捨てられない男
昨日で今年の勤務が終わった。年賀状は投函し終えているので、年末年始の連休初日の今日は自室の大掃除をした。
前回の掃除からかなりの月日が経っていたのでかなり埃がたまっていた。
部屋は6畳でセミダブルベッドなので、掃除する床面積も少ない。しかも、2台のパソコン、スイッチングハブ、LANケーブル、テレビ、携帯機器の充電ケーブルなどなどがごっちゃり這い回っているので、掃除機のかけようがない。いつも埃っぽいのが気になってきてからようやくすべて取っ払って大掃除をする。だから、掃除をするとかなりさっぱり感がある。
パソコンやテレビはほぼ毎日使っているので、「生きている」感があるが、部屋の中で「死んでいる」部分がある。本棚である。
本を盛んに買ったのは軽躁の頃(2005、6年頃)で、IT関係や株式投資の関係の本をたくさん買った。しかし、その後うつ状態になって本は買わなくなった。今も軽うつ状態なのでほとんど本は買わない。
なので、本棚には相変わらず10年以上前の本が鎮座している。新しい本をどんどん買っていこうとはならないので、状態が変わらない。捨ててもいいがめんどくさいので置いてある。虚しく死んだ本棚が目の前にある。
片付けのノウハウ本も読んだが、健常かつ好奇心旺盛な人はどんどん新しいものを買うから使わなくなったものはどんどん捨てていかないといけないのだろうけれど、軽うつでほとんど死んでるような活動意欲がない人間は新しいものを買わないから、今あるものを捨てる必要がなく、新しいものを買った時にそれと同じぶんを捨ててスペースをつくればいいと結論づけた。捨てるのがめんどくさいというのもあるが。
基本的には捨てられない人間。捨てるのが苦手な人間なんだろうと思う。と同時に無駄なものは一切買わない人間である。雑貨屋などに行くことはない。東急ハンズなどに行って何となく何か買ってしまうということもない。結婚していた頃はなんでこいつ(嫁さん)は無駄な買い物をしてくるんだろうと思った。女の人の特性かもしれないが。
しかし、本棚に10年以上前の本がなみなみと鎮座しているのは健全ではないと思う。内容的にもう一度読み返してみたいという程のものでもない。株式投資の本に至っては、投資に失敗しているので負の遺産である。
出来れば本棚を新陳代謝して生き返らせたい。しかし、現状の軽うつでは新たになにがしかの分野に好奇心を見いだし、本を買い揃えるようになるのはないと思われる。
本棚の時間は10年前から止まったままだ。