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2003年05月28日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
つーのはトマス・ハリスのレクター博士シリーズ(?)の第三弾で、映画にもなってますよね?その「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の三作を読みました。トマス・ハリスはこの他にはデビュー作の「ブラック・サンデー」しか書いていないらしいんですが、ついでってことでこの「ブラック・サンデー」も読んじゃいました(^^ゞ 映画を見た人もいると思うんで、内容については多少ネタバレしても…<おひおひ!!

「レッド・ドラゴン」はレクター博士の「デビュー作」です。
高名な精神科医でその患者たちを次々と殺していたレクター博士が逮捕されたのはFBIのウィル・グレアムの直感の賜物だったが、グレアムはレクター博士逮捕の際に負傷し、それがもとで今では引退していた。レクター博士は連続殺人犯だったが、精神鑑定の末精神病院の地下の奥深くに拘束されるに留まっていた。そんなある日、連続殺人事件が発生し、かつての同僚ジャック・クロフォードはグレアムに捜査への協力を依頼しにマイアミまでやってきたのだ。夫婦と子供三人を皆殺しにする事件が満月の晩ごとに起き、次の満月までに犯人を見つけないといけないのだ。グレアムは調査に着手するが決め手に欠け、ヒントを求めてレクター博士に面会した。それを「ナショナル・タトラー」紙がスクープし、犯人もまたレクター博士に接触を図る。レクター博士は「ナショナル・タトラー」紙を利用して犯人に連絡を取るが、グレアムたちはそれを犯人逮捕の手づるにしようとしたが、「ナショナル・タトラー」紙の記者がこれに介入し、グレアムたちは已む無く「ナショナル・タトラー」紙と手を組んで犯人を引っ掛ける作戦を立てる。しかし、犯人は「ナショナルタトラー」紙の記者を殺し、作戦を水泡に帰せさせる。グレアムたちは記者が殺されたことで批難の矢面に立たされ、新たな手がかりを求めて捜査を続けるのだが…

「羊たちの沈黙」はクラリス・スターリングの「デビュー作」です。
「レッド・ドラゴン」でグレアムを失ったクロフォードは新たな連続殺人事件…若い女性の生皮を剥いで捨てると言う犯人の「バッファロー・ビル」の精神状態を探るタメの資料作りのためにFBIアカデミーの訓練生であるクラリスをレクター博士のもとへ行かせた。これはたまたま手の空いている捜査官がいなかったためであるが、別の患者から精液を掛けられても毅然としているクラリスにレクター博士は事件のヒントを与える。そのヒントをもとに一つの死体を見つけ、更に新たな犠牲者の遺体からあるものを見つけ、そこから「バッファロー・ビル」へ迫ろうとしていた。そんな時、上院議員の娘が「バッファロー・ビル」に誘拐された。誘拐されてから殺されるまでの数日間の猶予のうちに助け出さねばならない。その鍵はどうやらレクター博士が握っているようだ。クラリスは懸命にレクター博士から情報を引き出そうとするが、精神病院長のチルトン博士がFBIをだし抜いて上院議員と直接交渉してレクター博士の身柄を移し、クラリスには情報が流れないようにしてしまう。訓練生の立場すら失うかもしれない立場に追い込まれつつもクラリスは「バッファロー・ビル」を追いかけることを止めなかったが…

「ハンニバル」は完結編と言ってもいいかもしれません。
「バッファロー・ビル」の事件から7年が経っていた。クラリスはFBI捜査官としては特殊な位置にいた。常に危険な現場で抜群の成果を挙げるのだが、それが報われることはなく、常日頃は地味な業務を強いられ、危険な場面になると引っ張り出される「便利屋」みたいにされていた。今回も麻薬密造業者の手入れに引っ張り出されたが、幼児を抱いた首魁の女にかつての教官が撃ち殺され、自らも頭部を撃たれながらもどうにかエイズ感染したその女を射殺し、その感染から幼児を救うために尽力したのにも関らず、「ナショナル・タトラー」紙は「死の天使。FBIの殺人機械」と一方的に決め付けて批難するのだった。モチロンFBI以外からの情報漏れが悲劇を生んだのであり、クラリスにはなんら非はないのだが、いわゆる政治的なやり取りのためにあわや失職寸前にまで追い込まれる。ところが、レクター博士の被害者の一人で復讐の炎を燃やすメイスン・ヴァージャーがクラリスを利用してレクター博士を捕獲するために、当面は処分保留になる。ヴァージャーはレクター博士によって犬に自分の肉を喰わせる羽目に遭わされ、レクター博士を生きたまま豚に喰わせようと画策しているのだ。「バッファロー・ビル」事件の際に行方不明になっているレクター博士を追い詰めるのはクラリスなのか、ヴァージャーなのか?

…って三作分だとあらすじも長くなりますね。しかも結末をぼやかすのは難しい(^^ゞ ま、それはそれとして… 

最初にちょいと触れたいのは名前の話。クラリス・スターリングってのを最初に眼にしたとき、「カリオストロの城」を思い浮かべた人も多いんじゃないかって思うんだけど、このクラリスってのは「明晰な光」って言う原義があるらしい。知性的でなおかつ不屈の精神でへこたれずに突き進むクラリスが追い求めるのは真実で、闇を照らす光のような存在なのかなって… 一方、姓のスターリングはソビエト・ロシアの指導者の名前を思い浮かべませんか?あちらはスターリンだけど、スターリングの最後の「グ」を強く発音しなければスターリンって聞こえそうでしょ?そういう意味で、「羊たちの沈黙」で「スターリングは…」ってあるとなんか違和感がありましたね。「クラリスは…」のほうが落ち着きがいい感じがしませんか?まぁ、捜査官として名前を呼ばれるときなどは「スターリング」で間違いないけど、そのほかは「クラリス」であって欲しかったなぁ…<変?

レクター博士のほうは名前の「ハンニバル」ってのが考えてみたら不気味ですよね。「ハンニバル」ってのは古代ローマの将軍の名前で、勇猛果敢ってイメージがありますが、「羊たちの沈黙」では「ハニバル」って表記されていたんですよね。レクター博士は「人喰いレクター」…「レクター・ザ・カニバル」とあだ名されているんですが、この「カニバル」…カニバリズムのことだと思うんだけど、韻が「ハニバル」と同じですよね?そうすると、生まれながらにして人喰いの業がつけられていたことに…?

あと、ウィル・グレアムはウィリアムのニックネームとしてウィルと呼ばれているんだけど、グレアムの奥さんの連れ子がウィリーと言うんですよね。ウィリーも多分ウィリアムのことですよね?(自信はないが)そういう場合、ウィルって言うよりビルって呼ぶんじゃないかなぁって… ロバートがボブでウィリアムはビルですよね?スゴイ細かいけど、なんか気になっちゃって…

内容的にはバックグラウンドで枝葉末節に近いことかもしれないけど、メディアに踊らされて事実関係に関わりなく捜査官が批難され、閑職に追い込まれるってのがあるんですけど、そんなにメディアも官憲もアホなのかなぁって思ってしまった。と言うより国民がそういうのに踊らされて捜査官を誹謗するって思われているとしたらもの凄く馬鹿にされてるってことですよね。いわゆる政治的決着ってのは事実はどうでもいいからスケープゴートを差し出して世論を沈静化するって感じで描かれているんですよね。こういうことは日常茶飯事だといわれても変だとは思わないけど、こういうことをやられている、こうすれば大人しくなると思われているとしたら噴飯物ってって気がしませんか?「これによらしむべし、知らしむべからず」って世界ですもの。それともアメリカならこういうのが当たり前なのかしら?だから、ブッシュさんの煽動に乗せられちゃうのかしら?ってことになると小泉さんや石原さんのパフォーマンスに踊らされてる我々も…(^^ゞ

あ、結局本論に入る前に長くなってしまった(^^ゞ
ホントは「ハンニバル」の第六部「長いスプーン」について触れようと思ったんだけど、もの凄くネタバレになるんですよね(^^ゞ ま、この次はクラリスとレクター博士の心情とかいろいろ触れようかなって…<いつ書くの?





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最終更新日  2003年05月28日 01時50分36秒
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