梅雨が明け、夏本番!
今日、19日当地方は梅雨明け宣言。
今朝は、快晴。
からっとした爽やかな夏の朝。
早朝(5時ごろ)の散歩は、
久しぶりに、ひんやりとした夏の朝の冷気が
身体に爽やかに流れる
そんな朝の私の散歩道の
小暗い緑のなかに、
ぽっかりと明るく涼やかな白い花
リョウブ(令法)
(リョウブ科リョウブ属の落葉小高木。雑木林や山地のやや乾燥した場所に生える。
北海道から九州、韓国の済州等に分布。6~8月に穂状の白い花が咲く。果実は
長く垂れ、冬の枝にも残る。樹皮は、大きな木ほどよくはがれ、サルスベリに似る)
近づいてみれば
総状に、小さな白い花を
いっぱい咲かせている。
蝶や蜂が密を求めて
花の周りを飛交う朝。
(花は枝先に長さ8~15cmの総状花序を数個つける。
花弁は5枚、ばらばらに散る。
材は、緻密で堅く、床柱、器具、薪炭材とする。)
名の由来は、
かって、この木を、救荒用に植樹を勧める令法(りょうほう)が、
出されたためといわれている。
救荒植物とは、
山野に自生する草木で、凶作の時に食用にすることができるもの。
リョウブは、
若葉をゆでてアク出しして、食用とし
令法飯(りょうぶめし)などにされるという。
かっては、人々の暮らしと深く関って、
共生してきたリョウブ。
今は、里山の林のあちこちで、
人々から振り返られることもまれとなり、
ひっそりと、ただ、
涼やかな白い花を咲かせるばかり。
山を跡形もなく潰して、宅地造成した空き地や
その造成地を貫く自動車道路の道端に
真っ先に、浸入して至る所で、
芽を出し、木となった
アカメガシワ(赤芽柏)
若枝や葉には
柔らかな赤味を帯びた
星状の毛があり、
濃いみどりに、ほんおりと紅が
美しい
(花は単性花で雌雄異株。枝の頂に円錐花序をつけた雄株)
6、7月ごろには、
枝の先に
円錐花序の白い花を咲かせる。
アカメガシワの実は、
球形の裂果で、
表面には柔らかな長いトゲがある。
あっという間に雑木林のなかに生えて
群生している。
あさひを浴びて、きらめき、ざわめいてる
アカメガシワの木々
(学名:Mallotus japonicus Muell. Arg. トウダイグサ科の落葉高木。2次林
に群生するものは、2~3mのものが多いが、老木は15mにも達する。
日当たりのよい場所なら、何処にでも真っ先に侵入するこのような木を、
先駆性樹木(パイオニアツリー)と呼ぶ。
成長が非常に速く、
雑草のようにたくましい。、
名の由来は、
カシワの葉と同じように、
古くは、食物を盛る器につかったからという。
樹皮の苦味物質ベルゲニンは
胃腸薬に用いる。
子どもたちが夏休みに入るや、梅雨明けとなり、連日当地方では、厳しい暑さが続いている。昨日(20日)の気温は、軒並み36度を超え、猛暑日となった。
コトちゃんの住む市など37.8℃と、今年の最高気温となり、2日続けて37℃を超えている。このままだと最高気温は40℃を超えてしまうのでは。一体、地球はどうなってしまうのでしょうねぇ。
日中の猛暑のなか、まだ、日の出前後の早朝は、かすかに凌ぎ易い。わずかばかりの冷気がある。私の散歩道は、眠りの中にある造成された新興住宅街。シャッターの雨戸を閉め切っている家が多い。
その道端や、空き地の荒地に、アカメガシワは芽吹き、花咲き、実をつけ、あるものは、3~4mほどの樹木になって茂っている。(いちどきに芽から実まで観察できる)
また、高齢者の住む家の庭などにも、手入れされないまま伸び放題の庭木のあいだに、必ずと言っていいほどアカメガシワが生えている。老いて行きつつある町内のあちこちで、そんな庭に遭遇する。
一方では、山をまるごと潰して、造成し、新興の建売住宅街が出現し、若い家族が転居してきて住む。他方では、老い行く荒れるに任せた家々がある。このちぐはぐな街のありよう。今の日本の家族のありようの象徴でもある。
そして、それは、又、行き当たりばったりの自然開発の象徴でもある。
そんなちぐはぐな破壊され続ける里山のわずかに残された林のなかのあちこちに、涼しげに白い花を咲かせているリョウブ(令法)。
壊された林に、たくましく芽吹いて、自生している。
リョウブが、天災時や戦時の食料を補填するするための救荒植物として、奨励されていた時代があったと知って、何か思い複雑である。やはり、どんな条件下でも、たくましく生きる植物であるのだと改めて納得。
次回は、踏みつけられても、たくましく芽を出して、猛暑の道端で花咲かせているオオバコについてアップする予定。