皮算用─その4─(奄美大島篇)
沖縄でまだ行っていない島は、小さな島を除けば、奄美大島だけです。この島には未撮影のアカボシゴマダラが生息しています。1998年以後関東を中心に見つかったのは中国大陸亜種で人為的な持ち込みと考えられています。さて、この島へ行くからにはこの蝶を撮影しなければいけません。まず生態はゴマダラチョウに似ているようですので、食樹のクワノハエノキ(別名リュウキュウエノキ、ニレ科)の周辺にいるはずです。生息環境は平地~低山地の樹林、そして低山地よりも平地・丘陵や人家周辺、墓地などを好むとあります。そのような場所にクワノハエノキが多いということだと思います。奄美大島では幼虫で越冬し、成虫は3月下旬~4月下旬、6月上~下旬、7月下旬~8月、9月中旬~10月中旬の年4回(年により多少のずれあり)、ときに11月下旬まで成虫が見られることがあり、5回目の発生もあるかも知れないとされる。年間を通じて最も個体数が多いのは第2回目の成虫とのことですので、一番よい時期としては6月中旬でしょうか