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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/10/01
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 ヨーロッパは2度目。前回はパリとロンドン。イタリアは初めて訪問だった。もともとダ・ヴィンチとイタリア料理が好きだった僕は、10年くらい前から、いつかイタリアへと願ってきた。そして、その夢がようやく…。

 ◆フランクフルトで早速
 行きはフランクフルトまで、日航機でまず約11時間。そこで、ルフトハンザ航空のフィレンツェ行きへ乗り換え。ドイツビール前回のヨーロッパと違って、EU統合の後は、イタリアへの入国手続きも経由地のフランクフルトできるというのが有り難い。おかげでフィレンツェでは飛行機を降りて荷物を受け取るだけでOKという。

 乗り換え便の出発までは、3時間ほどの待ち時間がある。これは有効に使わねばと、早速、空港内にあるビア・パブ「Goethe Bar(ゲーテ・バー)」で、ドイツ・ビールを味わう。銘柄は「Licher Pils」(写真左の右側)と「Paulaner Hefeweizen」(写真左の左側)という、日本では珍しい銘柄。前者は軽いタイプで、後者はコクのあるアルト・タイプぽいが、ともに美味しく、1杯の予定がもう1杯おかわり!フィレンツェの街並み

 ◆いざフィレンツェへ
 フランクフルトからフレンツェまでは、約2時間の旅程。100人乗りくらいの小さなジェット機の機内は狭いうえに、満員。機内のアナウンスは、イタリア行き便なのに、なぜかドイツ語と英語だけ。「イタリア人乗客には不親切だなぁ」と思いつつ、この頃になると日本時間だと日付も変わっているので、睡魔に負けてひと眠り。

 フィレンツェに着いたら、旅行会社(阪神航空)の現地係員の女性(日本人)が迎えに来てくれた。僕らが申し込んだ旅行は、フィレンツェ~アッシジ~ローマ5泊7日というツアーだが、空港~ホテルの送迎とホテル(朝食付き、フィレンツェ3泊、ローマ2泊)が含まれているだけで、後はほぼ自由行動(写真右=フィレンェの街並み。赤い屋根瓦が特徴だ)。ヴェッキオ宮

 唯一、フィレンツェ~アッシジ~ローマ間の約7時間ほどの移動だけが、指定のバス(JALユーロ・エキスプレス)に乗り、指定のリストランテ(アッシジ)でランチを食べるという内容(写真左=かつてのフィレンツェ共和国政庁であったヴェッキオ宮。高さ94mの塔は町のシンボル)。

 僕らは海外に行くときは必ず、ホテルだけが付いていて、現地自由行動のツアーを申し込む。その方が、自分たちの行動が拘束されないで済むし、若干のハプニングはあっても時間を有効に使えて、好きなところが観光できて、美味しい料理も食べられることが多い。ウフィッツィ美術館

 さて、初日は長時間フライトの後、ホテル到着は夜10時過ぎ。さすがの僕らも疲れてぐったり。ホテルの部屋でイタリアの地ビールを飲んで、翌朝に備えて早めにおやすみなさい。

 ◆なにわともあれウフィッツィ
 翌日まず、フィレンツェと言えば、世界中の観光客が必ず訪れる「ウフィッツイ美術館」(写真右)へ。ガイドブックには「2~3時間待ちの行列は当たり前」と書いてある。行列にそんなに時間を使いたくないと、とにかく7時に朝食を食べた後、すぐウフィッツイをめざす。ミケランジェロ作のダビテ像幸い泊まったホテル・バレストリは、ウフィッツイまで歩いて2~3分という絶好のロケーション。これはラッキーだった。

 ウフィッツィ美術館は、ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェリら、ルネサンスの巨匠のコレクションで有名。7時20分頃から並んだおかげで、幸い1時間弱で入館(開館は8時15分~)でき、素晴らしい絵画や彫刻を堪能できた。

 ウフィッツィの後は、当時フィレンツェを支配していたメディチ家の宮殿、「ヴェッキオ宮」を見学(この宮殿は映画「ハンニバル」にも確か登場してたっけ)。内部の調度品の素晴らしさに、ただただ驚くばかり(写真左=ヴェッキオ宮の前には、ミケランジェロ作のダビテ像が)。

 ◆テロ不安で警備は厳重
 ロンドンの同時テロ以降、ヨーロッパはどこもセキュリティ・チェックが厳重。フィレンツェの騎馬警官空港だけでなく、主な観光施設や広場のような場所では、警官の姿(なかには自動小銃!携帯の警官も)がやたらと目立つ(写真右=フィレンツェの広場には騎馬警官の姿も)。

 なかでもフランクフルト空港は今回の旅行で一番厳しく、僕は、靴に付いて金具のせいで靴を脱がされ、厳しくチェックされた。ウフィッツィ美術館やヴェッキオ宮も入り口では金属探知機をくぐらされ、手荷物の中身も調べられる。フィレンツェで見た祭

 ただ、金属探知機の感度にも空港によってはかなり違いがある。同じ金具の付いた靴で通り抜けても、ローマやロンドンでは「ピィー!」とは鳴らなかった(写真左=フィレンツェ観光中に何かの祭のパレードに遭遇!)。

 気軽に、楽しい旅行というのは、残念だけれど、もはや不可能な時代に僕らは生きているようだ(アメリカはもっと厳しいというから、この程度なら我慢の範囲内かもしれない)。市場の果物屋さん

 ◆トスカーナ料理を堪能
 フィレンツェでの晩ご飯は2日間とも、ガイドブックやインターネットで事前に調べていったトラットリアやリストランテへ行った。1日目は、ヴェッキオ宮そばの「Anita」という店。2日目はあのグッチ本店(フィレンツェにあります)のすぐそばにある「Marione」という店(写真右=中央市場の果物屋さん)。

 いずれの店も、昼間の観光の合間に、店を訪ねて主人に直接、夜の予約を入れた(もちろんイタリア語で! 特訓3カ月の成果が何とか生きた!)。2つとも大衆的なトラットリアという感じの店だが、とくに後者の方は、僕らが店に入った後は超満員になり、行列もできていたので、地元では人気の店らしい。トラットリア・アニタで

 ローマもそうだったが、イタリアはとにかく食費が安い! よほど高い店でなければ、ワインを1人3杯くらい飲んで、腹一杯食べても2人で、日本円で5000~7000円の範囲でおさまる。こんな嬉しい国はない。

 困るのは、(他のヨーロッパの国も同様だが)1人前の量がとんでもなく多いこと。パスタも1人前が、日本の2人分くらいの量がある。初日の「Anita」ではパスタを2種類頼んで、あと料理を2品頼んだら、さすがの僕らも食べきれず、少し残すはめになった(写真左=「Anita」で食べた料理。パスタが旨かった!)。グラッパいろいろ

 メニューは、手書きのイタリア語という店が多くて、Antipasto、Primo、Secondoの区別は分かっても、実に読みにくーい。果物や魚の名前や調理法に当たるイタリア語を知らないと、お手上げ。次回は、メニューももう少し読めるように頑張ろうっと。

 と言う訳で、どの店でも、とにかく「Che cosa mi consiglia?(おすすめ料理は何?)」と尋ねてから頼んだが、やはり日本人とみると、食べやすいトマトソース系の料理を勧めたがる傾向があるという印象。もっとも、お味の方は事前のリサーチがうまくいったのか、パスタも、肉・魚料理もとにかく素朴な味わいで美味しかった(写真右=酒屋さんではグラッパが充実。50種類近くも!)フィレンツェの街路

 ◆観光も買い物も歩いてOK
 フィレンツェは人口約45万人。雰囲気は日本だと京都っていう感じだが、街の規模で言えば金沢とか姫路くらいの街か。観光スポットの旧市街は端から端まで歩いても30分くらいで、徒歩で観光や買い物などが十分可能というのが嬉しい。

 ルネサンス時代の街並みや通りがとてもよく保存されていて、「街そのものが美術館」という印象。随所に点在する広場は、迷路のような細い街路で結ばれている(写真左)。一つ通りを曲がると、どこへ迷い込むか分からないような、このミステリアスな雰囲気が、僕はとても好きだ。

 日本人が大好きなショッピングも、さきほど触れたグッチの本店やフェラガモの本店(写真右=本店内にはフェラガモ博物館も併設。店員の愛想は悪い!)のほかにも、ヨーロッパの主要なブランドのショップが、フェラガモの本店市中心部の、そう広くないエリア(トルナフォーニ通り&ヴィーニャ・ヌオーヴォ通り周辺)に集まっているので、買い物にはとても便利。

 連れ合いも、本人が狙っている物に加え、娘や母に頼まれた物まで、お目当ての店をあちこち探し歩いたが、フィレンツェが丸々2日間あったうえ、効率的に回れたこともあって、本人曰く「フィレンツェで買い物の8割は出来た!」と満足そう。

 フィレンツェでの2日間で、僕らが他に訪れた場所は、花の聖母教会(ドゥオーモ)&ジョットの鐘楼(ヴェッキオ宮と並ぶもう一つのフィレンツェのシンボル)、ドゥオーモ附属美術館(ミケランジェロの「未完のピエタ」で有名)、ピッティ宮&附属のパラティーナ美術館(ラファエロの作品11点を所蔵!)、メディチ家礼拝堂(内部の装飾が圧巻!)等々。

 フィレンツェ観光を満喫した僕らは、3日目はバスで世界遺産にも認定された「中世そのものの街」アッシジへ→(「3日の日記」へ続く)。





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Last updated  2005/10/02 10:17:22 AM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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