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【朝日のようにさわやかに】恩田陸 ビールについての冒頭から、天才トランペッターや心太へ話題は移り、最後は子供の頃に抱いていた謎の解明へと至る―。虚実の狭間を、流れる意識のごとく縦横に語る表題作他、ホラー、ミステリ、SF、ショートショート等々、恩田陸のあらゆる魅力がたっぷり詰まった、物語の万華鏡。 Cedieさんのレビューに触発されて、久しぶりに再読しました 恩田さんの本ってスピード感溢れてて、いつもすごい勢いで読んじゃうんだけど… 今回じっくり味わいながら読んでみたら、また新たな魅力を発見しました この作品には、14の短編が収められています どの物語も、背筋がゾクッと寒くなるようなお話ばかり。 nanaco的に、特に好みなのはこちら 水晶の夜、翡翠の朝 大好きな「麦の海に沈む果実」の番外編。 天使のような顔をした邪悪なヨハン君と、あのインパクトある美貌の校長が登場します。 ヨハン君ってやっぱり憎めないのよね~(笑)自分の魅力を知り尽くしているところが素敵。 深夜の食欲 こ…怖いねぇ。深夜静まり返ったホテル。キューブリック監督の「シャイニング」を彷彿とさせます。 「こんな時間に…?」と訝しく思いながらも、若いボーイがローストビーフを運ぶ。 あのボーイがその後、どうなったのか考えるのも恐ろしい。。。 淋しいお城 なんとなく、グリム童話的なブラックな物語。 "淋しい子供"をさらって"淋しいお城"に連れてくる全身緑色の"みどりおとこ"。 お城には決して入ってはいけない黒い扉があり、そこに入った子供達は…?! 卒業 恩田さんには珍しいスプラッタ・ホラー。たった12ページでこの怖さはどうだ!!(笑) 「卒業」という言葉の清々しいイメージが180度覆されちゃいました。 これは、是非長編で書いてほしいわ…。 個人的な好みで、ホラーばかり紹介してしまいましたが、 他にもミステリやSF等、様々なジャンルの作品がギュッと詰め込まれています 一つのジャンルの枠にとらわれない、まさに恩田ワールド全開の作品。 面白そう!と思ったら是非ポチを(笑)
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