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2003年05月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今朝時計代わりにテレビをつけたらブッシュさんが出てきて「イラクでの戦闘は終わった」と言っていたような気がする。つーのは頭が寝ていたし、ボリュームを抑えていたから声がほとんど耳に入っていなかったからで、具体的な内容はその後のニュースで知ったんですよね。イラク戦争の「終結宣言」らしいんだけど、正確には戦争はまだ終わっていないんだって。戦争の終結を宣言するとイラク人捕虜を釈放したり、いまだに捕えられていないフセインさんやその幹部たちを捕まえる理由がなくなったりするから、ってのがその理由だとか。つまり派手なドンパチは終わったけど、抵抗する者は敵兵と見做して射殺するってことなのかしら?戦争中なら裁判を経ずに勝手に処刑とかも出来ちゃいますからねぇ…

それにしてもイラクの治安は悪いらしい。バグダッドの博物館が略奪にあって、歴史的な史料とも言うべきものが破壊されたり盗まれたりしたんだけど、これらはイラク人がすべてやっていたかのような印象を受けていたんだけど、その後アメリカ人記者やアメリカ兵などが「略奪品」をアメリカなどに持ち込もうとしたのを押収されたってのを耳にしたりしている。ってことはアメリカ人が略奪をしたからそれを真似してイラク人が略奪しようとしたけど、何もなかったってこともありうるんですよね。まぁ、商店などから食料品とかを略奪したのは食うに困った人たちだと思いますが、金目のものはアメリカ人が盗んだとすると、彼らはイラクの人々を解放しに行ったんじゃなくて強盗しに行ったようなことになってしまいます。実際石油の利権は「盗んで」行くんだから強盗には違いないですね(爆)

バグダッド「解放」から半月あまり経ったけど、いまだに大量破壊兵器は見つかっていないそうだ。アメリカがイラクを攻撃したのは大量破壊兵器を保有しているからってのが第一の目的で、攻撃の直前に「フセイン政権打倒によるイラク国民の解放」ってのを取ってつけたように付け加えて、こちらのほうはサクッと達成したんですが、肝心の大量破壊兵器がまるきりないと言うことになると、これって非常にマズイことになりますよね?アフガニスタンの場合もアメリカの秘密情報で「9.11」の犯行が実証されたから攻め立てたんですけど、今回のイラクの場合でもアメリカの秘密情報が決め手になったのに、その秘密情報自体が「ウソ」だったのが発覚しており、もしかしたらアフガニスタンのときも「ウソ」で… ツー懸念が頭をもたげてきています。実際国連の査察を継続していても同じような結果をえられたかもしれないって気持ちがずっとあるからそう思うのかもしれないけど、戦争をしたいから理由をこじつけたような印象をぬぐえない。

フセインさんが政権維持のためにいろいろ恐怖政治みたいなことをしていたから、その弾圧に苦しんでいた人たちにとってはフセインさんがいなくなったのは嬉しいことだったと思います。けれども民族自立を目指していたクルドの人々にしてみれば、フセイン政権打倒で手を携え、多くの犠牲も払いながら戦ったのにトルコなどの圧力から民族自立の道を閉ざされたようなので嬉しさも中位なり、ってことかもしれません。クルド以外の人たちも異教徒であり、イスラム共通の敵であるイスラエルの後ろ盾でもあるアメリカに良い印象など持っていないだろう。しかも石油利権を奪うかもしれないっていう危機感もあるから余計に反発もあるみたいです。それが反米デモに繋がったりしているんですが、このデモに向かってアメリカ兵が発砲して子供を含む多数の死者がでているけど、「銃撃を受けたので応射しただけ」と反省の色がまるきりない。これでは反発がますます強まるってものでしょう。

あっしの大学のときのゼミのセンセのホムペにイラク関連のカキコがあるんですが、そこにラムズフェルド国防長官の「まったく新しい戦争」が引用されていました。ちょっと長くなりますが、その一部を以下に引用してみましょう。

「これは、個人、集団、宗教、国家にたいする戦争ではないのです。わが国の敵は、自由な人々が、自分の好む形で生きることを否定しようとするテロリスト組織と国家の地球規模のネットワークなのです。テロリズムのスポンサーとなる外国の政府に、軍事的な攻撃をかけるかもしれません。あるいはこうした国家が抑圧している人々に、同盟を求めることもあるでしょう。この戦争について語る語彙も、以前と同じではないのです。『敵の領土に侵入する』という言葉を使っても、サイバースペースで侵入することを意味することもあるのです。「終戦戦略」などというものもありません。わたしたちは最終的な期限のない持続的な闘いを進めることを検討しているのです。わたしたちの軍隊を展開するための固定した規則というものもないでしょう。特定の目標を達成するために、軍事力の行使が最善の方法であるかどうかを決めるガイドラインを定めることになるでしょう。」

ここで述べられている「自由な人々が自分の好む形で生きようとするのを否定する」存在を打倒するのが目標であって、そのためには手段を選ばないと言っているわけです。この「自由な人々」にはイスラムの人々は入らないかもしれません。とりわけパレスティナの人々などはそうなることでしょう。アフガニスタンやイラクの人々も入っていなかったみたいです。今後も「自由な人々」に加えられない人々が一方的に「悪」と決め付けられて死を賜ることになるのかもしれません。バグダッド解放直後にはシリアの人々がそうなりそうでしたが、今のところはまだ突き落とされてはいないようです。そもそも、アメリカこそが「自由な人々」を不幸に落としこめているのに、そういうことにはまるで気がついていません。というか、自分の無謬性を信じて疑わないからこそ、多くの無辜の民が「誤って」死んでしまっても何の痛痒も感じずに目標に向かって突き進めるのかもしれません。唯我独尊で他を圧倒する力を有している者はルールを無視することを躊躇わず、他人の生殺与奪の権をも預託されており、無謬性を疑わないがゆえに誰もが己のすることを賞賛してやまないはずだと信じきっているんでしょう。他人にとってはとんでもない迷惑だってのが理解できないんですから…

ゼミのセンセは「第一次世界内戦」だとしていますが、あっしには「ガリバーの気まぐれ」のように思われます。かつての「同盟者」をあっけなく葬り去るのを見ると、ひたすら身を縮めて唯々諾々としていないと「明日は我が身」にされかねないような厭ぁ~~な雰囲気があります。実際ガリバーに歯向かうのは一人では無理です。みんなで団結してガリバーの武装解除をしないと安心して眠れなくなりそうなんですが、ガリバーの腰巾着たる日本がそういうことを絶対にしそうもないから、やるせないような気分にもなります。日本って「虎の威を借る狐」に過ぎないんですかねぇ… ガリバーが気まぐれを起こしたら日本だってただではすまないはずなんですけどね…





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最終更新日  2003年05月02日 13時38分18秒
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