4977512 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2011/05/23
XML
カテゴリ:カクテルブック
265.ホットアップルトッデー

 ウオターグラスに角砂糖一個と熱湯を入れ之に、ブランデー三オンス、アップルジュース一個分を加え、よく攪き混ぜたる後、更に熱湯を満たし、ナツメキの粉末を振る。

………………………………………………………………………………………………………
266.ポリムカレザー【注181】
 
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に
 ブランデー   二オンス       ミルク  一合
 ガムシロップ  テースプーン一杯   玉子   半個分
 を加えバースプーンにて混ぜたる後、ポンチグラスに漉してすすめる。

【注181】「ポリムカレサー」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。英語表記の綴りも不明(何か情報をお持ちの方はご教示ください)。

………………………………………………………………………………………………………
267.ポートワインネガス

 ウオターグラスに、ポートワイン一オンスと角砂糖一個を入れ、熱湯を満たし、之にナツメキの粉末を振ってすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
268.ポンチアラメロン

 大ジョキ【注182】
 オレンジジュース   二個分    レモンジュース  二個分
 オレンジビタ  スプーン二杯    砂糖   百匁【注183】
 ブランデー   二オンス      ミルク  一合
 ガムシロップ  テースプーン一杯  玉子   半個分
 を入れ、よく攪き混ぜたる後、ラム一本、シャンペン一本を加え、シャンペングラスに注いですすめる。

【注182】ここで言う「大ジョキ」は、ビールの大ジョッキ程度の大きさではなく、上記のレシピの分量を考えると、相当大きな容器でなければならない。

【注183】一匁(もんめ)は3.75g。従って百匁は375g

………………………………………………………………………………………………………
269.ボッソムカレサー【注184】

 コクテールセーカに約半分の砕き氷を入れ之に
 マデイラ   一オンス    ブランデー   一オンス
 キュラソー  一オンス    グレナデン   一オンス
 玉子の黄味  一個分
 を入れ、よくセークしたる後、ワイングラスに注いですすめる。

【注184】「ボッソムカレサー(ボザム・カレッサー=Bosom Caresser)」は、ハリー・マッケルホーンの本やサヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つ。「ブザム・カレッサー」(より原音に近い)と表記する文献もある。前田氏のレシピはマッケルホーンのとほぼ同じ。
 サヴォイではマディラ(ワイン)は使わず、ブランデー3分の2、キュラソー3分の1、グレナディンシロップ1tsp、卵黄1個分という少し異なったレシピとなっている。ちなみに、カクテル名は直訳すれば「胸(Bosom)を愛撫する人(Caresser)」で、転じて「ひそやかな抱擁」という意味だとか。

………………………………………………………………………………………………………
270.トムアンドゼリー【注185】

 ウオターグラスに角砂糖一個と熱いミルクを入れ之に、ラム二分の一オンス、ブランデー二分の一オンスを加え、バースプーンにて攪き混ぜたる後、ナツメキの粉末を振ってすすめる。

【注185】「トムアンドゼリー(トム&ジェリー)」は、ジェリー・トーマスが1850年代に考案した最初期の代表的カクテルだが、そのレシピは、ジャマイカ・ラム+シナモン+クローブ+オールスパイス+砂糖+玉子+熱湯(または牛乳)で、前田氏のレシピはかなり簡略化した内容である。

………………………………………………………………………………………………………
271.チェリーブランデー

 四、五升入りの壺に
 チェリー・ジュース  一貫二百匁(約4.5キロ相当)
 ブランデー      二升五合(約4.5リットル相当)
 砂糖         二百五十匁(約940グラム相当)
 を入れて攪き混ぜ、約五十日間密閉したる後、濾紙にて漉して用ゆべし。

………………………………………………………………………………………………………
272.カフエーパフエー

 調合グラスに二、三塊の氷を入れ之に、濃きコーヒー二オンス、ミルク二オンス、砂糖テースプーン一杯を加え、バースプーンにて攪き混ぜたる後、コーヒーカップに注ぐ。

………………………………………………………………………………………………………
273.タムオーシャンター【注186】

 スタウトビール二合の中に、ブランデー二オンス、砂糖テースプーン一杯を入れ、之を燗(かん)してワイングラスに注ぎ、ナツメキの粉末を振ってすすめる。

【186】「タムオーシャンター」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。名前の由来や英語表記の綴りも不明(何か情報をお持ちの方はご教示ください)

……………………………………………………………………………………………………
274.ナイトカップ【注187】

 コクテールセーカに二、三塊の氷を入れ之に
 ブランデー   一オンス   キュラソー  一オンス
 アニセット   一オンス   玉子の黄味  一個分
 を入れ、よくセークしたる後、ワイングラスに注いですすめる。

【注187】「ナイトカップ(ナイトキャップ=Night Cap)」は、ハリー・マッケルホーンの本やサヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つ。前田氏のレシピは両著にほぼ同じである。「アニセット」は「アニゼット(アニス酒)」のこと。

………………………………………………………………………………………………………
275.グレープジュースハイボール

 ウオターグラスに砕き氷半分を入れ、之に二オンスのグレープジュースを加え、平野水を満たしてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
276.フレザー【注188】

 調合グラスに二、三塊の氷を入れ之に
 ブランデー  一オンス  エイロー・シャートリユーズ 半オンス
 マラスチノー 半オンス  アブサン 五、六滴
 砂糖     スプーン半杯   玉子  一個
 を加え、バースプーンにてよく攪き混ぜたる後、ウオターグラスに漉してすすめる。

【注188】「フレザー」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。

………………………………………………………………………………………………………
277.フレンチカフエローヤル

 ウオターグラスに、ホットブラックコーヒー四オンスとブランデー一オンスを注いですすめる。

………………………………………………………………………………………………………
278.プレンタスター【注189】

 ポンチグラスに約半分の砕き氷を入れ之に
 アブサン 三分の二オンス  伊太利ベルモット 二分の一オンス
 ガムシロップ  二振り   ウイスキー    少量
 を加え、バースプーンにて攪き混ぜたる後、之に平野水を満たしてすすめる。

【注189】「プレンタスター」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。

………………………………………………………………………………………………………
279.マグノリア

 コクテルセーカに約半分の砕き氷を入れ之に
 ブランデー 二オンス  キュラソー ティースプーン一杯
 シュガーシロップ ティースプーン一杯  玉子の黄身 一個
 を加え、よくセーク(撹拌)したる後、ウオーターグラスに注ぎ、之に冷たいシャンペンを満たしてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
280.マンハッタンフレザー

 コクテルセーカに約半分の砕き氷を入れ之に
 アブサン 二オンス  伊太利ベルモット 一オンス
 玉子の白身 一個
 を加え、よくセーク(撹拌)したる後、ウオーターグラスに注ぎ、之に平野水の少量を加へてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
281.ブラックアップ【注190】

 コクテールセーカに約半分の砕き氷を入れ之に
 ブランデー     四オンス   ライムジュース 三振り
 アンゴスチュラビタ 二振り    玉子      一個
 を加え、よくセークしたる後、ウオターグラスに注ぎ、之に平野水を満たし、要すれば少量の砂糖を加えてすすめる。

【注190】「ブラックアップ」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。

………………………………………………………………………………………………………
282.ブルミルク

 コクテールセーカに二、三塊の氷を入れ之に、ブランデー三オンス、ミルク一合、砂糖のスプーン一杯を入れ、よくセークしたる後、ウオターグラスに注ぎ、之にナツメキと肉桂【注191】の粉末を振ってすすめる。

【注191】「肉桂」とは、香辛料のシナモン(Cinnamon)のこと。シナモンは8世紀前半には日本に輸入されるようになり、正倉院の宝物にも残されている。ただし、栽培用の樹木として入ってきたのは江戸時代の享保年間(1716~1735)と言われる。なお、生薬として用いられる場合は、「桂皮(ケイヒ)」と記す。

………………………………………………………………………………………………………
283.コーヒーフラック

 ウオターグラスに、冷たいコーヒー四オンスとブランデー一オンスを入れ、之に氷の一塊を加えてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
284.ブランデースカフ

 ウイスキーグラスに、ブランデー三分の一グラス、グリーンシャトリユーズ三分の一グラス、マラスキー三分の一グラスを静かに色の混じらぬ様に注いですすめる。

………………………………………………………………………………………………………
285.ブランデーソーダ

 ウオターグラスに二オンスのブランデーを入れ、之に冷たい平野水を満たしてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
286.ブランデージンジャエール

 ウオターグラスに二オンスのブランデー一オンスを入れ、之に冷たいジンジャエールを満たし、氷の小塊を入れてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
287.ブランデーシャンヘレル

 ポートワイングラスに、マラスキー四分の一グラス、オレンジキュラソー四分の一グラス、シャートリユーズ四分の一グラス、ブランデー四分の一グラスを、この順に静かに色の混じらぬ様に注いで、最後にアンゴスチュラビタの少量を加へてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
288.ブラックストライプ

 ウオターグラスに角砂糖一個とラム二オンスを入れ、之に熱湯を満たし、レモンの小片を入れてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
289.コモテーホット【注192】

 小鍋に砂糖少量を入れ之に
 クラレット   四オンス    キュラソー  一オンス
 シロップ    一オンス    玉子     一個
 を加え、よく攪き廻しつつ煮沸せば直ちにコーヒーカップに注ぎ、レモン皮の小片を入れてすすめる。

【注192】「コモテーホット」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。

………………………………………………………………………………………………………
290.コロンビアスキン(ホットウイスキー)

 ウオターグラスにウイスキー一オンス半とレモンの小片を入れ、之に熱湯を満たしてすすめる。

………………………………………………………………………………………………………
291.アーチビショップ【注193】

 ポンチグラスに約半分の砕き氷を入れ之に
 ポートワイン   二オンス    ジャマイカ・ラム 三振り
 レモンジュース  四分の一個分  砂糖       スプーン半杯
 を加え、バースプーンにてよく攪き混ぜ、之に平野水を満たしてすすめる。

【注193】「アーチビショップ」はジェリー・トーマスのカクテルブック(1862年刊)にも登場する最初期のカクテルの一つ。前田氏のレシピも、トーマスのものとほぼ同じだが、トーマスはホット・カクテルとしてつくっているのに対して、前田氏のはクール・ドリンクである。なお、欧米では、同名のジン・ベースのカクテルもあり、こちらのレシピはジン3分の2、グリーン・シャルトリューズ3分の1、ベネディクティン1tsp(ステア・スタイル)というもの。

 ※【復刻連載】「コクテール」は次回で完結します。




・こちらもクリックして見てねー!【人気ブログランキング】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022/04/08 10:37:59 AM
コメント(0) | コメントを書く


PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。

▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。

▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Archives

Freepage List

Favorite Blog

「続^3・ほうとう」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.