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2016.03.22
カテゴリ：◆映画・TV・華流・韓流・ショービズ
↓前回です♪
『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第十四段 ★☆★☆ 第十五段 石ころばかりのごろごろ転がった不毛の大地をいっとき進み、 大小の蜘蛛が手足を広げてへばり付いたような 茶色く乾いた草の地に出て さらにしばらく行くとようやくポツリポツリと 水気のある緑が見えてきて、 山道に入った。 始めはなだらかな道だったが 誰かにつけられないようにと獣道に入ると それ自体が目的でもあったが、険しくなった。 悪路の上に荷物もあり、弟子たちに少々疲れが見えてきた。 三蔵は彼等を心配して少し休みたいと言った。 弟子たちにしてみれば悠長に休んでいる場合ではなかったが 獣道に入ってからは馬を降りていた僧をいたわることを 優先して、それに自分たちも確かに疲れていたので 僧の提案を受け入れるしかなかった。 傾斜地ではあるがちょっとした広い場所を見つけて めいめいバラバラに木漏れ日の下に腰を下ろした。 誰も口をきかなかった。ほとほと疲れ果てていた。 悪くすると今夜は野宿だ。いや間違いなく野宿だ。 正体の分からぬ獣たちの警戒で発する声を聞きながら、 お互いの顔もみず無言で、水分と木の実や乾燥した粽などを 一心に口にほうばり、熱心に咀嚼した。 ふわりと悟空は舞い上がり独楽のように回りつつ、 背の高い木々を抜けて山頂のずっと上、 空高く昇ると、四方を見まわした。 すっきりと世界が見渡せた。 今の道をずうっと登り、 登り切ったならずうっとずっとずっと下った先に民家が見える。 旅は徒歩で、、、菩薩との約束だったので 觔斗雲での三蔵の移動は、まさかの時だけしかできない。 そんなことを考えていて、ふと宙空にいて 悟空は呼吸が楽なことに気がついた。 下界にもどりたくなかった。 ぶんぶん飛んでいて、時間を遣り過ごそうとした。 随分、高みまで登ると大きな月が、 まだ明るくなくてはならないはずの空に ゆっくりと登ってきた。日が落ちるのだ。 落日の陽光の強さに、悟空の黄金色の被毛が輝いていた。 それを下界で僧が この時間にもう星の輝きかと手を合わせ見上げていた。 悟空の方は焦りが生じ、急降下して皆の処へ戻ろうとした。 その時下界で、悲鳴が上がり山々にこだました。誰か分からない。 身体が緊張で痺れた。視野狭窄がおきて、 目をこすったところまでは覚えている。 どうやって、休憩した場所まで行ったのか、 行かなかったのかの記憶がまるで無かった。 警戒していたのに。あんなに警戒していたのに。 悟空は自分の気の緩みを呪った。 気づくと狂ったように走っている白馬を追っていた。 誰も乗っていない。誰もいない。 八戒も悟浄も、僧も。。誰も居ない。 白馬だけがひたすら疾走している。木々の間を縫うように。 驚異的な走りだった。 普通の馬なら、どこかで転んで脚を折るか、 木にぶつかって死んでいるだろう。 追いついた悟空は彼の背中にしがみついた。 どうしたんだ？ 興奮した馬は口から泡を飛ばしていた。 オシショウサマガサラワレタ なんだと！誰にだ！ オシショウサマハドコダ ドコダ 白馬は、壊れたからくり人形のように繰り返し 悟空の脳に伝えた。 ドコダ ドコダ まあ、大変。。でも 私は、これを続けることができるのでしょうか？ でも次のタイトルはもうできてる。。。 タイトルだけは    ↓次回です♪ 第十六段 最初からお読みになりたい方は↓ここから 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表 ↓最近のものをお読みになりたい方はここ♪ 第百三十九段～寵臣～★第百四十段～ケイレブ～ 第百四十一段～コーマ～★第百四十二段～エスコート～ 第百四十三段～理想郷～★第百四十四段～謀反～ 第百四十五段～大天使～★第百四十六段～孤独～ 第百四十七段～運～★第百四十八段～勅～ 白龍馬はニール・ホワイトの前世なんですよねー(しみじみ) 2016の二月にしゃおのファンになって 三月には15段を書いていたんだな やみくもな情熱のはけ口？(笑) へたっぴだ、あいかわらず  今朝、ランキング見ると、これがあって なんでかな。。 2017 12/10追記 『三蔵、妊娠したってよ』↓シリーズ(笑) 三蔵、妊娠したってよ 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第二段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第三段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第四段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第五段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第六段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第七段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第八段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第九段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第十段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第十一段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第十二段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第十三段 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第十四段  ウィリアム・フォン、馮紹峰、フォン・シャオフォン、ペン・シャオペン 以上全部同じ人（笑） お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2019.06.07 08:29:13
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