カテゴリ:酒
うらんかんろが最も馴染みにしているBARのうちの1軒、大阪キタのBar・Kでは毎年正月の1週間だけ、お店にあるモルトはすべて半額で飲めるという「大奉仕キャンペーン」をやってくれます。嬉しいですね。今年は18日~23日の1週間でした。
![]() で、早速お店に行って参りました。毎年この半額大奉仕には欠かさずお邪魔して、普段は飲めないような、ちょっといいモルトを味わい、至福の時間を過ごすことにしています。 今年は何からいただこうかなぁと悩んでいたところ、松葉マスターが「**さん、とりあえずこれ今年のおすすめです」と「Tomatin(トマーチン)1976年」の31年熟成(2007年ボトリング)=写真左=を僕の前に。 う~ん、さすがです。思いっきり熟成感が出て、芳香もしっかり漂っています。Tomatinはあまり人気のない、マイナーな銘柄ですが、最近は頑張っているようです。 2杯目は、やはり僕の好きなアイラ島のBowmore(ボウモア)で。とは言え、Bowmoreは相当呑み荒らしているので、最近はあまり驚くようなBowmoreには出合いません。 この夜出てきたマスターおすすめのBowmoreは、1994年蒸留の14年熟成で、2009年ボトリングの「ボトラーズ」もの(Berry Brothers社販売)です=写真右。90年代以降のBowmoreはオーナーであるS社の設備改善の成果もあって、80年代よりも大幅にクオリティが上がりました。 ![]() しかし、それでもBowmore黄金期の60年代~70年代前半のような味わいや香りはなかなか再現できません。だが、このBowmoreはなぜか、60年代~70年代前半のような、オレンジやパッション・フルーツのような柑橘系の香りが結構しっかり付いています。なぜだろうか?という僕の疑問に、マスターが解説してくれました。 「実はこのBowmoreは、Bowmore社の歴史に残る美酒、『Bicentenary』などを造るのに使った空き樽を再利用して熟成させたらしいのです。だから、そうした美酒の樽香や残留したエキスが結構残っているという訳です。こういうBowmoreは、90年代前半のものに時々見られるんです」。 もっとも90年代前半のボトリングと言っても、「当たりはずれがあるので、全部が全部そうじゃありませんが…」と言います。皆さんも、こうした蒸留年&熟成年数のBowmoreを見かけたら、ぜひ一度お試しあれ。 ![]() さて3杯目。シェリー樽系のモルトにしようかとも思ったのですが、この夜は松葉マスターのおすすめに最後まで従って、「Ardbeg(アードベグ)10年」のオフィシャルのオールド・ボトル(写真左)にしました。 1970年~80年代頃流通していたボトルでしょうか。この頃のアードベグはあまり味わったことがないので、Bowmoreとの対比という点でも興味深いです。 で、味わってみると、さすがにボディは少し枯れているような感もありましたが、Ardbeg独特のピート香や潮臭さがとてもよく出ていました。 という訳で今年もBar・Kの「モルト半額大奉仕」をたっぷり楽しませていただきました。松葉マスター毎年ほんとうに有難う! 来年もよろしくねー! 【Bar・K】大阪市北区曽根崎新地1丁目3-3 好陽ビルB1F 電話06-6343-1167 午後6時~午前1時 日祝休 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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