4974314 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005/06/01
XML
カテゴリ:音楽
 大阪ミナミのロック専門のレコード店に、1枚の生写真が張ってあった。あるロック・スターが来店時に、笑顔で微笑んでいた。あの伝説のバンド「レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」のリード・ギタリスト、ジミー・ペイジだった。

 外国人アーティストのライブは数多く観てきたと自認している僕だが、今でも全盛期の生の演奏が聴けなかったことを、今でも一番後悔しているのは、このレッド・ツェッペリンだ(写真左)。解散してもう20年以上、それでも今なおロックファンの人気は衰えない。Led Zeppelin

 1968年のデビュー。ジミー・ペイジ(ギター)、ロバート・プラント(ボーカル)、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース&キーボード)、ジョン・ボンナム(ドラムス)の4人が、ハード・ロックの頂点を極めたバンド。「グッドタイムス・バッドタイムス」「胸いっぱいの愛を」「ハートブレイカー」「天国への階段」など素晴らしい曲を数多く発表した。

 メンバーの1人、ドラムスのボンナムが、活動停止直後の1880年9月に事故死(死因は急性アルコール中毒とも薬物中毒とも?)したため、4人でのツェッペリンはもう、観たくても、永遠に観ることはできない。残る3人のメンバーは、平均年齢58歳となった今も、それぞれ音楽活動を続けているが、公の場で3人で演奏することはほとんどない。

 70年代、僕もコンサートを観る機会はいくらでもあった。大阪にも、彼らは何度もやって来た。初来日の際、ホールの終演時間を無視して延々と弾き続けた、あの伝説の「大阪・フェスティバルホール公演」だって、観ることは可能だったのに…、その機会を逸してしまった(写真右=ツェッペリンのアルバムは数あれど、僕が一番完成度が高いと思うのはこのセカンド)。Led Zeppelin2

 僕は、この日記でも何度も書いてきているように、アコースティック・ギターバンドをやっていた。だから、エレクトリックというよりも、生ギターの音志向だった。だから当初は、ハードなエレキ・ギターをフィーチャーしたツェッペリンに、のめり込むことはなかった(コピーしようにも、僕らには無理だったし、音楽の方向性も違っていると思ったから…)。

 しかし、彼らの2枚目のアルバム「Led Zeppelin2」(69年)の完成度の高さ(飛び抜けた曲もあるが、駄作が1曲もない)を知って、僕は驚愕した。順序は逆になったが、その後デビュー・アルバム「Led Zeppelin」を聴いた時も、A面2曲目のアコースティック・ナンバー、「Babe, I'm Gonna Leaving You」の素晴らしさに言葉を失った。

 アコースティック・ギターの表現の可能性を、ここまで広げられるとは…。ペイジの奏法の凄さには、ただ、ただ脱帽するしかなかった。僕らは早速、この「Babe, I'm Gonna…」をレパートリーに取り入れた。その後71年にリリースされた「Led Zeppelin 4」は、あのロックの歴史に必ずや残る名曲「天国への階段(Stairway To Heaven)」を収めた素晴らしいアルバム。これを聴いてますます、ツェッペリンの素晴らしさに魅入られた。Led Zeppelin4

 その後、数々のアルバムを発表し、バンドとしては80年まで活動するが、僕は、やはり2~4枚目のアルバムを発表した頃が彼らにとって、音楽的には頂点だったような気がする(写真左=アルバム「Led Zeppelin4」。ジャケットにはバンド名がまったく記されておらず、当時話題になった)。

 ジョン・ボンナム亡き後も、ツェッペリンの3人は何度か一緒にステージに立った。ジミーとロバートは、2人だけのユニットで活動を続け、7年ほど前には2人で来日公演をした。

 しかし、その2人でのプロジェクトは、中近東の音楽に興味を持ったジミーの影響を色濃く受けた音づくりで、昔のツェッペリン的な音楽を期待したファンの気持ちは、果たしてどうだったか…。ステージではもちろんツェッペリン時代の曲も少し演奏したのだけれど、少なくとも僕には期待外れだった。

 ジミーとロバート、ジョン・ポールの3人がステージで集まるのは、最近では何か大きなイベントの時だけ。でも、「僕らは決して一緒に演奏するのが嫌な訳ではない」とジミーやロバートは語る。ならば、墓場で眠るボンナムは無理にしても、残る3人でのツェッペリン再結成を僕は心から待ち望む。できれば、もう一度3人で日本へやって来てほしい。ツェッペリンと、あとキャロル・キングを生で見たら、外国人アーティストに関しては、僕はもう思い残すことはない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021/06/12 11:21:04 AM
コメント(6) | コメントを書く


PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。

▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。

▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Archives

Freepage List

Favorite Blog

「続^4・オムライス」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.