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カテゴリ:『UTOPIA』
藤子不二雄先生たちが
プロになる前に描いた 貴重な書き下ろし作品が復刻いたしました!! ■ 『UTOPIA 最後の世界大戦』発売 画像は小学館の公式サイトで 掲載されているものです。 『世界漫画遺産』と、大々的にアピールしています。 手塚治虫先生による、出版の手助けがあり 1953年に一番最初の発刊に至りました。 F先生は1933年生まれですので だいたい二十歳の頃に出版されたことになります。 さかのぼること、なんと58年前の出来事になります!! ※ 合作ですが、当時A先生は新聞社に勤めていたため ほぼF先生が手掛けていると推測されます。 ■ 藤子不二雄ランド 『UTOPIA 最後の世界大戦』 ■ こちらはセル画です 『UTOPIA 最後の世界大戦』(以下『UTOPIA』)は 私が子供の頃、藤子不二雄ランドからも発売されました。 藤子不二雄ランドは全301巻ですが そのラスト301巻目を飾ったのが『UTOPIA』でした。 『UTOPIA』は、世紀末を描いた大掛かりなストーリーが 魅力ではありますが、特筆すべきは、何といっても 「プロになる前の藤子不二雄」先生が描いたところに 尽きるでしょう。手塚治虫先生に憧れて 「足塚不二雄」というペンネームを使っていたのも初々しいですね。 絵のタッチにも手塚色が表れています。 それもそのはずで、神様・手塚先生の絵を覚えようと マンガまるごと1冊写し書きして、マンガの勉強を されたほどですから。知る人ぞ知るエピソードです。 私も、ドラえもんで真似してみましたが・・・ 1ページが限界でした。漫画家って大変な仕事ですね・・・ この『UTOPIA』からは、生涯変わることのなかった F先生らしい作風が、はっきりとうかがえます。 世界大戦でありながらも、戦いをカッコよく描くのではなく 負けても、失っても、絶望しても、それでも 最後には光が差し、明るく希望を持たせるという展開は F先生の児童マンガに通じるものがあります。 ただ、今年めでたく発売したものの 来年、大全集からも発売されるので 正直いうと、10年くらい前に発売してほしかったですね・・・ さて『UTOPIA』が発売されたとき 藤子両先生は、どのようなお気持ちだったのでしょうか。 A先生の『まんが道』を読んでみましょう。 < 藤子不二雄ランド 『まんが道』 7巻 より> ■ A先生とF先生 二人の人生を描いた作品『まんが道』 メガネをかけた少年は満賀(まが)。 A先生ご自身がモデルです。 ■ まだ漫画家になる前のことです 小包みの差出人は、以前お世話になった 「鶴書房」という出版社からだった。 ■ 満賀は本を見て驚く ■ 本を片手に夜道を走る ■ いち早く 才野に知らせたかった 才野という少年は、F先生がモデルです。 近所に住んでいます。 ■ この本は 二人で描いた作品だった ■ 驚きを隠しきれない才野 ■ 涙を流しながら喜ぶ二人 私は、読んでいて満賀氏や才野氏と 同じくらい嬉しい気持ちになり、感動しました。 作者であるA先生の気持ちが、ありのままに 描かれているからです。A先生の 「本当に本当に嬉しい」という感情が 手に取るように伝わってくるのです。 まんが道は、名シーンのオンパレードです。 ■ 『UTOPIA』が読めます!! 最初の9ページが無料で読めます。 日記の冒頭で紹介した小学館公式サイトで インストールなどもなく、クリックするだけですぐ読めます。 紹介した「まんが道」は中央公論社の文庫や 藤子不二雄Aランド(藤子不二雄ランドの復刻版) などで読むことができます。 私は『UTOPIA』を読むたび、聞こえるはずのない オルゴールの音が、いつも聞こえてくるのです 【送料無料】UTOPIA最後の世界大戦 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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