ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

[LAW　REPORT] カテゴリの記事

全20件 (20件中 1-20件目)

1

• 

  間違うことはあるといえども。

  我が雑文でも，やっぱり間違うのは気持ちのいいものではない。誤字脱字変換ミスくらいならしょっちゅうだし別に恥ずかしくもないが（←いけません，要反省），勘違いとかで間違うのはやっぱり恥ずかしいものだ。まあ，こんなものはこっそり直したって構わないし，それでも誰も困らない。しかし，これがこと裁判，特に刑事裁判と言うことになると，ことは重大なのであって，結果どうしてそんなことが起こったのかとギリギリ検証されることになる。今朝の新聞やWEBニュースで出たとおり，東京地裁で法定刑が懲役刑は2年以下のわいせつ電磁的記録所持罪において懲役2年6月の判決を言い渡したという一件があった。しかもこれ，検察官が間違って求刑し弁護人も気付かず，裁判官がそのまま判決してしまったというお粗末である。もちろんなぜこんなことが起こったかは裁判所当局がこれから調査するのだろうし，かくいう私も報道された範囲でしか事実関係は分からないが，敢えてなぜこんなことが起こったかということを推測するに，以下の2点が考えられる。すなわち，そもそも法定刑をチェックしていなかった，あるいはしてはならない刑の加重をしてしまった，というところだろうか。前者はまあ私に言わせれば論外だが，ないとはいえない。ただ，法律の専門家が3人もスルーしたくらいだから，ちょっと考えづらかろう。問題は後者である。判決で言い渡す刑の範囲を決めるにあたって刑の加重が考慮されるのは，刑法56条の再犯加重及び刑法45条の併合罪加重である。これも前者は考えづらい。前科があるのを落とすならばまだしも，ありもしない前科を考慮することはまああり得まい。あり得るとしたら後者だろう。些か専門的な話になるが，お暇と興味ののある方はもう少しお付き合い願いたい。本件公訴事実がどうだったかはわからないが，あり得るのは店舗に然るべき数のDVDがあり，そのほか倉庫のような場所があってと客観的には所持罪が数罪成立するようにも見えるパターンである。しかし，わいせつ物（電磁的記録）販売目的所持罪においては，全部ひっくるめて一罪と解されるのである。これがもし数罪と解されるのならば刑法45条，47条により3年以下の懲役を科せるのだが，誤りなのである。でも，蓋しこれは裁判官が一番けしからぬと思う。きっと検察官が求刑してるからということで流れ作業でやっちゃったんだろうな。いや，ついていた書記官もしっかりしろよと思う。判決の点検をする際に法定刑を確認するのと罪数を確認するのはイロハのイであるはずなのだが，それを怠っていたのか，あるいは罪数論に興味がなかったのか。悲しい限りである。著名な民事裁判官である岡口基一判事は，その著書「裁判官は劣化しているのか」で裁判官という世界における智の継承がなされなくなっていることを憂いておられたが，ひょっとしたらこれは，かの社会の構造的欠陥になってきたのかもしれない。刑事ではないが，某地裁が短期間にあり得ないミスを連発して呆れたように報道された例もある。嗚呼，「法律専門職」の矜恃やいずこへ。明日からは本線に戻すつもり。BlogPeopleSIGMA People

  2021/02/10

  コメント(0)

• 

  たまにはまじめなことも書いてみるとするか。

  弊ブログは私が好きなことを書き散らかすものではあるが，もともとカープに特化するつもりはなかった。ただカープファンだからカープに一喜一憂するようになっただけのことである。今日はちょっと考えさせられることがあったので，ネタにしてみたい。今日のWEBニュースで，韓国が刑事訴訟の文書を電子化するという情報に接した。もちろん刑事訴訟というもの，さすがに被告人が公判廷に来てというところまでオンライン化するわけにはなかなか行かないだろうが，いうまでもなくそれを支えるのは令状から始まるたくさんの文書だ。民事訴訟のオンライン化は韓国は非常に進んでいるのだが，刑事は紙ベースだったところ，これを電子文書化するというもののようだ。これは，本当にうらやましい。翻って日本では，とにかく紙まみれだ。裁判手続のIT化という点では，超後進国なのである。悲しいかな，ファックスや電話会議が進化の象徴なのである。はっきり言って，民事裁判手続は大半は電子化できるだろう。訴状や証拠，調書や判決が紙ベースでなければならない理由はないし，そもそも裁判所に出頭する必要がそんなにありやとさえ思う。もちろん証人尋問や当事者尋問が必要な場合はあるが，大半の手続はオンラインでいいのではないか。刑事裁判手続だってそうだ。下手をすれば民事よりも膨大な紙が動くのだが，紙でなければならない必然性のあるものは，そうはないだろう。もちろん，日本においても裁判手続のIT化は進んでおり，現在は民事の争点整理をWEB会議で行えるようになったところであるが，やがてオンライン訴訟へと舵を切ることとなっているし，刑事でも令状請求手続のIT化がうちだされているところである。しかし，これがいつの話になるかは，まだ分からない。その足枷は，案外国民のほうにもある。必ずしも全面オンライン化をよしとしていない向きが一定数いるのである。その理由は，悲しいかな，「WEBが誰にでも使えるとは限らない」ということらしい。日本人は，そして優等生で育ってきた人ほど，こう言う筋論に非常に弱いが，違うだろうと思う。これについては，IT化と抵触しない方法で解決が模索されるべきだと思う。例えば，はっきり言って今の日本には喰えない弁護士がたくさんいて，弁護士会への会費が払えなくて資格返上している人もいるくらいだ。ならば，そういう弁護士の食い扶持として国選代理制度のようなものを考えればよいのではあるまいか。ほかに，元一法学徒としていろいろと個人的な見解はあるのだが，論点がはっきりしてからおいおい考えてみることとしたい。そもそも，裁判手続って関係者が一堂に会して雁首揃えないとできないものではないだろうという問題意識が私にはある。そうでなきゃいけないという向きがいるとすれば，その考えは否定されるべきである。蓋し，いまだに裁判を「お白州」感覚で捉えているものと思わずにはいられない。でもね，多いんだよね。遠山左衛門尉や大岡越前守を裁判の理想としている人。あれ，今だったら民事訴訟法や刑事訴訟法違反だからね。こういうことだって書けるというところ見せとかないと。BlogPeopleSIGMA People

  2021/01/26

  コメント(0)

• 

  「裁判員」候補者に突きつけられた重い宿題

  本当は今日はスルーして少しゆっくり考えてからと思ったのだが，やはり判決内容を聞くと，元法学徒の血が騒ぐのである。しかし，あまりにも重い意味を持つ判決になるのではないかと思い，あえて自分なりの見解を述べる。いうまでもなく，今日広島高裁で控訴審判決が言い渡された，被告人ホセ・マヌエル・トレス・ヤギ君の事件である。もちろん私も記録を読んだわけもなく裁判自体を傍聴していたわけではないから実体判断の当否については触れない。しかし，実は私も一方で「原判決破棄差戻し」を聞いたときは，てっきり量刑不当，しかも検察官の主張通りだと思った。しかし，判決理由を聞いて驚いた。現時点でどう報じられているかはニュース等を見ていないので分からないが，この判決。もし勝敗をあえて論じるならば検察官の負けなのである。おそらく広島高検では夜を徹して対応が検討されることだろう。以下，順を追って理由を説明する。第１のテーゼ。そもそも犯罪というのは，こいつ気にくわないからけしからんという理由で成立させてはいけないのであって，これは必ず法律で何が犯罪に当たるのかということを明示しなければいけないことになっている（たとえば人を殺すとか財物を窃取すると大麻を所持するとか）。知ったげに語りたければ「罪刑法定主義」などという言葉を使えばよい。第２のテーゼ。犯罪となるべき事実は，すべて証拠によって認定されなければならない。よく分からないけどこいつがやったと思うとか，神のお告げでこいつがやったと出たなどというのは当然アウトなのである。これも訳知りでいうなら「証拠裁判主義」といえばよい。第３のテーゼ。じゃあ証拠であればなんでもよいわけではない。典型的なのは拷問による自白なのだが，その証拠というのは，適法に収集されて，適法に取捨選択されて，適法に取り調べられた証拠でなければいけないのである。実は，今日の控訴審判決のキモはここなのである。ちなみに，ドラマの大岡越前や遠山金四郎のように，自ら現場に乗り込んで捜査をしたり，手下に屋敷に潜り込ませて尻尾を掴むなどということをしてはいけないのであって，現行刑事訴訟法ではいずれもアウトである。さて，今日の判決で突っ込まれたのは，被告人が罪となるべき行為（事案が事案だけに御遺族の気持ちを考慮して詳述はしない）をどこでやったかという点の認定である。実は公判前整理手続で弁護人と検察官が激しくやり合ったところのようなのであるが，結果として弁護人が取り調べるべきとして提示した証拠請求を却下するなどして，充分審理を尽くさなかった点に法令違反があるとして原判決が破られたのである。すなわち，前に挙げた点のうち「適法な取捨選択」を突かれたことになったのである。しかし，それにより審理をやり直すべきと指摘された点は，実は非常にシヴィアな問題なのである。決してたかが犯行場所ではないのだ。あえて例示のために極端な例を出すと，たとえば，殺人の被告事件に問われたとして，「平成20年1月1日から12月8日までのある日に，日本国内のある場所で，何某を銃砲，刀剣，薬物などにより，あるいはその他何らかの方法で殺害した」などという公訴事実を突きつけられたらどうだろうか。まあ誰がどう見ても公正な裁判とは言えまい。まさに現行刑事訴訟法の原則もその通りなのであって，被告人のどの行為が刑法上罪となるべき事実なのかということは，可能な限り特定しなければいけないことになっているのだ。これも知ったげにいいたければ「訴因の特定」などといえばよい。これは刑事裁判の初歩の初歩なのであって，特に検察官は任官したらまさに死ぬほど訓練させられるのである。と，ここまで書けば，これを読んで眠くならずにお付き合い願えた方にとっては，この控訴審判決の重大性がご理解いただけるだろう。「犯行場所の認定についての審理が不十分だ」といわれたと言うことは，まさに訴因の特定が出来てない，すなわちこんなもんで有罪にしてよかったのかということを突きつけられたわけなのだ。おそらく差戻審は東京高検や大阪高検あたりから精鋭部隊が応援に来ることも予想されるため，どういう審理経過をたどるかは分からないが，このままだと担当弁護人の大手柄になってしまう可能性もあるとだけ記しておく。さて。いうまでもなくこの事件は，裁判員制度が施行されればその対象事件になる。もしこの事件が裁判員が関与する裁判だったとして，彼らは本当にそういう点に真剣に向き合ってくれるだろうか。仮にその公判で，今回控訴審判決で指摘されたような論点が延々展開されたとしたら，おそらくそれに耐えられずにスルーしてしまうのではないかという危惧感がぬぐえないのである。私は，裁判員制度については，「元一法学徒としては」賛成できない。理由は多々あるのだが，やはりこの制度を導入するに当たって，犯罪とは何なのか，刑罰とは何なのか，人を裁くということがどれだけ峻厳なものであるのかというコンセンサスを抜きにして行われた点が最大の問題だと思う。はっきり言ってしまえば佐藤幸治という憲法学の泰斗ひとりの思いがむりやり制度化されただけなんじゃないかという疑問をいまだに持っている。まあそれはさておき，今回の判決は，まさに人を裁くということの重大さとその権力を行使すること自体に内在する厳しさを指摘したものと評価してよいと思われる。私も小さい娘を持つ身である。したがってこの事件は私個人の感情からすれば絶対に許せない。もしこの被告人が本当に犯人であるとするならば，死刑というものに対する評価は抜きにして，現行刑法上極刑として死刑がある以上それが選択されてもやむを得ないと思う。それが正義である。しかし，その正義の鏡の反対側には，「適正な手続で被告人を犯人とする証拠が見つからなければ，有罪にしてはいけない」とも書いてあるのである。まさにこの事件。裁きの女神が正義の鏡の表も裏も見せてくれている事案というべきだと思っている。悪そうな輩が悪人とは限らない。悪魔はときに善意の市民にさえ降臨し給うのである。BlogPeople↑ポチッと，クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。（後記）その１　今回の裁判官の構成は，おそらく国民の大多数が喝采したであろう光母子殺人事件の差戻審死刑判決を宣告したときと全く同じであることを付け加えておく。（したがって，特別な思考回路を持つ裁判官の独創的判決ではない。）その２　餅は餅屋なので，刑事手続の詳細については，やはり然るべき書物をお読みいただくほうがよいと思う。お勧めは以下のとおり。刑事訴訟法講義第2版刑事訴訟法補訂版

  2008/12/09

  コメント(20)

• 

  人を裁くということ：光母子殺人事件差戻控訴審判決

  判決については，すでにニュース等で報じられているとおりである。いわゆる「永山事件」判例を踏襲した形とはいえ，結果として原審を破棄差し戻しした先の最高裁判決は，重大な先例としての意味を持つこととなった。判決の内容については断片的に報道に接しているが，全文を読まない以上ミスリーディングになる可能性もあるので，あえて論評はしない。ただ，私個人の見解としては，当然の判決だと思う。憲法も刑事法も学問としてひととおり学んだつもりでいるが，それでも死刑を回避した山口地裁，差し戻し前の広島高裁の判決には疑問を持っていた。別に被告人である「彼」（実名で呼称するわけにはいかないためあえてこう呼ぶ）に特段の恨みがあるわけでもなく，報道で伝えられている以上のことは知りようもないが，それでも極刑を回避すべきではないと考えていたから。今は私もまた妻と娘を持つ身だから余計にそう思う。ただし，本件の報道のされ方については，最初から疑問を持っていた。何かいかにも面白そうな特ダネに飢えていた三流マスコミが，被害者である本村氏の熱い思いに乗じて，いかにも安物の勧善懲悪もののドラマに仕立て上げられたという思いが強い。よろしきブレーンを得たのだとは思うが，本村氏の姿は非常にまっとうな態度で，感銘を覚えている。私だったら絶対に最後まで感情が先走って，「彼」を笑えないほどの暴力的悪意をぶつけていたに違いない。本件の，特に差し戻し審係属後のプレスの扱いについては，言いたいことは山ほどあるが，生産的ではないのであまり言わない。結局，いかにもなにかとってつけたように言ってみたところで，本村氏を初めとした遺族対「彼」と弁護団という二局対立に当てはめて，勧善懲悪ものの安物の芝居を粗製濫造しただけではなかったのか。これでは，水戸黄門や遠山の金さんや大岡越前や暴れん坊将軍の世界から，思考回路が結局一歩も抜け出ていないことを示しただけである。弁護団の戦術は，いかにも古めかしいといわざるを得ない。特に，上告審で事実認定については身動きを取れないようにされているにもかかわらず，あえてそこから崩そうとしたのはいかにもまずい。その点は批判されても仕方がないと思う。まあ，主立った弁護士グループの性能があまり良くないことに起因するだろう。しかし，彼らは憲法において当然認められている被告人の権利を行使したに過ぎない。これに対して懲戒請求した奴は本当にバカだとしか言えないし，それをテレビで煽った奴こそ弁護士資格を剥奪されなければならぬと思う。この前提を理解できない者は，およそ刑事裁判について語る資格はない。当然ではあるが，裁判員制度が施行されたら，これに類する事件が万一発生したとしたら，とうぜんその対象になる。しかし，この現状をみる限り，本当に大丈夫かと思う。犯罪というものは，決して特別なものではない。犯罪は，決して一握りの悪い者によってのみ起こされるものではない。誰でも被害者になりうるのと同じように，誰でも犯罪者になる可能性があるのだ。いや，よほどのユートピアでなければ，社会経済として「財」の存在を前提とする限り，絶対に犯罪というものからは逃れられない。それと真剣に向き合うならば，声高に厳罰を適用するだけで犯罪の抑止力にも何にもならないということが，少しは理解できるだろう。「何のために，どのような刑罰を科すか」ということを真剣に考えない限り，人を裁くという峻厳な作業に関与することなんて無理だ。いわば本村氏と「彼」は，まさに身を張って世の中の人に教えてくれたのだ。本村氏を必要以上に賛美することは，畢竟本村氏に対する重大な冒涜である。「彼」を必要以上に貶めることは，畢竟自分に向かってつばを吐くことである。刑事裁判は国民の娯楽ではない。>BlogPeople↑ポチッと，クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。

  2008/04/22

  コメント(8)

• 

  彼は真剣に考えているだろうか

  光母子殺害事件の差戻審第１回公判が行われた今日の広島高裁。傍聴券を求めて九百数十名の野次馬傍聴希望者が集まったとのこと。まあ，事件の内容が内容だけに注目するのも分からないでもないが，君たちは見せ物と勘違いしていないか？そのほとんどは単に被告人の顔と名前が知りたかっただけのような気がする。被告人には全く同情しないが，単に娯楽と刺激を求めたいなら他所へ行けといいたくもなる。一方，この事件の弁護団。はっきり言って権力に楯突く恍惚で生きているようなメンバーばっかりで，頭の中身はお粗末な面々ばっかりだから，争い方もとってつけたような感じで，お粗末との印象がぬぐえない。曲がりなりにも，司法試験を合格したのならば，もう少しまともな主張を考えた方がいいと思う。死刑廃止という高邁な理想を語りたいならば，それ相応の理論武装をすべきだろう。弁護団の今回の主張は，裁判所ではこういって笑いものにされる。「司法修習生の理屈」この弁護団がどんな理屈をこねようとも，おそらく被告人質問で彼は馬脚を現すだろう。いくら切々と反省の情を語っても，検察官の精鋭にかかれば二言三言で吹っ飛ばされる。おそらく，今回もそうなると見ている。実は今の彼と私の間には，当然高い塀こそあるが，直線距離でいえば１キロ以内のところで，今同じ空を見上げている。もし思いが通じるならば，こういってやりたい。すべてを正直に話せ何もかも彼の心に反省の情はあるか・・・↑励みになりますので，押して帰っていただければ幸いです。

  2007/05/24

  コメント(0)

• 

  国民投票法案成立の日に思う

  今は亡き植木等氏は，今の国会の状況，いや憲法に対する議論の状況をすでに喝破されていたような気がする。バカにバカ足しゃバカばかり　バカからバカ引きゃうすらバカ頭の悪いお坊ちゃま君と取り巻きのバカ大将どもの薄気味の悪い笑いが思い出されて気分が悪い。こういう戯れ言でもとりあえずは言っておきたい気がする。それはさておき，いろいろ論評されているとおり，この法案の欠陥はやはり有効投票総数の過半数で決せられるということ。この点が一番怖い。もし，何を言っているのかさっぱり分からない暗号めいた改正案を出されたら・・・いや，もっと恐ろしいことがある。選挙は日曜日にやるとは限らないもし，平日に抜き打ち的に行われたら？財界はこぞって社員に禁足令を出すようなことぐらいは平気でするぞ。そのくらい頭の中は腐っているから。そうなると，組織票だけで決まってしまう。要するに・・・創価学会が日本を変える日が来るかもしれない今は，少しでもまっとうな議論がなされることを臨むのみ，でも，残念ながら日本の憲法学者は，説得的かつわかりやすく国民に提示する能力に欠けるといわざるを得ない。それは，最近の若い学者の憲法判例評釈を読んでも感じられる。はたして，「この国のかたち」はどうなることやら・・・あーあ。とりあえず，だまされないために。まずは初級編。「日本国憲法」まっとうに議論するためにもともと高校生向けに書かれているので，至極まっとうな内容がわかりやすく書かれています。ちょっと刺激のほしい方に。憲法は、政府に対する命令である。これほど憲法のあるべき姿を言い当てたフレーズもないと思います。中身は，おそらく読む人によって賛否は分かれうるところですが。最後に，マニア向け。国法学補訂改憲派のバカどもが軽々しく扱えるほど人権は甘くない，ということを思い知らされる渾身の力作。ごく一部の愚か者に惑わされないように・・・↑励みになりますので，押して帰っていただければ幸いです。

  2007/05/14

  コメント(0)

• 

  今日は憲法記念日

  施行60年の節目に当たる年ということもあり，また最近改憲カイケンとかまびすしいこともあって，いろいろ談話が出てますが，お笑い２席。首相、憲法改正に強い決意…施行きょう６０年で談話（読売新聞）・・・・・・中身がないですねぇ仮にも一国の総理大臣なんだから，もう少しましな談話を出しましょうよ。それとも，前任者の無能ボンクラ専制君主以来，知的レベルは退化の一途をたどっているのでしょうかついで，まだこんなことを言っている人もいます。＜憲法＞保守系議員ら、憲法改正に関する独自提言発表（毎日新聞）本当に，バカとしかいいようがないですねぇ・・・昭和30年代の超復古主義的改憲案の焼き直し，いやそれ以下のような代物を，堂々と「提言」といって憚らない厚顔無恥ぶりには頭が下がります。ここに名前を連ねている連中は，もう国政を任せる資格はありません。次の選挙で，全員落選させるのが当然でしょうこういう連中にだまされないために。「日本国憲法」まっとうに議論するために憲法は、政府に対する命令である。立憲主義と日本国憲法ごく一部の愚か者に惑わされないように・・・↑励みになりますので，押して帰っていただければ幸いです。

  2007/05/03

  コメント(0)

• 

  サクラ入り裁判員フォーラム

  やはりこのニュースは当ブログとしてもスルーパスはできないので・・・＜裁判員広報＞産経と千葉日報　金銭支払い「参加者」動員（毎日新聞）いかにも二流新聞社のやりそうなことなので，やった方にどうこう言う気はないが，一番ショックを受けたのは実は最高裁かもしれない。要するに，あれだけ広報に金をかけてそれに見合うだけの効果が得られていないと言うことだから。それはさておくとして，・・・逆説的に言えば，国民の司法参加を旗印にして，裁判員制度が魔法の杖のように吹聴する，何か言えば「一般市民の健全な良識」などとふんぞり返っている輩は，たいがいろくな人間じゃない。「人が人を裁く」ということの重み，苛烈さを全く理解していない人間が多すぎる。少なくとも，お前にはやる権利はない！（by大木こだま）といいたい人間のほうが，世の中には多いような気がする。でも一応宣伝。裁判員制度フォーラム開催日程広島では，来る2月17日，元RCCアナウンサーの世良洋子さんなどをパネリストとして行われます。中国新聞社がサクラを頼まなくてもよい程度のお申し込みを！裁判員制度の行方は・・・こちらもどうぞ。　楽天ブログ★アクセスランキング

  2007/01/31

  コメント(0)

• 

  小ネタ２題

  まずは元オリックスになってしまった前川君。オリックス投手の前川被告が保釈（日刊スポーツ）その後契約解除になったとかいうのはどうでもいいのであって，問題は「保釈された」ということ。つまり，身柄付きで，早い話が勾留されたまま起訴されたということ。いくらひき逃げとはいえ，起訴段階で勾留されるというのはよっぽどのこと。ほとんど救いようがないといってもいいくらい。マウンドに立てるかどうかというより，刑務所に入らされるかどうかの瀬戸際だということをまず考えて欲しいですね・・・続いて，これは以前もネタにしましたが・・・司法修習生、過去最多の１６人が不合格（朝日新聞）追試を受けさせられた96人のうち，６人が脱落してしまった模様。はっきり言って通すための試験なのに，このざま。１年半も公費で養ってもらっているというのに・・・先に不合格になった10人とこの６人に待っているのは，司法修習生罷免という厳しい現実。でもまったく同情の余地なし。味噌汁で顔洗って出直せ！それが耐えられなければ，アウトローにでも何でもなればいい。代わりの人間はいくらでもいるから。最後は，こっそり押してお帰りください。こちらもどうぞ。　楽天ブログ★アクセスランキング

  2007/01/18

  コメント(0)

• 

  続・前川無免ひき逃げ事件

  先日も記事にしましたが，あまりにも腹立たしいのでこれ以上深入りはしたくないのですが・・・どうやら，洒落にならぬくらい悪質な事案であった模様ですね，その後の報道では。悪質前川容疑者、隠ぺい工作の疑いも（日刊スポーツ）この種の事案ではありがちなことなのですが，もちろんばれた後の心証は最悪です。だからこそ逮捕はもちろんのこと，勾留までされたんでしょうけどね・・・オリックス・前川容疑者　近鉄、阪神時代から無免許通勤（産経新聞）免許取り消しになった後も車通勤をしていたどころか，別報道によれば免許取り消し後に新車を購入したとか。犯情の悪質さという点では，大きなポイントを稼いでしまいましたね・・・このままだと，無期限謹慎とか解雇処分とかいう甘いレベルの話でなくなってきそうな気がする。冗談抜きで実刑の可能性が出てきた。非常に危険です！（by テレンス・リー）おまけ。これは前回の記事で指摘してしまったのだが・・・オリックスは，本当に全選手の免許を確認するそうです。ああ，情けない・・・これを間抜けといわずして，何という。結局は球団首脳の保身にすぎないんでしょうけどね・・・車は免許を取ってから！　

  2007/01/10

  コメント(0)

• 

  語る中身なき者，「憲法」を語る・・・

  新春一発目に繰り出された，政界初笑い２題。安倍首相が年頭所感「改憲論議の高まりを期待」（読売新聞）・・・・・・崖っぷちに追いつめられて，ついに改憲カードですか。見せたくないものから目を背けさせたいという意図見え見えですね。いかにもお坊ちゃまらしい，何のてらいも中身もない発想だと言えます。中川・自民党幹事長、民主党に憲法改正論議呼び掛けへ（同）中川秀直が憲法を語る！？ブラックジョークにもほどがある。やっぱり時の運に乗っただけの一夜飾りのお上りさんは，考えることが下品ですな・・・せめて，このくらいの本は読んで，憲法のなんたるかを勉強してからにしましょうね。お坊ちゃまの稚拙な議論をたたきつぶしたい方にはうってつけの１冊。改憲の大安売り！半端物セール！　

  2007/01/05

  コメント(0)

• 

  小ネタ：悪いことはできぬ・・・

  法に触れないまでも，隠し事をお持ちの方に。＜大麻栽培＞自宅火災で発覚　住民の男逮捕　警視庁（毎日新聞）おうちが火事になって，警官が現場検証した際に，見つかってしまったそうです。ものがものだけに同情はできないまでも，何ともあわれ・・・案外身につまされる方も多いんじゃないでしょうか。ね，特に本間君とか佐田君とか。天網恢々疎にして漏らさず・・・

  2006/12/27

  コメント(0)

• 

  重い判決・決定が続いた一日

  偶然にも何かと話題の裁判が続いた一日。その雑感。名張毒ブドウ酒事件再審取り消し決定（名古屋高裁）これに対しては，いろいろ思いはあるが，事案を見ているわけではないのであえて何も言わない。支援者のシュプレヒコールが報じられる一方で，ご存命の被害者の方が「あの人がやったに違いない」と言い切っている現実。このギャップに，果たして裁判員となる人は耐えられるだろうか・・・騒音おばさん（大阪高裁）懲役1年の実刑を破棄し，改めて1年8月の実刑に処したのはやむを得まい。どう考えても行為の反社会性に比べて原審は軽いと思うから。しかし，刑期を終えて出所したらまたこのおばさんはやるだろう。そういう意味での無力感はある。日弁連や刑事法学者は目を三角にして反対するが，こういう輩のためには保安処分を持って処さなければならないと痛切に感じる。性犯罪とか常習累犯窃盗とかシャブ漬けとか。姉歯君（東京地裁）彼のやったことはどうしようもないが，切迫感がないのは当然だろう。自分の意思だけで起こした犯罪じゃないから。もっと大きなところで動いているお話だから。ヒューザーとかイーホームズとか総研とかいろいろ出てきたのは何だったの？これはずばり冬柴国土交通大臣に説明してもらいたいところです。というか，悔しかったら言ってみろ。それはさておき，これが無能ボンクラ前宰相コイズミ君がお題目のように繰り返した「官から民へ」の大失敗事例であることすら，誰も指摘しないというのはどういうこと？姉歯君が懲役５年なら，コイズミ君は打ち首獄門ものだと思うが。浪速区姉妹殺害事件・弁護人が控訴（大阪地裁）こういう，権力に楯突く恍惚だけのための控訴なんて，いい加減に弁護士会もその当否を真剣に考えた方がいいんじゃないかと思う。というより，常に国民のためというお題目を並べながら，最も国民に対する説明責任を果たそうとしない超閉鎖的体質をなんとかせいと言いたい。その他にもありますが，この辺で・・・

  2006/12/26

  コメント(0)

• 

  死刑の執行

  別にクリスマスをねらったとは思えませんが，広島を震撼させた連続強殺事件の日高広明死刑囚をはじめ，４人の死刑を執行したと発表があった，ようです。これでめでたく？１３年連続死刑執行という実績ができたようで，死刑制度の維持をもくろむ法務省の意思の表れ，とみる向きもあるようですが・・・甘い，ような気がする。少なくとも世論レベルで死刑の存否が話題になっているとは思えないし（少なくとも死刑廃止論の旗色が今の日本ではあまりよくないのも事実），何も駆け込み執行で実績作りをする必要などないはず。むしろ，復党問題や税調会長の意見などで早くも傾きつつある安倍のお坊ちゃま政権の，世論への顔色伺いと見た方がいいような気がする。惜しむらくは，誰でも知ってるような有名死刑囚がいないことかな・・・松本智津夫君を執行するほどの度胸はないだろうし。国民の目を早くも実体のないことが露呈しつつある「美しい国」政策からそらすためには，格好のセレモニー，というところなんでしょうけどね・・・あーあ。この国の行く末を案じて・・・

  2006/12/25

  コメント(0)

• 

  酒気帯び運転等業務上過失致死傷罪

  なるものを刑法を改正して創設し，ついでにひき逃げの法定刑を引き上げて，飲酒ひき逃げが立証できた場合の法定刑を重くしようとする法律案を民主党が提出するとか。結論から言えば，何の実効性もない，ただの人気取りだけの打ち上げ花火でしかない。ただでさえ政策立案能力の乏しい実情をこれ以上さらけ出して，何とする・・・そりゃ，重大事故を起こして，自分も逃げ切れないような状況であれば，効果はある。しかし，ただの酒気帯びひき逃げで，しかも少しでも逃げ延びてしまえば，たちまち立証困難に陥ってしまう。もちろん，酒気帯びのハードルを下げるとか，飲酒検問で令状なしに強制採血できるようにするというのであればまだ分かるけれども・・・福岡の事件のように，罪障隠滅に手を貸したバカまで立件できるケースはそう多くないはずだから。本当に悪質な事犯をなくしたいならば，現行法では道交法違反しか問われないひき逃げを刑法上の罪名カタログに格上げして，殺人に匹敵するほどの法定刑を科さないといけないし，それしかないと思う。そのくらいのことすら，思い浮かばないかねぇ，民主党のボンクラ議員諸君。公務員バッシングをマスコミにリークするのが仕事と勘違いしているバカでさえも抱えなければならぬ現状ではしかたないか。あーあ。後は，こっそり押してお帰りください。

  2006/12/06

  コメント(0)

• 

  大阪高裁部総括判事の自殺

  ３日前に住基ネット適用違憲判決を下したばかりということもあって，大きく取り上げられました。確かに，判決言い渡し期日を合計４回変更するなど，そうとう苦吟されたのは間違いないでしょう。各紙とも，いかにも先の判決が引き金になったようなお手軽な記事構成で，司法担当記者の不勉強丸出しなのが情けない限りです。もっとも，一番周辺取材を重ねていたのが他ならぬこの判決を社是として批判した読売新聞なのですが・・・おそらく，この判決を書いたことと自殺との因果関係は，ほとんどないと言っていいでしょう。あるとすれば，血を吐くように苦吟を重ねた末の一種の解放感がもたらしたともいえるかもしれませんが，多くの不勉強な記者が期待しているような，違憲判決を書いたことの後ろめたさとか，判決に対する批判を気にして，ということは絶対ない，と思います。四十有余年もキャリアを重ねた重みは，そんな薄っぺらいものではないですから。もちろん，裁判官が判決を書くと言うことはそれだけの重圧と孤独との戦いであるということは言えるけれども。何がその胸に去来したかは知る由はありませんが，竹中裁判官のご冥福をお祈りいたします。そして，・・・人が人を裁くと言うことの厳粛さと苛烈さを，もう少し世の中の人は理解してほしい。三文週刊誌が騒ぐほど，お手軽な商売じゃないということを。後は，こっそり押してお帰りください。

  2006/12/04

  コメント(0)

• 

  広島の弁護士，証人威迫罪で逮捕！

  関元隆君。全国紙のweb-siteでもこれだけ，地元紙では写真入りでこれだけ大きく，報じられています。広島の弁護士でこれだけ全国に顔と名前を売ったのは，トレス・ヤギ君の事件で最初に接見に行った久保豊年弁護士以来かな。もちろん「弁護人」と「被疑者」の資格の違いは大きいけど。この事件の背景は，今広島でもっとも旬な被告人「守屋輯」君と広島県警との死闘，であるのは間違いないところ。何が何でも共政会をたたきつぶしたい広島県警が，あらゆる手段を使って追い詰めようとしているのだろう。でないと，普通この程度で刑事事件にはしないぞ。というか，日本の弁護士の大半は証人威迫罪に問われることになってしまいかねない。今はさすがに聞かないが，ひと昔前は，レイプの被害者に示談しないと衆人環視の法廷で一部始終しゃべらせてやるぞと脅し，もとい説得して，刑事処分にさせないなどと言うことが横行していたのだから。ただし，この関元弁護士。全くいい噂は聞かない。だから，一番同情されない弁護士を選んでスケープゴートにしたのであれば，何とも広島県警もセコいというしかない。ここまで来ると，だんだん子どものけんかのように見えていやになってくる。まじめに法実務の現場で働いていることが。あとは，こっそり押してお帰りください。

  2006/10/11

  コメント(0)

• 

  奈良の小林薫君，死刑判決確定

  控訴を取り下げたそうです。昨日はうっかりしてましたが，弁護人が控訴状出してたのね・・・失礼。ところで，この判決以来，新聞論説にはずいぶんとんちんかんなものが出回っていたようです。「被害者が一人で死刑判決を出したのは画期的！」だとか・・・・・・・・・アホか。これだから勉強してないブン屋は困る。比較対照されたのは広島のトレス・ヤギ君の判決だが，この両事件は全く事実関係が違う。ヤギ君は犯行後逃亡した程度だが，小林君の事件の事案の悪辣さはその比ではない。古今の殺人事件の中でも５本の指にはいるほど犯情の悪質さは際だっている。だから検察官は，普段なら呑むようなその一つ一つの行状を立件し，死刑判決を勝ち取ったのだ。それに，同種前科で有罪判決を受けているというのが決定的。というわけで，この判決は，いわゆる「永山事件」最高裁判決で示された判示を踏み越えているわけではない。つまり，「幼女殺し」と「公判中の態度の悪さ」というところが共通しているだけで，全く似て非なる事案である。だから裁判官も極刑を選択するよりなかった，というのが正しい。さて，検察官控訴となったヤギ君の事件。広島高検は，現地での前科を立証するために，検察官をペルーに派遣しているらしい。検察官を真剣に怒らせたら恐いということは，和歌山の毒カレー事件で被告人と勘違い弁護人を一気に黙らせたことで実証済み。さて，逆転の一打は出るのか・・・こっそり，押してお帰りください。

  2006/10/11

  コメント(0)

• 

  落第司法修習生急増！？

  10人不合格，97人追試，とか・・・仮にも司法試験を取ってるのだから，別にバカじゃない。ただ，近くで見ていて思うのは，本当に人間としてのレベルが下がった，ということ。こんな奴の下で働けと言われたら即刻辞めてやる！と思いたくなるような連中が，急増している。おそらく，合格した時点でもう将来は約束されたと勘違いしてまじめに修習受けてない連中が多いんだろう。そのうえに，一般常識にも欠けるような奴がいっぱいいる，らしい(これは研修所筋から聞いた話）。でも，こいつらの大半は，みんな弁護士になるんですから，皆様。日弁連やその幇間をやっている新聞社が言うことを，あまり信用なさらないように。あー，腹立ってきた。で，こっそり押してお帰りください。

  2006/10/04

  コメント(0)

• 

  最高裁長官に島田仁郎氏内定！

  という記事を読んで，あれ？と思った方もおられるはず。別の人じゃなかったっけ・・・って。一度は，元最高裁事務総長で現最高裁判事の堀籠幸男氏で内定，と報道された。実際，今の14人の中ではもっとも長官になる可能性が高いと，誰もが思っていたところで，なるほど，と思って読み流していた。それが，一転のサプライズ人事。一応は，裁判員制度施行をにらんで，最高裁刑事局長を経験して，かつ刑事法の分野でも評価の高い(少なくとも，この人の名前を知らない刑事法の研究者，学生はモグリといってもいい）島田裁判官を充てたのは，まあ何とか説明がつきそうにも思える。でも，実際は違うんじゃないの？どうも，安倍のお坊ちゃまが推し進めているスポイルズ・システム的人事を司法にも押しつけようとしている，と思える。もとより，政策など何も持ち合わせていないこのお坊ちゃま。司法行政部門では百戦錬磨の堀籠氏とは，こと司法の世界に関しては横綱と田舎の三段目くらいの差が生じてしまう。そうすると，お坊ちゃまが思うような司法府への統制が取れなくなるのを恐れて，最高裁へ圧力をかけた，ように思える。そういう意味では，最高裁もしたたかに刑事法のやり手を持ってきたのは，ある意味それに対する冷ややかな意思表示のようにも思える。そういえば，代表質問でまたまた何もビジョンを示せなかったこのお坊ちゃま。この国を，いったいどうしたいんだろうねぇ・・・あーあ。この国の未来を憂いて，こっそり押してお帰りください。

  2006/10/03

  コメント(0)

全20件 (20件中 1-20件目)

1