|
|
|
2007.04.12
テーマ：生き方上手(647)
カテゴリ：社会問題
４月１１日、タレントの向井亜紀さん夫妻が会見を開いた。
代理出産で生まれた子との母子関係を最高裁で認められなかったことについて話した。  代理出産で親子認めず「がっかり…」向井亜紀さん夫妻会見（読売新聞） 私はこの件で何回か記事にした。 代理出産について 高裁、代理母を認める 向井さん、出生届裁判で逆転敗訴 「代理母募集」の根津院長処分へ 私が一貫して記事で訴えていることは、「代案なくして批判なし」ということ。 代理母には批判もある。 だが、病気などで子どもができない夫婦をどうするか。 その回答なしに批判しても根本的な解決策にはならない。 この件に関するブログ記事を読むと、「案はないが反対、批判」という人が多くないか？ 私にはそのことが理解できない。 しかも、「自分の卵子を使ってできた子が自分の実子ではない」という事実。 この現実に対して「もし自分だったら」という考えなしに向井さん夫婦を批判するのは酷ではないか。 最高裁での決定の際、３人の裁判官が特別養子縁組をするよう、補足意見で提案した。 しかし、代理母契約には「代理母の名前を出さない」という一文があるという。 これではせっかくの制度も絵に描いた餅だ。 将来、生まれてきた子が「どうして自分は実子ではないのか？」という疑問を持った時。 そして今回のように親と子の国籍が違えば子に不利益になることもある。 生まれてきた子には何も悪いことをしていないというのに。 子の現実に対してまったく考えず、ただ批判するだけの人が現実にいる。 そうした人たちは死ぬまで批判するのだろう。 頑固で「固定観念の奴隷」となった方にはただ同情するしかない。 だが落胆はしない。 なぜなら、向井さん夫婦の時間的、金銭的、そして精神的な戦いは無駄ではなかったからだ。 今回の裁判で法律が現実に追いついていないという現実は多くの人が知るところとなった。 それは、不妊で悩む多くの夫婦にとって大きな希望になったことだろう。 裁判では確かに負けた。 しかし将来に希望は残っている。 そのことだけは忘れまい。 *********************** 関連記事 向井高田夫妻、最高裁決定を受けて記者会見（４月１１日） 代理母の問題 家族って複雑ですね。 代理母出産
***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2007.04.15 10:16:43
[社会問題] カテゴリの最新記事
|
|
