866646 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

aaa

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

カテゴリ

お気に入りブログ

カレンダー

日記/記事の投稿

2006/07/20
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
朝日新聞の本日(2006年7月20日)付社説が、自衛隊のイラク派遣への評価を行っています。
朝日新聞の主張は、
(1) 米兵の死者が2500人を越える中で、自衛隊員にただ一人の犠牲も出なかったことは喜びたい。
(2) 給水、医療支援、道路・学校の補修など、自衛隊の普段の訓練が役立った。
(3) 仏独が背を向ける中での自衛隊派遣は、靖国参拝により中韓との関係が悪化した日本にとって、日米蜜月状態を作ることに成功した小泉首相の頼みの綱だった。
(4) 自衛隊の海外での武力行使に道を開きかねない事態で、「非戦闘地域」やイラク特措法など、派遣に当たって無理があった。
(5) イラクからはなぜサマワだけに手厚い援助をするのかという声も出ている。より効率的な人道復興支援の方策があったのではないか?
(6) 報道規制のために、自衛隊の活動の模様を日本国内に伝えられなかったのは残念だ。
(7) 今回の派遣は無理の上に無理を重ねたもので前例とすべきではない。
というものです。
一見リベラルだが、内実は官僚社会主義を維持しようとする単なる小泉応援団という朝日新聞の姿勢がよくうかがえます。

(1)と(2)と(7)は言葉の上では、私も同感です。
私が今までに、仕事などでお会いした元自衛官という方は、どの方も、リベラルな方ばかりです。
イラクの自衛隊にただ一人の犠牲も出なかったのは、実は、平和愛好者ばかりの自衛隊員の努力によるものであって、むしろ、派遣命令を出した側の「何か起こってくれないか」という期待を裏切るものだったのではないか、と、私は意地悪く思ってしまうのです。
そして、小泉政権の狙いと誤算が明らかになってしまうので、自衛隊員が本当はどう感じているかと言うことを、大手マスコミは取材しようとしない。
私の耳に漏れ聞こえてくる、自衛隊員の声と、報道されている内容との間には大きな開きがあります。

(3)の日米蜜月状態というのは、小泉首相が大してファンでもないプレスリーの物真似をして見せた演出以上のものではない、ということを、朝日新聞は書きません。
これによって、BSE検査を真剣に行うことを米国が日本に約束したのか、沖縄の基地負担の軽減を日本に約束したのか、米国内でやればすむ軍用機の離発着訓練をなぜ人口密集地の日本で行う必要があるのか、日米は真に友好的だと言えるのか、どうして、朝日新聞は書かないのでしょうか?

(4)も、一見、小泉政権を批判しているように見えますが、要するに、現行の憲法9条は武力の海外派遣抑止に対して、全く無力であることを、朝日新聞は指摘しません。
その一方で、昨年、このことを指摘して、「イラクへの自衛隊派遣」ということができないように、日本の自衛権の限界はシーレーン防衛までだと明確に憲法9条に書き込むべきだと主張した民主党前原前代表を、自民党以上のタカ派だ、好戦主義者だと切り捨ててしまいました。
一見、海外での武力行使に反対しているように見えて、朝日新聞は、小泉政権の海外派兵の方針を力強く支援するように動いているのです。

(5)は、このブログを始めた頃に何度も書きましたが、自衛隊をイラクに派遣するのではなく、イラク人がイラク人自身の手で復興作業が行えるように、周辺国にイラク人を呼んできて、援助物資を供給しつつ、機械類の操作を教育したり、警察官や医療従事者、学校の先生のトレーニングを行えば済むことです。
しかし、こうした主張をしているマスコミは当時はありませんでしたね。
(6)は、報道していれば、自衛隊員がどれだけリベラルで平和的な人たちの集まりかということがバレてしまうからでしょう。
自衛隊員の中に、戦前の将校のような人がいたら、政権の期待通りの筋書きになっていたかも知れません。

この社説の中で、朝日新聞が、ロシアのサミットで小泉首相が語った、
「日本は平和国家として、外国で武力行使をしたことはない。イラクでも自衛隊の諸君は一発のピストルも撃たずに取り組むことができた」
という言葉を、持ち出しています。
いかにも、小泉-安倍ラインが平和の使者である、と、朝日新聞は言いたいようです。
ですが、それなら、どうして小泉首相は靖国神社に参拝して、合祀されているA級戦犯に深々と頭を下げてくるのか?
あの無謀な戦争に突入した開戦決定を下した責任者、日本を焦土と化し、天皇制維持さえ危機に陥れ、さらには、日本史上で唯一の被占領という事態まで招いた責任者に対して、小泉首相が頭を下げてくることに対して、朝日新聞の批判の目は向かないのです。

小泉政権誕生後のこの5年間で、'90年代にはリベラルな人が多かったネット社会に、国防右翼のような発言、あの戦争は自衛のための「聖戦」だった、南京大虐殺は無かった、従軍慰安婦はでっちあげだ、というような発言が目立つようになりました。
外国人参政権に反対しつつ、中国人、朝鮮人を罵倒する書き込みも見られるようになりました。
ちょっと大きな本屋さんに行くと、「軍事研究」とか「正論」とか「WILL」という雑誌を立ち読みしている若者の姿を多数見かけます。
これが、小泉首相の靖国参拝の成果でしょう。
朝日新聞は、こうしたことも指摘しない。

ニート・フリーター・派遣社員の再挑戦に手を貸しているかのような素振りの安倍晋三氏、私には、憲法9条を直して日本が海外侵略できるようにするから、仕事もしないでブラブラしているのなら軍隊に入りなさい、という方向に持っていこうとしているように見えます。
小泉首相の靖国参拝により、着実にタネはばらまかれているのに、それには目をつむり、ひたすら、小泉ヨイショ、安倍ヨイショを続ける朝日新聞、一見、リベラルを装っているだけに、たちが悪いと、私は思います。

朝日社説を読んでいると、日本には未来があるのだろうか?と思えてしまう。

----------------

コメント、トラック・バックはこちらへお願いします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006/07/20 09:53:06 AM



© Rakuten Group, Inc.
X