いいねえ。文句なしだよ。
スコアだけ見たらしょぼそうにも見えるが,内容は満点に近い。はっきり言って,ベイスターズとの格の差を存分に見せつけたといってよいだろう。そもそも,福井のまさにプレイボール直前のアクシデントで先発が薮田に差し替わった時点で,球場の空気はざわついていた。はっきり言って,薮田がコールされたときの球場の拍手は薄かった。しかし,禍福はあざなえる縄のごとし。本人は1イニングずつリリーフのつもりといっていたが,必ずしも本音ベースではないだろう。意地でも抑えてやる,日曜日のナゴヤドームで落ちてしまった信用と実績を取り返してやるという思いが強かったに違いないと,想像している。事実,あのときとは表情も目つきも全然違っていた。やればできるじゃないか。そう言いたくなったものである。ジャイアンツが敗れてマジックも10,いよいよカウントダウンに入った。こういう時期にいうのもなんだが,あるいはこういう時期だからこそというべきか,こういうミラクルボーイが出てくるというのは,正真正銘強い証拠である。これからメグウネコンビが薮田をどう使うのか分からないが,少なくとも福井と一時的に立場が差し替わることは容易に考えられることである。だからこそ日曜日のナゴヤドームでの起用の仕方は最低の悪手だったわけだが,まあ今はもう語らぬ。ただ,短期決戦でこういうことをやると命取りになりかねないことだけは付け加えておきたい。今日はもうこれでいい。こうなったら明日も取らなければならぬ。高校大学の後輩が根性のピッチングを見せたのだから,九里がそれ以上の根性を見せてくれるはずだ。ホームでベイスターズを圧倒しておくことは,十月戦線を戦うという意味では非常に重要なことである。とにかく勝ってしまえばすべてが終わる。BlogPeopleSIGMA People(告知)姉妹サイト「ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEX」もよろしくお願いします。