時は大正、永倉新八、近藤勇の娘と対面か?
大正2年5月22日、もう70歳を超え北海道に在住していた元新撰組隊士永倉新八のもとに山田音羽という女性が訪ねてきたそうです。彼女が言うには、自分は元新撰組局長近藤勇の娘であり、永倉が父近藤勇の写真を持っているという話を聞きつけ、訪問したそうです。そして、彼女は永倉から写真を借り受け、複写したそうです。50年ほど前、近藤は新撰組局長として、そして永倉はその片腕として信頼されており重要な地位を占めていました。新撰組が結成される以前からの知り合いであり、新撰組の前身である浪士組からの参加者でした。しかし戊辰戦争が勃発し、甲陽鎮撫隊として官軍と交戦しましたが、先に甲府城を奪われるなど敗北を喫し、永倉はその後意見の対立から新撰組を脱退しました。近藤はその後流山で正体を見破られ処刑されてしまいますが、永倉は近藤と別れた後も生き延び、維新後は北海道に渡り松前藩医の養子となり、おもに小樽で暮らしていたそうです。明治も最初の頃は新撰組といえば、官軍に逆らった暗殺集団として認知されており、元新撰組隊士への風当たりは良くなかったそうです。しかし維新から時も経ち、永倉も自らの新撰組時代の記憶を新聞記者に口述した新選組顛末記が新聞で連載されるなど、新撰組に対する世間の認識もかなり変化してきたそうです。山田音羽はその記事から永倉の存在を知り永倉を訪ねてきたそうです。彼女が本当に近藤の娘かどうかは不明だそうですが、彼女の写真を見てみると実によく近藤に似ており、本当の娘と言われても何ら不思議はありませんでしたね。かって苦楽を共にしながら最後には対立してしまった永倉と近藤ですが、彼女を見た永倉は、はるか昔の良き記憶を思い出したのかもしれませんね。 新撰組二番隊組長、永倉新八が佩刀し刀居合刀 手柄山氏繁【てがらやまうじしげ】永倉新八【送料無料選択可!】新選組! 完全版 第弐集 DVD-BOX / TVドラマブログランキングに参加しております。よろしければクリックお願いいたしますm(_ _)m