ロシア生活2004－2012

[ロシアの電話、ネット、DVD、報道、飛行機] カテゴリの記事

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• ロシアのネット・ショッピング

  今回は、ペテルブルクの旅行社のサイトでアパートメント・ホテルを予約でき、ビザ申請に必要な書類もメール添付のPDFファイルで送られてきて、渡航手続きが拍子抜けするほど簡単でした。一体ロシアはどうしたのだろうか。そんなことを思いつつ、地元の友人とネフスキー大通りの書店「ドーム・クニーギ」で待ち合わせて、「お茶を飲みにいく前に、　ここで買いたい本がある」と言うと、「この店は高いのよ。　事前にネットで検索すればよかったのに」Amazonみたいなサイトで注文するってこと？「そうなじゃなくて、　本のタイトルを適当に打ち込んでみたら、　どの店でいくらで売ってるか出てくるから。　それで、安い店に行って買うの」日本と違い、ロシアでは書籍が自由価格なので書店によって値段が違うのは知っていました。それゆえ、以前は出版社に電話する人がいましたが、ネット検索で探すのがよいと言われたのは初めての気がするなぁ。別の日には、地元の男性がこう言いました。「日本製品って素晴らしいよ。　うちの娘のオムツでも、　日本製のパンパースが一番いい。　だけど今は日本のメーカーでも　中国で生産することが多いから、　本物の“メイド・イン・ジャパン”を　手に入れるのが大変なんだ。　それで、ネットで検索すると　本物の日本製品をどこの店で売っているかを　紹介しているサイトがあるから、　それを見て買い物に行くんだよ」むむ、やっぱりネット検索なんだ。「自動車も、トヨタが　ロシアの工場で作ってるものではなく、　本当に日本で生産してるもののほうが　品質がよいから、　ネットで買ったんだよ、　20,000ドルで！」えっ、20,000ドルのお買い物もネット・ショッピングですか！（20,000ドル＝約170万円。円高だな…）先だって、反プーチンの抗議集会があったことをテレビ局は政府からの統制で報道しなかったのに、ネット上では詳細に伝えられたのでけっきょく皆が知るところとなり、ロシア国民は怒り心頭、という記事を読みました。（もっとも、テレビを情報統制しておきながら　ネットをコントロールしないロシアは、　中国あたりと比べると実に大雑把で、　むしろ愛すべきような気もするのですが…）どうやら、政治的なことから生活に関わることまで、ネット上の情報への信頼感が浸透しているようです。ロシアの旅行社がネット上でビジネスを展開するのももはや当たり前で、何ら驚くことではないのかもしれません。でも、昔のことを知っていると、やっぱり驚くんですよ！

  2012/03/17

• ゲルギエフと飛行機

  ペテルブルクにはロシア航空という航空会社があります。これは、某墜落事故後に改称した社名で、私の留学時代にはプルコヴォ航空と言いました。これがきわめて庶民的な航空会社で、離着陸時のマナーとか機体整備とか、大丈夫なのかな…？と思わされたことがあり、2005年の日記に書きました。その記事を書いて以来の疑問、それは、ペテルブルクを拠点とする世界的指揮者ゲルギエフははたして国外公演に出るときにこのロシアン・クオリティーな航空会社を使うのだろうか？それとも、ルフトハンザ航空など洗練された（？）外国の航空会社を使うのだろうか？ということ。今回、指揮者の方とお話ししていて、ついにその疑問が氷解！（そんなくだらないこと質問するのもアレだし、　そんなくだらないこと7年間も気にしてきたのもアレですが…）「ゲルギエフって、遠征のときに　地元航空会社を使うんでしょうか？」「いえ、彼は自家用ジェットで行くんですよ」自家用ジェット…！想定の斜め上を行く答…！！ただしそのジェット機は彼の持ち物ではなく、チェスキーナ永江洋子さんという有名な支援者から借りているものだそう。この方は、ハープ奏者としてイタリアに留学した際に、現地の貴族と知り合って結婚。その後、ご主人が亡くなって財産を相続し、自らが大富豪となったために、クラシック音楽界でパトロンとして活動されているそうです。すごいなぁ、もし自分が留学中に大富豪と結婚して未亡人になったら、いったい何の分野のパトロンになろうか…とワクワク想像してみましたが、もはや留学が7年前のこととなり、既婚でもある私には、そんな機会は訪れなかったのネ、と気付くのでした。

  2012/03/12

• 自動車と人情

  ペテルブルクでは、昨年よりもさらに自動車が増えていました。でも、路上駐車スペースが整備されたりして、いくぶん秩序だった印象です。ステイ先で夜、ニュースを見ているとシベリアのどこかの町の小学校で男の子が表彰されて、ご褒美にサッカーボールをもらっています。この子どんな偉いことしたの？と思って聞いていると、場面は団地の中庭に移り彼があれこれ説明しはじめました。どうやら、そこで年金生活のおばあさんが車に轢き逃げされたのを見て少年は遠く離れた棟の自宅に駆け戻り、親に伝えて然るべき助けを呼んだらしい。それで運転していた20代の女の子が御用となり、警察は表彰状を、一命をとりとめたおばあさんはサッカーボールをくれたのでした。VTRにはおばあさんも出てきて、「この子のおかげでほんとうに助かったわ。どうもありがとう。なんてよい子かしら」と、少年の頭を撫でるのですが、続けて言うには「私が轢かれたのを見ても大人は誰も助けてくれなかった。この子だけが助けを呼んでくれた」うーん、ずいぶん人情の薄い話だなぁ…もともとここでは、困っている人がいても知り合いじゃなければ見て見ぬふり、という雰囲気を感じるのですが、自動車にまつわる新しいカルチャーにおいてもそれは変わることがないんですね。もっともロシアの人は、知り合いのことは実に温かく遇します。ほんとうは親切心があるんだけれども、特にセーフティネットのないこの国では誰にでも優しくしていると食われてしまうようなところがあって、皆、油断せずに、面倒に巻き込まれないように暮らさざるをえないのかなぁ、それで「ロシア人＝狡猾」といったイメージがつくのかなぁ…ぼんやり考えているとあっという間に、テレビは次のニュースへと移っていました。

  2011/04/04

• 

  FLY WITH オーストリアン→ロシアン

  一年ぶりのロシア行き、今回は昨年より一ヶ月ほど早く、2月下旬に2週間ほどの滞在予定でやってまいりました。利用したエアラインはオーストリア航空。まずは成田からウィーンへ。これは帰りの一部区間に乗ったエンブラエル社製の小型機。東京便はジャンボです。オーストリア航空は初めてだったのですが、水色の壁、緑色のシート、赤のシートカバーが楽しく温かいクリスマスみたいで可愛いです。食事もエコノミーとしてはまずまず。壁に面した座席をとってもらったら、足許が広くて助かりました。それから安全のためのインストラクション・ビデオが、コメディ・タッチでちょっと楽しい。うむうむ、オーストリアン、なかなかよいではありませんか。乗り換えのウィーン空港に無事着いて、満足する私。2時間半ほど待って、今度はペテルブルク行きの便に乗り継ぎです。すると目の前にいたのは、ロシア航空FV204便えーうそ、私の航空券では、オーストリア航空OSの便名なのに…いまどき多い、コード・シェア便だったのです。ロシア航空ってなに？アエロフロートと違うの？と思ったアナタ。これはペテルブルクを拠点とする航空会社で、数年前に名前やイメージカラーを一新しました。なぜなら2006年夏に墜落事故を起こしたからで（事故については日記に書きました）、前名はプルコヴォ航空と言いました。（プルコヴォ航空についても日記に書いたことがあります。）オーストリアンで快適だったのに、一気にロシアンだよ～。隣席のロシア人のおばちゃんたちが、離陸前でもまだ携帯使ってるよ～。相変わらずのロシアン・クオリティだよ～。ちょっと泣きが入った気分。もっともおばちゃんたち、我々の列にだけ飲み物を配り忘れたスッチーを、ビジネスクラスまで追っかけて文句を言ってくれたので、悪いことばかりではありません。そしてその後、眠り込んでいる間にペテルブルクに着陸し、機外に出てみると、一面に積もった雪。そのうえ吹雪で視界が真っ白。よ、よく着陸できたな～。迎えに来てくれた運転手さんによれば、「着陸できてキミは運がよかったよ。　他の便は全てキャンセルだった」とのこと。他国の航空便だったらもしかすると、この日のうちにはペテルブルクに到着できなかったかもしれません。熟練の地元パイロットさん、ありがとう。郷に入りては郷に従え？こうして再び、ロシアン・クオリティーにさらされる日々が始まったのです。

  2010/03/02

• アマチュア参加型スケート番組

  2007年にロシアに来たときに、偶然見かけて驚いたテレビ場組がありました。それはフィギュアスケート。満場を観衆がうめる特設リンクで、ペアが滑った後、審査員が点数をつけて、あれこれ講評する。この審査員には、プロっぽい人もいるけれども、どうやら女優とか歌手とか、芸能人も加わっているよう。そういうことから察すると、どうも滑っているのはプロや本当の選手ではないらしいんだけど素人がこんなに滑れるの！？だって、持ち上げたりステップ踏んだりスピンしたりしています。私こんなこと絶対できんよ…いや運動音痴の私はさておき、日本人でいきなり「フィギュアスケート番組に出場してください」と言われて、滑れる人がどれだけいるだろうか。北海道でも、こんな番組、難しいのではないか…驚いたものの、チラッとしか見なかったのでこのとき、それ以上のことはわからずじまいでした。それが今回友だちの家でご飯を食べていると、ちょうど同じ番組をやっているではありませんか！チャンネル1「氷河時代：地球温暖化」番組サイトはこちらしかしナメたタイトルだよなぁ…（今回の滞在では、テレビ番組の金満ぶりと　一般社会との乖離を強く感じました。）なんで素人がこんなに滑れるの？ビックリ！と言うと、友人は「違う違う、出場ペアはどれも、片方がプロで、　片方は歌手とか女優とか、芸能人なの。　この番組が始まった頃は　みんなけっこう本格的なプログラムだったけど、　最近はハデに持ち上げたりするだけで　大して練習もしないですむような演技ばっかり。　要は、出場芸能人の売り込みなのよ！」でも、女優だろうが歌手だろうが、アマチュアがフィギュアスケート滑れるってすごくない！？そう言うとロシア人の彼女は「そう？」と不思議そうな顔をしました。さてはみんな、子供時代から滑り慣れているのか。ロシアのスケート人口は、相当厚いようです。そういう意味では、北国でしか成立しえない、とてもロシアらしい番組だと言えるように思います。

  2009/04/05

• 日本の神秘、日本の太陽

  日本では親王ご誕生で沸いているようですが、こちらでも誕生の日、命名の日ともに全国ニュースで報じられました。日頃、外国の王族のニュースなどそれほどない気がしますので、意外な感じです。そういえば紀宮さまの婚約も全国ニュースになっていた記憶があります。どうもロシアでは、日本の天皇及び皇室というのは特別な感興を引き起こすもののようです。以前、プーチン大統領訪日中のニュースでは「明日、大統領は日本の神秘、日本の太陽である　インペラートル（天皇）と会見する予定です」と特派員が目をらんらんとさせながら報じていました。（「太陽」と言われるのは、　おそらくソクーロフ監督の昭和天皇を主人公にした映画が　『太陽』というタイトルだったからだと思われる。　天照大神の子孫がどうのこうの、ということまで　知れ渡っているとは想像しがたい。）しかし生まれたときから、神秘のヴェールをかぶった国際ニュースにされちゃうのも大変なことですね。

  2006/09/12

• 外国は危ない、ロシア人にとっても

  ここ数日、トルコ各地で爆破テロが相次いでいます。アンタリヤ、マルマリスなど南部の地中海沿いリゾート都市が多い。そしてそういうところにはこの時期、夏の太陽を求めてロシア人観光客がたくさんいます。それゆえ、テロ頻発を受けてロシア政府（外務省かも）は自国民にトルコへの渡航が危険であると警告を発しました。だけど、自分の国にいたってしょっちゅう爆破テロあるじゃん？ロシアの当局って、こういう対応（だけ）は早くて、昨年フランスで暴動が起きたときも、トルコで鳥インフルエンザが発生したときも、即効「危険である」宣言を出していました。でもそのとき、ロシアでも既に鳥インフルエンザ大発生してたし。あと、この国はテロとかウイルスとかなくても、勝手に市場の屋根が崩落したり、教会が炎上したり、飛行機がバカスカ落ちたりしますよね。それでもやはり余所の国は、外国というだけでむやみにアブナク見えるのか。ともあれ、世界平和を願っています。

  2006/08/28

• また飛行機が…

  またロシアの旅客機が墜落事故を起こしてしまったようですね…ペテルブルクが目的地だったそうですし、プルコヴォ航空、乗ったことあるし、出発地のアナパはつい最近行ってたクリミア同様、黒海岸の保養地だし、なんだかぞっとしてしまう事故でした。→プルコヴォ航空については、12月29日に書きました。

  2006/08/22

• ロシアのケータイとネット

  今ロシアには、溢れ返るほどたくさんのケータイ・ショップがあります。ロシアで携帯電話を使うには、そういう店で、電話機本体と共に、SIMカードという親指の先程度の小さなカードを買って、本体にとりつけなければなりません。電話番号は機体ではなくカードにもとづくので、電話機を買い換えてもカードを移し変えればそのままの番号が使えます。たぶんこういう仕組みって、日本以外の多くの国が使っているのだと思いますが。SIMカードは数百円程度でとってもお安いのですが、この国、電話機本体がかなり高い。最も安いものでも、7千円くらいはしてしまいます。日本では新モデルが出ると、古いのを1円で売ったりしますが…やっぱりあれって歪んだ現象なんだろうな。ただし、いくらSIMカードが安くても、レギストラーツィヤ（居住登録）の判子がパスポートに押してないと売ってくれません。ちょっと旅行に来ただけでは手に入らないのです。今後、短期調査で来ても買えないわけだから、今回滞在中に買っといてよかったな、と思います。さて、インターネットはもっといい加減です。日本だとプロバイダー登録しますよね。でもここでは、街中のキオスクでインターネットカードを買ってきたら、銀紙部分をスクラッチして、そこに書いてある番号とパスワードを打ち込むだけ。（ウィンドウズの接続ウィザードの設定方法まで　知りたい方がいたら個人的にメールください。）あとは自分のパソコンからネット宇宙へつながります。（モスクワには名前とか住所とかを登録するような　プロバイダーもあるのですが、　なぜかペテルブルクでは劣勢。）最近使っているカードは、680円程度で12時間。これってお得なのかな？もっともダイヤルアップ回線なんですが…（この国のADSL普及率は限りなく低い。）これだけ本人確認なしのお手軽ネット接続が可能ということは、どんな犯罪が起きても不思議ではありません。日本のプロバイダーが「旧ソ連地域からの　不正アクセスによる犯罪が横行したため　（国際ローミングのアクセスポイントを）　閉鎖します」と頭から拒否するのも道理なのです。

  2006/07/17

• サミット開催中

  只今ペテルブルク・サミット開催中です。日本の首相もいらしているようですが、特にお会いすることはないと思いますので、街ネタなど。-------------------------------------------1. おまわりさんが一杯テロやら反グローバリズム市民団体の示威行動を抑えるため、主要な交差点及びほとんどの地下鉄駅におまわりさんのグループが展開。通常の警察官以外に、全国からOMON（特殊警察）も召集されています。OMONは見るからに屈強な人たちでコワイ。実際、普通のおまわりと違って即、武力行使に及ぶそうなのでこれまたコワイ。しかしそれでも要員は足りないようで、先生の娘のダンナさん（ミュージシャン）は、「今お金がないから　警備の仕事に参加してくることにした」とのこと。だとすると街中の制服おまわりの何割かはバイトなのか。ともあれこの1週間、ペテルブルクの犯罪発生率は下がっているそうです。2. 建物の外見ぴかぴかこの日のために一生懸命お金をかけてきた大通り沿いの建物の外観修復。工事用覆いがとりはずされ、ネフスキー通りは壮観です。が、しかし、裏や内部は手つかず。住人にとって問題なところがたくさんあるのに、外国首脳が空港から通るルートにあたるためかシチェドリン図書館新館付近などで、もともと新しくてきれいだった歩道の舗装をわざわざはがしてタイル貼りにしたりして。そういうお金のかけ方を見ているとムカムカします。3. 跳ね橋が上がらないペテルブルクの夏の風物は、ネヴァ河の跳ね橋が夜中に上がる風景。週末、友達に見にいこうと誘われていたんですが、「サミット期間中は橋が上がらない」との知らせで断念。エルミタージュとか他の観光地はどうだったのかなぁ？4. マリインスキー劇場開演押し疑惑そんなサミット期間中についマリインスキーのチケットを買ってしまって、行ったのですが、この日、開演は8時。短いバレエなのかなぁ、でも同じ演目を31日にやるときは7時開演だからヘンだなぁ、と思いながら劇場に着くと、スーツ姿のSP（あるいは外務省員）みたいなおじさんたちが階段にずらり。やがてどこかの国の随行員らしき人々が皇帝ボックスでご観劇。もしかして彼らのスケジュールの都合上、8時開演で組んであったのか？ちなみにバレエはちっとも短くなく、しかも舞台装置転換にエライ時間がかかって30分押しの11時半終演。客はけっこうイライラ。うーんこの演目は通常の7時開演でやってほしい。---------------------------------------------「各国回り持ちで次回は8年後だから、　私がそれを見られるか分からないし、　今回、人生でおもしろい経験ができてよかったわよ」「8年後、ロシアがＧ８に入れてもらっているか　わからないですしね」大家さんと笑い合ったことでした。

  2006/07/16

• シベリア航空機事故

  朝起きたらシベリア航空機がイルクーツクで着陸失敗した事故が起きており、今日は一日そのニュースで持ちきりでした。5月には黒海でも、アルメニア発の飛行機が落ちましたよね…（遠い目）しかし意外なのは、いずれの事故も機材はヨーロッパ製のエアバス機だということです。（アルメニアの事故はA320、今回はA310。）案外イリューシンやツポレフって落ちないのね…（イリューシンやツポレフの話はこちら。）アエロフロート以外のロシア及び旧ソ連の民間航空会社は、経営難からメンテナンスや人員数などにいろいろなひずみが出ているんじゃないでしょうか。アエロフロートの経営は好調だそうですが、にもかかわらず容赦なく経費節減につとめているのでこれもまた少々心配です。3ヶ月に墜落事故2件とは、頻繁すぎます。どうにかしてほしい、ロシア。

  2006/07/09

• 『阿修羅城の瞳』

  近所の海賊版DVDショップで『阿修羅城の瞳』を売っています。宮沢りえが出ている映画版で、100ルーブリ（＝400円強）です。これは買いなのでしょうか。どなたか新感線フリークの方、教えてください。ロシアで売られている日本映画は、おおむね三つに分けられるような気がします。第一に、黒澤明や北野武といった「巨匠」の監督モノ。『ドールズ』が大変な人気です。第二に、サムライっぽいもの。たぶん『ラスト・サムライ』が火をつけたんでしょうね。『壬生義士伝』とか『たそがれ清兵衛』とか。『阿修羅城…』もこの路線狙いで売られているんじゃないだろうか。第三に、アニメ。宮崎駿作品はほとんど全部、販売されているようです。やっぱり『トトロ』が金字塔。お店でも、ちゃんとロシア語で「アニメ」と書かれたコーナーがあります。ただねぇ、大抵その隣に、萌えっていうんですかエロゲーっていうんですか、それ系の日本アニメを集めたコーナーがあって、そこに「ヘンタイ」って書いた札が貼ってあるのが、私は日本人としてなんだかイヤだよ…

  2006/06/29

• 図書館の情報掲示板

  モスクワの隣はヒムキという市で、レーニン図書館の分館があります。そこに行ったときのこと。食堂そばの廊下の壁にボードがかかっていて、「情報掲示板」と書いてありました。なにか図書館の開館とか規則とかについて書いてあるんだろうか、と近づいてみると、「○月○日、○○で火災がありました」その下に、3枚の写真。あぁ火災ニュースなのか。写真は燃えちゃった部屋の中なのだね。すっかり煤けてしまって……って、寝てる人も写ってるんだけど…？焼死体！？そう気づいた瞬間、文字通りドン引きした私は反対側の壁へと飛びすさり、あとは写真の下の行の大きな文字を視認するばかり。「寝タバコは危険ですからやめましょう」いや、すごく説得力はあるんだけど…でもなぜそんな写真まで貼るの、しかも図書館で…ニュース等でも報道基準が日本と違うようで、しばしば痛ましいエグイ映像が放映されることがあります。ロシアって違うな…と思うことはままありますが、この手の経験に遭遇するのもまた、嗚呼ロシアだな…と思わされる瞬間です。

  2006/06/22

• 獄中で襲われ

  今日の朝日新聞から「ロシアの石油会社ユコス元社長、獄中で襲われ入院　2006年04月16日18時31分　懲役８年の判決を受けて服役中の　ロシアの石油会社ユコスのホドルコフスキー元社長が、　収容先のシベリアの獄中で襲われてけがをし、入院した。　元社長の広報担当者が１５日、明らかにした。 　ホドルコフスキー氏は１３日から翌日にかけて　寝ているところを何者かにナイフで襲われて顔に切り傷を負い、　入院したという。傷口を縫い合わせるなどの手当てを受けているという。」ああ意味わからない。なんで「獄中」で「襲われる」んだ。いま21世紀なのだが…ワンダーランド・ロシア。

  2006/04/14

• 

  スホイで快適な空の旅を！

  ロシアの空には、イリューシンやらツポレフやら、ソ連時代の自国製飛行機がたくさん飛んでいますが、騒音がひどく燃費が悪いため、いまや需要がないそうです。（ロシアの航空機については2005年6月23日にも書きました。）そこで現在、新型航空機開発中。その名はＲＲＪ。略さなければ、ロシアン・リージョナル・ジェット。リージョナル・ジェットというのは小型の100座席程度の飛行機で、これまでカナダのボンバルディア社、ブラジルのエンブラエル社が開発、販売しています。ボンバルディア社のカナディアン・リージョナル・ジェット（ＣＲＪ）には、フェアリンクという全日空グループ会社の成田－仙台線に乗ったことがあります。こんな飛行機↓ほんとに小型でしたが、全席ゆったりしたブルーの革シートでなかなかゴージャスな気分。スッチーは一人しか乗っていないのですが、とても細やかで親切。それから大変低いところを飛んだので、九十九里の海岸がくっきりと見えて、それは気分のよいフライトでした。ロシアもそんなリージョナル・ジェットを開発しているとは。大味なイリューシン、ツポレフとお別れして、きめ細やかなサービスを心がけたりするのかしら？ちょっと期待をこめて、開発担当の企業名を見ると「スホイ社」…スホイって、戦闘機の名前ですよね。同名なだけ？そう思ってスホイ社のＨＰを探してみたら↓http://www.sukhoi.org/eng/のっけから戦闘機ががんがん飛んでいます。飛行機が迷彩服みたいな模様ですよ！？こりゃ違う会社だよね！と思いきや、真ん中に「ＲＲＪ計画」と書いてある。ああ、ほんとにこの会社なんだ…あの、戦闘機スホイと一緒に、民間向けリージョナル・ジェットも製造されているのね…いつかＲＲＪに乗る日が来たら、感慨と緊張を覚えてしまいそうな気がします。

  2006/03/25

• イリーナ・スルツカヤ

  オリンピックが終わってだいぶ経ってしまいましたが、イリーナ・スルツカヤについて。インタビュー記事は見つけられなかったのですが「ロシースカヤ・ガゼータ」紙にこんな論評が出ていました。「オリンピックは世界選手権ともヨーロッパ選手権とも違い、　激しいメダル争いが繰り広げられる場である。　なぜなら各国の政府や組織がお金を積んで　自分のところの選手を売り込み、結果を出させるからだ。　イタリア人のバルバラ・フーザル・ポリと　マウリツィオ・マルガリオ（アイスダンスのペア）がそれである。　彼らは4年間滑っていなかったのに、　ショート・プログラムで首位に立った。　アイス・ダンスという点では取るに足らないものだったのであり、　不公正、不公平である。審判は恥じるべきだ。　一方、イリーナ・スルツカヤは、　－前回のソルトレークシティでも、トリノでも、　我々にとっては事実上、勝ったのである－　今回、チャンピオンとして出場した。　　彼女には他のどの参加者よりも　大きな責任が覆いかぶさっていた。　（スケートの他種目で既にロシアが獲得していた）　3個の金メダルの後では、4個目を獲るのがどれだけ難しいか、　彼女にはわかっていた。　私たちは、彼女がスポーツ人生で成し遂げたことに対して、　帽子を脱いで敬意を表さなければならない。　イリーナは、世界のフィギュアスケートの　英雄、そして伝説なのだ。」うーんロシアって、テレビ解説だけでなく、新聞も言いたい放題なんですねぇ…しかしともあれスルツカヤは、今回のオリンピックを経て、ロシア国民にとって記録ではなく記憶に残る選手になったのではないでしょうか。いえ、彼女には偉業と呼ぶべき記録もあるわけだから、両方に深く大きな足跡を残した、と言うべきかもしれません。7日にはモスクワでロシアのオリンピック・チャンピオンたちによるフィギュア・スケートショーがあるそうです。きっとスルツカヤは大歓声を受けるんでしょうね。テレビで見たいな。…テレビが空いてるといいな。

  2006/03/01

• 女子フィギュア

  トリノ・オリンピック、フィギュアスケート女子シングル。ゆうべ（時差の関係上、こちらでは夜9時からの放映でした）、私もテレビの前に座り込んで見てしまいました。私は安藤、荒川、村主が見たいわけですが、ここはロシアなので、必然、注目ポイントが違ってきます。スルツカヤは何分後、とは教えてくれてもあと何人で荒川、とは言ってくれないわけです。それから、ロシアの選手だけでなく、旧ソ連邦構成諸国のスケーターにもとてもシンパシーがあるのですね。たとえばウクライナのエレーナ・リアシェンコのことは「レーナチカ、よくやりました！」と愛称呼び。また、安藤の前に滑ったグルジアの女の子を解説者は個人的に知っているらしくて、「いやぁいい子なんですよ。彼女のお父さんは　勉強をしなくてはだめだ、と彼女に言って、　だから彼女は勉強もスケートもどちらもして、　今いい状態なのはそれがあるからです、　って言うんですね。ほんとにいい子なんですよ」ともう喋る喋る。その勢いで安藤が滑り始めてもアナウンサーと解説者は喋りっぱなしで、久石譲の音楽なんて全然聞こえず、「あぁウルサイウルサイ。黙ってったら！」と思いながら見ていました。よほどのことがなければ思いを入れて見てなどくれない、外国人の観衆のことを考えると物静かなプログラムを組むというのはリスキーなことなのかもしれません。でもこのアナと解説者、ロシア人選手を手放しで応援しているわけではありません。スルツカヤの他にもう一人出ているソコロヴァはジャンプを2度失敗して18位にとどまりましたが、それを見て「なぜ失敗するのか全くわからない。ただもう神経質。神経質になってるだけ。」と一刀両断。それでもって、「だけど私たちにはスルツカヤがいます。　私たちの希望イリーナ。　4個目の金メダルもロシアのものです！」てなノリです。なんたってロシアはここまで、フィギュアスケート全種目制覇ですからね。だから昨日は、コーエンが1位で終わると「しかしまだわかりません。順位は必ず変わるものです」と恨めしげに放送を締めくくっていました。（まぁあの点差ならたしかにそうだろうけど。）それにしても、外国で、満座の観衆に囲まれてあの広い真っ白なリンクに一人で出ていく勇気。さぞやプレッシャーもあることでしょう。今夜も日本よりは少し近くから応援しています。

  2006/02/22

• トリノ・オリンピック

  トリノオリンピックが始まっていますね。実は私、冬季五輪、大好きです。リュージュとかカーリングとか、珍しい種目がテレビで日夜放映されるのがおもしろいですし。中でもお気に入りはバイアスロン。なんでスキーで滑って、その途中で鉄砲を撃つんだ！北ヨーロッパの狩猟文化を思い起こさせてとてもおもしろいです（違うのか？）この種目、ロシアでは大変人気があって、毎週末、と言えるほど頻繁に、スポーツチャンネルで大会の中継をしています。それから、冬季五輪は決まって真っ青な空と白銀の山、という風景が見られるのも好きなところ。4年前のソルトレークオリンピックのときって、修論と様々なトラブルを抱えてぐったりしていたのですが、浅草の友人宅に上がりこんで、深夜3時くらいにクロスカントリースキーのものすごい長距離種目を（しかも時差スタートなので、抜きつ抜かれつの　デッドヒートもなく、ひたすら淡々と滑るやつ）コタツでただもうぼーっと眺めていたことがあります。そのときの快晴の青空と雪景色、忘れることができません。気持ちがすっきりする、非日常的な光景だったのですね。（もっとも北国に住む今は、　そういう風景のほうが日常でありますが。）しかしロシアでは、今は連日、競技の中継がなされているものの、開幕前の盛り上がりはイマイチで、開幕前日でも、ニュース番組のいちばん最後にちょろっとコメントされる程度。そんなもんなの？でも社会主義時代だったら金メダルとるのが国家的な大事で、大騒ぎだったんじゃないの？と思って大家さんに聞いてみると、「さあねぇ。私、スポーツ興味なかったから。」こういうコメントを聞くと、日常的な現実の存在感を思い知ります。「社会主義国家→国家の求心力が必要→ぜったい金メダル、　だから国家的な選手養成システム」といった、どこか上の方のレベルだけを見た図式が私たちの頭の中にはイメージされているのですが、日常レベルではもっと脱力した世界が広がっていたんだよねぇ、きっと。歴史を勉強するにも、そういう注意って必要な気がします。4年前は浅草、今回はペテルブルク。さて4年後の冬季五輪のときは、一体どこにいることになるでしょう…（あれ、次の開催地ってどこ？）

  2006/02/11

• 

  チェブラーシカ脱色

  白いチェブラーシカ出現。トリノ・オリンピック、ロシアチームのマスコットだそうです。こちらのHPでも白チェブ乱舞↓http://www.bosco.ru/about/olimp/ku/チェブ好きにはたまらないかもしれません。

  2006/02/09

• 「エコノミークラス機内食を改善します」

  「エコノミークラス機内食を改善します」そんなタイトルのニュースがアエロフロートの日本語ページに。曰く、　「アエロフロート･ロシア航空は、　　本日（2006年1月16日）よりエコノミークラスの　　機内食提供システムを変更致します。」ほほう、どういうふうに？　「エコノミークラスをご利用のお客様には、　　ワイン、ビール、コニャック、シャンパン等の　　多様なアルコール類を　　有料にて　　提供致します。」ちょっと待て！それって「改善」なのか！？　「今回の機内食提供システムの変更は、　　外部調査機関による調査　　および乗客の皆さまの声　　を基に決定されました。」え～～～なんだか責任転嫁じゃありません？？「外部」ってあたりがまた。　「なお、同様の有料サービスは　　SAS、オーストリア航空、スイスエアー、　　デルタ航空、マレブ航空等の　　航空会社で実施されています。」ボクだけじゃないよ、と。アリバイ作りのようですね。原油高で航空各社はどこも苦しいらしいですから仕方ないのかもしれませんが。（でもロシアって産油国…）しかしこれを「改善」と言い切るあたりは、やはり独特の社風というか、お国柄を感じずにはいられませんね。（出典ＨＰはこちら　→http://www.aeroflot-japan.com/jp/news_story.asp?story_no=1）

  2006/01/19

• 

  プルコヴォ航空

  無事に日本に帰ってまいりました。関東はすっきりした青空です。ところでロシア出国に際して、一部「プルコヴォ航空」という航空会社線を利用しました。これはアエロフロートから分社化した、ペテルブルクのプルコヴォ空港を拠点とする小航空会社です。この会社、けっこうスマートなHPを持っています。→プルコヴォ航空HPおおさすが文化都市ペテルブルク。航空会社も洗練されてるのね！と思ったら大間違い！！！吹雪の中の深夜便、空港タラップから乗り込んでみれば機体はソ連製のツポレフ。（この会社、ツポレフとイリューシンしか所有していない。　まぁ小さい会社だから仕方ないけど。　ツポレフとイリューシンについては6月23日の日記参照）ふと気づくと、隣席のロシア人のおばちゃま二人が、離陸前からテーブルを出し、持込のお菓子と、カンパリのボトル、ジュースのペットボトル2本、プラスチックのコップを並べてすっかりできあがっている。しかし離陸時、シートベルトチェックに来たスッチーは彼女たちをちらりと見つつも、何も言わない。瓶は危ないでしょう！もし離陸前後に揺れて飛び跳ねたらどうするの！！しかもこの日は大雪。離陸しようとして管制から許可がおりず、実に3度目でようやく飛べたので、スッチーの安全チェックも3度あったというのに。そしてようやく3度目の離陸。滑走路に向かうべく、ツポレフは通路走行中。するとそのとき、片方のおばちゃんの携帯が鳴る！頼む、大雪で視界不良だから飛べない今日のフライト、レーダー頼りなんだから携帯切ってくれ…（涙目）ようやく飛び立った後、よほど雲が厚かったからなのでしょうか、相当長いこと機体が上昇姿勢で、ツポレフはお尻のほうが下がった状態。ところがベルト着用のサインというものがそもそも存在していないこの飛行機、すぐに待ちきれなくなった乗客たちが立ち上がり始めて最後尾のトイレの前にわらわらと並ぶのです。いちおう最初の客は、スッチーに「いい？」と聞き、するとスッチーは顔をしかめながら「そこがトイレよ」と指す。こんな上昇体勢なのに、最後部に人が集まって大丈夫なんですか…（再び涙目）なんとなく、乗員も乗客も、世界の飛行機の常識をよく知らないんじゃ…？という印象。マリインスキー劇場のゲルギエフなんかは、海外公演のときプルコヴォに乗ったりしないんでしょうか。欧州基準を知る人だったら呆れはてるんじゃないだろうか…それともルフトハンザとかに乗っちゃうのかな。（ちなみにゲルギエフってこんな人。）でもプルコヴォ航空、フォローしておくならば、乗員やグラウンドスタッフは気さくで親切ではありました。機内食も（アエロフロートと違って）がっちり出ました。深夜にがっちり食べるのは少々きつかったですが…雪の中のプルコヴォ航空機ツポレフ

  2005/12/29

• 原発事故

  図書館に行かなきゃいけないんだけど、天気が悪いし、億劫だなぁ…と家でうだうだしていた朝。すると日本から電話で、「ペテルブルクの近くの原子力発電所で　爆発事故があったって　こっちのニュースで聞いたんだけど大丈夫？」原発事故？一気に目が覚める私。慌てて大家さんに尋ねると、「あぁ3日前の事故ね。」あ、そうなの？日本に遅れて伝わったってこと？大家さんがラジオをつけるとちょうどニュースの時間で、「ほら、そのニュースよ。」曰く、「12月15日午前3時、ペテルブルク近郊の　原子力発電所付近の溶解炉で爆発事故。　作業員1名が死亡、2名が重度の火傷…」すると大家さん、「作業員3人が被害？　それじゃあ3日前のとは別の事故だわ。」ここ、そんなに頻繁に事故があるんですか…！？ネットでロシアのニュースを見てみると、放射能値は正常とのこと。しかし、よく考えると爆発事故の発生は「15日午前3時」であり、この時点ですでに16日午前11時。さらにニュースを読んでみると、「独立系の環境団体が、報道機関に知らせた」とのこと。それを受けてなのか、16日朝9時過ぎに公式な会見があり、公に配信されるニュースになったらしいのです。爆発してから、丸一日経ってるじゃないか！放射能値は正常と、どのニュース記事にも書いてあったのですが、ロシアの情報公開なんてアテになるんだろうか？とイヤな気分になったので、出かけるのはやめました。まぁ実際、発電所そのものの爆発ではなく、それほどの大事故ではなかったようなのですが…（でも人が1人亡くなってるもんなぁ。日本だったら大変な事件ですよね…）大家さんは、「この国では、公式発表が“大丈夫”って言うなら　“大丈夫”ってことになっちゃうのよ。　チェルノブイリの時だって、　ここにまで雲が来たけど、　当局が“大丈夫”って言ったから　“大丈夫”だったしね。」そして顔をしかめる私に、「日本人はみんな気にするわね。　やっぱりヒロシマ・ナガサキがあった国だから？」うーんそこまでの大惨事を経験しなくても、気にすべき問題じゃないかと思うんだが…それにしてもここの電力、原子力発電でまかなわれていたんですね。夜のネオンも原子力なんだなぁ、きっと…

  2005/12/16

• ハローママ密輸

  またこのネタで恐縮ですが、私のロシア生活の友である国際電話カード「ハローママ」。「ハローパパ」の出現で絶滅に追いやられると思いきや、私がモスクワを出る際でもまだ並存して売れ筋のカードとなっていました。（この辺の経緯については8月14日の日記参照。）ペテルブルクではママを売っていないことは知っていました。でもいいのです、別に。私はペテルブルクで新生活を始めるので、電話カードも新しいのを探すの。そう思って向かったカードショップ。壁に貼られた料金表を見比べ、最も通話料金が安いらしい「マンゴー」というカードの5度数（150ルーブル＝600円）を買ってきました。帰ってきて使ってみると、相手につながる前に自動音声。「おかけになった番号とは、　最大39分通話できます。」絶句。5度数で39分…？ハローママは５度数で1時間35分であった！ママの偉大さを思い知った私。ああもうあのお手軽国際電話時代には戻れないのか…ところがそこに救いの手が。バレエ・マニアのモスクワの留学生仲間が、ペテルブルクにバレエを観に来るというのです。しかもこの冬はマリインスキー劇場のレパートリーが魅力的なので、ほとんど週1回ペースでやってくるとのこと。速攻、メール。「ハローママ買ってきて！」このハローママ密輸？ルート成立のおかげで、私はペテルブルクにおいても快適国際電話ライフを継続できることになったのでした。とっても感謝！！

  2005/11/23

• イラク旅行とフランス批判

  モスクワのある旅行社のホームページを見ていたらなんとイラク旅行が紹介されていました。曰く、「バグダッドでは、厳重に警備されたグリーンゾーンに　23階建ての5つ星ホテルが建てられ始めています」でも高級ホテルってよくスカッドミサイル打ち込まれるじゃないですか…いくら警備されてても、飛び道具使われるとねぇ…「他のデータでは、このホテルの水準はもっと高く、　7.5星になるだろうということです」7.5星ってナニ！初めて聞きましたよそんなの。ていうか星が2.5個増えてもミサイルは防げないから。「ティクリートではサダム・フセインの　18の宮殿と118の建物からなる一帯を　テーマパークに改造するプロジェクトが。　ここからは美しいチグリス川が望めます」うーん商魂たくましい…チグリス川見てみたいですが、でも「迷彩服と武装が旅行者の安全を保障します」とか言われちゃうとねぇ…やっぱり怖いじゃないですか。「イラク－そこは究極の観光ゾーンなのです」そうですか……って開き直るなよ！具体的に旅行者を募集しているわけではないみたいですが、それにしてもロシア人って、イラクに行っても襲われないわけ？そんなはずないでしょう。チェチェン問題を抱えて、ムスリムを敵視しているじゃありませんか。だからここのところフランスで問題となっている暴動、日本のニュースが「夜間外出禁止令が奏功」「パリ中心部には及ばず」とおっとりと報道しているのに対してロシアでは連日キャスターが深刻な顔して焼き討ちのニュースを読み上げています。もし自国でも同様にイスラム勢力が暴動を起こしたら、と危惧しているみたい。でも同時に、「フランスも痛い目にあって懲りたでしょ。これでロシアのチェチェン政策に人権侵害とか文句つけないでよね」といった、「ザマミロ」的空気も感じなくはない。まぁその気持ちもわからなくはないけど……じゃあイラク旅行はやめておきなよね。いちばんいいのは、迷彩服もミサイルも気にせずにチグリス・ユーフラテス旅行をできる日が来ることです。

  2005/11/14

• アイスを食べすぎたバレリーナ

  日本で少し前に、「アイスクリームの食べすぎでボリショイ劇場を解雇されたバレリーナ」というのがニュースになりました。聞く者の脳裏には、バレリーナがぽっちゃりしちゃって持ち上げるパートナーの腕がぶるぶる震えてしまうような、喜劇的情景が浮かんだかもしれません。しかし、しかし。極東日本でそんなイメージを抱かれていると知ったら彼女は激怒するに違いありません。見よ、アナスタシヤ・ヴォロチコヴァのページ。（しかしこのページの英語、なんだかよくわからないな。）ヴォロチコヴァというくだんのバレリーナはこちらではばりばりのセレブなのです。ボリショイ解雇後の今は実業家夫人で、ソロ活動を模索しているそうです。セレブなあまり、パーティーの常連となり、それでトレーニングがおろそかになって体重も増え、パートナーにクレームをつけられた、と言われていますが、背景にはボリショイ劇場内部での様々な人間関係のこじれがあったのではないでしょうか。と思っていたんだけど、つい最近の写真週刊誌で「パーティーでのA.ヴォロチコヴァ。彼女はあと数週間でママになります」と紹介されていた彼女。臨月でもパーティーに行くのか…そういう人だと、太って解雇、というのもやっぱり真実味があるような…オトナになると縦に伸びないからコントロールが難しいのね。かく言う私も、最近太ったんじゃないかとちと心配です。よよ。

  2005/10/16

• ロシア的灰色

  そういうわけでお日さま輝くイスタンブル－マルマリス－ロードス旅行を終え、未だにツポレフが飛んでいるアエロフロートに乗り、モスクワに帰ろうとしてみれば。機中で読んだ『イズヴェスチヤ』紙には、昨年の北オセチアでの学校占拠事件で犠牲になった子供たちの母親が作る団体「ベスランの母たち」のうち15人が、「子供たちはこの秋、復活する」と説く新興宗教指導者のレクチャーを受けに、お金を集めてモスクワに向かったとのこと。ちなみに復活は、「世界のどこかで」するんだそうですよ。そんなの確認できないじゃん…こういういかさまオカルト宗教者がいるのも、そういう人がつけこめるような悲惨なテロが起きたことも、そしてそれを社会派ぶって大特集を組んで糾弾する「イズヴェスチヤ」も、全てがあまりにもロシア的に思えてしまって、気分が灰色になりました。やがてモスクワに着いて降りてみたら、空もほんとうに灰色。トルコにあった太陽はどこへ？道行く人は皆、コート着用でした。またロシア生活が始まります。

  2005/09/21

• 

  ハロー、パパ。

  私のモスクワ生活に欠かせぬ国際電話カードＨＡＬＬＯ ＭＡＭＡ。（くどいようですが去年11月12日の日記参照。）今日もまたキオスクに買いに出かけて、「ハローママください」と言いました。するとお店のおばさんが言うには、「“ハローママ”はないの。でも、　“ハローパパ”ならあるわ。」はぁ！？「ちょっと見せてください！」と手に取ると、外見は“ママ”と全く同じ、黄色いカード。でもよく見ると、右上のロゴがたしかに、ＨＥＬＬＯ ＰＡＰＡに変わっている！（ちょっと見にくいけど下図参照。　上がママ、下がパパです。　ちなみに「ハロー」の綴りも変わりました。）買って帰り、さっそく使ってみると、「パパ」はインターネット回線を使うＩＰ電話につながりました。どうやらどこかの電話カード会社が「ママ」の会社を買収して、最近売れ筋だったこのカードのブランド(?)を利用しつつ新しいカードに変えたようです。それにしても「ママ」を「パパ」に変えるというこのネーミングセンスはなんなんだ。ＩＰ電話はここモスクワでは、しばしば障害が発生するので実は私、あまり好きではありません。ママがなくなるのは残念。旧スタッフは結束して再起し、いつかまた、なぜかロシアなのにヴェトナム語の案内音声まであるような、それでいてヴェトナムへの通話料は大して安くないような、この怪しいカードを復活させてほしいものです。

  2005/08/14

• ほんものの海賊版

  ニコール・キッドマン主演、ノーラ・エフロン監督で『奥様は魔女』という映画が公開されるとのこと。それはおもしろそうだなー観たいなー、そのうち海賊版ＤＶＤが出るかなーと思っていたら。さっそく今週から、モスクワのＤＶＤショップで一斉に「新規入荷！」の貼紙と共に、100ルーブル（＝400円）で売り出されました。いそいそと買ってしまった私。うちに帰ってパソコンで再生してみると…最初の出演者の字幕がよく見えない。こういう演出なのかしら？ぼやっとした字しか見せないっていう…？そのまま再生し続けていると、出演者名の字が途中で切れている。やがて本編が始まると、セリフがよく聞こえない。これは映画館での隠し撮りか！これまでは、それほど新しい映画のDVDを買ったことがなかったので、海賊版とはいえどれもすでに販売されているDVDソフトからの違法コピーと見え、画質、音質共に問題ありませんでしたが。ついに出会ってしまった、ほんものの海賊版に！ほんとにあるんだ、映画館で撮って売るってのが…このまま最後まで見続けるべきか、やがてよい品質のが販売されるまで待つべきか、ちょっと迷っているところです。もちろん海賊版を利用するのはいけないことなのでしょうが…（しかしモスクワでは、正規版売ってるところは　ほんとに少ないと思うな…）

  2005/07/25

• ロシアの航空機

  週刊誌『アガニョーク』最新号に、ロシアの航空機についての特集が載っていました。日本だったらJALとANA、ロシアだったらアエロフロート、その他エールフランスやユナイテッド航空、アリタリアなど航空会社はたくさんありますが、飛行機自体のメーカーはそれほど多くなく、正確には知らないけれども、おそらくボーイング社（アメリカ）とエアバス社（ヨーロッパ）だけで９割近いシェアを占めているのではないでしょうか。もっとかな？飛行機の時刻表を見てみると、便名、行先、マイルなどと並んでＡ３００とかＢ７７７というふうに機種が書いてありますが、Ａがエアバス、Ｂがボーイングで、これ以外の文字を目にすることは滅多にありません。が、しかし。ロシアは違います。ＴＵとかＩＬとかいうのがざら。なんなんだＴＵとＩＬって？これはソ連製航空機で、ＴＵが「ツポレフ」、ＩＬが「イリューシン」を意味します。この国の空にはＡでもＢでもなくＴＵやＩＬがいっぱい飛んでいるのです。『アガニョーク』では、ツポレフ、ボーイング、エアバス等のいいところと悪いところを一覧表にして比較しています。すなわちエアバスだったらプラスは「快適さ」、マイナスは「高値」といった具合。じゃあツポレフは？ツポレフいいところ：「世界初の音速飛行機」いや世界初って言われても（笑）それって現役の長所じゃないよね？コンコルドあるし。（しかももう廃止されてるし。）悪いところ：「不経済」　　　　　　　　　　　　　　そして　　　　　　　　「不安定」…ふ、不安定ってアナタ…飛んでるときにぐらぐらしたりするんですか、それとも着陸したときにヨロッとなったりするんですか…？いいところないじゃん、この飛行機！そう、ないのです。　（そういえばいつかツポレフに乗ったとき、　　滑走するまでエアコンがかからず　　乗客全員うだったこともあったっけ…）だからロシアの航空各社はエアバスとかボーイングを買いたくて仕方ないんだそうです。『アガニョーク』の記事にはこんなコメントも。「欧米の航空機メーカーは、我が国の技師たちが　思いつきもしなかったような視点を持って飛行機を作る。　それは“騒音の少なさ”。　今後はエコロジーな飛行機がますます必要とされるだろう。」でも高いからなかなか買えない（涙）けれども日本からロシアにいらっしゃる皆さんはご心配なく。アエロフロートの東京路線はエアバスが就航していますから…

  2005/06/23

• 週末のテレビ

  土曜午前中は、お気に入りのテレビ番組が続きます。チャンネルはＮＴＶ。（独立テレビ。数年前までは、かなり本気で当局と対立してたテレビ局でした。）まず10時からは園芸番組。毎回、どこぞのおうちの広大だけれども荒れ放題の庭に司会者とプロがのりこんで、見違えるようにきれいにします。この国でもイタリア風やらイギリス風ガーデニングが好まれるのか、彼らはしょっちゅう、噴水掘ったり小人置いたりしてます。11時からは料理対決番組。二人の芸能人ゲストが、与えられた同じ材料を使って前菜、メイン、デザートに至るコース料理を作り、会場の投票で勝敗を決めます。「ここでCalveのタルタルソースをかけます」とか「ここでTEFALのフライパンに油を敷きます」とかやたらとスポンサー名が連呼されるあたりが新興ロシアの金満な空気をひしひしと感じさせてくれます。12時からは住宅リフォーム番組。これは全くビフォーアフターと同じ。こないだは若手舞台女優と彼氏が住む二間のアパートを、匠が間の壁に窓を作って、手狭感がなくなるように改造。いいなぁ貸間の壁に穴あけていいなら、私も隣の部屋との壁をぶちぬいてもらいたいぜ。狭いのよ寮も。日曜朝も、好きな番組があります。国営放送ロシアで10時からの「世界一周」。これは1861年創刊で今も続いている同名雑誌がスポンサーの旅行番組。お兄さんリポーターたちが毎週、タイで舞踊を習ったり、ドイツでビール飲んだり、マレーシアで漁を教わったりしています。リポーターの数はそれほど多くなく、ほとんど１回おきに同じ人が出てくるから彼らは月に２ヶ国くらい周ってるんじゃないだろうか。故国ロシアで家庭生活を営んでる暇なんてないんじゃないだろうか。大変ねぇ。あと、この番組はアエロフロート（ロシアの飛行機会社）もスポンサーなので、リポーターの移動シーンでは必ずアエロの飛行機が離着陸する姿が出てくるのですが、ときどき「その区間にはアエロ飛んでないでしょ！」ということがあります。週末はすっかりテレビっ子な私。

  2005/04/30

• ロシアの国内線

  日本では、国内線に乗るときは30～40分前までにチェックインすればいいですよね。搭乗もたしか10分前まででしたし。しかしこの日、ペテルブルク行き朝8時30分発の飛行機に乗るはずだった私は7時50分くらいに空港について、見事に乗り遅れました。だってボディーチェックが長蛇の列なんだもん！（まぁテロで何度も狙われているから仕方ないのですが・・・〉後で大学の先生に話したら、「ロシアでは国際線も国内線も、2時間前に行っておかなければダメです」と言われました。ロシア旅行をされる皆さま、どうぞお気をつけて・・・

  2005/03/26

• 電話天国の終焉

  寮の事務所から通知が。「部屋の電話を有料化します。 月430ルーブリ（＝約1700円）で10時間まで。 超過した場合は別料金。 今後も電話を使用したい場合は申し込むこと。 申し出がない場合は10日から電話は使用不能になります。」驚愕！！！実は今まで、市内通話は無料だったのです。これぞ社会主義の偉大なる遺産。モスクワ市内だったらいくらかけても無料だったからインターネットのアクセスポイントまでの通話料もかからなかったわけで、この快適な通信環境に大いに満足していずれ日記でも褒め称えようと思っていたのに…タダだったものが有料になる抵抗感ってのはやはり相当大きなものです。公共交通機関の運賃がいきなり有料になって蜂起してしまった年金生活のおじいさんおばあさんの気持ちを追体験。でも430ルーブリも払わせて10時間という制限付きって、高すぎません！？

  2005/03/07

• 弱肉強食

  今日の授業でテレビの話をしていて知ったこと。ソ連時代には、テレビ放送の役割の一つに「教育」があったそうです。専門チャンネルで大学の先生とかがいろいろな科目の講義をするのを誰もが無料で見られた、というわけです。なんたってソ連は社会主義国。教育機会の平等を保証して、階層分化が進行しないようにするのです。ところがソ連崩壊後、教育専門チャンネルは完全に廃止！だってロシアは資本主義国になったんだもの。テレビはなんたって娯楽のためのものだから。おいおい、資本主義国日本にだって、ＮＨＫ教育も放送大学もあるんだぞ。なにも教育チャンネルを全廃しなくても…市場経済を導入して日が浅いロシアでは、方々で全く弱者への保護制度のない、弱肉強食のシステムを見かけます。テレビの話はそのよい例かもな、と思ってしまいました。

  2005/02/22

• オペラ座の怪人

  現在日本で上映中の『オペラ座の怪人』。ロシアでもあちこちでやっています。でも今日、ＤＶＤがもう発売されているのを発見。しかもたった100ルーブル（＝400円弱）。海賊版なんだろうな～。モスクワで売られている海賊版ＤＶＤの発信源の一つは、テレビのような気がします。というのは、先日テレビで『ムーランルージュ』を放映したと思ったら、その後ＤＶＤショップにこの作品がたくさん新規入荷されたから。どこかに録画してデジタル加工してる元締めがいるんじゃないだろうか。まだテレビ未放映の『オペラ座の怪人』の出処はわからないけど・・・そんなことを思いつつ、買ってしまいました、『オペラ座の怪人』。

  2005/02/15

• ＤＶＤが格安！

  モスクワではDVDが安く買えます。駅前のキオスクではだいたい1枚150ルーブル（600円）。しかもこの値段で、1枚のディスクに複数の映画が入っているものもあります。たとえば『アメリ』と『アメリ2』。（といっても後者はオドレィ・トトゥが出てるというだけで、『アメリ』の続編ではなかったような気がするのだが…）あるいは『スパイダーマン』1，2とか『スターウォーズ』シリーズが全部とか。『プリティ・プリンセス2』と『ウィンブルドン』と『ターミナル』というように全く関係ない作品が一枚に入っていることも。ただしこのようなお得版は、ロシア語吹き替えしか入っていないことが多いので要注意。（まぁ「ロシア語の勉強ですから」と大義名分をもって外国映画を観られるからいいですが。）また、地域コードがロシア限定の「5番」だと、日本製の私のパソコンでは再生できません。（日本は「2番」）でも心配無用。北部のサビョーロフスカヤというモスクワの秋葉原みたいなところに行くと、言語複数、収録作品複数、地域コードはオールマイティの「0番」で、なおかつ安いDVDを買うことができます。私はここで、メグ・ライアン主演の『イン・ザ・カット』をなんと65ルーブル（260円）で入手してしまいました。（でもこの映画、実はコワイのね。バラバラ死体が二度出てきたところで観るのをやめてしまいました。メグ・ライアンがこういう作品に出るとは…しかも元「ラブコメの女王」があんなに何度も脱ぐとは…）『ダイヤモンドの腕』『モスクワは涙を信じない』などソ連映画はもう少し高いようですが、それでも日本よりはお得。少しずつ買い集めようかな。それにしてもこんなに安いって、全て海賊版？

  2004/12/26

• テレビ

  私たちの部屋には先住者が残していったテレビがあります。ロシア語のスピードになかなかついていかれないながらも、ルームメイトと二人で朝な夕なに眺める毎日。私が好きなのは「クリトゥーラ（文化）」チャンネル。ＮＨＫ教育のようなもので、ヨーロッパニュースや映画、コンサート、外国のドキュメンタリー等を放映しています。「クリトゥーラ」は国営放送局「ロシア」が持つ３チャンネルの一つで、他にはスポーツチャンネルと、ニュースやドラマなどの一般のチャンネルがあります。これはちょうどＮＨＫ総合といったところ。ＮＨＫ－ＢＳの海外ニュースでロシア発として紹介されるのはこのチャンネルのニュース番組です。｢ロシア｣以外にもたくさんのチャンネルがありますが、その話はまたいずれ。国営放送だしロシアだし、物堅いチャンネルだと思っていたのですが。お昼のニュースを見ていたら、ペテルブルクでの日本語教育の流行についてＶＴＲが流れた後、スタジオの眼鏡をかけた中年男性アナウンサーが「エータ　フショー(これで終わります)。さよなら。」と言い出したのでびっくり。たとえるならばＮＨＫ７時のニュースで英語教育について報じた後、畠山アナが｢グッバイ。｣と言うようなものです。意外とお茶目なんだから。当局による言論統制がしばしば云々されるロシアですが、衛星放送ありインターネットありの昨今、完全に情報をコントロールすることはできるはずもなく、単純にロシア＝言論弾圧とかいうイメージを描いてはいけないよな、いろんな人が番組作ってるんだしな、と最後にニヤリと笑ったアナウンサーを見ながら思ったのでした。

  2004/11/24

• ＨＡＬＬＯ　ＭＡＭＡ！

  国際電話は料金が高い！日本からグローバル携帯を持ってきていますが、先日コールセンターのオペレーターから電話がかかってきて、「あなたの利用額が○○円に達しました。国際電話料金は大変お高くなっております。もし高額の使用が続くようでしたら、月半ばで請求させていただくこともあります！」と叱責するような口調で言われてしまいました。料金を高く設定しているのはそっちでしょ！しかもこの警告電話も、着信料金かかってるんじゃないの！？（グローバル携帯は、発信だけでなく、着信時にも料金が発生する。）と、キレかけましたが、でもまぁたしかに、グローバル携帯は気軽に使うべきものではないのかもしれない。そこでモスクワの、お得な国際電話カードを探すことに。（電話するときに、カードの裏に書いてある番号を打ち込むことによって、自宅の電話から、その電話会社の定める料金でかけられる、という仕組み。）まず試してみたのは、「ゼブラ」と「テフマルケット」の２種類。でもどちらも、10ドルのカードで40分くらいしか話せません。なにかもっとお得なものはないのか？するとキタイ・ゴロドのキオスクで発見したのは…「ＨＡＬＬＯ　ＭＡＭＡ！」そういう名前の黄緑のカード。ＨＥＬＬＯじゃないの…？とかなんで案内の自動音声がロシア語、英語の他に、ベトナム語があるの…？とかいろいろ疑問がわいてくる怪しいカードでしたが、書いてある通話可能時間はずばぬけて長い。というわけでこわごわ5ドル分買ってきて、半信半疑で使ってみるとほんとうにまともなカードの倍近く話せました。ラッキー。（ちなみに5ドルで日本は100分。アメリカは193分。ベトナムはお得なのかと思わせといて、たったの18分。）他にもお得な（でも怪しい）カードがあるのかも。また探してみよう。

  2004/11/12

• インターネット問題

  以前書いたとおり、インターネットにつなげられるかが私の頭を悩ませていた問題でした。でもこのとおり、つながっているわけです。インターネット接続環境の獲得は、簡単といえば簡単、面倒といえば面倒でした。特にプロバイダー契約に出かけたり電話したりする必要はなく、街中のキオスクで、5ドルとか10ドルとか額面が決まっているインターネットカードを買ってくればいい。これは簡単。でも自分のパソコンをモスクワの電話回線の状態に合わせるのに手間取ることに。トーンなのかパルスなのか、市外局番はいるのかいらないのか、国番号はつけるのかつけないのか、頭がぐちゃぐちゃになりながら、当地にいる先輩の助けを借りて、どうにか開通できたのでした。（結局どういう設定にしたのかは、いじりすぎてよく覚えていない。）ということで、これからおいおい、モスクワ日記の更新をしていこうと思います。とか言っといてさぼったらごめんなさい。

  2004/10/27

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