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テーマ:ネイティブアメリカン(608)
カテゴリ:ラコタへの旅2010
広場の中央に立つコットンウッドの木の周りには、ダンサーの着ているものか赤い色が見える。会場全体にセージの香りが漂っている。
「とうとうやってきたんだ。。。。」 「本当に、サンダンスを見せていただくことができる。夢じゃなかった。。。。」 車を降り、パインリッジのパウワウ会場と同じように屋根のついたドーナツ場の場所に静かに入っていく。この日除けのことを“アーバー”と言うそうだ。 パウワウでは草地になっていた中央の部分は、ここではむき出しの土になっている。 そしてパウワウはお祭りで、サンダンスはラコタの宗教的なセレモニーだ。 チャーリーが、サポーターを取り仕切っている人と親しそうに話をしている。 緊張して待っていると、セージを焚いた缶を持った人がやってきたので、煙を頭や体にかける。 中央の聖なる木・コットンウッドの木と繋がっている人が5人、大地に座ったり、横になったりしている。上半身は裸で、腰に赤や青色の布を巻いている。 サンダンスの最後の日だから、身体は相当疲れきっているのだろうけれど、気持ちはきっと盛り上がっているのだろう。 チャーリーにセイジが1本手渡され、同様にセイジを持った人達とグランドの南の方に並んでいる。 ダンスグランドには4つの入り口があり、入り口の両側に立っている背の低い木には東が黄色、西が黒、南が白で、北が赤のリボンがつけられている。東の入り口は、決して横切ってはいけない。中央の聖なる木はもちろん、立っている木は皆、二股にわかれている。 サンダンサーは西の入り口から入って、時計回りに歩いていく。 中に入る時は、皆必ずクルリと回ってから入っていく。たくさんの羽飾りをつけた冠をかぶっている先頭の背の高い人が、きっとルッキング・ホースだ。なかなか威厳がある。 阿部珠理さんの本では、ローズバッドの人達は皆ぶよぶよと太っていると書かれていたし、ナバホでも太っている人が多かったけれど、ここグリーングラスではほとんどの人達が、元は狩猟民族なんだな~と思うような引き締まった体型をしている。 ルッキング・ホースも決して若くはないから、お腹は貫禄があるけれど、なかなか美しい。 ダンスに参加している男の人は皆、上半身裸だ。 サンダンサーから受け取ったパイプを持ってチャーリーが戻ってくると、ライターを持った人がやってきて、先端に詰めたタバコに火を点けてくれる。 隣の人から周ってきたパイプ、左手でタバコが詰めてある赤い石の少し上を下から支え、右手で柄の部分を持つように教えてくれた。 煙を口に含んで、空に向かって、ふ~と吹き上げ、パイプを隣の人に回す。 子供の場合は、その肩をパイプでトントンと叩いて、次の人にパイプを渡す。 太鼓と歌、そしてイーグル・ボーン・ホイッスルのピー、ピーという音だけが辺りに響いていた。 よかったら、クリックしてくださいね! ↓ ↓ Thanks!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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