空飛ぶ亀
昨日プライベートレッスンをした方。この人の声は暗い。そして態度、雰囲気がごく自然に周りを不愉快にさせる「なにか」を持ってしまってる。モゴモゴしていてくぐもったこの感じをいかにすっきりと、そして明るい感じにするか?そんなレッスンをしていて先日の音痴を治している女性を思い出させるものがありました。そしてそれが、ダメダメC君が光り輝き始めた事にも繋がっている点なのですがーーーーーーーーーーーーー無理矢理にでも明るい声を出させる、そうして感想は?と聞くと「疲れます」と言う。先日の音痴の女性も感想に「疲れる」と言ってた。なぜ疲れるか?それは必要なエネルギーを必要な量使わないと言う「くせ」が染み付いている,と言える。本人は一生懸命のつもりでも、こちらからすれば全然足りていない。音程を合わせる集中力、明るい声を出すエネルギー、それらが足りていないから出来ない、しかし本人は足りていないとは思わないどころか「これで普通」と思ってしまっている。楽器が出来ない人は何故出来ないかと言えばたいがい、練習量が足りない。それを自分の練習不足とは思わず「才能がある、ない」だの言い出した時それを言い訳と言う。こういう人たちは、出来る事ばかりやってやらなきゃいけないことは、どんなことしてでもやらなくて良い理由、を作り出す。だいたいはそこに、「忙しい」「向いていない」より「相手に迷惑がかかる」という美しい、そして卑怯な内容を持ち出す。その方が、自分が悪くないと思えやすいから。こういうきれいごとを言う人を、私は無意識に神様と契約してる人、と呼ぶ。人に迷惑かけちゃいけないちゃんとしないとがんばらなきゃこういう台詞(考え方)で自分を苦しめ自らを追い込み、辛くなって逃げる。ではダメ人間だったC君(詳細はトラックバック参照)http://plaza.rakuten.co.jp/mucasi/diary/200710220002/はなぜ、ダメダメだった状態から光り輝き始めたか?それは悪魔の魔法を使ったから。別名プラスアルファのマジック。必要量、これにプラスアルファの努力をする事ではじめてプラスに転じる。ほとんどの人はイーブンの努力しかしない。意味が通じにくいが、例えば一万円札を一万円で買う事はしない、だって意味ないから。一万五百円 だったら一万円で買う。五百円得するから。いましている努力が、現状を上回るところまでいって初めて上向きに転じる。この上回る、ところまでだいがいの人はしない。こういう人たちは共通点がある。それは、自分を過大評価するくせ。ちょこっと努力しただけなのに自分は凄い努力した気になったり当たり前の事をしてるだけなのにまるですごい事をしてように思いやすい、というか思いたい。物事が上手く回らずもしくは独りよがりで空回りする人ほど「わたしだって一生懸命やっているのよ!!」とかキレる。良い結果が出ていない以上、足りないんだよ。なにかが、どれくらいかわからないけどとにかく、足りていないんだよ。この時、二つのタイプがあるけれど何事も続かない、というのはまだ良い方。それより悪いのは。ぐずでのろま、つまり何事も遅い人は厳しい。これが私のペース!なんて、そんなの関係ねー。それで今上手くいっているのなら、それは結構。しかし今上手くいってないなら、まず、遅い。ぐずでのろまは、頭の回転が遅い。だから行動も遅い。遅いから、余裕が無くて焦りやすく緊張しやすい。運動神経が良くない、というのは脳科学でいえば脳内の運動連合野に関わること、なのだけど実際は、情報処理速度が遅い、つまり信号伝達のスピードが悪い方が関係している。同じ「リズムが良くない」という人でもすぐ改善される人とそうでない人は、このニューロン伝達速度が関係する。以前名古屋で指導していたある女性、この人は身体の動きがまるでロボットのようだったがトレーニングするうち、みるみる改善してその後、私と一緒にユニット作ってライブをするようになった。ライブハウスからテーマパークでもライブをし、新聞でも紹介されケーブルだがテレビでも紹介された。まったくリズムの「リの字」も分からんかった人でもそこまで出来るようになる。ではなぜこの彼女は出来たか?いわれた事はしっかり守ったから。私が必要な練習方法など伝えて、それらをしっかり守る、そういう根性は半端無くある人だった。ぐずでのろまはすぐ「出来ない理由」「やらない理由」を言うけれど出来るようになる人は、なんとかする、なんとか出来る方法を自分で考える。C君は一度ある日、レッスン予定日に休みの届けを出していたのに急な仕事で出勤にさせられそうになった。その時彼は上司に頼み込んで、「どうしてもこの日は休ませてください」といってレッスンに来た、そのくらいの気持ちと覚悟そして行動力があったからこそだめだめ から 光り輝き始めるようになった訳です。同じ、ぐずでのろまな ドン亀 でも翼が生えて空を飛べるようになる人がいる。その人たちは必ず、魔法を使っているのです。プラスアルファと言う、ほんとは誰でも使えるはずの、魔法を。