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3月28日(月) 成長を見極める
「啐啄同時」という言葉があります。もともとは禅の言葉で、悟りを得ようとしている弟子に、師匠が教示を与えて、悟りの境地に導くことをいいます。 言葉の意味は、鳥の孵化に由来しています。ヒナが生まれようとする時、卵の内側からコツコツとつつくことを「啐」といい、親鳥が外から殻をつつくことを「啄」といいます。 両方のタイミングが一致して、はじめてヒナが生まれることから転じて、物事を行なうには、微妙なタイミングがあることを表わした言葉です。 「企業は人なり」といいます。人材育成は企業にとって不可欠です。しかし、人によって成長の度合いは異なるため、どのような教育を、どのタイミングでするのかという見極めは難しいものです。見極める鍵は、相手をしっかりと見て、日々コミュニケーションを取ることから始まるのでしょう。 職場に新しい仲間がやってくる時期です。指導する立場にある人は、一人ひとりの個性と成長を見守り、的確な教育をしていきたいものです。 今日の心がけ◆的確なアドバイスをしましょう 職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。 (啐啄同時) そったくどうじ 逃すことのできない好機をいいます。 (啐)は、口+卒(サイ)からできた形声文字です。意味は 1おどろく 2呼ぶ 3子供をあやす声 4なめる、などがあります。「ソツ」は慣用読みです。 仏教のほうで(啐)は、卵の内側から雛が声を発して殻から抜け出ることを告げる 意味になりました。 (啄)は、口+豕(タク)からできた形声文字です。意味は 1ついばむ 2たたく、です。 仏教のほうで(啄)は、親鳥が殻をつついて雛の出るのを助けることを意味します。 (啐啄)は、禪宗において、今まさに、悟りを得ようとしている弟子に、師匠がすかさず教示を 与えて悟りの境地に導くことをいいます。 (啐啄同時)は、何かをするのに絶好のタイミングを表す四字熟語になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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