歌を聴いても心躍らないこの時節に。
あっとういうまに師走も最初の五日間が終わろうとしている。今年も営業日ベースではあと17日と思うと,怠惰な私もまあ頑張ろうと思う気にもなる。歳末に向けて何かと心躍る行事が続くからなおのことそうだ。ところで,昭和の終わりくらいの頃までは,歌謡界には年末にはテレビ局各局の主催する音楽賞をめぐる「賞レース」なるものがあり,その最終権威がTBSのレコ大であり,さらにNHK紅白歌合戦が権威を持って佇立していたのである。今はその名残は紅白歌合戦のしかるべき視聴率としてしか残っていないが,それでもなんとなく年末といえば歌に親しむ,歌を覚えるシーズンである。わたし的には。しかし,最近のミュージックシーンは,全然だめだ。そもそも昔のように誰もが知ってる曲というものがなくなっているのかもしれない。しかし,興醒めなのはプロダクションのごり押しだけで売れている自称歌手である。そういうのに限って人前では口バクでしか歌えないからなおさらだ。なので,このところ年末年始に歌を覚えてというのがなくなりつつある。その一方で昭和歌謡への傾斜の度合いを強めている。なんやかんやいって,私が子どもの頃くらいの昭和歌謡は最強であると思う。だからというわけではないが,少しだけ洋楽を聴くようになっている自分がいる。もともとエルヴィスとかビートルズはときどき聴いていたのだが,このところ時折聴いているのはカーペンターズとクィーンである。カーペンターズはも少しは聴いてたのだが,最近は"I Need To Be In Love"や"Close To You"をよく聴いている。カレンさんのヴォーカルが,耳に優しい。クィーンといえばまずは"We Will Rock You"なのであって,これはかつて小林幹英が出囃子として使っていた影響もあってもとよりライブラリに入れていたのだが,最近はなんといっても"Bohemian Rhapsody"である。美しいコーラスと,フレディのヴォーカルが,心に沁みるのである。あとは,私にとっての洋楽といえば,以前も書いたがなんといっても菅原洋一翁である。"La Bamba"もそうだが,一番はやっぱりタンゴの名曲"La Cumparsita"だろう。これはなんとかものにしたいのだが,なかなか難しい。洋楽というのは日本の歌と違って譜割りと音節が一致しないから,なかなか反射的に原語が出ないと難しいところがある。ましてスペイン語だから。もっとも,コロナ禍のおかげで,歌を歌う機会もない。昔は歌を覚えることイコール歌を歌うことの予備行為だったのだが,今はそれもなかなかかなわない。だから,何重にも心躍らないのかもしれないが。そろそろ末尾の告知も今日までとしよう。BlogPeopleSIGMA People(後記)弊ブログのオフ会兼忘年会,題して「歳末のバカ騒ぎ2021」について,興味のある方はこちら(PC・スマホ向け)またはこちら(上記で繋がらなかった方)まで。