他の政党支持者と比較しても非常に顕著な形で表れている。ちなみに今回の連立政権に加わる国民連合も、移民、マイノリティについては比較的穏やかな方針を採っている。７つの方針では具体的に触れられてはいなかったが、僕はこの政権、フィンランドの移民政策に大きな影響を与えると思う。これ、まだ誰も言わないんだけどね（苦笑）。この予測、当たるといいな～♪【追記】メディアでは、「フィンランド右に旋廻、保守へ」とか描かれるけど、それは少し理解が足りない気がする。そもそもフィンランドで言う「伝統」「保守」は左派の社民党にあるわけで、それが今回、議席を大きく減らした。だから僕はむしろ革新派の勝利と見ている。欧州連合の兼ね合いで言うとEU派、フェデラリストが勝った選挙ともいえる。

2007.04.07

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気づいたら総選挙終わってた・・・

サンクトペテルブルグからすでに戻ってきている。機会をみて雑感をまとめたい。産経Webフィンランド議会（１院制、定数２００）の選挙は１８日、投開票され、中道右派の中央党が第２党に躍進した穏健保守派の野党、国民連合を１議席上回る小差でかろうじて第１党の座を守った。これまで第２党で中央党と連立を組んできた中道左派の社会民主党は第３党に後退し、右派中心の連立政権に移行する可能性が出ている。選挙は比例代表制で行われ、主要３党の得票率は開票率９９％で、中央党が２３．１％とし、改選前から３議席減の５１議席を獲得。国民連合は２２．２％で８議席増の５０議席、社会民主党は２１．５％で４５議席となった。有権者数は約５３０万人。右派勝利の選挙結果は「意外」と受け止められてるのが多いが、選挙直前の雰囲気では国民連合に勢いがあるように映った。また僕の周辺にも国民連合支持者が多く、「なんとなく」行くんじゃないかと思ったりしたもの。ただ中道右派の連立になっても、政策に大きな変化はないだろう。

2007.03.25

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Internet killed the TV star

今エントリー題は、この曲からもじったもの↓The Bunggles Video Killed The Radio Starバグルズを知らない人も多分、聞いたことのある旋律だと思う。僕もバグルズって知らなかったし（笑）。邦題は、「ラジオスターの悲劇」フィンランドのテレビだが今年の夏（だったけ？）、デジタル放送に切り替わる。既存のテレビでは見れなくなるので、Digi-Boxなる付属品を新たに購入して、取り付けることになる。ちょうど家電AV各店がそのDigi-Boxの格安セールをやっていて、手ごろな値段で購入することもできそうである。大体50～100ユーロが相場か。で、僕はどうするかというと・・・・・・これを機にテレビ視聴をやめようかと思っている（笑）この決断は、TV局も読めないかもね。でもね、結構マジ。小和田家を目指そうか（笑）考えてみると、あまりテレビを見ることもなくなった。動画とか最近はネットで見ることができる。それも必要な箇所だけ。TV番組は企画が本当につまらなくなっている気がする。公共放送YLEなんかは面白い企画をたまにやるけど、それなんかもYLEのサイトで無料視聴できたりする。映画やテレビシリーズはDVDで見れる。スポーツ中継も最近はあまり見ない。どちらかというとプレイする方が好きだし、観戦ならスポーツバーとかでみんなと集まってみたい。もうテレビ、要らないんだよ。テレビメディアの権威も落ちたと思う。・・・とかいって、Digi-Boxが20ユーロくらいだったら買うかも（おい！）★日本の場合、TV局の不祥事が続いてるね。特にTBSとか。放送免許剥奪しろ！との主張もあるけど、マスコミも「表現の自由」とかを楯に抵抗するから、難しい。僕のオリジナルな主張ではないけど、ここは放送免許剥奪でなく逆に放送電波を開放して、新規参入を促すべきだ。既存のTV局が生きながらえているのも、電波を独占できているから。チャンネルが増えればくだらない番組は見なくなるし、そうなるとスポンサーもつかなくなる。これが既存の放送局には、免許剥奪より怖いことになる。むりやり結論。TVスターの悲劇。

2007.02.21

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ロシア人観光客増加

年末年始、フィンランド地元ニュースをいくつか追っていると、共通して「ロシア観光客が増大」を大きく取り上げていた。この休暇期間に約8万人がロシアからやって来たという。ヘルシンキだけでなく、ロヴァニエミや他の都市を訪問した。これ、実態に反映していると思う。なぜならここ地元の商店街でもロシア人がいきなりあちこち見かけるようになったから。見ただけでは判りづらいが、ロシア語を話していたらもう一発。あと女性はメイクやファッションが少し派手か。ロシア人の購買力が上がったんだろうね。あといくつかの物品は、ロシアよりもフィンランドの方が安かったり、同じくらいの値段でも高品質と評判がいいらしい。意外。日本と韓国の関係に似ているのか？【追記】ロシアは正教なので今日がクリスマス♪　С Рождеством Христовым！

2007.01.07

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フィンランド移民問題昨今

フィンランド政府の内務省と労働省が、難民の受け入れ方針について対立している。ごく簡単にいうと、労働省の方は難民受け入れに割と肯定的で、彼らに国内労働市場に参加し、フィンランド経済を担ってもらいたい。一方、内務省は国内治安の関係から、一部の難民受け入れに難色を示している。ここでいう「一部の難民」だが、ずばり言うとイスラム教徒とかそのあたりらしい。やはりテロが気になるのだろうか。およそ世間一般の耳目を集めるネタではないが（ましてこのブログの読者にはどうでもいいはず・・・）、まあ個人的に気になった。またコメントする。★そのフィンランド労働省（Työministeriö) のホームページに、フィンランドへの移民、移民政策に関する資料、レポートが公表されており、これがなかなか優れている。いま、幾つかをプリントアウトして読み込んでいる最中。難民へのインタビュー資料などは面白い。母国からどう亡命したか、なぜフィンランドに来たのか、文化相違、文化適応など。これらは抄訳を除き、全てフィン語によるレポート。つくづくフィン語学習にきちんと取り組んで良かったと実感している。だからマイナー言語でも学ぶ意義はある、と思いたくなる。

2006.12.12

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「ラブ・アクチャリティー」とはいかなかったか・・・

CNN日本版よりフィンランドの雑誌は１日、同国のマッティ・バンハネン首相（５１）がインターネット上で知り合い、付き合っていた女性（３６）に携帯電話でメールを送り、関係を清算させていたと伝えた。数週間前の事で、女性はこのてんまつを地元メディアに暴露し続けている。「首相はメールで私を捨てた。もう終わり、と言われた」などと主張している。首相は離婚経験者で２児の父親。首相は、女性の暴露についてコメントを避けている。バンハネン首相と女性のロマンスは今年初め、メディアで盛んに報じられており、フランスのシラク大統領はこれを受け、同首相を「フィンランドで最もセクシーな男性」と評していた。フィンランドは携帯大手、ノキアの本拠地。まずローカルな、しかもタブロイド紙ネタがちゃっかり邦訳されているのが意外。首相の恋の行方などどうでもいいが、携帯メールだけで別れを告げるのはまずいか（笑）。案の定、暴露されてるし。周りのフィン人の反応だが、「（バンハネン首相曰く）最初の出会いはイケア・デパートと公言していたのに、実際はオンライン・デートだったというのがまずい。ウソは良くない」なのが多かった。・・・・どうでもいいね、ほんと（笑）なお政治スキャンダルまでは発展していない。公私の区別があるのはいい。【追記】シラク爺さんの「フィンランドで最もセクシーな男」うんぬんコメントは調子乗りすぎ。こいつは少し前↓「英国料理は世界で2番目にまずい。一番目まずいのはフィンランド料理」みたいな前科もある。

2006.12.10

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独立記念日♪

今日はフィンランド独立記念日で祝日♪・・・・特にネタがないので（笑）、フィンランド国歌を紹介MaammeOi maamme, Suomi, synnyinmaa!Soi sana kultainen!Ei laaksoa, ei kukkulaa,Ei vettä rantaa rakkaampaaKuin kotimaa tää pohjoinen.Maa kallis isien. 我が国ああ我が国、スオミ、母国よ響け、黄金のことばこれほど愛すべき渓谷や山や湖や岸辺がどこにあろうかこの北国の祖国のほかに愛する父たちの国のほかにとてもシンプルで、ベタですな（笑）。なお、スウェーデン語版もある。Youtubeに国歌の音声クリップがあった。National Anthem of Finland↑さりげなくオチがある。独立記念日に催される大統領官邸晩餐会の様子。写真は2005年当時。YLEの晩餐会専用ホームページ今年で独立89周年、100の大台までもう少しである。その頃、この国はどうなっているだろうね。

2006.12.06

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宿泊代　～　首脳レベルの場合

今年秋、ヘルシンキで欧州・アジア会議があった。小泉首相の最後の公式訪問にもなった国際会議。先週の地元タブロイド紙で、滞在中の首脳出席者らの宿泊代が一部公表さされていた。それによると最高額は、ブルネイ・ダルサラーム王国のハサナル・ボルキア国王で、お泊り先は、老舗のKämppi。そこのスウィート「マンネルヘイムの間」で、計6部屋、2バルコニー、サウナ付き。お値段、一泊3,000ユーロ！その他、参加国首脳の宿泊代（一部）デンマーク首相　1100（単位ユーロ、以下同じ。一泊あたりの値段）　中国首相 870　タイ首相 830　ラトビア大統領 834　イタリア首相　790　ドイツ首相　695　日本首相　595　ちなみに小泉さんのお泊り先は、スカンディックだったそうな。安全上の問題、また外交儀礼（プロトコール）の観点から、高額な宿泊代にケチをつけるつもりはない。僕は妥当だと思う。庶民ウケ狙いで、ユースホステルとかだったらそれも面白い。またこのタブロイドの記事をたんなる覗き見趣味と見るつもりもない。なぜならこれら宿泊代（総額500,000ユーロ）は同紙によれば全てフィンランド政府、つまり国民の税金でまかなわれているから。【追記】マンネルヘイムの間に泊まってみたい！

2006.12.01

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今回は獲って欲しいね

今年もまたノーベル賞発表の季節♪フィンランド出身のこの人もノーベル平和賞の受賞候補者として注目されている。マルッティ・アハティサーリ過去にも候補者リストに名が挙がっておりこのブログでも何度か紹介している。前フィンランド共和国大統領、外交官出身。現在はEU特使としてコソボ紛争の仲介にあたっている。昨年のインドネシア・アチェ紛争問題にも解決に尽力した。＊その時書いたエントリーアチェ和平合意　3 ～紛争解決向けの顔とは過去にはバルカン半島やアンゴラでの紛争仲介で活躍しており平和賞受賞の実績は充分。地味だが玄人受けしそうなオッサンだ。ノーベル平和賞は、その存在自体胡散臭いのだが、アハティサーリに今回獲って貰いたいと希望している。彼の研究所、カネがないらしいし（爆）【追記】どうせやるなら「ノーベル平和を乱したで賞」の方が、存在意義があるかもしれない(笑）。

2006.10.04

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「お天気お姉さん」存在せず

日本のニュース番組にはいわゆる「お天気お姉さん」というジャンルがある。また海外の番組でも、僕が知る限りBBCワールド、フランス系TVに「お天気お姉さん」が存在する。（断っておくが、僕は「お天気お姉さん」フェチでは全くない）フィンランドにはどうやら「お天気お姉さん」という概念はないらしい。フィンランド公共放送YLEの天気予報。・・・・・・・・・。あの～。ひょっとして、「千と千尋の神隠し」とかにご出演されていませんでしたか。衣装も何気にすごいね。こちらは民放MTV３の天気予報。ラップランドの奥地からいきなり都会に出てきたような。僕はこの人好きだが、むさ苦しさがブラウン管から伝わってくる（汗）。夏季には見たくない。多くの留学生曰く、「うわ、なにこの汚いオッサン！」。容赦ないなあ。。。他にも白シャツ、ジーンズと番組のAD？みたいなのが天気予報を担当していたりする。フィンランドの報道メディアはあまり外見を気にしないプロフェッショナルに徹していると、こういう結論でいいだろうか（笑）。【追記】その後、番組改正があったのか、秋から↑のお天気おばさん、熊五郎おじさんを見ることがなくなったような。一抹の寂しさ。

2006.10.03

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石油を捨てる日

フィンランドではエネルギー問題がぽちぽちと議論になっている。最近の石油価格上昇、そしてフィンランドの場合、隣国ロシアからのエネルギー輸入依存率が高いため、安全保障上の不安要因があるという。原発を新たに建設する計画もあるようだ。そうした中、バイオ燃料を主軸とした「脱石油」代替エネルギー政策も提案されている。一案によれば2030年までにフィンランドの石油依存を0％にする、とのこと。非常に野心的で、実現性はともかくこういう議論が公になっているのも面白い。現在の国際関係は石油や天然ガス抜きには考えられないと言われているが（しばらくはそのとおりだろうが）、永久ではないだろう。日本は、水を原料とする代替エネルギー開発技術が既に備わっているという。実用化すれば、同国の石油依存率を3分の1にまで押し下げられるとも言われている。環境にもやさしい♪石油・天然ガスにこだわる時代はなくなるかも。

2006.08.25

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ヘルシンキ物語２９～乾いた夏

ウスペンスキー寺院の丘から撮影。こういうアングルからのヘルシンキ風景もいい。ヘルシンキ市は景観条例があるらしくあまり高層の建物が見当たらない。今年の夏は暑く乾燥した気候だった。そのためか各地で山火事がよく発生した。丁度、隣国ロシアで大きな自然火災が発生、その煙がはるばるヘルシンキまで流れてきたという。なんかスケールの大きい話だ。

2006.08.16

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ヘルシンキ物語　２７　～　この国で今、一番忙しい場所かも

フィンランド外務省（Ulkoasiainministriö)の建物。外務省はここが全てではなく、他にも幾つかのビルを所有している（場所はウスペンンスキー寺院の東側）。小国の割りにその規模は結構大きい。外交重視なのだろう。現在、フィンランドはEU議長国、しかも中東情勢の緊迫で対応に追われている。先日のイスラエル軍による国連施設爆撃で職員数名が亡くなられたが、内一人はフィンランド出身者ということもあり地元では大きく報じられている。ヘサリ海外ニュースの一面はかならずレバノン関連に割かれるようになった。今回の紛争のエスカレーションには少し驚いている。ヒズボラによるイスラエル兵2名の拉致が発端だったのだが、皆覚えているだろうか。フィンランド外務省のHP

2006.08.02

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ヘルシンキ物語　２２　～　大統領権力は万能でなく

フィンランド国会議事堂のホール。議場の外側。ここで報道陣のインタビューに応える議員をよく見かける。またパーティ会場になることも。★議会発足100周年ということで、過日、議事堂内で記念式が行われた。当時、ハロネン大統領夫妻も招待されたのだが、議場に座る席がない。急遽、議場の隅に腰掛いすを設置して事なきをえたが、セレモニー中に、夫妻が揃ってそこに座るシーンが可笑しく写った。VIP来賓席にしてはお粗末。大統領、国家元首といえ、立法府内では特別扱いされるわけでないことなのだろう。ここでの主役は国会議員、中でも議長。行政と立法の分権を証明するような扱いだった。

2006.07.27

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ヘルシンキ物語２１～ 100周年おめでとう♪

フィンランド国会議事堂（Eduskuntatalo）。週末のツアーに参加した際に撮影。今年はフィンランド議会制度発足100周年にあたる。1906年に現在の形の議会が開催された。それ以前は、宗主国のスウェーデンやロシアに代表を送っていた。ちなみにまだフィンランド自体は独立しておらず（独立は1917年）、自治政府レベルであった。なお女性の参政権も認められており当時としては進歩的だった。これは世界初だともいわれている。そして1907年に実施された最初の一般選挙で女性は19名が当選を果たした。フィンランド国会は一院制で、議員定数が200名。議員定数の200は100年前と変わっていない。フィンランドの総人口は当時に比べて増加しているにもかかわらず・・・この現在の議事堂は1931年に建てられた。その後、何度か拡張工事を行っている。内装デザインはシンプル。アールヌーボの影響があるとかないとか。しかし個々の装飾には、それなりに意味がほどされているという。

2006.07.26

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もったいないお化け出て来い

地元で行なわれたEU会議だが、参加者が予想をはるかに下回ったらしい。登録・予約の段階で100名がリストに名を連ねた。しかし実際に参加したのはわずか30名。海外からは10名強。また来賓の幾人かも、途中退席者が出たりした。会場で用意したコーヒーブレイク用のお菓子や食事が思いっきり余ってしまい、そのまま生ゴミと化したという。・・・ああ、勿体ない！そういうことならば僕が（笑・以下略）人づてでなく新聞記事からの情報だが、こういうネガティブ　(ﾉ∀`) ｱﾁｬｰ　な事柄でも包み隠さず書く。大本営発表が少ないのはいい。

2006.07.12

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国際競争力って何？つづき

国際競争力をテーマとしたEU会議。具体的にどういったことが話し合われたか気になる。そもそも、「国際競争力」って何なんだろ？企業が市場占有率や財・サービス向上を競うという状況はわりとイメージができるが、国と国（または地域）が競合するというのがピンとこない。貿易収支で黒字を出すことが国際競争力なのか。だとしたら莫大な赤字を抱えるアメリカは競争力がないってことになる。しかし発表されるIMDなどの競争力ランキングでは常に上位にくる。EUが輸出拡大や失業率低下を狙うならば、早い話、欧州中央銀行がユーロ安に向けて金利を下げればいい。もちろん資産が目減りするし、インフレも誘発しかねないのでやらないのだろう。EUはまだ国家の寄せ集めの部分もあって、統一した政策がすんなり実施できるとは思えない。各加盟国もEU競争力強化のために自国経済を犠牲にすることはしたくないはず。例えばノキアが、安価な労働力を求めてポーランドに進出、一方フィンランドのいくつかの部門を閉鎖となったら、当然、フィンランド側は抵抗するだろう（ただ実際、そのような傾向になっているが・・）。そうしたRelocationが例えEU域内の話であっても。

2006.07.11

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国際競争力って何？

いつものように大学でランチを食べようと思ったら、食堂が早々と閉まっており、建物の一部が出入り禁止になっていた。その学生食堂は新しく、見晴らしが良いのもあって、一般のパーティ会場に使用されたりする。そういうことはよくあるので驚きではないが、今回は建物周辺に警察官が配備されてやたら厳重（しかし案の定というか、へらへらした警官・・・）。今回の来賓は、ＥＵ関係者らしい。フィンランドは丁度ＥＵ議長国なので、各地でＥＵ関連の会議が催されている。ここの町でも、今週から「経済産業、競争力」についての会議が催されている。非効率的だが、こうした国際会議を首都ヘルシンキだけでなく地方に分散して行うのはいいね。ＥＵ認知向上キャンペーンにもつながる。各国の関係者の他、ビジネス界からはノキアの前会長のヨルマ・オッリラも出席した。ヨルマ・オッリラ Jorma Ollila現在はシェル石油のトップだが、このオッリラ氏がノキア携帯電話のシェアを世界一にした人物。それまでノキアは色々な分野に進出していて、しかしどれもぱっとしなかった。おまけに不況の影響をモロに受けた。オッリラ氏は散々熟考し、「これからは携帯だけでいく！」と宣言、他の分野を全て売却した（だから「ノキア NOKIA」という名前・ロゴは携帯だけでなく、他の分野でも未だに見かける。しかし現在のノキアとは関係がない）。フィンランドのサクセス・ストーリーを体現したような人物。次期フィンランド大統領候補とも。ちなみに修士を３つ取得していておりあなどれない（うろ覚えだが、社会関係、工学関係、経営学ＭＢＡ）国際競争力がテーマの会議。これについてはまたのちほど。

2006.07.10

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観光シーズンですよ♪

フィンランドへの国別訪問者数（2005年）が発表されたので紹介。ロシア:　 1,684,000スウェーデン: 783,000エストニア: 450,000ドイツ:　 342,000イギリス: 233,000ノルウェー: 197,000アメリカ: 126,000フランス: 110,000日本: 98,000デンマーク: 96,000スペイン: 88,000オランダ: 86,000イタリア: 80,000中国: 75,000スイス: 71,000・・・特に驚きも何もない（苦笑）。ロシア観光客がお得意様だ。将来的にエストニアからの訪問客が増える気がする。同国は今、好景気（不動産が高騰していて、バブルっぽいのが気になるが）。なぜか日本も頑張っているが、トランジットが多いのでは。フィンランド訪問客の滞在する都市では、ヘルシンキが153万人。ロバニエミの22万。

2006.07.06

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ミレニアム賞♪　・・・って何？

ソースはヤフーだったかな。。フィンランド技術賞財団は6月15日 (現地時間)、青色発光ダイオードの開発者として知られる米カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)の中村修二教授にミレニアム技術賞を贈ると発表した。同賞は人々の生活を豊かにし、経済的・社会的発展を促す優れた技術革新に対して贈られる。賞金は100万ユーロ。授賞式は9月8日にヘルシンキで行われる。受賞理由として、発光半導体の研究開発を通じて新分野を立ち上げ、人々の生活の質を向上させる様々な用途に展開する条件を整えた功績を挙げている。LEDライトの省エネ効果のほか、光源のソーラーシステムでの利用、さらには紫外線LEDを利用した低コストかつ効果的な水の浄化プロセスの可能性にも言及している。発表文では、同氏を「日本の技術の主流からはずれた場所から科学・技術のキャリアをスタートさせたユニークな経歴の持ち主」と紹介。「そのような環境も、同じ分野の研究者たちがほぼ不可能とみなしていた偉業を成し遂げるさまたげにはならなかった」と続けている。高輝度青色LED、緑色LED、青色レーザーダイオード、白色LEDなどの発表は、「トーマス・エジソンの白熱灯の発明に対比できる」と国際選出委員会のPekka Tarjanne委員長は述べている。ミレニアム技術賞の受賞候補者は、ミレニアム技術賞基金の規定に基づき、8名の国際選出委員により選考され、ミレニアム技術賞基金理事会に提案される。受賞者の最終決定は理事会が行う。受賞者の発表は2 年ごと。ミレニアム技術賞基金が設立されたのは2002年12月で、2004年に発表された最初の受賞者はWorld Wide Webの開発者Tim Berners-Lee氏だった。 ★ミレニアム技術賞のサイトこのフィンランドの財団が設けた「ミレニアム技術賞」、100万ユーロ（1億4000万）という賞金額は結構大型で、ノーベル賞に匹敵します。日本では中村さんにスポットが当たったみたいですが、この賞自体がもっと注目してもらいたいですね。というのもこれだけの「おいしい」賞でありながら、世界での知名度がほとんどない。それだけでなく、財団お膝元のフィンランドでも「何、それ？」みたいな反応で、関係者もお悩みです（地元新聞の記事曰く）。確かに僕も知らなかった。。。（笑）授与が隔年というのもいいかも。ノーベル賞は乱発しすぎの感もあるし。日本はこうした技術系の賞だと、コツコツいけるんじゃないでしょうか。

2006.06.15

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ヘルシンキ物語・初春・番外～マカシーニ燃ゆ

先々週金曜（5日）の話だが、ヘルシンキ市内中心で火災があった。写真上は Helsingin Sanomatより。現場は、マカシーニ Makasiini（倉庫、バラックの意）という場所で、中央駅の裏側。放火の線で捜査中。その後の経緯は追っていないが、容疑者はつかまったのか？マカシーニは火災のさらに数日前、Vappuの際にも、ちょっとした暴動が発生して、警察当局側に負傷者が出た。不穏！？市内ど真ん中に位置し、僕も数回通りすぎたが、ちょっとした胡散臭さ違和感を覚える地帯である。面白いことに、マカシーニの傍をマンネルヘイム通りが走り、そのすぐ向かい側には、フィンランドの国会議事堂がそびえ立っている。権力と反権力が道路を挟んで対峙！わざとなのか、偶然なのか。ヘルシンキはまた、こういう「意味深な」都市計画が何気に多い気がする。【追記】ちなみにマカシーニの南側にはヘルシンギン・サノマットなど発行しているWSOYの本社ビル（サノマ・タロ）。当然、道路を挟んで「反権力」側に立つ。

2006.05.15

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【一休止】　指定バトンに応えて

更新が遅れて申し訳ない・・・自宅のネットサーバーが先週末から問題があり、日本語環境が利用できなかった。もっともそれは数日で無事直ったのだが、今度はなぜかエントリーする気力がなくなった。習慣は怖い。実はもう一つブログを立ち上げていて、そちらに集中していたのもある。前回からのリスト・ルティについてもできるだけ早くアップしたい。★今回は気分転換に石器。さんのバトンに応えます。■■[指定型★バトン]のルール■■■◆廻してくれた人から貰った『指定』を『』の中に入れて答える事。◆また、廻す時、その人に指定する事。◆最近思う『』◆この『』には感動◆好きな『』　　◆こんな『』は嫌だ◆この世に『』がなかったら『』はフィンランドにして欲しいとのこと。◆最近思う『フィンランド』この時期が一番好き。程よく暖かく、爽やか。日中が長い。8月上旬まで。みんなのんびりしている。◆この『フィンランド』には感動なぜか最近、学食ランチがうまい♪　多分味覚に慣れたのだろう（笑）。◆好きな『フィンランド』生活習慣・決まりに融通があるところ。ルール無視ではない、ぎりぎりの柔軟性と解釈・・・具体例を出すのは難しいが。◆こんな『フィンランド』は嫌だえーと、これは実際はありえないが、という前提？だとしたら、やたらサービス精神に溢れるフィンランドはかなり引くか（笑）。つい裏があると思ってしまう。「本当に」嫌なフィンランドは、↑をそのまま逆の解釈で（笑）◆この世に『フィンランド』がなかったらお隣スウェーデンに来たと思う。ひねりのない回答で失礼。

2006.05.13

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ヘルシンキ物語・初春６～国際化する都市

2004年末の時点で、ヘルシンキの総人口は、5590049。一桁まで正確に出ているのは、ソーシャルセキュリティ番号に基づく住所登録制度があるからだろう。訂正：一桁間違えた。559049が正しい。mikamyyさん、御指摘キートス。人口は増加していて、多くは郊外から来る若者（独身者）や海外からの移民。このカテゴリー、僕は全て当てはまっている（笑）。一方で、住民の老年化も進んでいる。65歳以上の人口割合は郊外のそれよりもずっと大きい。逆に小学校の数は相対的に少ない。国際化という観点でいうと、昨年の外国人増加数は、5500人。これも年々増えている。ヘルシンキの人口を母語別に見ると、フィンランド語 91.7（％）スウェーデン語 5.5ロシア語 0.8 エストニア語 0.3英語 0.2ソマリア語 0.2アラビア語 0.1サーミ語 0.03大半がフィン語を話すフィンランド人だが、人口の増加率では、ロシア語、エストニア語話者が目立つ。この傾向はしばらく続くだろう。特に今年からエストニア人の人口増加は予測される。これまでＥＵ域内の労働者移動の自由をフィンランド政府は一時的に制限していたのだが、これが今年5月から撤廃されるのだ。エストニア人ってフィンランド語が上手。インターン先にも大学にも知り合いが居るが、途中までエストニア人と気付かなかったくらい。言語的に、同じフィン・ウルゴ語グループに属するからだろう。ただエストニア語は、単語がゲルマン系のものが多い気がする。★ ヘルシンキ・ヒエタニエミ共同墓地。実は、この区間はイスラム教徒用。写真では見えづらいが、門にアラビア語が描かれてある。イスラム系では、主に中近東、北アフリカ出身の移民が多い。ここはまだスペースに余裕があるが、その内賑やかになるのだろう（苦笑・合掌）。

2006.04.16

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パウエル政治学～われら「雑魚」にも光を（笑）

大統領選に関するアップデイト。●すでに本日（18日）から、期日前投票が開始されている。●バンハネンのニーニスト支持は、本人曰くそれほど強力なものではなく、中央党党員に対し党議拘束も掛けることはしないとのこと。●中央党の指導部はすでにニーニスト氏支持・選挙協力に向っている。同党の選対事務所も提供、バンハネン→ニーニストの看板に取り替えているとか。「ブルジョア協調」と呼ばれる。●問題になっている（？）連立政権パートナーの社民党を差し置いて、野党候補者を支持することについて、中央党関係者は、「社民も当初から野党の左派連合と提携している」との見解を示している。ううむ、うまいこと正当化しとるな。●ニーニスト陣営には、中央党の他、キリスト教民主党、スウェーデン人民党も支持を打ち出している。・・・面白くなってきたかも♪★さて↑で少数政党の名が出てきたし、このまま雑魚扱いするのもなんだか可哀相。少し紹介してみよう（今回の大統領選挙に出馬した政党のみ。アングラなのもあるので・・・）。◆緑の党 Vihreä liito正式名は緑連合。1987年に発足した比較的新しい党。今回の大統領選では、3.5％を獲得。低率とはいえ少数政党の中では支持が高く、また大きく伸びた。近年、支持基盤を拡大してきていており、ヘルシンキなど大都市部では第２党、３党の地位にまで上がっている。若者の支持率も高い（そういや意外と周りの学生にも緑を支持する奴がいるな）。◆真実のスオミ Perussuomalaisetなんか胡散臭い政党名だが（笑・失礼）。今回、緑の党とほぼ同率の3.4％を獲得、躍進した感じ。保守伝統・右派で、もともとは中央党と同じ農民党を系列とする。顕著なのは、ＥＵ、ＮＡＴＯに強く反対。独立国家主義。例えば安全保障は他国との同盟でなく、あくまで自国軍のみで対処、という主張。移民政策にも消極的で、一部に民族主義とのレッテルも貼られたりする。しかしこうした主張は分かりやすく他党に比べ際立っている分、批判票を多く集めたのだろう。個人的にも興味のある政党だ。立候補者だったティモ・ソイニ氏が少しマンガチックなキャラ。ドラエもんに見えてしまう・・・◆キリスト教民主党 Kristillisdemokraatit欧州諸国では「キリスト教～」の冠した主要政党が多いが、フィンランドでは少数派。もとは右派の国民連合と同じ系統で、宗教的保守のグループが分派して発足した。キリスト教、と名乗るものの国内最大のフィンランド・ルーテル派ではなく、他のプロテスタント諸派が支持母体らしい。今回、大統領の権限拡大、維持を強く主張していた。◆左派連合 Vasemmistoliitto主張・路線がそのまま政党名で分かりやすい（笑）。1990年発足。社民党よりもう少しリベラル、左寄り。昨年のドイツ総選挙で活躍した左派分派によく似ているかも。今回の大統領選には独自候補を擁立せず、社民のハロネンを当初から支持。◆スウェーデン人民党 Ruotsinsuomalaiskansan puolue名前から分るように、スウェーデン系フィン人を代表する政党。今の連立政権にも参加。確かに党員はスウェーデン系の名前がほとんど。もちろん支持基盤もスウェーデン系住民の多いトゥルク、ヴァーサなどの西海岸、ヘルシンキに集中。党として具体的な政策路線は、僕の知る限りあまり明確でない。ただし「どんな政策であれ、スウェーデン系に不利にならないような配慮を」求めることが多い。例えばバイリンガル政策に熱心。まあ当たり前か。ちなみに（連立政党パートナーに関係なく）与党に参加するのがお約束みたい。一般のスウェーデン系フィン人は、安全保障、福祉、教育、雇用政策で各々、意見に大きなばらつきがあるのに、なぜか支持政党としてはスウェーデン人民党で強くまとまるとのこと。つまりスウェーデン系の、スウェーデン系による、スウェーデン系のために、のような政党。先にフィンランドの主要３政党を紹介したが、その勢力は均衡しているといっていい。フィンランド国会は一院制で、200議席。この内、大雑把に（手元に数字がないので）主要３政党が各50席前後、計150席を占め、残りの50を少数政党が分け合うと行った形になっている。

2006.01.18

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パウエル政治学　～　大統領選、その背景には

大統領選挙はもとより、現在のフィンランド政治がそもそもどうなっているか知らない人がいると思うのでほんの少し解説。前にも紹介したが、フィンランドは半大統領制（大統領が国家元首だが、内閣にも大幅な権限）である。2000年の憲法改正により大統領の権限が縮小された。主に外交と安全保障を担当。フィンランドの政党だが、３主要政党プラスその他雑魚少数政党、と覚えてもらうとよい。その３主要政党について。◆中央党（Keskusta) 中道政党。支持基盤が主に農林業、地方にある。もともと「農民党」を名乗っていたことからもわかるように伝統・保守政党でもある。日本の自民党に近いと思われる。現在、議会の第一党で、内閣も担当。党代表はマッテイ・バンハネン現首相。◆社民党（Sociaalidemokratti）左派。主に労働階級、リベラル派からの支持を獲得。フィンランドに限らず北欧の代表政党といっていい。大きな政府、社会福祉制度重視など。他国の例でいうと英国の労働党、スウェーデン、ドイツなどの社民党。現在、議会与党で、中央党との連立内閣を組む。また現大統領のタロヤ・ハロネンは社民出身（但し党代表ではない）。◆国民連合（Kokoomus）右派・自由主義。俗に「ビジネス・金持ち優遇」政党と揶揄されたりする。主に大都市の中上層階級、企業団体から支持。他国の例だと、ドイツの自由党など。どちらかというとEU寄りで、各種規制緩和などを唱える。議会では最大野党。先の大統領選にはサウリ・ニーニスト氏が出馬、決選投票へ。戦後は、中央、社民、国民連合の３政党の組み合わせによる連立政権が続いている（他に緑の党、スウェーデン人民党も連立に参加している）。特に中央と国民連合の組み合わせは、「ブルジョア連立」とも言われている。★さて先週末の大統領選第１ラウンドで、現職のハロネン（社民）とニーニスト（国民連合）の一騎打ちが決まったわけだが、ここで３位で敗退した中央党のバンハネンがその直後に、「決選投票ではニーニスト氏を支持したい」とコメント。さらに、「このまま首相、さらに党代表にもとどまるつもりだ」とも表明した。意外だった。なぜなら目下、中央党は社民と連立内閣を組んでいる。しかも大統領も社民。なのにそうしたパートナーシップを無視して、野党の国民連合支持を打ち出しているのだ。例えが少々強引だが、日本の国会の首班指名で、自民と連立政権を組む公明党が、「うちは小泉でなく、民主党の前原氏を首班指名する」と宣言するのとほぼ同じ。さらに、「小泉氏がもし再選しても、自民との連立内閣は継続させる」との表明にも近い。現在のフィンランド政治システム上、こうしたこと可能で、仮にハロネンが大統領に再選されても、「造反」した中央党の内閣を総辞職させることは出来ない。そうした「報復」権限は大統領にないのだ。しかしこんな政府でうまく運営していけるの？ニーニストの選挙スローガンじゃないが、Vastakkain asettelun aika on ohi 「（保革陣営の）政策の対立・膠着の時代は終わりだ」←意訳です。がうまく状況を表しているような。しかし現実には保革でこれまで上手くやってきているわけだ。結果オーラｲなのか。ということで結論：フィンランドの政治、やはり摩訶不思議。【追記】バンハネンのニーニスト支持はまだ確定というわけではない。決戦投票を控える社民、国民連合ともに中央党の支持者を取り込もうとしている様子。また敗北を喫したバンハネンのリーダシップについて疑問、批判もあるが、大勢ではない。この辺り微妙なのだが、「首相」としてのバンハネンには支持するとするフィンランド有権者は多いのではないか。

2006.01.18

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【速報】大統領選・開票結果♪【・・あれれ】

タロヤ･ハロネン（社民党＋左派連合；　現大統領）　　４６．３（％）サウリ・ニーニスト（国民連合）２４．１マッティ・バンハネン（中央党；現首相）１８．６ヘイディ・ハウタラ（緑の党）３．５ティモ・ソイニ　（真実のスオミ）３．４ビャルニ・カッリス（キリスト教民主）２．０ヘンリク・ラックス（スウェーデン人民党）１．６アルト・ラハティ（一体誰やねん！　じゃなくて無所属）０．４開票率１００％投票率７３．９％ということで、ハロネンは勝利したものの総得票率が過半数に届かなかったので。決選投票！！　ｖｓ　サウリ・ニーニスト（得票率2位）二週間後、29日に行われる。いや～少し予想が外れた。ハロネンの圧勝だと思っていたが・・・コーヒー賭けなくて良かった。ただ他人事ながら正直、戸惑う。フィンランドって未だよく解らん。あと今ひとつ理解できないのが、得票率第3位で敗北したバンハネン候補者。「決選投票ではニーニストを応援します！」って、あんた現首相やん！どういうことだ？？？【追記】一人で勝手に盛り上がっていて申し訳ない。最後の疑問については次でその背景を少し説明したい。

2006.01.16

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大統領選前夜

ということで明日15日が、大統領選挙日。大方の予測で現職のハロネン候補が再選がほぼ確実視されている。仮に「勝者が誰か」と賭けを試みたとして、競合するオッズを付ける事は不可能だ。むしろ「ハロネンが第一回目の投票で過半数をとれるか否か（過半数に達しない場合、得票数の上位者2名による決選投票）」ならば賭けは成立するだろう。現在、ハロネンの支持率は５０％を少し超えたぐらい。日本では選挙期間中、立候補者のホームページの更新が禁止されている（他にもインターネットに関していろいろ規制がありそうだ）。こちらでは選挙キャンペーンのツールとして必須といっていい。ハロネン候補HPのこれ↓ちょっと笑えた。　　　　　　　　　Halonen Rap出演者は本当のキャンペーンスタッフみたい（気合入れているつもりなんだろうが、怖いっす・・）。あと歌詞は政策アピールなのか？【追記】よくよく見たら国会議員が混じっているね。フィンランド国会議事堂内での撮影のようだ。

2006.01.14

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２５６０６

昨年大晦日のニュースだが、フィンランド人最高齢の女性が亡くなった。享年111歳。1894年生まれで、19、20、21と三世紀を生き抜いた。ちなみに同年、東アジアでは日清戦争勃発。フィンランドは・・・まだ一国としての存在はなかった（大公国。1917年にロシアより独立）。長寿の秘訣は彼女曰く、ユーモアセンス。★日本でもつい先ごろ、プロスキーヤー三浦雄一郎の父、三浦敬三さんが永眠。これも「K点越え」（不謹慎？）の享年101歳。再生医療の発達や健康志向など、人生３桁の時代がそこまで来ているのだろうか。以前まで僕は、「太く、短く」を目指したが、今は「太く、長く」と欲張りたい。歴史の生き証人になるのも面白いだろう。「ええっ、じーさん、昭和生まれかよ！！！」と驚かれたい。現在、日本の100歳以上の老年人口が何人かご存知だろうか。「100人程度？」「いや1000人ぐらいはいると思うぞ」「・・・ひょっとして、5000人も？」・・・・・・・・・・・・・・・答え：↑日記タイトルの数字（平成17年）

2006.01.11

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中国現象

あまり聞き慣れない言葉だろう。フィンランド語のキーナ・イルミオ Kiina-ilmiö を直訳。「中華現象」とするほうが少しカッコいいかも。Kiina-ilmiö は新語なのか主にメディアが多用している。フィンランド社会で昨今あちこちに見られる中国モノ、中国人などを総称した現象、台頭を意味する。メーデ・イン・チャイナ製品、中華レストラン、中国人移民、留学生、団体旅行客など。中国の市場潜在力を国際ビジネスの機会と考えるならば、Kiina-ilmiö は肯定できる。その一方、フィンランド国内の労働市場に中国人が参入、工場などの閉鎖→中国移転などの問題もある。どちらかというと後者の「脅威」としてKiina-ilmiöは描かれている気がする。例えばヘルシンキやエスポーなど大都市圏は、Kiina-ilmiö の恩恵を受けるかもしれないが、フィンランドの地方都市で現地の主要産業が海外に移転となると、社会問題になりかねない。まあこれはどこの先進国も抱える問題ではある。ただ個人的にKiina-ilmiö を中国バッシングへと直結はして欲しくない。そもそも工場の海外移転先は中国とは限らず、実際はロシア・東欧諸国の方が多かったりする。フィンランド国内の移民もロシア人が数、増加率ともにトップで、次がエストニア人だ。なぜロシア現象 Venäjä-ilmiöと言わないのか。どこかの携帯会社のCEOみたく「中国万歳♪」なのも困ったもんだが・・・

2006.01.08

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「甘やかされた」マイノリティ？

７時過ぎ。スローペース。図書館→銀行→学部。1日の日記で大統領選の候補者がスウェーデン語でテレビ討論した、けど見てない、と書いた。今夜、たまたまテレビでその模様（か全く別の討論会）を放送していた。フィンランド語の字幕付きでなかなか面白かったが、これについては後日また。★スウェーデン系フィンランド人についてちょっと調べていたら、ニューヨークタイムズが関連記事を書いていた。フィンランドにて、言語バトル　（In Finland, a battle of the tongues）（サイトはヘラルド･トリビューン。僕はオリジナル記事を読んだが、NYTオンライン記事は有料・・・ケチくさ！）多くの国や地域ではマイノリティが不当な扱いを受けている中、フィンランドの事例は珍しい、みたいな内容。全訳はせず気になった点だけピックアップ（訳もごく一部、かつ大雑把なので、興味のある人は原文に当たって欲しい）No sooner did Finland win its independence from Russia in 1917 than it ensured in its Constitution that Swedish speakers, who still controlled much of Finland, would be granted equal rights culturally, educationally and socially. フィンランドは1917年にロシアから独立するやいなや、国土の大半を支配していたスウェーデン語話者（以下スウェーデン系フィン人）に文化、教育、社会面での（フィンランド語話者）同様の権利を憲法上で保証した。前の日記には、たとえスウェーデン語が操れなくてもフィンランドの大統領にはなれる、みたいなニュアンスで書いた。が、ひょっとすると憲法違反になるのか！？例えば国家公務員試験などではスウェーデン語が課されるらしい。The result of that constitutional mandate, few would disagree, is that Finland is home to the world's most pampered minority group, the endangered Swedish-speaking Finn. Even as their numbers and influence dwindle - from a high of 14 percent of the population in 1880 to 5 percent today - their rights, for the most part, continue to flourish. 異論はおそらくないだろうが、こうした憲法規定による結果、フィンランドはいまや世界でもっとも甘やかされたマイノリティ、絶滅の縁にあるスウェーデン系フィン人の住む処となった。「甘やかされた」で吹いた（爆笑）。実際はそんなことはないと思う。Finland even has a kind of reverse system of quotas and affirmative action for Swedish speakers at the university level; reverse because Swedish speakers tend to be wealthier - Swedish speakers control many of the major industries - and healthier than Finnish speakers. フィンランドはまたスウェーデン系フィン人に対し大学（入学時？）での”逆”アファマティブ・アクション（少数派優遇）制度を採用している。”逆”というのも、スウェーデン系フィン人は比較的富裕であり　－　彼らは多くの主幹産業を支配下においている　－またフィン系フィン人よりも健やか（？）だからだ。ええっ、アファマティブ・アクションを採用しているとは知らなかったよ。Swedish speakers have their own Swedish-language business school and their own quotas to study medicine and law at the University of Helsinki. For example, of the 230 laws students at University of Helsinki, at least 18 must be Swedish speakers. スウェーデン系は、彼ら独自のスウェーデン語系のビジネススクールを持つ一方、ヘルシンキ大学の医学部および法学部ではクォーター制（入学者の割当て）が採用されている。例えば同大学の２３０名の法学部生のうち、少なくとも１８名はスウェーデン系フィン人でなくてはならない。ふーん、そうなの。　なお上記の、「スウェーデン系フィン人は裕福～」云々だが、正確ではない。職業別の統計によると、フィン系、スウェーデン系両方の就労先の産業別の割合はほぼ一緒である。例えば農業や漁業、手工業などに従事しているスウェーデン系人口は多い。それから高所得者の割合もフィンランド総人口での割合とほぼ比例している。どうもスウェーデン系＝都市部に住む資本家、ブルジョア、勤め先はサービス業、フィンランドの支配階級、みたいなイメージがあるが、これは都市伝説だと思っていい。記事はまた、そうしたスウェーデン系フィン人の「特権」に不満をもつフィンランド人もいる、みたいなことも取り上げていた。まあ実態のほどは正直分からない。なにより僕の周りにスウェーデン系住民が皆無なので。ただフィン系の「不満ぶぅぶぅ」は代表的意見ではないと思う。

2006.01.03

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大統領職には必須のアレ

元旦。6時過ぎ起床。メールチェック、年賀の挨拶など。未整理の資料を引き続きバインダーでまとめる。夕方、学部へ出かける予定だったが寝てしまった。1月末に提出予定の論文アウトラインを少し作成。新春の初サウナ♪（誰もいない・・・）。★ハロネン大統領の年頭スピーチをテレビで見た。まずフィンランド語で、そのあと同じ内容をスウェーデン語で話す。倍の時間と手間がかかって大変だ。スウェーデン語が出来ないとフィンランドの大統領にまずなれない（そういう法律があるという意味ではない）。２週間後の大統領選には現職のハロネン他、８名が立候補しているが、誰もがスウェーデン語を操る。もちろんレベルは違うのだろうが、僕には分からない（笑）。昨年のいつだったか、スウェーデン系の大学内で大統領選挙ディベートが行われた。これを直接見たわけではないが、立候補者は皆スウェーデン語で応答していたらしい。ディベートが出来るレベルって・・・やるなあ。

2006.01.01

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増えたり、減ったり

フィンランドで年末恒例の人口調査が発表された。フィンランド人口は最近増加傾向だが、今年も約18,400人増えて総人口5,255,000人。小国だし、ある意味慶事だろう。一方で、都市部への人口集中化、田舎の過疎化が最近の問題でもある。土地の広さに限ればヨーロッパでも大国に属するフィンランドだが、そこに人々が均等に住んでいるわけではない。大半はフィンランド南部、中でもヘルシンキ大都市圏（ヘルシンキ、エスポー、ヴァンター）の人口増加が見られる。一方でフィンランド東部、ラップランド地方（北部）は減少が続いている。僕の住む町は人口が増加している。町の一部地域ではマンションなどの建設ラッシュだ（「ラッシュ」には誇張だが・・）。勝ち組？まあ大都市には大都市特有の問題もあるが。ヘルシンキなどは土地・アパートの値段が上昇しており、住居を郊外へ構える人が多くなった。一方で勤務地は依然ヘルシンキ市内、ということで長距離通勤、さらには通勤ラッシュも見られるようになったとか。そういや先月末にヘルシンキを訪問したときは平日の朝だったが、確かに列車は込み合っていた。もちろん日本の通勤ラッシュとは意味合いが全然違う。通信技術や、交通システム、デリバリーサービスが充実しても、逆に人はアナログな行動をとるのかな、と思うと不思議である。★日本の人口減少が予測よりも早く始まった。低出産率でこのままいくと、30世紀ごろには日本人が世界で１人とか（爆笑）。ああ、保護指定しないと！僕はちょうど第2次ベビーブーマー世代で、ある意味出産率に貢献しなければならないのだが。多分僕らの世代は、子供いらない、欲しくない、という人が多いと思う。なにより経済面での負担が大きいから。人口減少の対策に移民受け入れが提案されているけど、抵抗も出るだろう。欧州の例もあるし。僕は移民には条件付き賛成なのだが、日本の場合はむしろロボット技術が発展して国内の労働人口に加わる気がする。←いや結構、真面目な予測。だから今後は人とロボットとのふれあいを考えないと・・・これも異文化コミュニケーションなんか？

2005.12.31

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パウエル政治学　～　大統領と首相の「微妙な」関係

本日は勝手ながら、「かみぽこ政治学」の形式を、思いっきりパクらせていただきます（苦笑）。もうすぐフィンランドの大統領選ということもあって今後もここでそれをフォローしていきたいのだけど「・・・フィンランドの政治ってどないなん？」みたいな疑問が出ると思う。地味だもんな、この国。もともと僕は政治学出身で、さらに比較政治が専門だったから海外に出るとその国の政治形態とか気になるのだ。まあ興味ないという方には以下、思いっきり退屈だろうけどね。うひょひょひょ。。。。←そこまでパクらんでええからさて、フィンランドの政治形態って、少し不思議。その前に世界各国の政治形態を大雑把にまとめると、１．君主型　（日本、英国、スウェーデン、タイなど。変則型として、カナダなど英国連邦の国々）２．大統領＆首相（内閣）型（フランス、ドイツ、ロシア、中国など）３．大統領＆議会型（アメリカ合衆国）に分類できる。意外なのは３．でおそらく日本人が「大統領制」と聞くと、真っ先に思いつくはずのアメリカだけど実際は、世界のなかでも内閣を構成しないマイナーな形態。アメリカ大統領制に似た形態をあえて挙げるとすると国政ではないけど日本の地方議会（知事・市長＆県議会・市議会）がそれに当たる。うーん、告白すると、ここ自信がない（はは）。もし３．の形態をもった国を知っていたら、ぜひぜひ教えてください！さらに上の分類の２．はその職務権限バランスから２Ａ．大統領主導型（大統領独裁型。ロシア、中国、ラテンアメリカ諸国など）２Ｂ．内閣主導型（大統領「お飾り」型。ドイツ、イタリア、インド、イスラエルなど）に分けられる。非常に大雑把だけど、２Ａ．はどちらかというと開発途上国によく見られる形態。逆に２Ｂ．は欧州諸国などに多い。ぶっちゃけ欧米がよく謳う、「成熟した民主主義」って具体的には２Ｂ．なのだろうか。フィンランドはどうなのか上の分類にあえて当てはめると、２Ｂ．内閣主導型だろう。はっきり書けないのは、２Ａ．大統領主導の要素も大きいから。また歴史的経緯でいうと近年、２Ａ．→２Ｂ．と権力が移行してきている。ただよくよく見ると、首相（内閣）＞大統領とはいえない。両者の権力関係は複雑で、むしろ拮抗しているようにも映る。ちなみに現内閣は、社民党と中央党、スウェーデン国民党の連立政権だが、首相は中央党の党首で、大統領の出身政党（社民）とは違う。他国でこの状況と似たケースを挙げるとフランスでよく現れるコアビタシオン（大統領と内閣が異なる政党）がそれになるか。もっともフィンランドの場合、大統領の社民党も内閣を構成しているのでフランスほど両者対立→政治停滞みたいな事には陥っていない。え～と、話の落とし所を見失っているのだが（笑）もしフィンランド人に、「君の国の政治家で一番偉いの誰？」と訊くと、少し戸惑うかも。国家元首は大統領で、軍事と外交のトップ。首相は内政を取り仕切る。さらにＥＵ事項も。・・・さらにＥＵ事項も。「ＥＵ事項」。実はこれが、いま少し問題になっている。「国の渉外なのだから大統領に権限があるんじゃないの」。「いや、ＥＵは内政の一部だから首相でしょ」。こういう意見で割れている。大統領選も間近なこともあり、「大統領の仕事・権限は一体どこまで？」が問われている。これについては後でまた少し触れたい。・・・はぁ、難しいね、政治を「やさしく」語るって。かみぽこさん、さすがだわ。だてにパワーブログの管理人じゃない。でもフィンランドの現代政治ってあまり知られてないからね。ほんの紹介だけでも意義があるかも。ひょっとして僕が第一人者かな。うひょひょ。。。。（もうええ！）それでは、またね♪【追記】　本場の「かみぽこ政治学」は、僕のと違って、すごく内容、分析が濃い。でも分かりやすい。おすすめです。

2005.12.21

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もうすぐ大統領選挙♪

これに関して今までほとんど触なかったのが不思議なくらいの放置プレイだった。フィンランドの大統領選挙が来年の1月中旬に行われる。すでに投票日（1月15日）まで１ヶ月を切っている。現職のタロヤ・ハロネン大統領が立候補しているほか、7名が出馬に名乗りを挙げている。下馬評や世論調査ではハロネン圧倒的優位で、すでに出来レースの感がある。基本情報を押さえておくと、フィンランド共和国の大統領は任期6年で2期まで。大統領選挙は、第１回投票で過半数を獲得したものが当選となる。もしここで立候補者の誰もが過半数を獲れなかった場合、上位２名による決選投票が行われる。これが１月下旬。フィンランドは議会民主制で、大統領のほかに首相がいて内閣も存在する。政治権限の分担だが、大統領は国家元首で、軍事、外交を指揮する。首相は主に内政とEU域内での事項を担当。選挙結果は著しく退屈なものになるだろうが、選挙キャンペーンはそれなりに見ていて社会勉強になる。「最強」ハロネンを除く、他の比較的大物の候補者はおそらく次回（2012年）を睨んでいるのだろう。また明らかな泡沫候補もいて愉しい（失礼）。売名行為なのか？選挙戦についてはまた書きたい。

2005.12.19

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「無名戦士」のリアリズム

Tuntematon Sotilas（「無名戦士」）を見た。3時間、モノクロ、字幕なし・・・なので予想通りというか、半分寝てた（笑）。いちおう「視聴した」ということで、こりゃなかなかの名作だ、うん♪（しらじら）1955年製作で、今年は50周年という節目にもあたる。原作は54年。最近、「無名戦士」向け本や雑誌記事（便乗商法？）が目に付くのは半世紀を記念してのことだろうか。戦場の悲惨な部分を扱っていたりして、反戦のメッセージが映画には込められているみたい。ただ原作も含めて、映画は軍指導部を批判し過ぎということで、逆に厳しい反論にもさらされているらしい。最近の日本での歴史論争に似てなくもない。名作かつ異論も紛糾とあって、どうしても一見はしておきたい映画だった。まず感想として、映像は意外にもリアル。どういう製作方法だったか知らないが、いくつか戦闘シーンは実際の記録映画を挿入してるんではないか、と思うくらい。継続戦争（1941－1943）のオペレーションはそれまでイメージとしてよく分からなかったけど、これで大体つかめた感じがした。戦闘中に相方が被弾で瀕死でも、感傷的にならずその場を処理して次の行動を移すあたり、「実際はそんなものなんだろうな」と思った次第。役者の役作りもできていると感じた。だが考えてみると、55年作品ということは、関係者の多くが実際に先の戦争を直接体験している。描写のリアルさはそういう事情もあるはず。「反戦」のメッセージを伝えるにしても、今風のあまり浮わついた感じがない。僕はそもそも反戦映画とも思わなかった。でなければフィンランドでこれほど長く支持されることもないだろうね。国としてフィンランドを語る場合、軍事や戦史は切り離せない。これはもっと強調されてもいいはず。1917年に独立宣言をしてから、実に4度の戦争と冷戦を経ている。独立戦争（内戦）1917～18年白軍 vs 赤軍（共産主義者）冬戦争 1939～40年対ソ連継続戦争 1941～43年対ソ連ラップランド戦争 1944年対ドイツ冷戦期も含めて、激動の88年だったといえる。だからか独立記念日には軍事が色濃く映る。建国とか独立を意識することがない、その必要もなかった日本人にはこの感覚は理解しがたいだろうか。

2005.12.07

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独立記念日と無名戦士

12月6日はフィンランドの独立記念日で祝日。88年前の1917年のこの日、ロシアからの独立を宣言した。まだまだ若い国である。午後から、戦争映画『無名戦士』（Tuntematon Sotilas, 1955）をテレビで放映するので、まったりしながら観ようかと思う。対ソ連、継続戦争を描いた作品で、フィンランドで一番見られている映画。一説には300万人が鑑賞したとか。フィンランド総人口が500万人強なので、この数は驚異。毎年この時期にテレビ放映されるあたり、日本でいう「忠臣蔵」みたいな存在だ（笑）。3時間モノクロで、退屈との噂もあるけど、まあ見ておいて損はないだろう。気が向いたら、またここでコメントしたい。フィンランドの国章。獅子デザイン、お気に入りである。

2005.12.06

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【007】　スパイ天国ヘルシンキ♪　【もさど】

冷戦時代、フィンランドは民主主義体制であったが、一方でソ連とも仲が良く、いわば東西陣営の中間に位置していた。ソ連がフィンランドの民主主義を容認する替わりに、フィンランドは仮に第三国がソ連に侵攻した際、第三国への戦時協力を拒否する、とした。これが事実上の中立主義である。こうした微妙な立場もあってか、フィンランドはまた、東西双方の諜報活動が盛んだったのはよく知られている。とくに首都ヘルシンキには、スパイがかなりの数で潜入していた。その多くは大使館職員という形で活動しており、出身国はロシアを筆頭に、以下、アメリカ、中国、ドイツ（東西ドイツ？）、イギリス、フランス。ただフィンランド政府が諜報活動の直接のターゲットというわけではなく、むしろその準備を行う場所だったようだ。例えばロシアのスパイはターゲット国（イギリス）に潜入する前に、まずフィンランドを経由した。ヘルシンキでは西側諸国の習慣や生活スタイルを学ぶ。こうした「スパイ養成所」はヘルシンキの他に、「中立国」オーストリアのウィーンやスイスにもあった。やがて冷戦終結とソ連崩壊の90年代に入ると、ヘルシンキを拠点としたスパイ活動も必然的に不活発になり衰退した。めでたし、めでたし、ありがたや世界平和♪・・・・という終わり方ではない。実はヘルシンキでスパイ活動が再び盛んになっているらしい。規模も冷戦期のスパイ活動ピークだったそれと匹敵するといわれている。そしてその多くはロシア人で対政府の他、産業スパイにも従事しているとか。今回も大使館員が活動の中心らしいが、中には「スリーパー」と呼ばれる連中もいる。スリーパーとは、対象国の国民に完全になりきって数年～数十年潜伏し、この間あたかも「眠っている者 sleeper」かのようにスパイ行為は一切行わない。その後、周りの監視がなくなったのをみて活動を開始♪こうしたスリーパーは表向き留学生や外国人研究生だったりもする（おいおい・・・）なんかこう、フィクションや落合○彦の世界を語っているようで、少し気恥ずかしいのだが、ここでのソースは今回、国内一流紙のHelsingin Sanomat、略してヘサリがわざわざ一面で取り上げていたのだ。だからまんざらガセというわけでもない。逆に言うと、ヘサリのレベルにまでこうした情報が達しているとするなら、実態はもっとすごいことになっていそうだ・・（怖）いやひょっとすると、ヘサリ側のカウンター･インテリジェンスで、他国のスパイをあぶりだす戦術なのか？話がやはりノビー化してきたので、ここら辺で止めとく。（ちなみにノビーのファンだ）

2005.11.25

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高額納税者番付　～　これって大統領特権？

先日、フィンランドの高額納税者番付が発表された。ただ発表された主な数字は実際の納税額ではなく、個人の所得、キャピタルゲイン等を含めた資産状況。むしろ日本でいうところの閣僚の資産公開にニュアンス的に近い。ビジネス部門の年間所得額1位は、オッリ・リーカラ氏で、5,273,701ユーロ (6億円ぐらい）。GE/Instrumentariumの前取締役らしいが、何の会社なんだろ、家電？フィンランドといえばノキア。CEOのヨルマ・オッリラ氏は前回1位。今回は3位だが、3,655,996ユーロ。ちなみにキャピタルゲインを含む全体の課税率は、リーッカラ、オッリラ氏それぞれ、53％、57％。所得のほぼ半分以上をお上に持っていかれるわけだが、この税率は高いのか低いのか。日本も高額納税者はこれぐらいだったか。政治関係者に興味があるのでそちらに目を向けてみる。タロヤ・ハロネン共和国大統領の年間所得は、102,000ユーロ　（約1,400万円）。国のトップにしては意外に少なく感じた。が、これには裏があって、共和国大統領の給与は全て非課税らしい。なので稼いだ分、丸々使えるわけ。このおいしい特権によりハロネン大統領は課税後の所得額ランキングでみると政府関係者でトップに立つ。ちなみ政府閣僚で昨年一番稼いだのが、マッティ・バンハネン首相で154,454ユーロ。だが彼の場合は課税され、その額は72,000ユーロ。うう、泣けるなあ～。最近奥さんとも別れたバンハネン、そこに中年の哀愁が漂っている・・・他にも気になる数字はあるが、そもそもフィンランドの税制度を知らないので割愛。勉強しておこう。累進課税をやめて税率をフラットにすべき、という議論も最近出てきた。結論。ともあれ非課税はこの国では特権になりうるかも。よって大統領職はおいしい！？

2005.11.03

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幸せですか？

恒例ともなった世界経済フォーラム（ダボス会議）の発表する、各国国際競争力ランキングで、フィンランドがまた１位♪でも、こちらではそれほど話題にはなっていない。「ああ、またか」と。実際、「国際競争力」って何のことやら、が正直な感想じゃないだろうか（その認識は正しいと僕は思う。競争力って定義、あいまいすぎる）地元イルタ・サノマット紙のインターネット調査、「フィンランドは国際競争力で世界一と思うか」との質問には、７１％が「んなわけないって」と回答している。競争力が幻想だとして、その「世界一フィンランド」というブランドを最大限利用する価値はあるかもしれない。★調査結果をもう一つ。欧州社会調査（European Social Survey)による、ヨーロッパ２０ヶ国を対象に調査した「幸せ感」によると、フィンランドは第２位だったらしい。ちなみに１位はデンマークで、フィンランド以下、スイス、ノルウェー、スウェーデンと続く。幸福とする根拠に、フィンランドの生活水準の高さと民主主義が主な回答とのこと。こういう調査でなぜかいつも北欧勢がトップにくるあたりが、胡散臭い。それに幸せ感の調査って、それ自体「幸せ回路」全開だ（これは言い過ぎだが・笑）。「フィンランドは、鬱が国民病だとか、疲労感（burnout）とか、アル中が多いとか、言われているので、今回の結果は驚きだ」と調査担当者がコメント。まあ「幸せ感」って主観の問題だから、そこに（明確な数字として表わされる）社会問題の調査結果を持ってきてもあまり意味が無いかもね。でもこういうの、胡散臭くても好きだ。

2005.10.03

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不発弾見つかる

最近、フィンランド・ネタを書いていないので少し。例によってベタ記事から。ラハティ Lahti　というヘルシンキから少し北に位置する町で、戦時中の不発弾が発見された。ソ連軍の空爆に使用されたようで、列車の線路近くに埋まっていたらしい（怖）。すぐに除去作業が進められ何事もなかった。めでたしめでたし。しかしこうした「不発弾ネタ」は意外によく聞く話で、以前も（いつ頃だったか失念）ミッケリの住宅街で不発弾が発見され、住民が一時避難、というニュースもあった。僕の知っている限り、ここ2年で3、4件の不発弾が報告されている。ちなみにフィンランドでよく見かけるものに、核シェルターがある。冷戦時の遺物で大げさだが、当時はマジだったんだろうなあ（あはは）。こうした核シェルター、今では倉庫などに再利用されている。大きなものは室内体育館として利用されているのもある（タンペレのNääsihalliなどはおそらくそうだろう）。さすがフィンランドのリサイクル精神。

2005.09.29

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フィンランドの大学改革　～　コメントへの回答　上

前回の追記。楽天のコメント欄は字数制限があって、引用も含めるとアップできないことがあります。なので、改めてこちらでまとめます。bebechan6541さん授業料がただなんて、国は運営が大変だろうけど、学生にはありがたい国ですね。留学生は渡航費用や長くなると一時帰国費用も必要なので、割高なのは納得いきませんね。●確かに大学サービスの多くが無料というのは有難いですね。しかし僕は授業の有料化そのものには反対ではないのです。タダほど高いものはない、で享受したサービスへの対価は支払うという行為が普通だと思っています。●これがもし授業料値上げというのであれば、少し話が違ってきて、「その前にもっと他にやることがあるだろ！」とぶぅぶぅ文句をいうかもしれません。しかし無料から（たとえ額が1ユーロだとしても）有料化の流れは、お金の使い方やコスト感覚を学ぶ上でも有効ではないでしょうか。jokuvaanさんパウエルさんはこのサイトでフィンランドのことを結構批判していますが、「フィンランドで無料で勉強できて大変感謝しています」とは一度も書いてありません。●これは前回の件だけでなく、この日記サイト全体に対する感想なのでしょうか。自分は極力フェアにやっているつもりですが、批判的ととられるかもしれません。事実、たまに筆が走ることもあります。批判というより、茶化すことの方が多いのですが、英語で言う、Bullshit　や　Friendly Insultがほとんどで本気ではありません。なによりフィンランド人の寛容さとか、成熟な部分を一番評価しているつもりですよ。●今は学生の立場なので、フィンランドの大学サービスに感謝はすべきですね。そこは同意します。前回の件もそれは前提の上で書いています。その批判も悪口や政治性のあるものではないし、真摯にフィンランドの大学を思ってのことです。感謝とか愛情（？）がなければ、無関心のまま。大学改革ネタなどそもそも書かなかったことでしょう。国が大変だというと、それは具体的にだれでしょうか。無料というものはありません。教育費などは学生にとって無料ですが、本当はお金がかかります。●これは↑のbebechan6541さんへのコメントと重複ですが、授業料の徴収には反対していません。これは税金からのお金です。フィンランド人は収入に合わせて税金を払っています。というと、外国人の教育費を払っているのはフィンランド人です。私たちの親や他のこの国で働いている人たちです。そして、大学を卒業して、就職して、自分や皆のため税金を払いはじめます。●僕はフィンランド人学生も授業料を払うべきだと考えます。もちろんそれは、国の教育予算分の税率を下げることと並行してですが。理由は、財・サービスにお金を払うという行為をもっと重視すべきと思うからです。ほとんどの外人はフィンランドで働きませんし、働くつもりはありません。もし後で働くのであれば、学費ぐらい税金を安くするといいと思います。●現状認識が僕とは違いますね。卒業後もフィンランドで働きたいという留学生はかなりの数いますが、フィンランド国内に職がないというのが現実です。失業率は依然高く、就職難はフィンランド人学生も直面している問題ですけど。発展している国の人が無料で勉強できることはまだ理解できます。しかし、どうしてフィンランドは豊かな日本の国民に大学教育を提供すべきか、これがよく分かりません。bebechanに説明してもらえないでしょうか。フィンランド人も日本で無料で勉強できないので、どうして日本人はここで無料で勉強できるべきですか。●日本の大学も欧州のいわゆるボローニャ・プロセスに参加できればいいのかもしれませんが・・・続く（長すぎ！）

2005.08.23

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フィンランドの大学改革　～　授業料徴収！？

フィンランド留学を目指す方には少しバッド・ニュースか。今週からフィンランド政府の予算編成が本格化。そうした中、教育省のワーク･グループがEUおよびETA域外からの大学学部留学生に対し授業料を課すべし、とするレポートを発表した。レポートによると、一年間で約3,500～9,500ユーロの授業料になる。平均で約7,000ユーロだが、額そのものはまだ定まっていない。大学統一料金にするのか、各大学の裁量に任せるかも現段階では未定。早ければ2007年の秋から実施されるかもしれないとのこと。現段階ではあくまで教育省下のレポート発表ということで、今後どうなるかは分からない。しかし僕の勘だが、流れから判断してこの提言はたぶん採用される。額については年間5,000ユーロくらいか。★現在のところフィンランドの全大学は学部生に対して授業料が無料。が、いずれ授業料を課すのでは、というのは前々から噂にはなっていた。実は今年初めに、「留学生に対する大学への授業料導入について」という趣旨のアンケート調査が実施された。回答には僕も参加している。http://www.helsinki.fi/hyy/tiedotus/dok/Ulkkariselvitys.pdf　（アクロバットで閲覧可）フィンランドは現在、8,000人の留学生が居るが、これを2010年までに10,000～15,000までに増やすことを目標としている。だが、ここで大学運営の財源が逼迫してくるのが問題となる。個人的に授業料の導入は仕方がないとは思う。ただ気に食わないのは、EU域内国と域外国で授業料に差をつけられること。これは既に英国や他のEU諸国も導入しているみたいで、「お互い様」というのはあるのだろう。アメリカも州立大学は、州外からの人間に対し差別料金を課してはいる。しかしこうした政策に腑に落ちるような「哲学」を見出せない。じゃあ、僕自身の「哲学」は？　「大学教育・研究は、限りなく国際的であるべき」。高校までは、その国の国民教育、地域教育が重視されても良い、むしろそうあるべきだと思う。一方で大学・大学院レベルのそれは国境を開くべきだと思うのだ。そもそも学問に国境はない！（なんかプロ市民のキャッチフレーズみたい）。もちろん分野によっては国の政策や地元経済に直結しているのもあって単純ではないが。授業料導入は仕方ない、だけど差別料金でなく一律にしてほしい、そんな意見をアンケートでは回答した。★あとフィンランドの、これは特に大学にいえることだが、国立運営にこだわりすぎる。同じ大学レベルとされるポリテクニックだが、その予算が国だけでなく、地方政府、さらに民間からも出資されているときく。大学の教員、研究員も実はポリテクニックへの転勤希望者が多かったりする。理由はやはり大学より給与が良く、さらに研究費の額も使途も柔軟だから。大学のネームバリューでは喰っていけない、とこの辺り非常にさばさば。フィンランドの教育制度は理想モデルとしてもてはやされている感がある。だが大学改革という点でみると、僕は昨今、日本で実施された国立大学の独立法人化の方がむしろうまく言っているような気がするが・・・見習うはフィンランドの方か？

2005.08.22

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ボドム湖殺人事件　　45年目の真実

目下、フィンランドの茶の間、ではなくリビングルームを賑わせている話題は、ボドム湖殺人事件の公判ではないか。事件発生から、実に45年ぶりの刑事裁判、また容疑者が「意外」な人物ということもあって、話題を呼んでいる。まずは事件の背景を。1960年の6月5日、ヘルシンキ近くのエスポー市のさらに郊外にあるボドム湖　Bodom。ここの湖畔でキャンプをしていた若い男女4人（男性18歳、女性15歳）が何者かに襲われて、内3人が刺殺、1人が重症を負った。ところが警察の広範な捜査にもかかわらず、犯人は捕まることなく、事件は迷宮入り。重症ながら一命をとりとめた4人目の青年ニルス・グスタフソン　Nils Gustafsson は、ショックのためか事件当時の事を覚えていなかった。グスタフソンに催眠療法で記憶をよみがえらせる試みもなされて話題になった。3人の若者が一度に殺害、だが犯人は逃走中、ということで当時のフィンランド社会にも衝撃が走る。被害者を哀悼する曲が作られたり、事件解明を試みる作品が出版された。今も活動中のChildren of Bodom　というバンド･グループの名もこの事件が由来らしい。また当局から一時容疑がかけられた人物が自殺したりもした。月日はめぐり～♪そして昨年、思いがけず事件が進展。きっかけは現場で回収したテント、靴などに付着していた血痕。これをDNA鑑定したらしい。そして容疑者とされたのは・・・・･･･　4人目の犠牲者、ニルス･グスタフソン！グスタフソンは逮捕、取調べを受ける。そして今年に入り検察側が起訴。フィンランドの刑法はよく知らないが、殺人事件には時効がないらしい。かくして、45年ぶりの刑事公判になった。グスタフソンは容疑を否認している。弁護人も犯人は「外部から来た何者か」を一貫して主張。グスタフソン自身も負傷しており、嫌疑逃れの一芝居にそこまでするのだろうか。そもそも事件に至る動機も不明のまま。検察側は、グスタフソンの「嫉妬」だとしているが・・・う～ん、面白い。　僕はこういう刑事事件とかミステリーが好きだし、ボドム湖事件は、「小説より奇なる」の典型だと思う。それも公判に入ってがぜん面白くなった。なぜなら捜査段階では公にされなかった情報や証拠が、公判と並行してマスコミにも公開されるようになったから。またグスタフソン自身もマスコミとの共同会見に応じる。「俺は（事件当時のことは）何も覚えちゃいない。最後の記憶は、『じゃあ、お休み』と寝る前にお互い挨拶を交わしたことぐらいだ」、当時18歳の青年が今ではよぼよぼのジジイになって反論している。うーむ、あやしい風貌だが・・・強気だなあ。鍵はやはりDNA鑑定結果なのだろうか。裁判所がどこまでこれを認めるのか。科学的知識にかなり疎いのだが、DNA鑑定の信頼度とかはどのくらいのものなのか。40年以上のものでも鑑定を正確に出せるものなのかな。今後も注目していきたい。■追記このボドム湖事件については、以前にも日記で書いている。それも第2回目の日記エントリーだ。当時からいかに僕が興味をもったかがよく分かる。今回のは、これを更新する形で再掲してみた。ボドミン湖殺人事件　44年目の真実　(2004年4月24日執筆）尚、ボドミン湖というのは間違いでボドム湖が正しい。これはまだ「ボドミン」がボドムの属格形（Bodomin）に気付かなかったから。懐かしいので本文は修正せずそのままにしておく。

2005.08.21

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節目

色々な意味で節目の日。もちろん戦後60周年というのは大きいが、現在の僕の日常に大きな影響は与えていない。色々と考えることはある。目をフィンランドに向けると、実は今日から小中学校（高校も？）の新学期だ。とたんに学校周辺が賑やかになった。ガキ共め・・・少し羨ましいぞ。大学もサマースクールに参加している学生がいるのか、キャンパスにヒトを感じる。新学期も秋もすぐそこまで。　Oletko varma? (準備できているだろうか？）

2005.08.15

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世界陸上・女子マラソンを観て

一見、「なんじゃこりゃ！」みたいなコースじゃなかっただろうか。最初の10～15分など周辺が丁度、建設予定地なのか更地で機材が点在。事情を知らない人は、「ヘルシンキって、荒れているのか・・・」と誤解しそう。また当時はコース内容を知らなかったが、どうやら同じ地点を何回かは通過するみたいだった。警備上の問題だろうが、選手にはもっと市内の色んな所を走らせても良かったのではないか。マラソンはレースの行方はもとより、ホスト側にとっても大きな観光ＰＲになる絶好の機会と思うのだが・・・営業しろ。一方で、ＹＬＥの中継カメラワークは冴えていたな。選手の前方へ車をまわし、バックミラーを通して選手を映し出すなど洒落ている。「大会期間中のテロ対策は準備万端だったが、雨は全く予想外」とは、大会関係者の感想。ご苦労様。

2005.08.14

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